発達障害児が伸び伸びと育つために~保健師の目で見た子育て~

注意信号!



小1のとき、担任の先生から呼び出されて聞かされた話には、今思うと、TAKUYAの問題のアスペらしいエッセンスがいくつも隠れていました。

○ある上級生と会うたびに喧嘩をする。
○落ち着きが無い。
○授業中も状況にかまわずしゃべる。
○泣いたら止まらない。
○体育の授業中、先生に抱きつく。甘える。

様々なエピソードがありました。

でも、その頃は、かかわり方次第で解決するはずだと思っていました。

特別な問題だとは思えなかったのです。

それに、自宅での様子には、ほとんど問題を感じませんでした。

小1の1年間で何回呼び出されたでしょうか。
喧嘩が多くて、お友達の親御さんに謝ってばかりでした。

だんだん、肩身が狭くなってきます。心が硬くなってきます。身構えるようになってきます。

被害妄想とでも言うのでしょうか、誰からも言われていないのに、
「あの乱暴なTAKUYA君のお母さんだ、どんな育て方してるんだろう」と後ろ指を指されているような気がしてきます。
親同士の友達も作りにくく、余計に客観的に状況が見れなくなってきました。

これは注意信号です!

この辛い気持ち・・・今の私にはよーく分かります。
出口がなくなってしまったように感じる。四面楚歌で、誰にどう助けを求めたらいいのか分からなくなって、ひたすら自分を責めたり、人のせいにしたくなったり・・・。

でも、

出口はここです。「親のしつけのせいだ」という思い込みを一旦捨てて、専門家に相談してみることです。
周囲の人に相談してみることです。親だけで抱えないことです。

時には、「お母さんのしつけのせいじゃないの?」なんて追い討ちをかけられて余計に辛くなることもあるでしょう。
これは、知識をもっていない人に相談してしまっただけかもしれません。

めげないで!

でも、結局は、親が納得いくまで右往左往するしかないのかもしれません。その器官ができるだけ短くすむことを心から願いつつ、応援の念いを送らせていただきます。

Akiko

© Rakuten Group, Inc.
X

Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: