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2006.11.21
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カテゴリ: 洋画

 フランスで大ヒットとなった映画。当然フランス語。1830年のパリを舞台としている。原題は「Vidoq」。


粗筋

元犯罪者でありながらパリ警察署長にまで登り詰めた私立探偵ヴィドック。そのヴィドックがある事件の犯人を追跡している最中、犯人の反撃に遭い、殺される。犯人は正体を明かさぬまま姿を消した。
 ヴィドックの伝記作家を務めていた若者が、ヴィドックの事務所を訪れる。ヴィドックの最後の事件、そしてその事件の犯人を突き止める為だ。
 ヴィドックが最後に担当していた事件は、ヴィドックを退任に追い込んだ現パリ警察署長が依頼したものだった。国際的陰謀が絡んでいると思われたからだ。しかし伝記作家は、事件を調べている内に、ヴィドック同様、国際的陰謀ではなく、ある錬金術師による婦女誘拐事件が絡んでいることを掴んだ……。


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感想

つい先日「 フロム・ヘル 」を観た後、最近観た中で最も面白いと思ったが、早くもそれを上回る映画を観てしまった気分。ここ半年はまともな映画が公開されていない、と嘆いていたのに、今は「なぜこんなに面白い映画が立て続けに?」と首を捻っている。これこそ嬉しい悲鳴か。
 本作品も「 フロム・ヘル 」同様、19世紀のヨーロッパの様子が描かれていて興味深い。「 フロム・ヘル 」は19世紀後期のロンドンで、本作品は19世紀前期のパリという差はあるが。
 とにかく欧州を舞台とした時代物は、金をきちんとかけさえすれば、その雰囲気だけでも充分に楽しめる作品に仕上がるようだ。
 ミステリマニアなら真犯人は直ぐ分かるのだろう。が、自分はミステリ好きながらも毎回のように作者のトリックに引っかかる鈍い性格なので、真犯人は意外に感じた。
 悔しいので、真犯人の行動に難があったのでは、と往生際の悪い突っ込みを入れるしかない。
 久し振りに字幕の世話になったが、それでも十二分に楽しめた。
 ……19世紀前期のパリが実際にはあれほど薄汚く、破廉恥なことをしていたのかは疑問だが。
 ちなみに、ヴィドックは実在の人物。世界初の私立探偵として記録されている。
 シャーロック=ホームズは、初登場作品「緋色の研究」で、フランスの推理作家ガボリオが創造した探偵レコックを「行動力はあるが頭脳が足りない。奴が6ヶ月かかって解決した事件を自分なら24時間で解決できる」とけなしている。このレコックは、ヴィドックをモデルにしたとされる。
 本作品を観る限りでは、モデルとなったヴィドックはかなり凄腕の探偵だが。格闘技も上手いし。
 日本でもこういう雰囲気の時代物が作られれば、国内だけでなく国際的にも評価されるのに、と思う。
 同じような欧州の時代物が別に公開されているので、本作品を見るべきか迷っていたが、結果的に観に行ったのは良かった。


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Last updated  2006.11.21 12:55:32
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