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2007.05.27
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SAW

カテゴリ: 洋画

 低予算ながらも予想できない展開から話題になり、全米2000館で公開された。
 あまりにも話題になり、シリーズ化されるに至った。


粗筋

二人の男が目を覚ます。
 見たことのない部屋に、鎖で繋がれていた。
 二人の間には、自殺死体が。
 二人は、なぜ自分らはこんなところにいるんだ、と不思議に思う。記憶が全くないのだ。
 二人の中の一人は医者だった。彼は、誰の仕業か気付いた。
「ジグソー」と呼ばれているサイコキラーの仕業だ、と。
 ジグソーは、「罰せられるべき者」を自らの判断で選び出しては監禁し、時間制限の「ゲーム」を強制する。ゲームに勝てば、監禁者は傷を負いながらも生存できる。しかし、ゲームに負ければ死が待っている。
 二人は、ジグソーはどういうゲームを提供したのか、と思っていたところ、ジグソーが「ゲームのルール」を説明する。
 殺し合いをしろ、と。制限時間が終わる前に。生き残った者が「ゲームの勝者」になる。
 問題は、二人はそれぞれ部屋の隅に鎖で繋がれていて、会話はできるが接触できないこと。凶器は、自殺死体が使ったと思われる拳銃だけ。しかし、その死体は部屋の中央にあり、丁度二人の手の届かない場所にあった。
 そもそも、二人はなぜ互いを殺さなければならないのか、さっぱり分からない。初対面なのだ。
 が、会話をしている内に、二人は必ずしも初対面でないことを知る。
 医者は、家庭が崩壊の危機にあった。医者の浮気が原因である。もう一人は、医者の素行調査をしていた探偵だった。探偵を雇っていたのがジグソーだったのである。
 そこまでようやく分かったものの、医者はなぜジグソーが自分を「ゲーム」のプレーヤーにしたのか、さっぱり分からない。
 そんなところ、医者は、ジグソーの連絡により、家族も監禁されていることを知る。ゲームに勝たなければ家族は殺される、と。医者は、何が何でも「ゲーム」に勝たなければならなかった……。


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感想

真相は、次の通り:
 ジグソーは、医者の患者の一人だった。その患者は不治の病を抱えていた。「死」を嫌でも意識する羽目になり、「生」を無駄にする者に怒りを感じるように。
 そんな訳で、ジグソーは「生」を無駄にしていると感じた者を監禁しては生死を選ばせる「ゲーム」を強制したのだった。
 二人の間にあった死体こそジグソーだった。無論死んでなんかおらず、制限時間が過ぎた時点で起き上がり、「ゲームオーバー」を告げた。

 いわゆる密室物だが、フラッシュバックや、ジグソーを追う刑事の捜査の場面があるので、「一つのセットで全てを撮影」という作品ではない。

 ジグソーのゲームに勝つ条件は、自身の足を切り落とさなければならないなど、非常に代償の大きなものばかり。
 非常にアンフェアなゲームばかりである。
 機械的な仕掛けが多く、なぜジグソーがこんな仕掛けを作れたのかな、と思ってしまう。
 疑問に思うのは、唯一ジグソーのゲームに勝ったとされる女性のゲームの内容。彼女の場合、他人の腹の中にある鍵を、包丁で抉り出して仕掛けを解除すれば助かる、というものだった。他が自身を致命的に傷付けなければ助からないのに、なぜ彼女だけ他人を傷付けるだけで助かる設定になっていたのか、不明(この女性は続編で大きな役割を果たすことになるのだが)。

 本作は、「二人の人間が密室に閉じ込められ、その間に死体があったらどうなる?」というアイデアを膨らませている内に今回のようなストーリーになったという。
「この二人は結局どうなる?」というサスペンスを、観ている間は存分に味わえる。が、観終わって振り返ってみると、矛盾点や疑問点が多い。
 不治の病を患って身体の自由が利かなくなって来ている筈のジグソーが、たった一人で大掛かりな仕掛けを作り出し、多数の人間を拉致しては監禁し、犯行を繰り広げる、というのは無理がある。
 警察も、ここまで大掛かりな犯行にも拘らず犯人の尻尾をまるで掴めない、というのもおかしい。
 本作は、結局奇妙な設定に放り込まれた人間がどう反応するかを見るのを楽しむもので、設定そのものについてあれこれ考えるのは無意味なのかも。その意味では、 CUBE に通じる部分がある。

 本作は、低予算ながらもケイリー・エルウィズ(プリンセス・ブライド)が医者役、ダニー・グローヴァー(リーサル・ウェポン・シリーズ)が刑事役など、比較的著名な俳優が出演している。脚本を手掛け、探偵を演じたリー・ワネルは、マトリックス リローデッドに出演している。
 注目を浴びることができたのも、超豪華とは言えないもののそれなりに観客を呼び込めるキャストのお陰だろう。全く無名の俳優ばかりだったら、ここまで注目を浴びることは出来たかは少々疑問。


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Last updated  2007.05.27 18:32:46
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