♪ 鏡月のこの甲類の安酒のエタノールなる香りを喰らふ
ワインの醗酵を止めるために添加する甲類焼酎を買ってきた。
ホワイトリカーでいいのだがサークル・Kには置いてないので、それと同じようなものという事で「鏡月グリーン」を買ってきた。味や香りが付いていると拙いので、試しに飲んでみた。
味は、刺激やクセのない口当たりのいい、まあ素っ気ない味という感じ。甲類焼酎の特徴そのものといったところだが、最初にグラスに注いで匂いを嗅ぐとエタノールの匂いがするのが気になった。そう、あの消毒用アルコールと同じ匂いだ。ああ、やっぱりそうなのかと妙に納得してしまった。
酒の主成分はエタノールなわけで、そこに原料の香りが立ち、熟成することで独特の芳香となる。甲類は連続で蒸留を繰り返すために純度が高くなり余分な成分が取り除かれるために、原料の味や香りがほとんど飛んでしまう。乙類の芋焼酎の様な香りはしないものだ。だからこそその主成分たるエタノールの匂いが前面に出てくるわけだ。
消毒用アルコールの匂いを知らなければ気にならないだろうが、我が家にはそれが常備してあり、たまにシェーバーの歯をこれで洗浄したりしている。匂いを良く知っているものにとって、この匂いはあまり良い臭いとは思えない。病院の匂いでもあるからだ。
よもやと思い「ホワイトリカー」を買って、香りを嗅いでみた。やっぱり同じ匂いがした。消毒用エタノールのアルコール度は80%前後。「ホワイトリカー」は35%で、「鏡月グリーン」は25%だった。時代物の映画を観ていると、傷口に酒(ウィスキーや焼酎)を吹きかけて消毒するシーンが出て来たりするが、25度では消毒は出来ないだろなあ、などと思ったりした。
「ホワイトリカー」には、ちゃんと原材料が書いてあり「糖蜜」だけで作っているらしい。それで「鏡月グリーン」はというと、「酸味料」とだけあり、原材料が書いてない。韓国製なのは分かるが、どうして原材料が表示してない事が許されるのかが分からない。
それで輸入元のサントリーに問い合わせてみた。『「鏡月」の原材料は、麦、米、とうもろこし、糖蜜(さとうきび)、タピオカ(芋の一種)です。』という返事が返って来た。表示がない事の説明は、『なお、韓国焼酎については、韓国政府が原材料を一括管理して各社に支給しており、支給時期によって原材料の種類や比率が異なることがあるため、一本一本の製品に原材料を特定して表記することはしておりません。何卒ご理解のほど、お願い申し上げます。』とのことだった。
どうにも腑に落ちない。こんなにいろんな材料を使っているとは思えないのだ。
「ホワイトリカー」は「糖蜜」だけで、多分サトウキビを絞った後の搾りかすを醗酵させて作っているもので、日本酒のアル添の酒(本醸造)に使うものと同じだと思うが、味的にはほとんどこれと変わらない。「鏡月」の原材料は、麦、米、とうもろこし、糖蜜(さとうきび)、タピオカ(芋の一種)のエキスをほんの少しだけ、おまじないの様に入れているだけなのだろう。それを分かっているので、サントリーも敢えてそのまま非表示にしているのだろう。私の推察ですが・・・。エタノール臭が残っている事も気になる。
ラベルは日本のラベルそのものだし、「酸味料」の添加を表示しているのは、日本で作っている証拠じゃないのか。輸入品を装って非表示にしている?そう疑われても仕方がないのではないか。
◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。
★ 「ジグソーパズル」 自作短歌百選(2006年5月~2009年2月)
☆ 短歌集 「ミソヒトモジ症候群」 円居短歌会第四歌集2012年12月発行
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