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November 27, 2006

いじめ

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それはどろどろの人間関係。
めちゃくちゃな人間関係。
傷つくだけの人間関係。
うーん。ちょっと違うなーって思います。
いじめは、「人間関係」じゃない。

はじまりはきっと、ちょっとしたことです。
地域の常識、学校の常識、クラスの常識、あるいは仲良しグループの常識。そんなものから、少しばかりずれた子が、周りのこそこそ話とうわさ話のタネになる、そこからはじまるいじめ、多くないですか？上靴を隠したり、蹴ったり殴ったり机を倒したり。それもいじめだけれど。
ちょっと悪口を言うくらい良いジャン。本人に聞こえる訳じゃないモン。これくらいならだいじょーぶ。これくらいならいじめとは言わなーい。なーんて、自分の良心をだまして、罪悪感から目をそらしてしまったら、そこからの転落ははやいものです。うわさ話と、悪口と、暴力と。その境目をいともたやすくぼかしてしまえるほど、人は悪に慣れ、悪に対して鈍くなる生き物なのだと思います。

いじめは「人間関係」じゃない。
誰がなんと言おうと、私はそう思います。いじめは一方的です。そして、無差別です。結局いじめる相手なんて誰でもイイのじゃないの？だから、次は自分がいじめられるかもしれないなんて、怯えているのじゃないの？人間関係は、大切なあなたと、かけがえのないあなたと紡ぐものです。

今、私の周りにいじめはありません。何というか、いじめのにおいはしないのです。でも、昔はいじめと、あのいやな雰囲気がありました。それを止められなかった自分もいました。気がつかない振りをして、自分もまわりもごまかして、にこにこ笑っていた自分。
なんでかなー。なにがそんなにこわかったのかな。何を守りたくて、あのころの私は頑張っていたのでしょう。小さな小さな自分の世界と、それなりに平穏な自分の学校生活。そんなものに、必死にしがみついていた小さな自分。
最近思うのです。人ってどうせ死んでいく。死ぬときには何も残らないし、残せるほど偉大な人は少ない。私が生きてきた世界も、私が受けた評価も、後に生きる人にとってはなんの価値もないものです。それならば、自分の人生には、自分で価値をつけてあげなきゃだめだよね。そうやって考えたときに、居心地の良い安穏とした毎日を、自分の人生の「価値」にしてしまって良いのか、もっと他に価値をおくべきものがあるのではないのか、そう思えてならないのですね。例えばいじめに怒る一言、例えば誰かを守る沈黙、例えば弱いものへの優しさに，，，価値をみつけたい

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