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2006.11.21
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カテゴリ: 邦画


「リング」シリーズで売れっ子作家になった鈴木孝司の短編小説の映画化。


粗筋

淑美は夫と離婚し、6歳になる娘郁子と一緒にマンションへ引っ越すことになった。前夫は郁子の親権を要求していて、淑美は不安に満ちた生活を送っていた。
 そんなところ、寝室の天井から水が漏っているのに気付く。最上階ではない為、雨漏りの筈がない。管理人に対処してくれと頼むが、その老人は何もしてくれない。
 淑美は、自分の部屋の真上に美津子という娘とその家族が住んでいたことを知る。美津子は二年前に行方不明になっていて、現在もどこにいるか分からない。美津子は、失踪当時郁子とほぼ同じ年齢だった。
 淑美は赤いバッグを至るところで見つけるようになる。どうやら美津子のものらしい……。


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感想

怖い映画、として宣伝されているが、全然怖くない。
 本作品の監督が、恐怖の演出の仕方を本人が思っているほどに心得ていないからだ。
 とにかく演出が駄目。ここぞという場面に必ずと言っていいほどサウンドトラックのボリュームを引き上げたり、進行のペースを緩める。まるでフィルムが一旦止められ、「はい、みなさん! ここから恐怖の場面が始まります! 思いっきり怖がってくださいね!」と監督自身の注釈が入っているかのよう。監督は最高の演出をしているつもりなのだろうが、観ている側を白けさせているだけ。
 役者の演出も下手。登場人物を恐怖におののかせれば観客も恐怖におののいてくれるだろう、と単純に考えるのはやめてほしい。淑美が精神的疲労の為ノイローゼ気味になってしまった中年女にしか見えなかった。どんな怪奇現象でも「結局あんたの錯覚じゃないか? もう少し落ち着けや」と突っ込みを入れたくなった。
 精一杯の演技をしていた黒木瞳が気の毒だった。
 恐怖を伝えたいならもう少し控えめな演出の方がよいと思う。
 原作の方は読んでいないので何とも言えないが、脚本は「?」だらけ。結局何だったの、て感じである。
 最後で「10年後」になっていて、16歳になった郁子(演じていたのはミス東京ウォーカーの新人女優水川あさみ。こいつを売り出す為に本作品を制作したのか?)が母親の淑美と10年振りに再会する場面があるが、意味不明で、蛇足。昨年の駄作AIの最後の場面を思い出させた。
「10年後」の場面を省略して怪奇現象の「真相」をはっきりとさせた上で決着を付けていた方がよりよくなっていただろう。
 何もかも中途半端な作品。
 ま、邦画なんてこんなもんだろう、という偏見を捨てさせるには至らない。


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Last updated  2006.11.21 12:58:34
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