発達障害児が伸び伸びと育つために~保健師の目で見た子育て~

障害受容へ向けて



発達障害児は、発想が個性的で、親としては見ていて楽しいことも多々あります。それを「障害だ」と言われるのは、「はなはだ心外だ!」という気持ちもあるでしょう。

私もそうでした。どれもTAKUYAの「個性」「ユニークさ」「楽しさ」とおもっていたことが、アスペっ子の特徴であると指摘された時の心外な気持ちは、忘れられません。
また、反対に、同じアスペっ子のお子さんたちと出会った時、その個性が似通っていることに、愕然としました。「これって、TAKUYAだけのおもしろさだと思っていたらアスペの特徴だったのか・・・・・(ガーン)」

また、「この年齢ならこんなものよ」と言われると、「そうだそうだ」と思います。「ウチのお父さんも子供の時こんなだったんだって、だから大丈夫だよ」・・・・・そんな声を非常によく聞きます。

要するに、私たち親は、「いい方に解釈したい」「できれば認めたくない」という気持ちがあるのですよね。

でも、私は改めて思うのですが、
「障害だ」と言われたからといって、本人の「ユニークさ」や発想の豊かさを否定されるものではありません。消えるものでもありません。

そして、今までよりもなおよい対応ができるようになれば、その方がいいのですよ。

・・・・・そうは言っても、なかなか受け入れがたいですよね。
これを「障害受容」と呼びますが、私も障害受容をするまで、実に2年以上はかかったと思います。何度も何度も「誤診だ」と思いました。

今は、これでよかったと、すっかり吹っ切れていますが、この心境に到るまでは本当に戦いでした。

この日々を綴ってみたいと思います。

Akiko

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