非常に適当な本と映画のページ

非常に適当な本と映画のページ

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Calendar

Category

カテゴリ未分類

(340)

洋画

(279)

邦画

(85)

邦書

(140)

洋書

(57)

ニュース

(735)

DVD

(8759)

Comments

Favorite Blog

まだ登録されていません
2006.11.22
XML

AI

カテゴリ: 洋画

 8階にある映画館に入るのに、1階の階段から並ばなければならないほどの行列ができていた、といういわくつきの作品。
マイノリティ・リポート のスチーブン・スピルバーグ監督作。


粗筋/感想

「なんじゃ、これは?」が感想。
「展開が予想できない映画」は、大抵「面白い映画」のことを指すが、本作品は違う。
 たとえばシンデレラがガラスの靴が自分のものであると証明され、王子様と一緒にお城へ帰るところで、タイムスリップしてきた旧ソ連特殊部隊スペツナズと米国特殊部隊デルタフォースとの銃撃戦に巻き込まれて死にました、という展開になったら、どうなるか?
 予想できない展開ではあるが、面白いとは思われないだろう。
 しかし、本作品はこの例と同じなのである。
 ストーリーにしまりが全然ない。訳の分からない連中が登場しては、途中で消えていく。最終的には2000年後の世界に瞬間移動して、エイリアンまで出てくる。
 涙を流した観客が多かった、というが、感動の涙ではなく、あまりの下らなさからの涙では?

 死んだも同然の子供を持った夫婦に、子供型ロボットが提供される。夫婦は徐々にロボットを受け入れるようになったが、生死をさまよっていた子供が不意に回復し、家に帰ってくる。夫婦は不要となったロボットを捨てることになる……。

 ここまでのストーリーは理解できるし、納得できるし、ロボットを捨てざるを得なくなった女の悲しみが痛いほど伝わったが、それ以後は意味不明。
 穴が多過ぎるのだ。
 なぜロボットを開発したグループは、子供がまだ生きている夫婦に与えたのか。子供が回復したらどうなるか、と考えなかったのか。子供を亡くした夫婦を見付けられなかったのはおかしい。
 なぜ子供型ロボットはあそこまで性能が悪いのか。あんなに不安定(食べたらいけないのに、別の子供に挑発されて食べまくり、その結果故障するなど、自己制御できない)だと、市場に出回ったら危険である。テストプロトタイプとはいえ、人間としての常識をもう少し持たせてから夫婦に渡すべきではなかったか。そうすれば、たとえ子供が帰ってきた後も、夫婦はロボットを家に置くことに、特に不安を持たなかっただろう。「ロボットは愛を求めていたのに、人間がそれに応えられず、捨てられた」というより、「ロボットがあまりにも性能が悪く、人間の側に置くには危険過ぎた為、その結果捨てられた」が事実である。
 ロボットは、愛情の対象となる者を一度設定すると、解除できなくなり、他の家族などで再使用できなくなる為、不要になったらスクラップするしかない、ということになっているが、なぜ開発者はプロトタイプにこんな機構を盛り込んだのか。市販する最終的なモデルならともかく、試験段階のロボットなのだから、必要にならなくなったら直ぐ返してもらえるよう、そのようなシステムを盛り込むべきでなかった。開発者がこんな下らぬシステムを盛り込んだから、受け入れた夫婦の苦悩が増えたのである。
 ロボットは警察のヘリ(潜水もできると後で分かる)を奪うが、なぜ警察はみすみすと逃したのか。ちなみに、3点はすべてこのヘリが稼いでいるといっても過言ではない。こんな兵器で戦争映画を撮ったら面白いと思うが……。
 ロボット開発者(ウィリアム・ハート)は、マンハッタンでロボットと会話した後、「仲間を呼んでくるよ」と行って部屋を出た後、戻ってこなかった。その結果ロボットはビルをあちこち移動し、海に落ちてしまう。開発者は結局何の為に登場したのか?
 なぜエイリアンが何の前触れもなく登場してくる?
 とにかくこのエイリアンが蛇足。

 ロボットが海の底で念願のブルーフェアリーを見付け、「人間にしてください」という、適うことのない願いを永遠に言い続ける……。

 ……というラストにしておけば、その前の意味不明な場面もある程度解消する、悲劇に満ちた感動的な終わり方になったのに、エイリアンを出した為、終わりが延びてしまった。
「いい加減にしろや。いつになったら終わるんだ?」とイライラしたのは自分だけだろうか。
 スピルバーグは所詮娯楽映画の監督なのに、「シンドラーのリスト」でオスカーを受賞してしまい、「俺は娯楽映画を卒業して、映画史に残る「名作」を撮る監督になるんだ!」と思うようになってから、歯車がかみ合わなくなってしまった感じがする。
「名作」かぶりの映画なんか作ってないで、さっさと原点に帰り、インディ・ジョーンズの続編を作れ、ての。
 その方が制作者と観客双方の為になる。


人気blogランキングへ


関連商品


AI






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2006.12.08 18:12:11
コメント(0) | コメントを書く
[洋画] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: