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2007.05.28
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カテゴリ: 洋画

 低予算ながらも大ヒットしたサイコサスペンスの続編。


粗筋

警察は、サイコキラーの「ジグソー」の居所を突き止めた。
 ジグソーは、自身が判断した「生きるに値しない者」を拉致監禁しては、「ゲーム」を強制していた。ゲームは、勝てば軟禁した者は生きて釈放され、負ければ死ぬ、という内容だった。
 警察は、特殊部隊を先頭に、ジグソーのアジトに突入。
 ジグソー――悪性腫瘍で余命が幾ばくもない老人――は、警察を待ち構えていた。逮捕するなら逮捕してみろ、と。
 警察が、近くのテレビモニターに気付く。複数の人間が監禁されている場面を映していた。
 刑事の一人は愕然とする。監禁されている者の一人が、自分の息子だったからだ。また、他の監禁者は、その刑事がでっち上げた証拠を基に逮捕して、監獄送りにした連中だった。もし息子の正体が知られたら、危害が加えられる可能性が高い。
 刑事は、ジグソーに対し、息子らの監禁場所がどこなのか教えろ、と要求する。
 ジグソーは全く怯むことなく、今回のゲームのルールを述べる。ここで三時間ほど私と会話していれば、息子は無事な状態で見つかるだろう、と。ただし、ルールを守らなければ息子は制限時間が過ぎた時点で死ぬ。
 刑事は、当然ながらそんなゲームに付き合う暇はない。息子が監禁されている場所がどこなのか突き止めろ、と警察科学捜査班に要請する。
 一方、監禁された者は、自分らがなぜここにいるのか、どこにいるのか、全く分からない状態にあった。脱出を試みるが、一人、また一人と死んでいく。
 モニターでその様子を見守っていた刑事は、業を煮やして、ジグソーを痛め付ける。
 ジグソーは観念して、監禁場所を教える。
 刑事は、監禁場所へ、単独で突入。
 その直後に、警察科学捜査班は、モニターの映像がどこから送信されてきているのか突き止め、その場所へ急行し、突入する。
 しかし、科学捜査班が突き止めた場所と、刑事が突入した場所は、どうやら違うようだった……。


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感想

真相は、次の通り。
 モニターに映されていた映像は、監禁場所の様子を生中継していると警察の者は思っていたが、実は録画だった。監禁者が脱出を試みたり、死んだりする場面は、実は数日前の出来事だったのだ。
 科学捜査班は、ビデオの再生装置が設置された場所を突き止めただけ。ジグソーと刑事が向かった場所とは違う場所だったのだ。
 モニターに映っていた刑事の息子は、実はジグソーの側にあった金庫に監禁されていた。金庫は、制限時間になると自動的に開くようになっていた。ジグソーが「ここで三時間ほど私と会話していれば、息子は無事な状態で見つかるだろう」と言ったのは、それが理由だった。刑事は、下手に行動せず、単に待っていればよかったのだ。
 しかし、刑事は待つことができず、墓穴を掘った。
 そしてジグソーの後継者――今回監禁されていた女性の一人で、前作でジグソーのゲームから生還し、ジグソーを師と仰ぐようになった――の最初の餌食になってしまうのである。

前作 からかなりパワーアップしたのが本作品。
 じゃ、その分面白くなったのか、というとそれはちょっと疑問。
前作 は、非現実的な環境に放り込まれた二人の人物が、「真相」をどう解明するのか、どう行動するのか、がポイントだった。
 本作は、非現実的な環境に放り込まれた複数の人間が「真相」を掴もうと躍起になるのではなく、警察が監禁場所はどこなのか、と躍起になるだけ。
 ジグソーの正体は分かっているし、動機も大体分かっているので、その意味では緊迫感に欠ける。

前作 では、ジグソーは主人公である医者の患者、ということしか明らかにされず、登場回数も少ないので素性が殆ど分からず、ミステリアスな存在だったが、今回は終始登場するので、ミステリアスな雰囲気はなく、単に屁理屈を述べるだけの変質者にしか見えなかった。
前作 で「ゲーム」に勝った結果、「命の大切さ」に目覚め、目覚めさせてくれたジグソーを師と仰ぐようになり、今回の犯行をジグソーと共に企てた、という女性の心理も理解し難い。こういったものは、理解するのではなく、単に受け入れろ、ということなのかも知れないが。
 ジグソーの素性が明らかになると共に、こんな老人と女がこれだけ大掛かりな犯行を何度も企てられる訳がない、と勘ぐってしまう。謎が明らかになればなるほどストーリー上の矛盾までも掘り起こしてしまっている。

 最大の問題は、ジグソーが犯行を繰り広げる動機が単に「ゲームをしたいから」になってしまっていることか。
 いい加減、犯罪を「ゲーム」にしてしまうのはやめた方がいい。

 本作は更に続編が作られているという。
 一作が成功すると、続編が否応なしに作られるらしい。
 本シリーズは、シリーズにせず、ジグソーが素性不明なミステリアスな存在にしたままにすればよかったのに、と思ってしまう。


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Last updated  2007.05.28 08:21:15
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