今日も明日も……

今日も明日も……

2008.06.01
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
有料老人ホームに働いていたTJさんのことを

彼は、そのホームをやめて、今パパがいるホームに
偶然転職してきたわけです。
パパがいるのは4階ですが、
彼はまず3階に配属になり、たまたまそこで「徘徊者リスト」に
見覚えのあるパパの名前を発見!
え? と思って、「会いに」来てみたら
○○さん本人だったんですよ!と。

彼の介護の姿勢が表れていると思いました。

そして、今パパの担当になったことを、
「呼ばれて」いるような気がしましたという
言い方をしてくれました。

本当に、彼がパパの世話をしているときの、姿、顔を
すごいと思うのです。
仕事として、機械的にやっているのとは、
全然違うのです。
力のない女性介護士はもうリフトのような機械で身体を
起こし、移動するのですが、
彼は、実に見事にパパをすくっと立たせ、

トイレに座らせ、用を足させると、
手すりにつかまらせて、苦労して支えながら
汚れたところを拭くのですが、
もちろん、彼の体格や力があるからこそできることなのですが
その際、汚いところが自分の服にふれようが

気にしないで、ただただやるべきことを
いかにパパが心地いいようにこなすか
それしか考えていないようなのです。
それはもう、見ていると、
感動します、本当に。
ありがたくて、拝みたくなるほどです(^_^;)

家族である私たちが、とっくにパパはもう何もわからないと
あきらめてかかっているというのに
TJくんは、「○○さん、喜んでいますね」とか
今日は嬉しそうですとか、表情がちがいますとか……
ほとんど、パパのことを尊敬のまなざしで見るかのごとく、
それはそれは大事に愛情をこめて、接してくれるのです。
まるで、神様のように見えてきます。

夏服を補充するのに、どんなのが好ましいかきいたところ、
着替えがさせたいものというのではなく、
本人が本来着たがるような服、
ジャージのようなものでなく、普通のズボン、
つまり、パジャマっぽいものでなく、
休日のお父さん服的なものを着せたいとのこと。
私もそうしたいと思っていましたが、
世話をしにくいのではないかと思っていました。
病院ではなく、家にいるというように生活させたいということです。

また、いろいろと面白い話も聞けました。

★同じブロックにいる、Aさんというおばあちゃんのことを、
 パパはお母さんと勘違いしているらしく、
 そばにいると、パパはにこーっとするらしいです。
 たしかにそのAさんというおばあちゃん、うんと小さくて、
 雰囲気は他のおばあちゃんたちの中で一番近い!!

★大声をだすのに、午前中はいつも日当たりのいいリビングに
 出してもらっているのだとか。
 ただし、気むずかしいSさんのいないときだけ。
 Sさん以外のおばあちゃんたちは皆さん、
 パパの大声を聞いて、「今日は元気そう」とか、
 パパに優しいことばをかけてくれるのだとか。
 最近入ったおじいちゃんも、「俺よりわかいのに、気の毒に」
 など、友好的なのだかとか。

TJさんと私が話している間、車椅子の上で、パパはいつもより
さらに大声で、うるさかったです。
あまりの大音量に、私が車椅子を後ろに1.5mほど動かしたほど。

TJさんによると、
「自分が蚊帳の外と思って不満なんでしょう」と。
本当にそうだったらしく、
私がパパのあごをなでて
「いつもこんなに綺麗におひげもそってもらって」と
言っていると、静かになり、ネコのように気持ちよさそうに(^^)
なんでも、隣のブロックにひげそりチェックの厳しい介護士さんが
いらして、TJさんが、パパのひげをそり忘れていると、
何か言われるらしいです。
ほんとに、いつも綺麗にしてもらっています。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2008.06.07 12:37:00


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Profile

ふ~!

ふ~!

Freepage List


© Rakuten Group, Inc.
X

Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: