科学はイタズラだっちゃ！　受験も科学！　　　　　科学実験教室&家庭教師　宮城県大崎市

先生の側からのボランティアの見方

フーテンの寅5402さんからの質問にお答えします。

　学校活動に外部からの参加をお願いすることが多くなってきました。授業への参加，伝統工芸の指導，部活動の指導，交通安全指導など，多くの指導にかかわってもらっています。
　しかし，すべてがうまくいくとは限りません。私は教科（技術）の授業にゲストティーチャーを招いたことが何度かあります。大工さんやＳＥなど，専門科から受ける授業はやはりいい。問題は，打ち合わせの時間がとれないことと，全クラスの授業に来てもらえないということです。忙しい仕事の合間を縫ってきていただいています。週に５クラスの授業がある場合，すべての授業に参加してもらうことは無理な話です。

　部活動のコーチには非常に助けられています。問題になるのはコーチ達が中学生の頃と，今の中学校の状況が違うために，コーチ達のやり方が現状にそぐわないことがあることです。
　私もですが，中学生の頃は厳しく鉄拳を受けながら練習をしていたものです。でも，今の中学校でそんなことはできませんね。何年か外部コーチを続けてくださった方には安心して練習を見てもらえます。それにしても，何か事故があった場合の責任問題は難しい。
　外部コーチが来て辛いのは，「もっと挨拶をしっかりさせたほうがいい」などとアドバイスを受けるときです。実は，そういうことは私たちも痛いほど感じていることであり，指導に力を入れている部分でもあります。それができないで悩んでいるときに，そこをつっこまれると辛い。一緒になって何とかしていこうというのならいいが，それができないと練習は見られないなどと言われると苦悩の日々が続くことになります。

　総合学習や道徳の時間に，盲導犬をつれた方に来ていただくことがあります。わずかな時間のふれあいで目に見えて生徒が変容します。

　交通安全指導など，地域の方が協力してくれると効果が大きいです。登下校の危険は交通だけではなくなってきました。簡単に学校を空けられない私たちにとって，地域の方の協力が本当にありがたい部分です。

　指導以外の部分でも学校支援ボランティアが多くなってきています。校舎の補修，校地の除雪，学校図書の補修整理，機器の整備点検など，教職員の手で行っていた仕事を手伝ってくれる場合が多いようです。
　学校での仕事は，生徒のプライバシーにかかわることが多いので簡単にはお願いできませんが，助けてもらいたいことはたくさんあります。
　何よりも，授業を手伝ってくださった方など，学校の活動に興味を持ってくれることがうれしい。生け花を教えに来てくれた先生は，その後も中学生を見かけると声をかけてくださいます。

　軌道に乗ってしまえば，外部から学校に入ってもらうと大きな力になります。しかし，軌道に乗るまでが大変です。軌道に乗るまでに我々教職員の負担が増えてしまう場合もあり，せっかくのボランティアの申し出を断ってしまう場合もあります。
　これから，一層学校支援の活動が盛んになってくると思います。学校とボランティアの間を取り持つ活動をしてくれる人が必要になってくるでしょう。

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