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2006.11.22
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カテゴリ: 洋画

 ハムナプトラ(原題The Mummy)の続編。原題は「The Mummy Returns」。


粗筋

5000年前に世界を滅ぼした伝説の戦士、「スコーピオン・キング」が蘇ることになる。それに対抗できるのは、3000年前の魔術師イムホテップ(前作の悪役)だけだと勝手に判断したあるグループが、イムホテップの遺体を発見し、再び蘇らせた。
 スコーピオン・キングも、イムホテップも、とんでもない連中である。
 8年前、蘇ったイムホテップを葬ったリックとエヴリンは、陰謀を阻止しようと動くが……。


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感想

前作は、「ルーカスとスピルバーグが、インディ・ジョーンズの続編をなかなか作ってくれないので、我々がそれに近い物を作りました」といった感じだったが、本作品は、雰囲気がかなり違った。
 続編までもインディ・ジョーンズの物真似にしてしまったら、総スカンを食らう、と製作者は考えたらしい。登場人物は、インディ・シリーズでは考えられない展開を見せていた。
 ヒーローのリックと、ヒロインのエヴリンは、結婚していて、8歳の子供がいたのである。
 こうすることで、「インディの物真似」というイメージは払拭できたが、8年も経っているという設定の割には、他の再登場人物がいずれも老けておらず、成長に乏しいのが不思議だ。エヴリンの兄ジョナサンは独身で相変わらず頼りないし、砂漠の戦士アーデスもそのままだったのだ。
 また、リックとエヴリンが夫婦で、8歳の子供がいる、という設定は、ストーリーの幅を狭めてしまった感じがする。
 子供を登場させたことで「お子様用映画」となってしまい、暴力シーンなどもかなり控えめになった。その結果、作品全体が陳腐化し、大人が楽しめるものではなくなってしまったのだ。
 なぜ製作者は、「子供を出せば子供に受け、興行収入も上がる」と考えてしまうのだろうか。最近ハリウッドで吹き荒れる「反暴力映画活動」への対応か。
 映画評論サイトでは、「いい加減にガキを出すのはやめてくれ!」という悲鳴が上がっているのだが……。
 CGの技術は年々向上しているが、本作品は技術の限界も見えた。
 映画の最後に、頭部は人間、身体はサソリのスコーピオン・キングが登場するのだが、人間の頭部がCGだ、というのが見え見えなのだ。
 現在のCG技術は、ミイラのようなゴツゴツした質感のある物や、建築物のような無機物を映像化するには効果的だが、人間はまだ映像化できないらしい。
 前作では存在感ある悪役だったイムホテップだが、今回はまるで存在感がなかった。スコーピオン・キングも最初と最後に登場するだけで、呆気なく倒される。こんなのが世界を滅ぼせるとは信じ難い。圧倒的な悪役がいなかった。
 リックは相変わらずだが、エヴリンは5000年前のエジプト王の娘の生まれ変わりという展開になってしまい、剣を振るうは、バク転するはで、もうやり過ぎ。
 息子のアレックスは、他の作品の子役と同様、生意気で可愛げがなく、イムホテップにさっさとブッ殺してくれと念じたほど。
 前作と同様、いい味を出していたのは、砂漠の戦士アーデスだけだった。
 他にも色々登場人物がいるが、大半が「え?」という具合に死んでいく。何の為に登場したのか。
 それなりに楽しめた映画だったが、何と言えばいいのか、もっと適切なやり方があっただろうに。リックとエヴリンの結婚前に設定し、無論ガキを排除し、イムホテップを出さずに悪役をスコーピオン・キングに絞るとか。「誰でも楽しめるファミリー・エンターテインメントを!」という意気込みが、空回りしてしまったように感じる。


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Last updated  2006.11.22 17:18:50
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