アントレプレナー塾長 「大人の探検隊日誌」 夢のソーシャル・アントレプレナー            

アントレプレナー塾長 「大人の探検隊日誌」 夢のソーシャル・アントレプレナー            

後楽園ラクーア


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                第15号
               ★★★★★★★★ 
       「見方が変わる!『超』マーケティング発想法」
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  ●発行責任者:アントレプレナー塾 塾長 三丘 大詩
 読者数:922名
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 このメルマガは、21世紀型コスモ・マーケター、三丘 大詩(みつおか
ひろし)が毎週書き下ろす、忙しい人のための知的ブラッシュ・アップ・メッ
セージです。楽しく読んで自然にマーケティングセンスを身につけましょう!
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 フィールド探検、読書、ビジネス誌・新聞記事、TV、セミナー、映画など
から見つけたマーケティング、経営、ベンチャー起業、キャリアアップ、読書
、グルメ等の旬の素材を厳選し、みつおか流に味付けして毎週お届けします。
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【はじめに】☆★☆★☆★☆★☆★―――――――――――――――――――
こんにちは、みつおかです。皆さん、タマゴッチって覚えてますか?そうで
す。餌をあげたり、しつけをしながらペットを育てるゲームです。ブームは去
って過去の商品となってしまいました。発売元のバンダイでは、1ヶ月後にバ
ージョンアップして新発売するそうです。新しい機能は、赤外線通信で他のタ
マゴッチとコミュニケーションが楽しめます。そしてなんと、気が合えば結婚
して子供も生めるそうです。はてさて、電車の中でも飼育に夢中になるあのブ
ームが果たして再来しますかな?そうです。いち早く購入してみては・・?

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◆◆◆◇◇◇◇◇◇◇◇◇ 温泉ビジネスを考える ◇◇◇◇◇◇◇◇◆◆◆ 
         都心で風呂に使ってリラクゼーション宴会
            後楽園ラクーアで極楽気分 
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●祖父は温泉好きで、私は幼い時時からよく温泉旅行に連れていってもらいま
した。箱根、伊豆はもとより白骨温泉、下呂温泉、伊香保温泉、草津温泉など
によく行ったものです。ですから今でも私は温泉好きです。湯の町エレジー、
秘湯、出で湯など思い出したように浸りに飛んでいきます。でも、最近は都内
でも天然温泉が盛んになってきました。ブーム到来です。では、いざご案内。
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▼大学時代のクラブの遅い新年会の幹事が私であった。前から考えていた企画
を実行した。先々週の金曜日、20時半に後楽園・ラクーア内の和食処に集合
。個室を借り切っての宴会である。これなら熊谷で開業している医者の友人も
、あるいは残業が入っても間に合う。早く来れる人は館内で楽しむ。無論、幹
事役の私は早くに入館。さて、館内を隈なくチェックしよう。

▼まずラクーア6階の受付で団体名「○○大学芸能音楽研究会」の名前を言っ
てデジタルロッカーキイと館内着交換用の札を受け取る。お金は要らない。す
べてロッカーキイで後から精算である。だから館内は現金不要である。同じ階
のスパゾーンへ。なんとここは天然温泉である。東京ドームシティの地下を掘
りに掘ったり。ようやく地下1、700mで掘り当てた。閉じ込められた約3万年
前の深層海水温泉である。だから塩辛い。半端じゃない辛さだ。やや褐色がか
った塩化物強塩温泉である。口に含むとかすかに海藻のようなヨウドの香り。

▼38度の大浴槽、41度の小浴槽にぬるめ、熱めの露天風呂。ここの泉質はいい
。肌はすべすべ、体はぽかぽかになる。この塩分も捨てたものではない。3万
年前というのは嘘ではなさそうである。他にマッサージ効果のあるアトラクシ
ョン風呂や上がり湯もある。サウナは60度の低温サウナ、100度のオール
ドサウナにミストサウナ、スポーツ観戦ができるスタジオサウナが揃っている
。有料でベッドの上でのアカスリコーナーもある。露天風呂から外の景色が見
えないのが残念である。でもよく見えたら外からも丸見えってことか?

▼お次はトレーニングウエアーに着替えて、8、9階のヒーリング・バーデへ
。ここはバリのリゾート気分と、ドイツ、韓国などのヒーリング施設を融合さ
せた今までにない新しい空間である。八階の分厚い木の扉が開くとそこは妖し
げな雰囲気が漂う。薄暗い中に青い光。プールサイドにデッキが並ぶ。まるで
東南アジアかバリ島の高級リゾート地にまぎれ込んだような不思議な錯覚に陥
る。室温は温かい。窓際のロッキングチェアーに横たわる。都会の夜景を眺め
ているだけで、気分が癒される。勤め帰りのOL達が思い思いに寛いでいる。

▼奥まった所と、階上には迷路のように様々なヒーリング個室がある。ひとつ
ひとつを覗く。40度に保たれた低温サウナ。低温サウナといっても全く異質
なヒーリング空間である。薄暗く青い光の円形ドーム。真ん中に置かれた貴陽
石から放出される波動エネルギーとヒーリング音楽に癒される「蒼海洞」。麦
飯石と石英を敷き詰めた温かい床でゆっくりくつろげる低温サウナなど、リラ
クゼーション目的の五つの低温サウナがあるのだ。このほかに寝そべりながら
本を読めるリラクゼーション部屋もある。まるでバリ島のバーデ・カフェで、
カクテルを傾けるのもよい。カップルで何時間でも寝ている奴もいそうだ。

▼5階はリラクゼーション&レストランゾーンである。手前にはタイ式エステ
などの各種有料マッサージ店が軒を並べている。一番奥にはリクライニングチ
ェアーでリラックスしながら大型スクリーンの映画を楽しめる劇場さながらの
スタジアムシアター。手前は自動マッサージ器とインターネットスペース。そ
して壮観なのが百五十名を収容できる、リラックスラウンジ。角度と高さが自
動で調節できるフラット・リクライニングシートである。まるで飛行機のファ
ーストクラスだ。脇には一席ごとに液晶テレビが楽しめる。余りの気持のよさ
にうたたねしてしまった。いけない。もう、集合時間だ。

▼同じ階にレストランがある。韓国炭火焼と和食処である。和食処からは夜景
が見える。ここの大根サラダはオススメである。夜景を眺めながらの風呂上り
の生ビールの1杯は格別である。今日は宴会なので、一番奥の個室をリザーブ
してある。しゃぶしゃぶコースを頼んである。時間きっかりに、浴衣姿の八名
が集合。風呂を浴びたり、サウナに入ったり、思い思いの時間を各自楽しんだ
ようだ。飲んべいが多いので2時間飲み放題、1、800円コースにする。さー、
待ちに待った生ビールで乾杯だ。この企画は当った。都心で会社帰りにこれだ
け楽しめるとはと大好評であった。N君などは、彼女を誘って1日楽しもうと
のことであった。これで締めて八千円。後楽園、結構やるもんですな!
      http://www.laqua.jp/

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【 みつおか流料理のツボ 】☆★☆★☆★☆★☆★―――――――――――
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●成熟市場の温泉産業もここのところすっかり、息を吹き返してきましたね。
都心にもぼこぼこ出来ているスーパー銭湯。テーマパーク型のお台場大江戸温
泉、豊島園の天然温泉。来年には横浜港未来にも大型の温泉パークが出来ます
ゾ。こりゃ、当分、温泉ビジネスから目が話せませんな。



▼時代は変わったものである。かれこれ二十数年前、私の学生時代は温泉はオ
ジン、オバンが行くものと相場が決まっていた。スキーやヨット、サーフィン
などレジャーに友達が行く時に、よく高校時代の友達と鄙びた温泉に湯治に行
った。当時は我々のような若者が、美味いものを食って、酒を飲んで温泉三昧
していると奇異な目で見られた。無論、大学の友人には温泉が趣味などとはあ
まり大声では言えなかった。今では、辺鄙な露天風呂に行っても、若いカップ
ルや女性同士で平気で入っている。あの有名になってしまった秋田の乳頭温泉
なぞ、昨年久々に行くと、若いカップルや女性が実に多い。入っているこちら
が恥ずかしくなってしまった・・・? このブーム、どうして?

▼九州・湯布院のさらに奥にある黒川温泉は今では女性に絶大な人気を誇る。
昔は斜陽産業を絵に描いたような鄙びた温泉であった。あるひとつの旅館の主
人がコツコツと何年もかけて岩をノミでくりぬいた。周りの旅館は気でも狂っ
たのかと噂し合った。洞窟露天風呂を造ったのだ。以来ここの旅館だけが予約
で一杯になった。背に腹は変えられない。旅館組合の若主人達がこの主人に教
えを乞うた。「黒川には何もないが豊かな自然がある。皆それぞれ自然を活か
した露天風呂を作ったらどうか」と教えてくれた。しかし困ったことがあった
。1軒だけが露天風呂を作れる立地ではなかった。皆が知恵を出し合った。そ
れなら宿泊客にどの旅館の風呂にも入れるようにしたら、どうであろうという
意見が出た。喧喧諤諤、結局皆がまとまった。さらに黒川の素朴な自然を活か
すために、皆が協力して人工的な看板をすべて取り去った。そして今、黒川温
泉は風光明媚な湯布院に劣らない押すな押すなの人気温泉になった。

▼私の好きな湯の町エレジーを醸し出す温泉に山陰の城崎温泉がある。ここも
共同の湯にも入れる外湯巡りの手形が昔から人気である。また前回、引用した
青い目の女将・藤ジニーで一躍有名になった山形の銀山温泉もまた風情のある
温泉である。銀山川に沿った木造の旅館が大正ロマンを漂わせている。この大
正期の景観を保つため、木枠の窓や戸袋など勝手に増改築しない家並み保存条
例を作った。石畳の歩道沿いに共同の和楽足湯を作ったり、ガス燈を美しく見
せるため電線を地下に埋めて見えなくするなど皆が協力して銀山温泉を守って
いる。要は一軒だけが栄えても仕方がないのだ。温泉全体の魅力が高まって千
客万来してこそ、一軒一軒も栄えるのである。己の利益を捨てて協力したら、
反って利益が上がったのだ。まさに共存共栄である。

▼これに反して一軒で一人勝ちしている巨大施設がある。藤田観光グループの
箱根小涌園である。なんと開設3周年で「ユネッサン」は、年間百万人を集客
するのだ。温泉に若いカップルや、家族連れを一日遊べるようにした。キャッ
チフレーズは「水着で遊べる温泉テーマパーク」である。大小合わせて102
の風呂があるのだ。例えば「エーゲ海の神々」。エーゲ海に浮ぶ島々をイメー
ジした3つのコーナーと8つのジャグジーが配されている。この外、古代ロー
マ風呂、段さ風呂、ふしぎな洞窟風呂などいくらでも楽しめる。温泉を巨大テ
ーマパークにして、ばっちり若いカップルと子供達のハートを掴んだのだ。そ
の時のポイントは、裸が恥ずかしい若者にプール感覚を取り入れたことだ。

▼一方、衰退していく老舗温泉がある。それをじっと見ていて、気づいた男が
いる。熱海在住の万葉倶楽部社長の高橋弘氏である。「温泉地に客が来ないな
らば、こっちから客がいる都会に乗りこめばいいじゃないか」と。社長は元々
写真事業を経営していたが、温泉ビジネスに乗りだした。これが今のスーパー
銭湯の走りである。ただ、半端じゃない。高級旅館の心地よさと本物志向を持
ちこんだのだ。今では年商44億円の「万葉の湯」である。まず、東京町田と
小田原に巨大高級施設を作った。お湯にはこだわった。湯河原の源泉から毎日
、20tローリーで直送されている。湯布院や武雄温泉から直送している博多
や、北海道など全国で6つの施設を展開している。そして今年春、7つ目の万
葉の湯が横浜港未来に驚くなかれ、七万五千坪で誕生する。

▼万葉の湯のコンセプトは極上の湯・味・やすらぎである。日頃の疲れやスト
レスの解消を目指して、高級旅館の心地よさとおもてなしをを都会に持ち込ん
だ温泉郷なのだ。しかも、湯処、休処、味処に加えてエステや英国式リフレク
ソロジーなどの癒し処も完備しているのだ。ひとつ上のおもてなしである。
 都会の温泉郷をさらにアミューズメントとヒーリングを進化融合させたのが
後楽園ラクーアである。成功のポイントは、立地に即した徹底的なターゲット
の絞り込みである。あくまでビジネスパーソンと若いカップルに絞り込んだの
だ。だから小学生以下はお断りである。中学生、高校生も18時までの入場制
限。大人はオールナイトで朝の9時半まで延長料金を払えば滞在できる。しか
も野球シーズン中は、ナイター帰りの野球ファンで万杯となる。どうです。あ
なたなりの後楽園ラクーアの利用法を考えてみては? 結構イケマスぞ!

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【今週のみつおかひろしの薀蓄】☆★☆★☆★☆★☆★――――――――― 
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●【マーケティング原理6】「相手を絞り込み、そこに持てる力を
                           フォーカスせよ」 


●【今週の一言】
 「『一人』で成功している人はいない」本田 健『ユダヤ人大富豪の教え』

 「古来、日本人にとって温泉は心身の病を治癒する場であった。つまり、
 心の湯浴みの場であった」松田 忠徳・札幌国際大学温泉学教授『温泉力』

 「私はなぜ銀山にいるのでしょうか?
  銀山が好きで女将という仕事も好きだからです。
  方々から訪れるお客様との一期一会が、とても楽しいと感じます」
                  銀山温泉・旅館藤屋女将 藤ジニー

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 ★☆☆☆☆☆  <<みつおかひろし の編集後記>>  ☆☆☆☆☆★
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■■■■編集後記□□□□
■■■ どうでしたか? レジャーの「安・近・短」化をうまく見据えて、温
■■ 泉ビジネスを成功させた都会温泉でした。でもやっぱり温泉は、24時
■ 間、掛け流しの源泉の出で湯がいいですな! ご同輩いかがですか?

 素朴な温泉は、ストレスが強い現代社会では、癒してくれますなぁ。では、
人里離れたとっておきの秘湯を二つオススメしましょう。 

 一つは青森の青荷温泉です。何しろここはまだ電気が通っていません。しか
も冬場は雪に閉ざされて、雪上車で30,40分揺られていきます。自然と一
体になったランプの雪見風呂は最高でした。ただ、食事が暗くて・・・。

 もう一つは、北海道大雪山系の管野温泉です。帯広から車で小1時間です。
9つの源泉を持った掛け流しの七福の湯は、何時間でも温泉三昧できます。頭
を空っぽにしてくれる素朴な出で湯。温泉以外は何も無いのも魅力です。

 詳しく知りたい方は、私がANAに載せた紀行文を参考あれ! 
http://www.ana.co.jp/kuyujiteki/burari/akita/
http://www.ana.co.jp/kuyujiteki/burari/hokkaido/index.html


 ■【次回予告】
 次回は、迷ってます。どてらい男列伝にするか? あるいは、凄い女列伝
にしましょうか。さて、あなたはどちらがいいですか? 


●アントレプレナー塾 塾長 三丘 大詩(みつおか ひろし)
  http://plaza.rakuten.co.jp/hiroshi777
  http://www.h6.dion.ne.jp/~hiroshi3/index.html 


□■□ まだ、少しお時間のある方へ □■□

前回、いただいた感想から、いくつかをご紹介しましょう


●海外在住の仕事士さん
私は海外から読ませていただいております。会社を立ち上げたばかりのヒヨ
ッコですが、素直な意見をいいます。

あまりにも文章が長すぎて読む気をなくしました。 

私の場合、夜の12時過ぎから朝の3、4時までにかけてメルマガ等を読むよう
にしており、あまりにも長いと気力がついていかないのと、要点が見えにく
くこの文章をどう自分の知識、経営戦略に組み込んでよいのかが明白につた
わってこないのです、単に私の文章理解能力に問題があるだけかもしれませ
んが・・

因みに、私は30~40ほどのメルマガを購読しておりどうしても一つ一つに
かけられる時間が限られてきてしまうのも問題なのですが・・・。

▲▼確かにそうですね。看板に偽りあり。前回は3分で読めるが、7分で
も読めないになってしまいました。もっと短くしましょう。


●Oさん「面白かった!」
前回の小笠原伯爵邸へは、一度行きたいと思いながら行けずにいたので、
これで行ったような気分になれました。多謝。
セーラに感動しました。婚約者に叱られて帰国してしまったかのように、
一度は書かれていたので、寂しく感じましたが、
そのあとに続く文章で、最活躍のことを知り、ほっとしました。
セーラにも劣らない、猛烈な、文章力に感嘆しています。楽しみです。

▲▼ありがとうございます。ハイ、次回も頑張ります!


●Tさん
いい話だねー。
それに気合が入っていて、読みやすかった。
ストーリーテラ-としての個性・ひとつのスタイルを
身に着けたんじゃないかなと思う。

俺は日経新聞に2年派遣されていたから、本来は句読点の多い短文
が読みやすいんだが。

▲▼では、次回はまたドでかい人物列伝にしましょう。

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