H19年小児皮膚科



=アトピー性皮膚炎=

ステロイド未使用群でも、症状が重症だと副腎機能は抑制されていることがある。(ステロイド使用だけが、副腎機能抑制の原因ではない)

重症アトピー児では成長が抑制されることがある。
浸出液があると、蛋白が漏出して低蛋白血症を起すことがある。 

治療は炎症の悪循環を止めなければならない・・
悪循環の各所に効果があるのがステロイド剤。
治療開始時期は、副腎機能は低下することがあるが症状の改善と共に健常レベルへ戻る。

入院して院内学級へ通う児もいる。

食物アレルギー  乳児で10%であるが6歳で1%くらいになる。
 原因食物は・・卵、牛乳、小麦、甲殻類、フルーツ、そば、魚、ピーナッツ、大豆の順に多い

検査結果がすべてではない。
  3歳過ぎると検査結果が陽性でも接種しても大丈夫になることが多い。
  症状出現予測曲線・・・・卵  IgE 5UAだと90%
                    1,23UAだと5%
   2歳過ぎたら負荷テストができるか・・

   アタPシロップを用意しておく

まとめ  1、治療の根幹はステロイド→保湿のスキンケア
     2、高レベルの目標・・副作用を気にし過ぎていては根本的な改善は望めない。
     3、食物アレルギーを考慮する。
     4、小児の発達を踏まえて、皮膚のみでなく全身症状を診る・・喘息なども合併する
     5、生活の中に悪化の原因をみつける・・ゲームのやり過ぎで手に湿疹ができる。


=非ステロイド抗炎症剤について=

アトピ性皮膚炎の原因   
  衛生仮説が重視されている
  抗生剤の過剰投与はアトピー性皮膚炎を増加させる
  自然免疫の低下が原因では

  自然免疫・・獲得免疫に先立って働く免疫

  獲得免疫・・高等動物に認められる抗原特異的な免疫反応(T,B,細胞 抗体)記憶される

  自然免疫→Th1→Th2 と免疫が働くが、自然免疫が少ないのでTh2が肥大してしまったのがアトピー

  自然免疫が大事なのではないか?
     NK細胞の機能、数が低下している・・・アトピ性皮膚炎の児

  溶連菌感染時、TNFαの産生が低い

自然免疫を低下させないこと!・・・・感染の機会の減少  NSAIDsの使用過剰

  皺に強い発赤・・・・アンダームによる・・1回のみの使用でも悪化する 使用中止10日後に出現

外用していない部位(圧迫部位)に拡大する
細菌感染が関与してい
外用中止後に悪化する  ・・・・アンダーム皮膚炎の特徴

NK細胞からのTH1サイトカインの産生を選択的に抑制する・・・・アンダーム

ウイルス感染にNSAIDを使用すると抗体産生を低下させる。

NSAIDとステロイドはバリアの修復を遅らせる

感染部位に使用してはだめ!

1.アンダームによるアトピー性皮膚炎
2.ベシカムも同様
3。丹毒と診断された・・・溶連菌に感染しても単球の機能が落ちているため 接触皮膚炎症候群になってしまった例・・・・一部に使用した薬のために全身に症状が出たものをいう
4、重症薬疹・・・間擦疹型薬疹

1回の使用で、何故中止しても拡大するのか?・・・代償性に単球が増殖するので

平均43歳  女性に多い  外用は1~2回のみ  感染病変や日焼けの部位に使用した人

病理は、浮腫・・表皮より血行性に症状が出るため

ケトプロフェン光接触皮膚炎の特徴
  モーラステープ・・剥がして一ヵ月後に日光暴露→かぶれを起す(貼った形で)
           衣類の下に1年前に貼っても症状を起す
           治療はステロイドの外用薬を(内服はリバウンドを起す)

1.感作されていなくてもアトピー素因のある児には使用しないこと。
    長期使用するとTh2反応を増強させてしまう。
    小児の湿疹には用いないこと。
2、ステロイドと併用しない
3、感染部位に使用しない
4、市販薬にも使われている

NSAIDsは内服を含めて慎重に使おう!

ステロイドも自然免疫を低下させている。リバウンドを考慮して強いものは避ける。NSAIDはステロイド剤より強く抑制すると考えられる。

サイレントな帯状疱疹もある・・・・

帯状疱疹の外用薬は・・・・バラマイシン軟膏を使っている(演者)












© Rakuten Group, Inc.

Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: