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2006.12.05
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カテゴリ: 邦書

 著者の処女作。


粗筋

1982年。イギリスのサッチャー首相は中国を訪問。当時香港はイギリス領だった。サッチャーは、その時点では香港を中国に返還するつもりはなかったが、訪問から2年後、イギリスは無条件で香港を返還することに合意する。なぜイギリスは方針転換をしたのか……。
 サッチャー訪問から10年。返還まであと5年。日本の外務省職員が、イギリスと中国が交わした密約について知る。公になったら香港返還に支障が出ると思われた。
 中国系のハリウッド女優、CIA、香港マフィア、日本の政界の黒幕……など、米中英日の四ヶ国が密約を巡って動き出す……。


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解説

圧倒的な取材力によって構成された、密度の濃いという触れ込みの国際スパイ小説。ジャーナリストの櫻井よしこも絶賛した。
 ただ、自分は、誰もが中国政府のエージェントといった親中的な内容で呆れた。
 また、最後の場面で、安置された毛沢東の遺体が撃たれ、バラバラになるが、遺体は影武者だった。また別の毛沢東の遺体が当たり前のように準備される。
 当然のことのように二重スパイや三重スパイが出てくる辺りや、安置された遺体の代わりがいくつもあるところは、下手なスパイ映画のようだった(トム・クルーズ出演のミッションインポシブルを髣髴させる)。
 強気で勝ち気な女がゴロゴロ出てくるところは、まさに女性作家による作品といったところ。女性が読むにはいいかも知れないが、自分みたいな野郎にはどうもね。結局野郎は野郎向け、女性は女性向けの小説しか書けないんだな、とまたもや思い知らされた。
 とにかく、諜報小説イコール多重エージェントや身代わりという構図はやめてもらいたい。スパイ小説が一時衰退したのも(というか今も盛り上がっていないが)、こういった安易な「ひねり」を連発したからである。
 香港が中国に返還されてしまった現在、本作品は古くなってしまった。
 本作から、櫻井よしこはスパイ小説を理解していないんだな、と知った。



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Last updated  2006.12.05 18:38:06
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