P-Blog アイデア&インプレッション

2004.01.24
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カテゴリ: 音楽ネタ
先日来
ここは、ディスプレイのデザイナー大西香次郎さんが運営している「 Koujiro Onishi 」である。
関東大震災の復興の後、昭和初期に作られ、銀座という都心部でありながら、第二次世界大戦の戦火を逃れた奥野ビル。その1階を使い、西洋の技法やアイデアを取り込みながらも、日本の伝統を感じさせる拘りの空間を提案している。
寒い冬だというのに、常に外の空気を取り込み、和みの空間でありつつも、キリッと引き締まるものを感じさせる。
私は、最初は、何の店かわからずに入ったのだが、入ってみると、なかなか落ち着く。女性の店員さん?に、すすめられるまま、部屋の片隅の椅子に座り、お茶を頂く。
朽ちて時の流れを感じる壁に空いた、丸い、大きな窓が、額縁となり、銀座の裏通りを歩いている人が絵画に見える。
そんなとき、そこで、掛かっていた、静かで、間を大切にした、結晶のようなピアノの音色。それが、今回紹介する門光子の「東方逍遥」だ。
昨年11月に発売されたこのCDは、門光子さんとして、2枚目となるアルバムで、前作のコンセプトの「現代日本のピアノ音楽」に対し、今回は「ピアノによるアジアの音楽」だという。

ピアノという、西欧の楽器を使い、日本の文化であり、東洋の思想が持つ「間」を通して表現している。そして、それを、大西さんの提案する、計算されシンプルになった部屋という「間」に、とてもあっている。
「天」と「地」との「間(あいだ)」に、人が住んでいる。しかし、人は、その「間(あいだ)」を、ついつい埋めてしまう。「天」と「地」との「間(あいだ)」、言い換えれば「間(ま)」が、きっちりと、空いていないと、物事は、スムーズに流れない。そして、「間(ま)」があると、いろんな流れや動きが見えてくる。その流れや動きは、常に同じものではない。
このCDは、「間(ま)」の持つ、魅力を味わえる一枚だ。

そして、、 この部屋 にも、一度足を運んでみてはいかかでしょう。入場無料です。
ちなみに、 ここ、Koujiro Onishi で提案していた、バレンタイン向けのお菓子とキャンドルのセットは、なかなか、いい感じでした。義理チョコのような値段ではないですが、そんなに高くない。ちょっと、センスのいい、バレンタインのプレゼントに、オススメです。
誰か、女性の方、私に買って贈ってください。


東方逍遥/門光子 MAJ501


販売元 (株)マーキュリー/M・Aレコーディングス
http://www.mercury-coo.com/ma_cd.htm





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最終更新日  2004.08.12 03:28:33 コメント(3) | コメントを書く


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