アントレプレナー塾長 「大人の探検隊日誌」 夢のソーシャル・アントレプレナー            

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大人の隠れ家


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               第6号
              ★★★★★★★ 
      「見方が変わる!『超』マーケティング発想法」
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  ●発行責任者:アントレプレナー塾 塾長 三丘 大詩
 読者数:868名
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 このメルマガは、21世紀型江戸っ子マーケター、三丘 大詩(みつおか
ひろし)が毎週書き下ろす、忙しい人のための知的ブラッシュ・アップ・メッ
セージです。楽しく読んで自然にマーケティングセンスを身につけましょう!
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 フィールド探検、読書、ビジネス誌・新聞記事、TV番組などから見つけた
マーケティング、経営、ベンチャー起業、キャリア・アップ、読書、グルメ等
の旬の素材を厳選し、みつおか流に味付けして毎週お届けします。
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【はじめに】☆★☆★☆★☆★☆★―――――――――――――――――――
 こんにちは!みつおかです。師走は何かと酒宴の多い季節ですね。そんな貴
方に誰にも教えたくない隠れ家をシリーズでこっそり教えます。今回は、「エ
ッ!こんなところにこんなお店が???」意外や意外の居酒屋です。では・・。

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◆◆◆◇◇◇◇◇◇◇◇ 路地裏で見つけたお店 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◆◆◆
            大人の隠れ家・その一
         徹底的な個性できらりと光る居酒屋
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●見知らぬ土地ではじめてのお店に入るとき、ちょっぴりドキドキしませんか
? 外れだと、ああやっぱり・・あっちのお店の方が良かったかな等と後悔し
ます。でも、ビンゴ!だと、天にも昇りたい気分になります。そして誰かに自
慢したくなります。何か得した気分。裏道でそんなお店を探しませんか?
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▼昔、看板の出ていないお店を夜な夜な探し歩いた時期があった。これは困難
を極めた。唯一の情報源は口コミと自分の嗅覚がたよりだからだ。そんな中で
最も苦労したお店の一つがここだ。軽くニ、三十分は探しまくった。ヒントは
「中目黒」・「高架下」・「村上製作所」である。線路沿いに商店街を歩くが、
「村上製作所」なる看板のお店はどこにもない。結局、悔しいが電話で場所を
確認する。それでも分からない。そんなミステリアスな店なのだ。

▼周りには明かりも人気も全くない。線路下の無人の工務店事務所である。ア
ルミサッシのガラス戸が4枚あるが、3枚は紙が裏打ちされていて中は見えな
い。真中の一枚の上半分がガラスになっている。そこに「店前につき、駐車禁
止!」と張り出してある。あたりは本当に暗い。良く見ると村上製作所と一字
一字紙に書かれて小さく貼ってある。中を覗くが真っ暗。ビニールシートで覆
われており、かすかに光が漏れている。あとは材木置き場になっている。エッ
ここがお店?そんな、まさかな・・?勇気を出してサッシ戸を開ける。

▼ブリキ缶と脚立が置きっぱなしになっている。人の気配はない。仕切りのビ
ニールシートをめくる。すると中から人の声とラジオが聞えてくる。ドキドキ
しながら中に入る。薄暗い。裸電球がなん本かぶら下がっている。なんと、ま
るで未完成の現場である。打ちっぱなしのコンクリート壁やブロック塀。椅子
は、角材を束ねたあり合わ。机にいたっては工事用アルミの骨組にベニヤ板を
載せただけだ。カウンターの奥に業務用キッチンセットが無造作に置いてある
のでようやく居酒屋かなーと思えるぐらいだ。カウンターの上も工事用の青い
ビニールシートが丸まっている。厨房がなければ、まさに工事現場そのものだ。

▼中はサラリーマンと若者がうまそうにビールを飲んでいる。あとからOL三
人組が入ってきた。よく見つけてくるもんだ。奥の秘密部屋に消えていった。
その部屋はこあがりになっていて、畳が一枚だけ引いてあり炬燵が置いてある。
二、三人で使えば妖しげなムード満点である。料理は魚介類を中心に、気の利
いたメニュウがある。お通しが二品出てくる。例えば、牛蒡の胡麻汚しと、小
松菜のお浸し山芋掛け。品揃えは多くない。今の季節だと、お勧めはちび鍋。
北海道・厚岸産の生牡蠣、天然ブリのカマ焼きなどもある。馬刺し、石垣牛の
炙り、朴葉焼きもなかなかイケル。日本酒と焼酎が数種類ある。親方と土方衆
が焼酎でもあおっていれば、まさに映画の一場面であろうか?ガタンゴトンと
電車の行き来する音が臨場感をさらに盛り上げてくれる。

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【 みつおか流料理のツボ 】☆★☆★☆★☆★☆★―――――――――――
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●どうです、こういったお店は? 結構、若い女性もいるのです。では、今回
と次回は、こういった隠れたお店を素材にその秘訣を探りましょう。



▼飲食店はどこかで何か流行るとすぐにブームになる。讃岐うどんも昨年の秋
以降雨後の竹の子のように出来ている。居酒屋での二、三人用個室もブームで
ある。小じゃれた和風居酒屋もしかり。沖縄料理もしかり。どこへ行っても似
たり寄ったりでつまらない。ただしこのお店は違う。まず、辺鄙な場所にある。
なかなか見つからないのがいいのであろう。しかもこれほど内装にお金がかか
らないお店も少ない。すべてが剥きだし、工事現場そのものである。だが、こ
の店は意外感がある。呑んでいるとだんだん落ち着いてくる。この薄暗さの中
に昭和へのノスタルジアが湧くのかもしれない。そんな不思議な空間だ。齷齪
(あくせく)働く現代人にっとて手軽に「非日常」を味わえるスポットである。

▼最初のうちは友達を連れてきて「ヘェー!」と驚かれるが、ここまで個性的
だと、時として飽きる場合もある。そんなとき重要なのが、奥行きか、ちょっ
とした変化である。例えばメニューへのこだわりとか、珍しい焼酎の品揃えな
ど飽きのこない仕掛けも大事だ。あるいは、季節の旬を出すのも良い。いずれ
にせよ変な広告などせず、口コミでじっくり広げたい店だ。

▼ここの本店は何を隠そう、この種の突飛な店を得意とする。オーナーは女性
であの伝説の恵比寿201号室の経営者である。周りに何もない中古のマンシ
ョンの一室。鉄の扉を開けると中は和食BARであった。その後は「中村昭三
」と名を変え料理は中華となった。ここの中華は美味しかった。この店もなに
も目印はなかったが、目の前の電柱に夜毎ごま油が塗ってある。その香りが目
印になるとまことしやかに囁かれていた。去年からは店名を「中村圭太」と変
え、創作沖縄料理となった。因みに、中村昭三はここの建築デザイナーの名前、
圭太はその息子の名前である。お客が飽きる前にやるこのような変更を、マー
ケィングでは、「計画的陳腐化」という。


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【今週のみつおかひろしの薀蓄】☆★☆★☆★☆★☆★――――――――― 
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●【マーケティング原理29】「最善の戦略は戦わずして勝つことと心得よ!」
    『孫子』の兵法「百戦百勝は、善の善なる者にあらず。
            戦わずして人の兵を屈するは善の善なる者なり」                

●【今週の一言】ヘレン・ケラー『開かれた扉』
    安全とは思い込みにすぎない場合が多い。・・
    危険を避けるのも、危険に身をさらすのと同じくらい危険なのだ。
    人生は危険に満ちた冒険か、もしくは無か、そのどちらかを選ぶ
    以外にない。

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★☆☆☆☆☆  <<みつおかひろし の編集後記>>  ☆☆☆☆☆★

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■■■■お願い□□□□
■■■一昨日、友人ご夫妻主催のパーティで幻のワイン「オーパスワン」が
■■ 出された。ロスチャイルドとロバートモンダビが力を合わせて創り出
■ した「作品番号1」という意味の究極のワインである。その馥郁たる香
 りは今も忘れられない。でも、名もない安ワインの堀だしものに出会った
 時の喜びも大きい。そんな掘り出し物を求めて来週もフィールド探索です。
 掘り出し物の隠れ家を見つけたら、是非お教えください。 

 それから、あなたの回りの人を見まわしてください。 そしてお友達
 にも一声! エッ、まだ読んでないの? 「超・マーケィング発想法」

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