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「天空の城ラピュタ」の北米版が良い。ディズニーとの契約の都合で久石譲の手で音楽が追加されている。それが素晴らしい。パズーのトランペットがBGMと重なり、最後は転調して終わるとか凝ってる。パズーの声には違和感がありますし。若干セリフが小さいので、少し音を大きめにしてみると良い感じですけど。絵や動画はそのままで、音楽(とハリウッド)の力で作品がバージョンアップしています。ただし、リージョンフリーの再生機がないと見れません。でもおススメです。天空の城ラピュタ 劇場版 DVD 125分収録 北米版価格:2880円(税込、送料無料) (2017/12/5時点)再生には、こんなプレーヤーが必要です。【安心の完全1年保証 3年延長保証対応】ソニー 日本語バージョン SONY BDP-S1700 ブルーレイ&DVD リージョンフリープレーヤー【販売店保証書/HDMIケーブル/BDゾーン切替説明書(日本語)付属】海 外 仕 様
2017.12.05
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渚音楽祭が大阪でも開催されるようになりました。場所は舞州。東京はお台場ということで鉄道が充実しているのでアクセスがいいのですが、舞州はアクセスが悪く、どれだけお客さんが集まるかは不明でした。しかし、ふたをあけてみると、結構きています。GWということもあり、関西以外の地域、たとえば広島だとか名古屋からも野外パーティー好きが集まってきているようです。ここで、ツナミクラフトを売っていたのですが、関東では少し見慣れたかもしれないのですが、関西ではまだまだ珍しいようで、少しずつではありますが、何もしなくても、売れるんです。今日はけっこういくんじゃないのかなって思っていたのですが。ところが、昼ごろになると、お客さんがパタッと止みました。理由は人数の割りに飲食の出店が少なく長蛇の列になっていたのです。あらかじめ昼飯は買っていたのですが、足りなくなってきたので、買いに行ってびっくり、ご飯ものは最低でも30メートルの行列。しかも一向に進まない。そんなことで、カレーパンを買いに並ぶが、こちらも生産が追いつかないようで、食材も切れてきているようでした。途中で別働隊に食材を持ってこさせているお店もありました。大規模な野外イベントの難しさって、やっぱり飲食・トイレですよね。今回の出店は、飲食以外は関東から来たお店が多かったのですが、飲食がこれだけいけるとなったら、次回以降は地元関西のお店も増えるんじゃないでしょうか。
2007.04.29
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高田馬場にある四谷天窓.confortでのライブイベントに顔を出す。午前中、17日のイベントの打合せをしていて、そこからの直行だ。その日は、17日のイベントのチラシを挟ませて頂くのが目的だった。とはいえ、17日のイベントで一緒する岡さやかさんと、12月のイベントで妙に気のあったイクラさんが出演するということなので、用件が終わった後は、観客としてお店に入った。このイベントは、DRAMATIC NIGHTというイベントで50回以上の実績がある選りすぐりのシンガーソングライターが出演する。津波の復興イベントでも、ここで出会った方に出演頂いたこともある。それにしても、素晴らしいアーティストばかりだ。世の中、才能が埋もれているという感じだ。ライブの最後はちよっとしたお楽しみコーナー。今回はアーティストが好きな番号を引くというくじ引きで、アーティストからバレンタインにまつわるものがもらえるという。私は、最後から2番目で、1番と13番の2枚が残っていたので、不吉だと言われているが、実はラッキーな数字でもある13を選択。すると、チョコレートがあたっちゃいました。このアーティストもちやんと「不吉だと言われているが、実はラッキーな数字でもある13」と言って番号を発表してました。なんだか・・・さて、ライブが終わって、何故か、打ち上げに巻き込まれる。アーティストやサポーター(私が勝手にそう呼ぶことにした)などが軽く食事をする。そんな中で感心したことは、具体的には書かないが。サポーターたちは、気持ちよく演奏をしてもらう独自のルールを持っていることだった。自分たちも楽しみ、そして、演奏しているアーティストも不快にならない解決策を独自に編み出していた。市場はなかなか広がらないけど、こういう真剣に考えてくれている人がいるから、少しでもアーティスト活動を続けることができるんですよね。今回のイベントで、子どものいるシンガーソングライターさんが、結婚したり、子どもを産めば、音楽活動を止めると、父親に思われていて、それでも音楽を続けていたら、いろいろ言われたそうで、そのことを詠った歌を披露してましたが。音楽を続けるという、いわゆる一般とは違う生き方をするには、こういうサポーターって大切ですよね。★今日の一曲★芽亜利・J(メアリ・ジェイ)「父さん」 視聴はこちら 歌詞はこちらこの記事が気に入った方は↓のボタンをクリックしてください ブログを続ける励みになります。また、似たようなテーマのブログと出会えるかも。
2007.02.12
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民族楽器やダンスやヨガなどのパフォーマンスを約2時間収録したDVD"モジョライジング「倍音流躍」"を正式リリース前にテスト販売を行うため、只今急ピッチでDVDを作っています。しばらくは、モジョライジングにて、このジャケットでテスト販売します。モジョライジングが出店する所でも販売するので、欲しい人は、イベントなどをチェックして下さい。瞑想鉄拳天地倍音+ヨガこの記事が気に入った方は↓のボタンをクリックしてください ブログを続ける励みになります。また、似たようなテーマのブログと出会えるかも。
2007.01.24
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クリスマスの日、ジェームスブラウン氏が天に召された。プレゼントを渡し終えたサンタのそりに乗って行ってしまったのだろう。ジェームスブラウンって、20年ほど前に日本に来た時は無茶苦茶体調が悪く、1テイクしか録れなかったので、サンプリングをして繰り返して使用して曲に収めたということがあったり。ライブ中にぶっ倒れて、それから星条旗のマントを掛けられてから、復活することでライブを盛り上げる「マントショー」なるものが名物だったのだが。今度は、本当に逝ってしまった。それにしても、ジェームスブラウンのプロとしての活動が1953年つまり昭和28年から始まったそうだが、そのころから今まで50年以上プロとして活動している日本のミュージシャンってどれぐらいいるだろうか。2003年12月16日のブログ記事で、2003年に相次いでなくなったジャズミュージシャンの笈田敏夫さんやジョージ川口さんのことを書いたが。この2人がブレークしたのが1953年前後なので、ジェームスブラウンは、彼らより、その少し下の世代にあたるかもしれない。その昔、バンドとかなんやらやっていたころに「マコ」って曲を作ったことがある。曲をノリで作っていたので、その曲の判別するためにとりあえず題名をつけようということになった。ブラスのフレーズが、ジェームスブラウンのセックスマシーンの伴奏にどことなく似ていることが、仮名を「JB」としたのだが、パソコンに曲をセーブするときファイル名を入力しようとしたら、かなボタンが押されていたので「JB」と打ったものが「まこ」と表示されたので、そのまま曲名になってしまいました。なんか懐かしいです。今一度、パソコンのキーボードを確認してください。ジェームスブラウンのご冥福をお祈りします。この記事が気に入った方は↓のボタンをクリックしてください
2006.12.25
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日本橋アコースティック音楽祭 -DRAMATIC NIGHT VOL.68- を見たのですが。じつに素晴らしかった。松井恵子 chibi、 岡さやか、 小川まき、 Sugar Blessing、 Yumi(ユミ)という、女性ボーカル&弾き語りを中心に6組集まったイベントだったのだが、全員個性が、それぞれの個性を発揮して素晴らしいライブイベントでした。最初は、Sugar Blessingさんで、今回はフルートと共演し、素晴らしいハーモニーを聞かせてくれました。そして、いろいろお世話になっている、岡さやかさんは、フルコンサートピアノということで張り切って演奏してました。いつもは、コンサートピアノのシミュレーション音源でシンセサイザーで演奏しているのだけど。鍵盤の数もだけど、のびのびと演奏していた感じでした。第一部の最後は、chibiで、軽快で元気な歌声は、とても心地よい。8月30日にワンマンライブをするそうなので、こちらも是非見に行きたいところだ。第二部の最初は、Yumi(ユミ)さんですが。どこか、ソウフフルな要素をもちつつ、純粋で透明感のある声はとても印象的で。途中からは神がかっていました。次ぎに、小川まきさんで、こちらは、ウッドベースとピアノとが加わったトリオでの演奏で、大人な雰囲気の漂う演奏でした。次ぎに京都から来た、松井恵子さん。この方は、ベテランらしく、優しく且つ、力強い歌声は本当にすばらしい。Chibiさんもそうだけど、身体は小さいけど、声が大きく。ホールの全てが歌声に包まれたという感じでした。そして、フィナーレは全員合唱だったのですが、6人の女性ボーカリストが、一本のマイクに二人ずつついて歌う姿は、ちょっと感動的で。それぞれの個性がハーモニーになっていました。偶然のきっかけで、このイベントに来たのだけど、本当に楽しめました。第一部だけでも、女性ボーカリスト三昧、第二部でも女性ボーカリスト三昧で、合計女性ボーカリスト六昧の素晴らしい一日でした。女性ボーカルがこれだけ集まるイベントは初めてでしたが、大満足です。もっと多くの方に見てもらいたいですね。機会があったら是非見に行って下さい。オススメです。
2006.08.27
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出演するわけではないのですが、オススメコンサートです。日曜日の日本橋で素敵な歌声を聞きましょう。2006/08/27(日) 日本橋アコースティック音楽祭 -DRAMATIC NIGHT VOL.68- 場所: 日本橋社会教育会館(人形町駅から3分、水天宮駅から5分) 開場:13:00、開演:13:30 入場料:前売、予約2000円、当日2300円 出演:松井恵子 chibi、 岡さやか、 小川まき、 Sugar Blessing、 Yumi(ユミ)(順不同) 企画、制作:DRAMATIC NIGHT事務局(さすらい二郎) http://www.livemusic.jp/dramatic.htm 松井恵子プロフィールシンガーソングライター。ピアノ弾き語リスト。表情のあるピアノとボーカルは個性的。心に届く、優しい歌、力強い歌を携え、関西を中心に、名古屋、東京などで、ハートフルなライブ、コンサート、イベント出演をおこなっている。さまざまなミュージシャンとの共演や人形劇との共演経験も豊富。子どものための歌や音楽製作もおこなっている。幼稚園、保育園などでの公演やファミリーコンサートも「けこおねえさん」の名前で意欲的におこなっている。'93年LIVE KIDSフェスティバルにてグランプリ受賞。2児の母という一面ももつ。京都府在住。代表曲「南風」「小さな小さな話がしたい」「地球のたね」など。古屋 "chibi" 恵子Furuya "chibi" Keikoヴォーカリスト。ヴォイストレーナー。作詞/作曲。《誕生日》11月26日 《血液型》 A 《身長》 1495mm 《出身地》 神奈川県横浜市。三吉演芸場の近く。《活動状況》●2005年はライヴ&ストリートライヴ年間100本目標!毎週水曜日の渋谷駅ストリート、そして怒濤のライヴ三昧の毎日です。●2004.12.25クリスマスワンマンライヴ限定4曲入りCD「Believin' Ourselves」発売●ライヴハウス多作、初のコンピレーションCD「harvest」にchhibiの「輝く場所」収録。2004.8.14.限定1,000枚発売。●chibi2ndCDアルバム「Here We Go~ここからはじまる~」2004.6.19発売。●パーカッションの熊だ!さんとのユニット『chibi』として、ストリートライヴ、ライヴハウス等で精力的にライヴ活動展開中!●chibi1stCDアルバム「atmosphere」シングル「ジュエル」2003.6.16.発売。岡 さやか (ピアニスト、シンガーソングライター) 1月21日(日)生まれ、水がめ座、A型 Rh+。 群馬県出身。小さい頃から自然の中にいることを心のよりどころとした。5歳からピアノを習い始め、曲をつくり家族に披露し始める。ある時、自然と心が一つになり空からメッセージが流れてくる経験をする。現在弾き語りと即興演奏を中心に、本来の自分に戻る音楽を求める。アースデイ東京、愛・地球博など環境イベント、長野の山の星空コンサートや熊野のコンサートなどに出演。琴、尺八、インディアンフルート、アイヌ音楽など民族楽器との共演も行う。作品に『水の音』など。小川まきシンガーソングライター2003年デビュー以来2枚のアルバムと1枚のシングルをリリース2006年、自主制作マキシシングル2枚同時リリース東京近郊のライブハウスをはじめ、山形・名古屋・大阪などで、精力的にライブ活動、イベント出演を行うかたわら、FM放送にも多数出演。ラジオのパーソナリティも務める。「ぽっかぽかサウンド」と呼ばれる独自のサウンドは老若男女問わず評価が高い。
2006.08.16
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本日は神宮外苑花火大会だ。去年は松田聖子の大熱唱だったのだが。今年は、何かと見てみたら、2003年に起こしたドタキャン騒動の印象が根強いあのタトゥーが急に出演することになったらしい。タトゥーってまだやってたんかい。このドタキャンさわぎは、テレビ朝日系の音楽番組「ミュージックステーション」の生放送中に控室から出てこなくタトゥーが日本での知名度を一気に上げた。それから一気に忘れられた。さて、家から聞こえるかな。それと気になるのは、北島三郎のファミリー総出演もだが、「マツケンサンバ」の続編の、マツケン「AWA踊り」だ。どうも、軟式球場だけでなく、いろんな所に現れるという趣向らしい。午後7時30分花火打ち上げ開始ということで、アジアカップ予選の丁度裏になるが、何が起こるやら。関係ないけど、オシムのおっさん、カッコイイっす。15日の記者会見の冒頭で「こちらから特にコメントはない。皆さんのほうからサッカーに対する意見がきちんと出たらコメントするようにしたい。スポーツジャーナリストとしてのレベルに達するまで、私は辛抱強く待つことにしたい」なんて言ったらしい。お祭り騒ぎで駆けつけてくる報道陣にピシャリという感じだ。
2006.08.16
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6月23日は「沖縄慰霊の日」で、太平洋戦争末期の沖縄戦の犠牲者を悼む日だ。そんな「沖縄慰霊の日」を、音楽で悼むイベントが目白押しだ。東京では、「6.23琉球魂ピースプロジェクト」というのがあって、同時多発でライブが行われます。上野水上音楽堂がメイン会場で、その他、東京:Naked Loft、千葉:沖縄料理若夏、沖縄 LIVE@ club mnDで行われまいす。「寿」は、上野水上音楽堂でのオープニングが終わってから、新宿に移動してのダブルヘッダーでライブをします。今夜は、音楽で・・・6.23琉球魂ピースプロジェクト沖縄戦慰霊の日に 独立平和のネットワークを!日米軍事同盟の変革と再編強化という政府間だけで勝手に合意した最終報告を破綻させる独立平和のネットワークを目指して、沖縄と在京の沖縄青年が核となって沖縄では敗戦記念日8月15日以上に意味のある6月23日(慰霊の日)に、平和のメッセージを発信する音楽イベントを沖縄、東京、千葉4会場で開催します。沖縄現地の闘いと絆を結ぶ首都圏での闘いが何よりも重要だと考えるからです。 イベント詳細 開催日時: 2006年6月23日(金) 開場_ 18:00/開演18:30 出演: 寿、オレンジクローバー、古我知 会場: 上野水上音楽堂(JR上野駅5分、千代田線湯島駅2分) 料金: 前売1500円/当日2000円 高校生以下500円 主催: 琉球魂実行委員会 問合せ:琉球センターどうたっち TEL:03-5974-1333 e- 同時多発開催 1.東京:Naked Loft http://www.loft-prj.co.jp/naked/ 2.千葉:沖縄料理若夏 http://www.wakanatsu.net/ 3.沖縄 LIVE@ club mnD などネット生中継 http://www.netlive.ne.jp/
2006.06.23
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日本のロックカルチャーの伝統的発信地であるライブハウス「ロフト」のトップページに、私のコラムが掲載されました。応援してくれている、Naked Loftのテツオくんのご厚意で実現したことなんですけど。大阪を中心に、バンドをやっていたこともあって、大学を卒業する前は、たいした腕はないのに、プロとしてデビューする事を目指すかどうかで悩んだ事があっただけに。いろんな有名なミュージシャンが育ったライブハウスのページに私の記事が載るなんて無茶苦茶うれしい。今回は、映像に関するイベントの告知なんだけど。個人としては、映像もロックなんだと思うんですよね。というか、音楽がなくとも、ロックな生き方をしていれば、自然と映像がロックになる。自分が、ロックな人間だと自覚したのは、あるデスメタルボーカルに「まいけるってロッカーだよな」って言われて、はたと気がついた。「そうなんだ、自分はロックな生き方をしてるんだ」という気づきがあったんですよね。それから、彼に気に入られたのか、暴力的なライブの映像や、死体の写真などを山のように見せて頂きました。そのことにより、ロックというものは様々なものがあると言うことを同時に知ることとなった。そういや、サラリーマン時代に、天空オーケストラ関係の方に「東山さんは隠れヒッピーなんですか」なんて言われたことがある。これも似たようなものかも。ロフトhttp://www.loft-prj.co.jp/市民映像ディレクターサミット http://vsummit.blog67.fc2.com/ ←クリックしてね↑↑なんとなく面白そうだから貼り付けてみました。さてどのぐらいの順位になるのでしょうか。
2006.05.22
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こことんころ、出産までの運動不足は、難産のもとということもあり毎日、相方と新宿まで歩くのが日課となっている。三賀日は、御馳走ばかりになりがちなので、今日は、さっぱり系の航海屋のラーメンを食べるということを目標に歩く。臨月の妊婦とともにラーメンを戴き。今度は新宿西口方面に向かう。夕方になり寒くなってきたので、小田急ハルクの中に逃げ込む。ビッグカメラのカメラ売り場の向かいに、あるグランパパというお店に、何故か引かれてゆく。ここには、いろんなオモチャが置いてあるので、いまお腹の中にいる子は、どんなのが好きなのだろうかと思い、いろいろ物色する。ここには、木のおしゃぶりというのが、いろいろ置いてあって、木のおしゃぶりは、いろんな音がして面白い。木の面白いところは、同じ形状でも、ちゃんとチューニングをしないと、音程が違う。いろいろいじっていると、どうも、お腹の中で反応をする木のおしゃぶりがあることを発見。ほかにも、いろいろ鳴らしてみるけど、やはり、これが一番反応をする。実は、いろいろな音に反応するんですよね。たとえば、カリンバの音や、タブラの音にも反応するし。なんと、琴引浜の鳴き砂の音にも反応したこともある。あと、YUUKA+Hicoの"ひょろうまてい"にも、反応します。ほかにも、いろいろな音に反応するのですが。Koh Taoの曲にも反応するし。けっこう、エスニックサウンドが好きなのかも知れない。もしかすると、その逆で、自然な音を使ったエスニックサウンドの方が、人に訴えかける力が強いのかも知れない。また、いい音には、お腹の赤ちゃんも反応しやすいようです。年末、安物のテクニクスのアンプが故障したので。応急処置ということで、だいぶん前から使っていたTASCAMの業務用パワーアンプアンプとBOSE 111ADの組み合わせで、音楽を聴いていたのだが、以前のアンプより、同じ曲を聴いていても、反応がいいんですよね。音にツヤがあったり、忠実に再現している音に対して反応しているのだろうか。おいしいものを食べたときの反応もいい子なので、おそらく食いしん坊なのだと思うのだけど。音楽好きならまだしも、オーディオマニアの赤ちゃんだったらどうしよう。てなことで、今度、ヤマハのテンモニや、マランツのCDプレーヤーで試してみようっと。 BOSE 111ADマランツのCDプレーヤーヤマハのテンモニの後継機種
2006.01.03
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新宿の百人町の職安通り沿いのネイキッドロフトという所で、ヒーリングナイトというイベントが行われました。今回は、そのイベントに、カオラック付近の津波復興住宅で作られている民芸品の試験販売を行いました。ヒーリングナイトも、今回で3回目ということもあり。狭いお店いっぱいにお客さんが埋まるぐらい、お客さんがやってきました。民族楽器を使ったグループの音楽やダンスやDJ、VJ、ヒーリングコーナー、物販などが盛りだくさんで、とても、楽しく、和やかな雰囲気です。ワークショップの様子このワークショップをやっている、Yuukaは、Hicoさんと共に「ひょろうまてい」というCDを、今回のヒーリングナイトから発売しました。アジアの民族楽器の販売コーナーもあれば、演奏もあり、ベリーダンスもある。外からは、何をやっているのかわからないけだけに、ビニールの向こうから、通行人がこちらを向いています。この何でもアリな感じって、百人町らしいですよね。弦楽器を弾いている人は、KOH TAOのメンバーの一人ちなみに、KOH-TAOという名前は、タイ南部にあるタオ島(KOH-TAO)にちなんでいるそうです。KOH TAO のCDは、とても気持ちいいのでオススメです。KOH-TAO/Rhythm of Paradiseそんなことで、あっという間に時間が過ぎてしまいました。おかげさまで、Tunami Dollは、大人気で、残りの在庫は、これだけになってしまいました。カオラックに、早急に、発注をしなくてはいけなくなってしまいました。さて、12月18日までに荷物が届くのだろうか。
2005.12.02
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高円寺ハートトゥーアートの会場で、目に留まったものがあった。それは、手作りの陶器スピーカーだった。「ポタリースピーカー」と名づけられたそのスピーカーは、風合いのある花びんに小径スピーカーを組み込んだような形状で、和・アジアンインテリアにぴったりだ。また、花びんの口のあたりが、バスレフ口となっているために、小径スピーカーなのに、きっちりとした低音が出るのがすばらしい。セラミック製のオーディオは、古くから注目される素材で、共振しにくいとかそういう理由で、一部のマニアには注目されていた。確か、セラミック製のスピーカーは、もう、20年ほど前に、少し出たのだが、最近はあまり見なくなっていたし、普通の家のインテリアとマッチングするようなデザインではないし、異様な高額なスピーカーだった記憶がある。ところが、今回の「ポタリースピーカー」は、普通の人が手に入る価格帯で、しかも親しみやすいデザインで手に入るのがうれしい。すでに、二軒のすし屋に導入実績もあり、天井への埋め込みスピーカーやBOSEなどの壁掛けスピーカーのように無粋なことなく、店舗のイメージを崩さないスピーカーである。ただ、このスピーカーは、手作りで、歩留まりもあまり高くないということで、量産が出来ず、数が限定されるという問題があるが。逆に、一つ一つのオーダーにあわせた作り方が出来るという魅力もある。とにかく、実際に音を聞いて、見てみて、体験してほしい逸品だ。現在、販売ホームページを企画中だそうだが、まず、高円寺ハートトゥーアートの会場で、見て、音を聞くべしです。連絡先も聞いているので、興味のある方は、私のところまでご連絡ください。ご紹介いたします。
2005.11.05
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本日は、27日に行われる、環境教育セミナーのオープニングに行う、プラネタリウムと連動する朗読と演奏のリハーサルだ。夏場に、オーブニングの盛り上げに忙しくしていたと言えば、いまから12年前の今頃は、日本SF大会のオープニングのために忙しい日々を思い出す。暑くてどうしようもないのだが、最後は、えいやーっで「努力と根性だ」といいながら作っていた。そういや、電車男のテレビ版のオープニングが、いまから20年少し前の、日本SF大会のパロディとなっているが、とにかく、大きなイベントのオープニングというものは力が入るものだ。今日は、プラネタリウムと、プレゼンテーションソフトと、現場のPAシステムと連動しての最初で最後の本番と同じ状況のリハーサルの日だ。内容がわかってくると、プラネタリウムのオペレーターさんも乗ってきて、星の動きなどに、細かい演出が加わってきている。やってて楽しいので、きっと、本番も楽しいに違いない。このパッケージは、一部で人気が出だしたみたいで、10月に入ると、モーニング娘。"熱っちい地球を冷ますんだ"文化祭2005in横浜にも、出演することになるし、アグネスチャンさんが出るイベントにも出演することになっている。ちなみに、今年のモーニング娘。文化祭は、去年よりさらにパワーアップして、かなり豪華メンバーが揃うとの情報なので、少し楽しみだ。そして見所は、ちょっと手作り的な造りである。去年は、ハロプロの関係者が手作りで環境に関する文化祭を行っているという作られた感ではない感じが、妙にハートウォーミングなんだそうだ。今年はどうなるのだろうか。モーニング娘。文化祭のタイムテーブルの詳細はまだ決定していないが、決定したら、掲載します。環境教育セミナーの方は、予約が満席になっている状態なので、今からは見れないので、興味のある人は、こちらの方に、是非見に来て下さい。今後の情報を、是非チェックしてみて下さい。
2005.08.25
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YMOテクノ世代にとって、シンセサイザーという楽器は、とても馴染みの深いものだが、そのシンセサイザーという楽器の基本形を作った、モーグ博士が亡くなったそうだ。71歳だったそうだ。シンセサイザー自体は、モーグ博士が、40年ほど前に、MOOGシンセサイザーを作るまでに存在したが、部屋いっぱいになるぐらい大型で、操作も電気的な知識がないとできないことや、テルミンのような正確な音程を演奏しにくいインターフェイスであったりするなど、アンサンブルとして、手軽に演奏活動が出来るシロモノではなかった。それを、モーグ博士が、スタジオに持ち込んで録音や、コンサート活動が出来るレベルにしたのだ。だが、まだまだ、初期のものは、普通のプロミュージシャンに使えるものではなく、ビートルズ「Because」(アビー・ロード)やジョージ・ハリソン「電子音楽の世界」など、大スターなど集金力のある特別なミュージシャンでしか使えなかった。これが、ポップス、ロック、ジャズ、ソウルなど、多くのメジャーなプロミュージシャンに使われるようになるのは、1970年に発売された、mini Moogからとなる。このミニムーグは、当時和音が出なかったシンセサイザーの欠点を補う意味も含め、一つの鍵盤を押すと、3つの音が同時に出る仕組みになっていたため、これを利用した演奏法がELPのキースエマーソンなどにより、編み出される事となり。平行にずれる感じは、今のサンプリングを使ったクラブミュージックにもその影響を与えている。(デュランデュランのニックローズがよくやっていた、指の形をそのままに、平行に横にずらす演奏法とは異なる)また、単音で和音を表現するために、分散和音やアルペジオを使う奏法も使われ。これが、テクノミュージックの要素の一つ「ミニマル」というテクノ特有の感覚を生み出した。いずれも、音を合成できるシンセサイザーといっても、和音が弾けないという不便から生まれた音楽表現の知恵だ。このmini Moogは、日本の楽器メーカーにも、大きな影響を与えて、喜多郎が「シルクロード」で使っていた「ミニコルグ」も、mini Moogの影響で生まれた。電子オルガンの修理屋も、ローランドというブランドで、国産シンセサイザーを作ることとなる。mini Moogのヒットは、世界中に多くのシンセサイザーメーカーを作ることに繋がったが。乱立と開発競争、販売競争の中で、Moogの存在は薄くなり。テクノポップ最盛期のYMOのあたりでは、最初はMOOGの存在感を示していたものの、みるみるうちに、多くのシンセサイザーの中の1台としてでしか、使われなくなっていた。(松武秀樹の使うMOOG III-Cとオルガンをベースに和音の演奏出来シンセサイザーるPOLYMOOGなど)それから、しばらく、和音の出るデジタルシンセサイザーの天下となるが、1990年代になったあたりから、テクノがクラブミュージックという形で復活し、再び、mini Moogが脚光を浴びだした。しかし、アナログ音源の気むずかしい部分や、作曲に使われるコンピュータとの親和性が弱いために、一般のミュージシャンの手には届かなかったが、21世紀になり、モデリング技術が発達し、コンピュータの中で、mini Moogを再現するようになっている。mini Moogは、確かに不便な要素もあるのだが、独特のサウンドもさることながら、いろんな人に使われ。いろんな奏法を編みだし、新しい試みがなされた事が、伝説となっている事が、コンピュータの中でmini Moogが生き残る結果となったのであろう。mini Moogとともに、モーグ博士の記憶は今後も生き続けるであろう。ご冥福をお祈り致します。★参考記事★シンセサイザー開発のR・モーグ博士が死去、71歳http://www.cnn.co.jp/science/CNN200508230017.html★モーグ博士のシンセサイザー開発のドキュメンタリー映画「MOOG」★ DVDも発売中★コンピュータ上で、mini Moogを再現するパソコンソフト★
2005.08.23
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日本や中国の演奏家が、クラシック音楽の世界で活躍したり、多くのアジア人がクラシック音楽を好んで聴いている。それだけ、クラシック音楽というものが、多くのアジア人に愛されているわけだが。愛される理由がたくさんある中には、少しダークな部分もある。愛される理由の一つを話す前に、クラシック音楽というものを、整理してみよう。一般的にクラシック音楽というのは、クラシックという単語は、古典という意味だが。中世やそれ以前の音楽、西欧以外の古くからの音楽の事を指しません。そして、民衆に伝わった音楽でもありません。あくまでも、18世紀、19世紀を中心とした、西洋の特権階級と言われる人たちを中心に親しまれた音楽の事を指しています。一部の人に親しまれたというのは、楽譜の中にもその証拠と思えるものが残っています。たとえば、とにかく「お約束」が多いことだ。モーツァルトにしても、シューベルトにしても、とにかく、この人が作った曲だとわかるお約束フレーズがどこかに入っている。吉本のタレントのギャグのような感じで、このお約束は、その作曲家のファンという固定客を安心させ満足させるための仕掛けである。水戸黄門の印籠にしても、印籠が出てくるご安心があるから、安心してみられるのが人気の原因の一つだという事と同じである。そして、長調、短調が、修辞学の影響で、修辞に関する法則を重視する傾向が強かった事もあり、長調は喜び、単調は悲しみという風に、単純に表現される傾向がある。これも一つの予定調和つまり「お約束」の部分である。それに対して、たとえば、ラテン音楽などでは、短調なのに明るく喜びを表していたり、長調のフレーズなのにどこかもの悲しくなる部分もあり、必ずしも、長調は喜び、単調は悲しみというわけではない。このように、多くのお約束を備えることで、いわゆるクラシック音楽が、固定客を得ていたという事が想像される。それが、なぜ、多くの人に愛されるようになったのでしょうか。もちろん、楽曲が良いことが大ありなんですが。それ以外にも、様々な要素があり。それは、クラシック音楽が富の象徴だから好まれるという要素だ。今で言う「セレブ」という事なのであろう。たとえば、楽器に使われる、象牙、金銀、黒檀などは、アジアやアフリカや南アフリカなど、当時の植民地からもたらされたものであり、クラシック音楽に使われる楽器は、富の象徴でもある。そして、クラシック音楽を理解しその記号性を愛することにより、富の集中した一握りのグループに加われた気分がする。これは、ブランドの服を身につける事を指す意味になった「セレブ」ととても似ている。なぜ、これだけ、富の象徴に憧れるかは、グローバリズムに流れの中で西洋の価値観が浸透したということだけでなく、それぞれの固有の文化が低く見られるしくみに巻き込まれてしまった事から発生している。「セレブ」という言葉の背景に、どこか貧しさを感じるのは、自らの文化を低く捉えられてしまっている事から、記号性を身につけたいという行動に走っているが、記号性をいくら身につけても、決して自分が変われて「セレブレーション」と言われる状態になっていない事にある。クラシック音楽の文化を否定するつもりはさらさらないし、享受されたものは計り知れないものがある一方で、自らの文化を低く見てしまっている仕組みに組み込まれた事が一因となって、クラシック音楽が愛されている面があるのは、悲しい歴史と現実の一つである。★参考文献★ 音さがしの本--リトル・サウンド・エデュケーション〔春秋社〕
2005.08.22
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8/27から行われる全国環境教育セミナーのオープニングで、ナマケモノ倶楽部の辻 信一講演会の後に、即興音楽を交えた物語の朗読パフォーマンスを行うので、その通し稽古を行った。今回は、愛・地球博のエコライフプラザで行った時より、語り手が増えて3人となり、大がかりになっている。しかも、プラネタリウムの中での公演という滅多にない機会だ。今回初めて、フルメンバーがあつまっての稽古となったのだが、NPOとしての活動とはいえ、それぞれがプロかプロ級、又はアドバンスドアマチュアなので、初顔合わせでも、ばっちりである。後は、お互い、感じたことをシェアしながら、演出をより良いものにするだけという感じである。やはり、岡本さんの脚本は、世界に引きずり込まれてしまうという部分も大きいのかも知れない。さて、今回のお題目「天の浮舟」(あまのうきふね)~森を消費した国の少年と、森を失った国の少女の出会い~は、今までとは違い、舞台を東南アジアとしている。熱帯雨林の不法伐採や、直接的な表現こそしていないが、人身売買や少女売春の問題もテーマとしている。それだけに、特定の国をイメージさせることで、その国に対して偏見を持たれては困るので、台本は気を使わざるを得ないし、効果音も気を使っている。今回、民族音楽を流す部分では、東南アジアである事をイメージさせるために、タイの中から何部族、マレーシア、インドネシアでは、スマトラ島、アチェ、ジャワ島の音楽や、アメリカのネイティブインディアンなど他の地域の民族音楽を集め、著作権をクリアしたタイの民族楽器の演奏録音を中心にいろんな要素を盛り込んでコンピュータでミックスしたものをこのために作った。それにしても、こう様々な音楽を聴いてそれをコンピュータに取り込んで作業をしていると、コンピュータに都合の悪い音楽、西洋楽器に都合の悪い音楽を、無意識に排除している自分に気が付いて恐ろしくなった。民族音楽は、調律、音階、拍子、リズム、ノリ、フレーズの長さなど、かなり個性がある。そのため、ミックスをするのに適していない音源がたくさんあるのだ。たとえば、あるアメリカのネイティブインディアンの曲は、1コーラスが31拍で気持ちがいいように出来ている。これを普通の作曲ソフトで編集すると、4分の4拍子の8小節の32拍より、1拍少ないため、特殊なパソコンの操作が必要になってくる。もしくは、1拍増やして、調和を計る方法もあるのだが、この間合いがどうも、気持ちが良くない。また、カラオケや電子楽器の普及で、12平均律がすごい勢いで、世界中に広まり。その土地の音階や調律という文化が失われていると言われているが。録音の新しいものや、クラブミュージック用の音ネタに使える業務用音源などは、確実に12平均率化が進んでいて、古い録音がきれいに混じりにくいのに対して、新しいものは混じりやすくて驚いてしまう。ピアノとの競演も可能なものが多いのには驚いてしまう。ピアノなどと競演させるため、テープスピードを変えたり、今ではコンピュータを駆使して音程を微調整して処理をする事があるのだが、こういう必要があまりあまり必要ではなくなっており、手間が省ける。とても便利になった事に驚いた反面、文化の独自性を失っていく様子におどろいているのだ。去年、ラオスの音楽の録音事情について、ラオスの工科大学の人に聞いたところ、デジタル化が進んでいて、パソコンでの編集がメインだと言っていたし。役所のパーティに、タイのイーサン地区からやってきたミュージシャンも、見事にシンセサイザーを使いこなしていた。さらに、演奏付の高級料理店では、日本人と見るや「上を向いて歩こう」をラオスの民族楽器で演奏していた。そう、ここは、既に12平均律世界になっているのだ。このようにして、いつの間にか、民族音楽の中から、調律という目に見えない文化を失っているのだろう。★参考★このような、クリエイター専門の音源集を使用すれば、著作権をクリアしながら、音楽を組み合わせてたサウンドが作れます。パソコンに取り込んで使えば、簡単に組み合わせられます。シリーズによってまちまちだが、シンセサイザーの音に合いやすいようになっている場合が多い。ちなみに、ずっと使っていると、あのヒット曲はこの音源を使ったと解るようになる。
2005.08.21
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ここ最近、iPodが爆発的に売れたおかげで、ヘッドホンステレオが注目されている。また、デジタル技術を駆使して出来た、ノイズキャンセリングヘッドホンも流行している。さんなことで、新たなヘッドホンステレオブームが来ていると言えよう。さて、このノイズキャンセリングヘッドホンというものは、ヘッドホン外の音を解析し、その音を消すように、位相を逆にした、打ち消す音を発信する装置を、音楽に被せることで、飛行機での移動中など、騒音の激しいところでも、静寂の中で音楽のみが聞こえるようにしようという試みの商品だ。これがけっこう売れているのだ。それにしても、このノイズを消すという事に拘ったのも、ここまでくると恐れ入る。でも、このノイズを消すという拘りは、どうも、ここ2、300年続いている傾向なのだそうだ。「音さがしの本--リトル・サウンド・エデュケーション」〔春秋社〕という本の後書きに書いていたのだが。産業革命以降のここ2、300年は、生活の中での音が増えたため、生活の音にかき消されずに、音楽を楽しむためには、音楽を閉じこめる必要があったからだという。いままで、野外などで演奏していたものが、コンサートホールという、外の音から切り放された所に移った。そういう、外界の音との区別をする中で、カーステレオや、ヘッドホンステレオが生まれたという。その現時点での究極が、ノイズキャンセリングヘッドホンなのだ。それほど、世の中は、音にあふれているということなのだ。「音さがしの本--リトル・サウンド・エデュケーション」の著者の、R・マリー・シェーファーは、サウンドスケープ(音の風景)という概念を作り出した人で。このサウンドスケープでは、自然の音、都市の雑踏、楽曲など人口的な音などを、一つの風景として捉え。人々と音とがどのような関係にあるのかを探る概念である。音と人との関係を、そっと覗いてみると、面白い関係が見えてくるから面白い。「音さがしの本--リトル・サウンド・エデュケーション」は、そんな、音と人の関係を見つけるための、アイデア集である。もし、この本が、音楽の教科書だったら、音楽嫌い(音楽の授業嫌い)が、減るんじゃないかなあ。このあたりの、ネタは、後日あらためて。ノイズキャンセリングヘッドホン★参考文献★ 音さがしの本--リトル・サウンド・エデュケーション〔春秋社〕
2005.08.20
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東京の国際展示場駅の近くにある、パナソニックの有明スタジオで、Be Good Cafe が行われ。その中で、山根麻以さんのワークショップがあったので参加した。今回のBe Good Cafe は、4/22のアースデイに合わせて、4/23.24に代々木公園で行われる、アースデイ東京と関連し、いつもより、豪華に行われる。今回のイベントの最後には、元ルナシーのsugizoのバンドと、Goroさん、そして、山根麻以さんによる、その日だけのジャムセッションもあるなど、盛りだくさんである。会場の近くのスペースでは、ティピというインディアンのテントが建ち、その下で、民族楽器やらアクセサリーなどが売られていたり。ジャンベやダンスのワークショップが行われるなど楽しい雰囲気に包まれている。会場内では、ナチュラルフードの軽食が食べられたり、フェアトレード商品が売られていて、こちらも楽しい雰囲気だ。さて、山根麻以さんのワークショップは、有明スタジオの中で行われた。番組収録に使えるスタジオなこともあり、ハイビジョン(正確にはHD)対応のテレビカメラが、何台も設置され、カメラマンが、ステージの様子を撮影している。このあたりも、今回がスペシャルバージョンという雰囲気を盛り上げている。このワークショップを始めるにあたって、山根さんが、あるアフリカの部族の風習の話しをしてくれた。この部族では、赤ちゃんを身ごもると、その妊婦さんをつれて、女性だけで、集まるそうだ。そこで、なにをするかというと。いまから生まれてくる赤ちゃんのために、曲を作るのだ。どのようにして、曲を作るのかというと、妊婦さんとともに、集まった女性が、それぞれ、お腹の中にいる赤ちゃんをイメージして、それぞれが、音を出したり、歌をうたったりするそうだ。そして、それぞれ違ったメロディを奏でていたはずなのだが、それが、だんだん一つのメロディになる。それが、この新しく生まれてくる子供の自分だけのメロディとなる。このメロディは、その赤ちゃんが生まれる時に、村中の人で歌うのですが。それだけでなく、この人が、とても悪いことに遭ってくじけそうになったときや、すごく良いことがあった時に、周りの人が歌ってあげるそうだ。そうすると、勇気がわいてきたり、喜びを感じたりできるのだそうだ。今回のワークショップでは、この自分だけのメロディを作るような事はできないのだが、自分のために歌うワークショップとなっていた。リラックスをさせ、自分の身体をいたわり、自分の中にあるものをイメージさせながら、声を出す。そして、今回用意された、このアフリカの民族の話にインスパイアされた、簡単なメロディの曲を、会場の人全員で歌うというものでした。それぞれ、違ったイメージをもって、声を発しているのに、それが、一つのハーモニーになる面白さ。それが、楽しめるワークショップでした。
2005.04.16
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「おなかのへるうた」や「さっちゃん」などの、童謡の作詞を手がけた、芥川賞作家の阪田寛夫さんが亡くなった。84年、「わが小林一三」で毎日出版文化賞。娘は元宝塚歌劇団トップスターで女優の大浦みずきさん。ということもあり、阪急系の人という感じもあるが。「おなかのへるうた」や「さっちゃん」を聞いて、育っただけに、すこし寂しい。つーか、芥川賞の印象と繋がらなかったために、この曲の歌詞を作った人は、まだ、つい最近まで健在だったのね。という驚きもあるかも。http://www.asahi.com/obituaries/update/0322/002.html
2005.03.22
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あらら。岡本喜八監督が亡くなられました。私は、岡本喜八監督というと、ジャズ大名を思い出す。というか、先日、DVDを入手した所なのね。この作品は、SF作家で、いまテレビでやっている「富豪刑事」というドラマの原作の筒井康隆の作品の映画化で、幕末の今の静岡県のあたりの貧乏大名のお話である。舞台は、アメリカから始まるのだが、どうみても、日本でロケをしているシーンから話しが始まる。ここで、まず、なんじゃこれ。と思ってしまう。音楽は、ジャズの演奏は、BGMや効果音楽として使用せず。劇中の演奏に徹し。効果音は、日本の歌舞伎などの伝統的表現を活かして作られている。この、ジャズと邦楽のギャップが絶妙に面白い。そしで、いかにも、時代劇というセリフ回しと、主人公の大名の現代的口調の独り言のギャップも、おかしい。また、ストーリーの持っていき方は、いわゆる「起承転結」ではなく、日本の伝統的の盛り上げ方の一つ「序破急」という、一方的に激しく早く盛り上がっていく。まあ、変な映画だが、この映画を見ることで、日本の文化を考えたり、映画を見る視野を広げる事が出来るであろう。監督のご冥福をお祈りします。↑ジャズ大名 DVDそうそう監督は「科学忍者隊ガッチャマン」の総指揮でもあるんですよね。 そうそう「日本のいちばん長い日」という、1945年の8月15日、いわゆる終戦の日を描いた映画も、岡本喜八監督が撮っています。亡くなる、監督の亡くなる数日前である、17日夜(日本時間18日未明)、第55回ベルリン国際映画祭で、イッセー尾形さんが昭和天皇を演じる「太陽」が、メーン会場のベルリナーレ・パラストで公式上映されたのも、なんかの因果かもしれない。
2005.02.19
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2月9日に、さいたまスタジアム2002にて行われた、サッカーワールドカップドイツ大会アジア最終予選B組第一試合の日本-北朝鮮戦が行われた。テレビの視聴率も、最高瞬間視聴率が57.7%に達し。試合会場の方はもろん満杯で、チケットには、かなりの付加価値がつき、オークションサイトでは、最後まで、高値が続き、スタジアム付近のダフ屋でも、いわゆる、カテゴリー4と言われる、値段が安くて、席はあるものの、実質上、立見になってしまうような席でも、安くて、1万円するという高騰ぶりだった。そんな、さいたまスタジアムでは、日本代表を、ドイツに連れて行くための、新しい応援歌の歌詞が、各席に置かれていたという。その歌は、1970年代の最後の頃に世界中で流行した、ドイツのポップスグループ「ジンギスカン」の「ジンギスカン」のメロディに歌詞をのせたものだ。このジンギスカンは、ボニー・Mの「怪僧ラスプーチン」という、ディスコヒット曲をヒントに、同じような曲調で、そこそこ売れるユニットをつくろうと、ドイツ国内のシンガー、ダンサーを、オーディションに掛けて出来たグループだ。そして、グループ名と同名の曲「ジンギスカン」や「目指せモスクワ」が大ヒットとなった。「モーニング娘。」をプロデュースした、ハロプロのつんくも、ジンギスカンの影響を受けている。なんとなく、オーディション、プロデュース、エスニックな曲調、「ウッ!」とか「ハッ!」という掛け声。これらは、「ジンギスカン」と「モーニング娘。」と共通するキーワードである。それにしても、日本の応援なのにジンギスカンというのは、少し違和感を感じる。歌詞も・・・恐れる事はないさ俺たちがついているみんなでドイツへ行こうオッ オッ ニッポーン オーオオ オーオオ オーオオ オーオオオッ オッ ニッポーン オーオオ オーオオ オーオオ オーオオという歌詞もなんだか・・・違和感。しかも、もともと「大阪タイガース」の「大阪」の「オ」が残って、「オッオッ、オッオー、阪神タイガース」という風になり、いつの間にか、応援歌のよくある表現になっている「オッ オッ」という、フレーズまで入っている始末。(ダイエーホークスの応援歌にも「オッ オッ」というのが、入ってたと思う。ソフトバンクになって、どうなるのかなあ)まあ、統一応援で、盛り上がれば、それは、それでいいんだけどね。そのうち、慣れるんでしょう。↓これが、さいたまスタジアムで配布されていた実物。↓これが、今回の日本代表の応援歌の入ったCDです。もちろん、楽天で買えます。やっぱり、口直しは、ジンギスカンにあやかって、ジンギスカン料理でしょう。 羊の肉って、世界規模から見ると、牛肉、豚肉よりポピュラーな肉という話しも。そして、こいつで、料理。タイにも、似たような鍋がある。追加CD情報↑なんと、原曲は、あの「ウォーターボーイズ」のサントラに収録されていた。このCD持ってます。↑「サムライ」って曲があるけど、こちらの方が良かったのでは・・・ちなみに、日本版のみ、ジンギスカン、第三のヒット曲「ハッチの大冒険」が入ってます。↑これが、ジンギスカンの元ネタ。ボニーMの「怪僧ラスプーチン」の入ったアルバム。いちおう、70'sディスコサウンズは、この曲なしでは、語れない。
2005.02.10
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伊豆で行われる、ビーネイチャースクールが主催する「新春のってけまつり」という、ワークショップに参加した。熱海のリゾートマンションで前泊し、九時過ぎに出る、伊豆急の電車に乗り込む。海側の景色が見やすいように座席を改良した電車だ。集合場所の駅に着いたら、同じ電車から、わらわらと人が降りてきたが、そのほとんどが、今回のワークショップの参加者だ。今回のワークショップの目玉の一つが、和太鼓のワークショップだ。会場の「いりあい村」の古い民家を改造した建物の近くに行くと、和太鼓の音が聞こえる。さらに近づくと、餅つきの道具が置かれていた。ここで、つきたてのお餅を戴いての、昼食となった。昼食を食べながら、秋田の竿燈囃子の太鼓を聞く。親子で叩いているのだが、息のあった、見事な太鼓だ。じつは、いま演奏している竿燈囃子を、これから、みんなで演奏できるようにするというワークショップなのだ。見事な演奏だけに、実際に出来るのかという不安が出てくる。さて、部屋に荷物などを置いて、大広間に集まる。大広間には、6つの大きな和太鼓が置かれている。5つのグループに分かれ、最後に発表することになる。グループに分かれ、叩き方、基本のリズム、基本のメロディを少しずつ覚えていく。基本のリズムは、太鼓に向かって右側の人が叩き、メロディを、左側の人が叩くというように、二人が同時に叩くことで、曲が出来上がる。そして、疲れたら、演奏を停めずに、メンバーが交替し、一斉に止める合図があるまで、演奏を続ける。グループに分かれて、練習をする。交替の練習がなかなか難しい。普段、気を利かせたり、遠慮して生活しているせいか、遠慮する癖が抜けない人が多いのだ。交替の要員が、一人入ると、叩いていた、二人ともが、気を利かせすぎて、演奏を止めてしまい、演奏が止まってしまうのだ。また、旋律が紙に書かれているのだが、紙に書かれたとおりに演奏しようとすると、音がよれてしまう。楽譜に頼ってしまうなど、自信を持っていないことが、音となって出てくるのだ。さて、約2時間の練習の末、ついに発表の時間となる。他のグループの演奏を聴いていると、それぞれの個性が出てくる。前日に、夜中の会議を済ませ、睡眠不足と体調不良のままにやってきた、某ワークショップの著作で有名な某広告代理店勤務の人は、日頃のストレスのせいか、叩いている背中が怖い。そして、そのストレスを発散しようと、重くて、大きな音が出る。お手本の演奏のように、軽妙な雰囲気はない。また、早く叩きたいという気持ちの強い人は、他人を押しのけて、演奏に入ったり。興奮度が高い人は、旋律の演奏が走りだし、伴奏をしている人が合わせるのに必死になり、裏打ちの音がでなくなってしまう。太鼓の叩き方一つで、性格や心の状態がわかるもんだね。さて、他の人には、自分の演奏がどう映っていたのだろうか。ワークショップが終わった後、しばらく、太鼓を叩き続ける人が続出。ずーっと、ドンドン音が響いている。気が狂ったように叩き続ける人もいる。そして、夕食を食べるために、演奏が止んで、しばらくして、気が狂ったように叩いていた人の表情を見ると。ワークショップ前の、疲れ果てた様子が一変していた。もちろん、疲れてはいるが、太鼓にわき出てくる感情をぶつけたせいなのか、ストレスが発散されたせいか、どこかスッキリとした顔になっていた。翌朝、昨日は怖い背中で、重い音の太鼓を叩いていた人の太鼓の音が、軽やかになっていた。
2005.01.08
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たまたま、古いジャズを聴きたくなったので、あるCDを欠けていたら、ちょうど、今から一年前に亡くなった、ジャズボーカリストの笈田敏夫さんの50年前の録音のCDだった。笈田さんは、ベルリンで、音楽関係の学者さんの元で生まれ。戦前は、ハワイアンバンドなどで活躍し、戦後は進駐軍相手に歌っていたそうだ。そして、今から50年ほど前の、1953年頃から、ジャズのスタンダード、当時のヒットソングやら、映画音楽を大量に、SP盤に録音したそうだ。このアルバムは、1953年から1954年にかけて、レコーディングされたものを、集め、一枚にしたものだ。曲の内容を見てみると、必ずしも、ジャズのスタンダードではなく、シャンソンや映画音楽が混じっている。これは、当時のアメリカのヒットチャートの上位の曲だったみたいだ。それを、英語と日本語を交えて、日本の歌手が歌うという企画ものだったのだろう。さて、このCDを聞いて、まず気がつくのは、独特の音の暖かさだ。録音されている音の周波数特性が低域から高域までフラットになっておらず、いわゆる、中域だけになっていて、これが、なんとなく、暑いところでは、日陰で、ゆるりとした自然の風を感じている感じの涼しさを感じ、寒いところでは、ほんわかと暖かい感じがするのだ。そして、翻訳した、歌詞は、独特の口語調であったり、編曲が「上を向いて歩こう」の中村八大が行っていたりと、日本のポップスの原型の一つが、ここにあるような気がする。半世紀の時の流れの中で、格段にレコーディング技術が発達し、楽器やコンピュータ、そして、音楽を聞く環境や、音楽教育が発展した。その時の流れを感じるとともに、今も変わらないも何かを感じるのが不思議だ。そして、限界を感じながらも、無理矢理伸びていこうとしている感じがある現代に対し、素直に、伸びていこうとしている感じが、少し新鮮に感じた。時々、古い音楽を聴いてみるのもいいものだ。http://www.amazon.co.jp/ より進駐軍時代のジャズ笈田敏夫価格: ¥2,500 (税込)CD (2003/12/17)ディスク枚数: 1ポプラト - ASIN: B0000TCKH2Amazon.co.jp 売上ランキング: 105,876 曲目リスト1.雨に唄えば2.ストレンジ・センセーション3.恋人よ我に帰れ4.枯葉5.泪のチャペル6.ラモナ7.奥様お手をどうぞ8.赤い風車の唄 9.想い出は巴里の空の下10.ワッツア・マラ・ユー11.面影のワルツ12.マイ・ショール13.恋してるのかしら14.アー・ユー・プリテンディング15.吹き荒ぶ風 レビュー内容(「CDジャーナル」データベースより)日本ジャズ・ヴォーカルの草分けとして洒脱な歌声を聴かせてくれた笈田敏夫。2003年9月に逝去した彼の、昭和20年代末に吹き込まれた名唱を収録。選曲が親しみやすく、編曲センスも抜群。残念ながら、楽天市場内では、販売されていませんでした。
2004.09.02
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日本では、普及していないが、東南アジアの国々では、VIDEO CDが人気がある。画質は、あまりよくないが、ソフトが充実しているのが美点だ。その中で、オススメが、VCD KARAOKEなのだ。これは、メジャーデビューしている、アーティストの公式のカラオケ多く、ミュージッククリップとともに、歌詞が表示されるようになっている。しかも、歌入りなので、それを真似れば、その歌を歌えるようになるというものなのだ。ミュージッククリップも、なかなか、力が入っているものも多く、しかも、タイの文字が表示されて、今、この部分を歌っているのかが解るのもうれしいし、アルバムによっては、ローマ字表記での歌詞も併記されているので、どういう発音なのかの予想がつくのがまた楽しい。今回は、Silly Foolsというグループと、ど演歌系のオムニバス2枚を購入。定価では1枚155バーツと書かれているが、その半分ぐらいの値段で購入。つまり、日本円に換算して、1000円おつりがくる値段でした。Silly Foolsというグループは、筋肉もりもりのジャケットでバカバカしい雰囲気がするが、実は、かなり、さわやかな旋律で、ビデオクリップもサウンドもカッコイイ。J-POPと変わらないというか、少し、こちらの方が個性的な感じもするぐらいだ。あとは、ど演歌系は、農村でのロケや、いかにも、アジアンテイストな、ダンサー数人を従えての、熱唱シーンとか、わざとらしい、ドラマが入っていたりと、こちらは、こちらで、どっぷりと、アジア感覚を味わうことが出来ます。普通の日本で売られているDVDプレーヤでは、PALシステムに対応していないために、タイなどで売られているVCDカラオケは再生できないが、パソコンでは再生できるので、お土産に是非オススメです。ただし、海賊版には注意しましょう。
2004.08.14
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タイから帰ってきた翌日、信州の望月町の牧場で行われるイベントを手伝うために、バイクで、現地に向かった。ここは、東京から180キロぐらいの距離があり、先日までタイの取材をしていた、バンコクとプラチャンタカーム郡との距離と近いものがある。タイは、一般道でも高速並で、ぶっ飛ばすので、3時間足らずで着いたが、日本では、そうはいかない。しかも、お盆休みときて、国道は他の都府県ナンバーであふれている。とはいいつつも、高速代を3150円使って、なんとか、3時間半で到着。開催予定の場所は、山の上の広々とした牧草地で、おそらく標高は1200メートルはあると思われる所だ、既に、牧場の真ん中の小高い場所に一基のテントが立っており、そこが、会場だとすぐにわかった。バイクを駐車場に置き、荷物をもって、歩いて会場にいく。丁度、音響のチェックをするところだった。今回は、私は、音響システムを提供しているのだが、スピーカーは、別の方が提供してもらった、日本の誇る名機と言われるスピーカーで、ヤマハNS-1000Mだ。私は、家では、ヤマハNS-10MやNS-10MMを使っているが、その巨大さには、びっくりだ。そのスピーカーを夜露に濡れるというのに、惜しげもなく、貸し出して頂けるとは、ほんと、あり得ないことだ。しかも、音を反射する場所がない、こんな広々としたところで、聞けるのは実にすばらしいことだ。さて、音響のチェックに入る、広々とした、自然の中で、高音質のスピーカーで大音量で聞くのは、実に素晴らしい。と、思ったのだが、どうも、デッドポイントが出来ているのだ。デッドポイントとは、左右のスピーカーの音が干渉して、音が聞こえなくなる場所の事だ。これだけ、連著に現れるのはびっくりだ。怪しいと思って、アンプを確認すると、モノラルモードになっていた。左右同じ音が出れば、干渉するわな。音響チェックが終わり、リハーサルに入る。岡さやかさんとは、以前、2004アースデイ東京の日などに、お会いしているので、曲調は大まかにわかっている。今回は、普通ボーカルに使うダイナミックマイクではなく、コンデンサーマイクを使い、ボーカルの抜けの良さを狙う。今回は、偶然にも、カリンバを使いながらの弾き語りをするので、ちょうど、このマイクで正解だった。リハーサルをしていると、もうお客さんが、本番だと思っているようだった。さて、日も暮れてきて、いよいよ、本番である。お客さんも、ぱらぱらと来ている。そして、真っ暗になった頃、イベントが始まった。宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」をフューチュアした、星のお話しの朗読である。朗読をしてくれだ方は、素人なのだが、すごくおちついていて、しかもすごく言い声だ。そして、用意して頂いていた、曲を、タイミング良く、送り出すとともに、話しの展開を見て、音量やエコーの掛け具合や憩ライジングに変化を与え音色を変えていく。これが、実に気持ちがいい。そして、朗読が後半に差し掛かった時、下の方で、赤色灯が回転しているのが見えた。警察だ。責任者の方に、警察だと言うと、責任者の方が走って行った。そして、息を切らせて帰ってきた。どうも、最近、盗難事件が発生していて、パトロールをしていたようだった。しかし、本当は、去年、近くまで来ていた、白装束集団のパナウェーブを警戒しているようでもあった。このイベントをするにあたって、町の役場などに話しをしに行ったとき、去年、パナウェーブが来たことの話しが話題になった。しかし、担当官は、パナウェーブの事を、パラサイト・イブと言い間違ていたので、この責任者の方が、パナウエーブと言い換えても、ずっと最後まで、パラサイト・イプと言いつつけていたそうな。話しは、真剣だったにもかかわらず、笑いを堪えるのが必死だったとか・・・・。そんなこともあって、責任者の方は、パトロールに来た警官に、住所・氏名・生年月日を聞かれた。しかし、もう、そろそろ、朗読が終わろうとしているため、早く戻ろうと、住所と氏名を言ったところで、現場に戻ろうと走り出したら、警官が「生年月日~っ!」と叫んで、追っかけてきたそうだ。普通、犯罪者が逃げたときには、待つはずもないのだが「待て~!」と言って、警官が追いかけるのだが、「生年月日~っ!」と言われて、警官に追っかけられた人は、とても珍しい。そんなこともありつつも、朗読が最後の山場に差し掛かり、「星に願いを」が、かかり、曲終わりで、岡さやかさんのライブにバトンタッチをする。DJ用のCDプレーヤーには、残り時間が表示されているので、その時間を読み出して、プレーヤーに知らせる。カウントを、10、9、8、7、6と数えて、後は、沈黙し。実際のカウント0で、ばっちりと岡さんの演奏がはじまった。別に、進行表は、もらっていなかったが、合間のMCでの曲の紹介などをヒントに、この曲は、きらびやかに、この曲は、暖かい音にと、ピアノの音を作っていく。ボーカルに掛けるエコーの種類も、何パターンが用意して、曲調に合わせて掛ける。今回は、これらが、きれいにはまって、ミキシングをしている自分と、演奏をしているプレーヤーそして、会場で聞いている人が一体となった感じがした。もう、ずいぶん前に、いろいろ、曲を作ったりと試行錯誤した経験が生かされた瞬間だった。大きなトラブルもなく、ライブが修了し、私は、お役ご免となった。ミキシングルームとなっていた、テントを出て、空を見上げたら、満天の夜空に、天の川が広がった。そして、目が慣れてくると、その星の数が増えてきて、宇宙に吸い込まれていく感じがする。そして、時々流れる流れ星を見つけては、小さな願い事をした。タイから戻ってきて、いきなり、高原の自然の中で、大音量で言い音楽を楽しむ、こんな贅沢が出来るとは、思っていなかった。少し、無理して、手伝いにいって、本当に良かった。 昼間に撮影したものですが、こんな所で演奏していました。モデルは、今回演奏してくれた、岡さやかさん。 みんなで後かたづけをしている様子。
2004.08.12
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バンコクのホテルの隣に、バーベキュー屋がある。これは、ドーナツ状に回りにお出汁を入れる所がついている、鉄板というか、アルミ板を、炭火で焼くというものだ。日本でも、一部のジンギスカン料理の店でも似たようなモノが出てくるという。そして、そういう店のいくつかは、食べ放題である。日本でも、焼き肉食べ放題の店があるが、あんな感じである。通訳をしてくれた若い女性に桂 雀三郎 with まんぷくブラザーズの「ヨーデル食べ放題」を、タイの事情にあわせて、少し歌詞を変えて、歌ってあげたら、無茶苦茶ウケました。こけらの店は、もちろん、ビールは、別料金でした。ちなみに、バンコク近辺は、89バーツ食べ放題だったのですが、バンコクから200キロ近く離れた、地方に行くと、69バーツ食べ放題と、20バーツ値段が下がる。それだけ、バンコクと地方とでは、物価に対する感覚が違うのかもしれない。さて、この69バーツで食べ放題の店では、テントの下で、生バンドのライブが行われていた。曲は、ちょっと、演歌っぽい、ポップスで、お客さんは、バーベキューに集中しているために、あまり舞台に注目はしないものの、時々、流行歌があるみたいで、お客さん記は、イントロが聞こえたら、拍手をしたり、サビの部分を歌ったりしている。それにしても、タイの地方に来て、驚いたことは、けっこう、音響機器を持っていて、大音量で音楽を鳴らす設備と機会があるという事だ。日本で、音楽活動をやろうとすると、防音の効いた部屋で、やらないといけない。たとえば、ロックバンドをする時は、ライブハウスなどでやるのだが、ライブハウスに入る人は、ごく限られた人で、一般の人が、彼らの演奏を聴くことが出来ない。そして、そういう店に入ろうとするためには、事前に情報がないと、どういう演奏がわからないので、あまりにもギャンブル過ぎて、中に入らない。そのため、有名なバンドだけは、お客さんが入って、それ以外は、いくら演奏が良くても、お客さんが入らないのである。そのため、ある程度の才能のある、ミュージシャンたちのうち、いくらかは、ライブでメシを食うことが出来ず、芽が出ないまま、消えていってしまうことがよくある。ところが、タイでは、人口の割に、野外でライブを聴きながら、食事をする店が多いために、無茶苦茶有名にはなれないかも知れないが、地元で、適度に音楽で食える環境があるように思えた。そして、広い場所で大音量で多くの人に聞いてもらう。そして、人々に評価され、ミュージシャンとしての自信を深めていく。日本より、タイの方が、ミュージシャンとして生きてゆきやすいのではないかと感じたのだ。 タイのバーベキュー用の鍋というか鉄板。後ろに置いてあるヤカンに出汁が入っている。 わかりにくいですが、食材の置いている後ろで、バンドが演奏しています。
2004.08.11
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アースデイ東京と同時に代々木公園で行われた、グリーンリバー・アートinアースデイ東京2004の森のステージ2004『森から海へ』に、2日とも出演した、フォトグラファーでありインディアンフルートの"のなかかつみ" さんから案内を戴いて、恵比寿にある「縄」という店に行った。このイベントは、6 月 21 日の夏至の日に行われる、World Peace & Prayer Dayのプレイベントでもある。参考ページ http://www.wppd2004.org/このWorld Peace & Prayer Dayは、1996 年より、世界の 4 つの方角を巡り、6 月 21 日の夏至の日に、北米先住民の指導者の一人、チーフ・アーボル・ルッキングホースが行っているイベントで、地球の癒しと世界平和のために、国や民族、宗教の違いを越えて、共に世界各地の聖地に集まり、心をひとつに大きな輪をつくろうと世界中に呼びかけている集いです。チーフ・ルッキングホースは、彼らのセレモニーを通して、開催場所を決定し。2001 年アイルランド、2002 年南アフリカ、2003 年オーストラリア、そして今年 2004 年は日本の富士山で開催されることになりました。今回のイベントも、World Peace & Prayer Dayのセレモニーと同様に、火をおこすところから始まり、火が始まれば、聖なる木の葉を火に無言で捧げ、最後も、聖なる木の葉を、ただ無言で火に捧げ、お寺のように、その煙を体にかけてゆきます。静かに行われる儀式のバックで、のなかさんのインディアンフルートは、すごく心地よく、心に響きます。この日は、OTOさんと岡野弘幹さんのセッションをメインに、いろんなアーティストの方が出演している。会場にいたら、岡野さんが楽屋から出てきて、久しぶりに再会し握手を交わすこととなったりと、なんか、少し懐かしい雰囲気も味わった。さて、今回紹介する「あらわれ」は、その岡野さんの奥さんのダンサーのHIROKOさんのアルバムです。http://www.tenkoo.com/cd/araware.html何のために生まれてきたんだろう 何のために歩いているんだろう・・など、なんか、体に溶け込むような、やさしく、愛に満ちた、歌詞と歌声が、印象的で、何か癒されるアルバムです。このアルバムを聴き続けていると「いのちって何だろう」とふと考え、再認識させられるものがあります。
2004.05.17
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4/17.18と代々木公園のケヤキ並木で行われた、アースデイ2004グリーンリバーアートの中の、森のステージ2004『森から海へ』が行われた。関連ページhttp://www.rainbow.gr.jp/gcn.04/report.htmlhttp://www.gricri.net/私も、飛び入りに近い形で、元職である舞台関係のお手伝いをしました。今回は、「森から海へ」をテーマに、いろんなアーティストが参加し。その方から、買ったCDを紹介します。MOAT SIDE charms babyオブジェを作ってくれてる橋口さんのバンド。女性のツインボーカルで、アイリッシュもあれば、スカ調のものもあれば、荘フルなものもあります。今は、10代でも、枯れた音を作る人が多くいる中、若さあふれる、今しか出来ない、アルバムです。楽 はじめにきよし大阪から来た、ピアニカとギターのデュオ。なかなか心地よいアコースティックなサウンドを聴かせてくれます。いろいろ、音響的には良くない、手作りのステージも、彼らからすれば、ちょっと面白いものと流してしまえる、気さくさが絶妙でした。聞いていて、心地よく、ほんわかする、アルバムでしたが、個人的には、ライブの方がおすすめできます。機会があったら足を運んでください。ちなみに、サイン入りです。シャドウズ アンド ライツ 谷本 光 DVD19歳の超絶技巧ギタリスト。彼の熱い演奏は、通行人の目をステージに釘付けにしてました。CDも売っていたのですが、彼の場合は、DVDにしました。ギターを、パーカッションとしても使ってしまうテクニックや、ステージの熱さは、CDでは不十分だからです。今後が楽しみ。マザー・アース・ソングス オムニバスKAZUHIRO OOTSUKI長野在住の、インディアンフルートのKatumi Nonakaさんと、ピアノの大ちゃんこと、KAZUHIRO OOTSUKIさんのそれぞれの関連するアルバムです。演奏は、聞いているだけで、癒されます。まず、「マザー・アース・ソングス」ですが、アーシーで、ナチュラルなヒーリングソングが、いっぱい入っています。一曲目が、インディアンフルートのKatumi Nonakaさんの曲ですが、何人か、お会いしたことのあるアーティストも収録されていて、ちょっとお得でした。ちなみに、このアルバムの収益の一部は、募金されるそうです。また、今年の夏至には「世界平和と祈りの日」として、富士山麓でイベントが開催されるとのことです。このアルバムは、そのイベントとも連動しています。関連ページ http://www.wppd2004.org/そして、大ちゃんのアルバムだけど、これは、無茶苦茶気持ちいい。二本松への出張の際、レンタカーにCDプレーヤがついていたので、このアルバムをずっとかけていました。東北のしかも、高原の遅い春の風景と、見事にマッチしていました。これは、癒されます。おすすめです。でも、CDショップに置いてません。水の音 岡さやか CD-R今回の「森のステージ」のブッキングをしてくれた、岡さんのミニアルバムです。楽屋で、いろいろ、お話したんだけど、音作りの考え方とか、共感を持てるところがありました。ピアニストの仕事が無茶苦茶いそがしそうでした。みるく らいぶひすとりー IV CD-R沖縄・八重山諸島の三線、唄、おどり、横笛を主なモチーフとしたオリジナルサウンドを展開する、みるく(弥勒)のライブアルバム。沖縄の曲や、オリジナル曲の他、イムジン河が入っていたりします。ライブのライン取りなのか、ちょっと、音質は・・ですが、みるくの魅力は、伝わっています。最近は、イマジンの歌詞の朗読など、平和を訴えています。みるく http://homepage1.nifty.com/ASIBI/実際に、アーティストと会って、お話しして、直接買う。これが実に楽しい。
2004.04.18
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友達のデザイナーさんと、ソプラノ歌手の宮良多鶴子さんが主催する、サロン気分で沖縄の唄を聞くイベントがあった。ソプラノ歌手の宮良多鶴子さんは、沖縄のフォスターと呼ばれる、宮良長包さん(1883~1939)の子孫で、カンツォーネが得意なオペラ歌手である。東京全日空ホテルのメインバーで、ゆったりと、唄をきき、しかも、その日のために、パティシエが作ったデザートを戴くという企画は、しても、心づくしが満ちていた。そして、今回は、沖縄の言葉での沖縄の唄と、イタリア南部のナポリ方言でのカンツォーネを両方聞けたのは、とても、貴重な体験でした。当然、歌も、美しく、情感のこもったすばらしいものでした。今回は、宮良長包の生誕120周年を記念して、作られたと思われる、宮良多鶴子(ソプラノ)のミニアルバム「宮良長包を唱う」です。ミニアルバムなので、5曲と少なめですが、それだけに、珠玉の名曲ばかりが入っている。「なんた浜」「桑の実」「山の子守唄」「母恋し」「えんどうの花」ピアノ+ソプラノという、シンプルな編成だけに、旋律の美しさ、歌の表現力が前面にでていて、しかも、なんとなく、癒される。なんなんだろうね、この感覚。唯一、残念なのは、ほんのちょっと、音圧を感じにくいという事ぐらいだろうか。しかし、それは、実際の生での歌声を聞いてしまったから、そう感じるだけなのだと思う。いま、業務用CDプレーヤとYAMAHA NS-10で、聞き直しているが、ちょっと惜しいところだ。どのミュージャンに対しても、同じことなのだが、これからも、コンサートやリサイタルに足を運んだり、CDを買ったりして、応援することで、もっといい環境での録音とマスタリングが出来る状況をつくることで、もっといいCDになっていくだろう。そうする事で、より、音楽を楽しめる環境をつくることが出来る。ちなみに、近々、生で、宮良多鶴子さんの歌声を聞ける機会は、4/17に、銀座の「わしたショップ」で、2ステージ歌ってくれるという。興味ある人は、是非、足を運んでほしい。また、このCDは、おそらく、当日に入手できると思います。こういう、CDって、出会いがないと、手に入らないものなので、実際に足を運んで、入手してください。関連記事 http://plaza.rakuten.co.jp/bantakao/diary/2004-04-11/
2004.04.11
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ただいま、ラオス、ビエンチャンに来ています。日本からラオスに移動する時、バンコクの空港に隣接したホテルに泊まった。そこは、いいホテルなので、ケーブルテレビを見ることができる。プレミアシップのサッカー。F-1の予選。アリーマイラブのほかに、NHK教育テレビをやっていた。ちょうどグッチ裕三のハッチポッチステーションで、いきなり、古い洋楽と日本の童謡をミックスした曲のライブをやっていた。それまで、JALの機内で、スクールオブロックを見ていただけに、ロック魂を揺さぶられる思いがした。それにしても、NHK教育テレビは、世界に通用するコンテンツを作っていると再認識した。今回、ビデオ教材作りのために、ラオスに来たわけだけど、スケールはちがえど、いいものを作りたいと、あらためて思った。
2004.03.06
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久々に、元、バンド仲間に会った。彼は、零細のインディーズレーベルにいて、若いJ-POP系のアーティストやアイドルをバックアップしている。いわゆるB級アイドルや、アイドルユニットのインディーズレーベルなのだが、ここは、アイドルユニットなどで、一度メジャーデビューした人が、ユニットの解散などによって、活動の場を失った後に、再びメジャーで活躍できる日を夢見て、CDを出したり、ライブを行い、少しでもファンを増し、アーティストとして活動をしていこうという「アイドル再生工場」でもある。事務所は、渋谷のど真ん中であるが、なぜか焼肉屋の上。(そういや、阪神大震災の後、自分たちで機材を持ち寄ってスタジオを作ったときも焼肉屋の上だった)メインスタッフは、彼と元メジャーで、アイドルユニットなどを育てていたのだが、ここんところ伸び悩みなので、インディーズから売り出そうという人だ。CDの作成は、24ビット96Mhzのフルデジタル録音で行っており、コンパクトながらも、高音質で製作が行われている。また、マスタリングは、エイベックス。プリントは、コロンビアで行われるなど、本格的なつくりである。さて、今、このレーベルで、イチオシなのが、尾形聡子さん。4オクターブの声域、音大で、声楽、オペラを学び、メジャーでユニット活動をしていた。今は、CMなどのボーカルをするなど、いわゆるスタジオアーティストの活動のほか、声優、司会などをしているが、先月の15日に、ソロデビューアルバムをリリースした。サンプルを聞いたのですが、ファンタジー系のポップスという感じ。どうしても、楽曲を聴いてしまうのだが、昔、プログレっぽいハードロックや、初期のTMネットワークと共通する感性のメロディーライン。ビジュアル系の組曲形式の曲のニュアンスもある、ポップスでした。音楽は、才能だけでは、食っていけない世界。チャンスを掴むしかない。アーティストと、アーティストを支えている人たちは、地道に、活動を続け、チャンスを待っている。さて、友人とは、来年の一月に向けて、ちょっとしたイベントをやろうという話しになった。さて、どうなることやら。★参考サイト★尾形聡子 http://www.ogatasatoko.com/
2004.02.08
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先日来、けっこう通っている、銀座一丁目の奥野ビルの一階の入り口の左側に、真ん中に四角い窓のついた、大きな丸い窓がある。そこに、空間をプレゼンテーションしている部屋がある。ここは、ディスプレイのデザイナー大西香次郎さんが運営している「Koujiro Onishi」である。関東大震災の復興の後、昭和初期に作られ、銀座という都心部でありながら、第二次世界大戦の戦火を逃れた奥野ビル。その1階を使い、西洋の技法やアイデアを取り込みながらも、日本の伝統を感じさせる拘りの空間を提案している。寒い冬だというのに、常に外の空気を取り込み、和みの空間でありつつも、キリッと引き締まるものを感じさせる。私は、最初は、何の店かわからずに入ったのだが、入ってみると、なかなか落ち着く。女性の店員さん?に、すすめられるまま、部屋の片隅の椅子に座り、お茶を頂く。朽ちて時の流れを感じる壁に空いた、丸い、大きな窓が、額縁となり、銀座の裏通りを歩いている人が絵画に見える。そんなとき、そこで、掛かっていた、静かで、間を大切にした、結晶のようなピアノの音色。それが、今回紹介する門光子の「東方逍遥」だ。昨年11月に発売されたこのCDは、門光子さんとして、2枚目となるアルバムで、前作のコンセプトの「現代日本のピアノ音楽」に対し、今回は「ピアノによるアジアの音楽」だという。複数の作曲家によるオリジナルの曲とカバー曲がほどよく混じっている。カバー曲といっても、どこかで聞いたことのある、旋律は、分解され、結晶となり、そして、広い空間の奏でる残響の中に解けていく。ピアノという、西欧の楽器を使い、日本の文化であり、東洋の思想が持つ「間」を通して表現している。そして、それを、大西さんの提案する、計算されシンプルになった部屋という「間」に、とてもあっている。「天」と「地」との「間(あいだ)」に、人が住んでいる。しかし、人は、その「間(あいだ)」を、ついつい埋めてしまう。「天」と「地」との「間(あいだ)」、言い換えれば「間(ま)」が、きっちりと、空いていないと、物事は、スムーズに流れない。そして、「間(ま)」があると、いろんな流れや動きが見えてくる。その流れや動きは、常に同じものではない。このCDは、「間(ま)」の持つ、魅力を味わえる一枚だ。そして、、この部屋にも、一度足を運んでみてはいかかでしょう。入場無料です。ちなみに、ここ、Koujiro Onishiで提案していた、バレンタイン向けのお菓子とキャンドルのセットは、なかなか、いい感じでした。義理チョコのような値段ではないですが、そんなに高くない。ちょっと、センスのいい、バレンタインのプレゼントに、オススメです。誰か、女性の方、私に買って贈ってください。東方逍遥/門光子 MAJ501販売元 (株)マーキュリー/M・Aレコーディングスhttp://www.mercury-coo.com/ma_cd.htm
2004.01.24
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今年、9月に亡くなった、ジャズボーカリスト笈田敏夫さん、そして、笈田さんの追悼コンサートとして「銀座ジャス」の企画に中心的に参画したにもかかわらず、11月1日にジャズドラマー・ジョージ川口さんが亡くなった。そして「銀座ジャズ」相次いで急逝した日本ジャズ界の巨星、の追悼コンサートてとなった。そんな「銀座ジャズ」は、一度はどうなるのかと思われた。しかし、スタッフの熱い思いと、ジョージ川口さんの意志を継いだジョージ川口さんの子息であるライジ川口さんの参加などで、紆余曲折を経ながらも、予定どおりの12月16日に銀座博品館劇場にて行われた。私は、いろいろ縁があって、ネット上で、銀座ジャズを企画した西郷さんと出会った事を切っ掛けに、見に行く事となった。ジョージ川口さんとは、ジャズボーカリストのアンリ菅野さんの葬儀の時に、一度だけしかお会いしたことが無いが、間接的にではあるが、私に、アンリ菅野さんのホームページを作るきっかけを作った方でもあった事も、見に行くことにした理由の一つである。(関連記事、「ジョージ川口さんと、天国のジャズメン?たちを偲ぶ 」)さて、銀座ジャズの会場である、博品館劇場は、マッカーサー元帥も行った、といわれる「銀座天國」の北側に位置する。笈田敏夫さんにしろ、ジョージ川口さんにしろ、進駐軍(昭和26年以降駐留軍)を相手に腕を磨いた、新進の若手ジャズメンで、日本のジャズブームを作った。笈田敏夫さんは、昭和28年(1953年)NHK『紅白歌合戦』に出演し、それ以降、7回連続出演したというし、ジョージ川口さんのバンド「ビッグ4」も、文化放送の「トリス・ジャズ・ゲーム」にレギュラー出演する事で、人気を博した。そして、浅草国際劇場でのリサイタルも、1日3回公演で、1日7000人を動員するという人気ぶりだったそうだ。今から50年前には、ジャズとマスメディアとレコード、そしてライブが一体化し、ジャズのブームを巻き起こしていたのである。私が見に行った、昼の部は、ジョージ川口さんの次男である。ライジ川口ジャズコレクションの若いグループ皮切りに、菅野邦彦トリオ(このコンガ担当の小川庸一さんは、ほぼ毎月見に行っている、ボサノヴァのグループの一員でもある)の何が起こるかわからないけど美しい演奏、チャーリー半田の楽しいボーカル、ペギー葉山さんらの素晴らしい女性ボーカル、そして、ジョージ川口Jr. NEW Big 4と続いた。最後の、ジョージ川口Jr.NEW Big 4は、ジョージ川口の次男である、ライジ川口が、ジョージ川口Jr.を名乗り、ジョージ川口のトレードマークであるツーベース・ドラムを踏襲し、迫力のあるサウンドを出そうというバンドだ。この「NEW Big 4」の演奏の前に、ジョージ川口さんの「ビッグ4」が出来たいきさつの朗読が、会場に流れた。この「ビッグ4」は、日本人のジャズメンで、グループを作ることをコンセプトにしてメンバーを集めた。なかなかピアニストが見つからず、あきらめて、外国人プレーヤーを雇おうと思ったが、そんなときに、若手の中村八大が見つかり、日本人だけのジャズバンドが出来上がった。全員小柄だったが、大きな音で演奏し、外国のプレーヤーに負けないよう「ビッグ4」と名づけたそうだ。そして、大きく羽ばたいた。ジョージ川口Jr.NEW Big 4が始まった。小さな頃、テレビで見た「ビッグ4」の雰囲気がある。大きく違うのは、松本英彦の奏でていたテナーサックスが、トランペットに入れ替わっているという事だ。迫力のあるサウンドと、お客さんに対するサービス精神は、見る見る会場を熱くした。今から50年前に出来たバンドだが、このビッグ4のコンセプトは古くないと感じた。たとえ、既にメンバーの何人かが亡くなり、違うメンバーが、演奏こそしているが、一つの公演で10万人を動員しただけのバンドだったと、なんとなくわかった。今、ジャズ界、いや、J-POPで、ビッグ4のようなものを造る事は、可能だろうか?これは、なかなか難しいと思う。もしかすると、このような成立プロセスで作られ、成功したのは、イエローマジックオーケストラぐらいかもしれない。今のミュージシャンは、すごく演奏が上手い。バークリー音楽院も、日本人でいっぱいというぐらい、熱心にプレイの腕を磨いている。しかし、50年前の若手プレーヤーとは、スケールと言うか舞台から発するオーラが違う。それは、進駐軍という、戦争という別の目的で日本に来て、ストレスを溜め、数少ないレジャーとして、ライブを見に行く。つまらない演奏だったら、何が起こるかわからない。音楽家としては、素人だが、音楽を楽しみたいという気持ちは、玄人のお客さんとの戦いである。だから、お客さんである、彼らを、いかに満足させるかを追求し、熱い演奏、そして、エンターテイメントを身に着けたと考えられる。これは、大阪の笑いの世界で、新世界にあった花月劇場、東京では、ストリップ小屋である、浅草のフランス座が、多くの若手芸人を育てた事ととても似ている。それに対し、今の多くのミュージシャンは、自分が納得するためや、自分たちの仲間や、玄人に評価される演奏を目指しているように見える。そして、玄人に評価された頂点の人が何人か一つのコンセプトに基づいて集まっても、誰でも、なんとなくひきつけられるものがあるパワーやオーラを持っているバンドは成立しにくい。同時に、自分が納得するためや、自分たちの仲間や、玄人に評価される演奏を目指しているプレーヤーが多いからこそ、お客さんが特定の人しか集まらず、結果としてライブハウスの運営が厳しくなるのではないかと思う。そうして、プレーヤーが育つ場所も無くなる。ある種の手触れスパイラル的なものを感じる。このあたりをどう打破するかが、ジャズをはじめとする、ミュージックシーンの課題だと思う。「銀座ジャズ」は、来年も引き続き行われていくという。今回は、観客も高齢の方が多かった。追悼の意味も多く、しかも、笈田敏夫さんという、スタンダードな名曲を無数に歌った方を偲ぶ意味もあり、名曲のリクエストという企画が目玉の一つという事もあった事が原因かもしれない。しかし、「銀座ジャズ」のコンセプトとしては、銀座をジャズのメッカとして定着させ、新しいジャズを銀座から作り上げ、広げることにあるそうだ。神戸の地下街で、空き店舗でギャラリーを開いている女主人(関連記事)が、こんな事を言っていたのを思い出した。「手離さないと、次が掴めない」笈田敏夫さんの追悼コンサートのメインアクターだった、ジョージ川口さんを、相次いで失った。それは、自らの天命が尽きることで、ジャズ界の未来のために、手離してくれたのだろう。今回の「銀座ジャズ」は、「手離すこと」ことを象徴するコンサートだったのかもしれない。そして、次に、何かを掴む。もしかして、掴んだ!?答えは、時間が経つまで、わからない。次回の「銀座ジャズ」、そして、ジョージ川口Jr.NEW Big 4に、さらに、新しいミュージックシーンに期待したい。帰りがけに会場で買った「笈田敏夫/進駐軍時代のジャズ」を聞きながら。
2003.12.16
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最近、ヴァイオリンの入った曲が、ちょっとしたマイブームである。静かな部屋で聞くヴァイオリンは、ピアノとは違った豊かな感じがする。私の今回のマイブームは、ヴァイオリンといっても、一応クラシックの部類に入るかもしれないが、超絶技巧のプレーヤーのものだ。その一人が「ラカトシュ」である。ジャズ、クラシック、コンテンポラリーなど、いろんな要素を取り込み、しかも、名曲を、楽しくエンターテイメントとしてアレンジ。絶対、ライブは面白いと思える茶目っ気があって、少しコミカルとも言える超絶技巧が光る。それでいて、聞かせるところは聞かせる。私の持っている盤は、1998年ベルギー録音のもので、ハンガリー舞曲第五番、2つのギター、剣の舞、「シンドラーのリスト」のテーマなど13曲が入っているものだ。次に、日本人アーティストである。11/15.16の両日、東京ビッグサイトで開催されていた「東京デザインフェスタ」の会場で出会った、小さなレーベルの社長が一押しするアーティストである。私は、何も試聴せず。そのまま、言葉とジャケットを信じて、CDを買った。これが、大当たり。喜多直毅「HYPERTANGO」(このページで試聴と購入が出きる)タンゴのヴァイオリンなのだが、どこかロックの香りがり、インプロヴィゼイション、無伴奏ソロが、炸裂する。しかも、聞きやすい。こちらの超越技巧もじつに気持ちがいい。難しいクイズが解けた時の様な、清々しい快感がある。ライブがあったら、絶対見に行きたい、注目ヴァイオリニストだ。さて、これらのヴァイオリンを聴くときだが、なるべく、豊かな音の出る、オーディオ機器で聞きたい。私は、CDプレーヤーは、CDJ50IIという、パイオニアのDJに使える業務用CDプレーや、アンプはソニーの8万円ぐらいのAVアンプ、スピーカーはYAMAHA NS-10xという防磁タイプのテンモニという組み合わせを使っている。このCDプレーヤーは、高音質設計なので、普通のCDプレーヤーと格段に音に艶がある。ここまで、高くなくてもいいけど、CDプレーやを買うときは、同じ機能を持っている機種に、高音質の回路を追加して1万円高くなっている機種を選ぶと、同じCDプレーやでも格段に音が良くなります。次に音が良くなるのは、定価が8万円を越えるぐらいと、30万円を越えるぐらいで、急に、くぐっと音が良くなるのだけど、コストが掛かりすぎるのでオススメできない。やはり、上乗せ1万円がいいところだ。3年使えは、一日10円で高音質を手に入れる事になる。これは、ポータブルタイプでも、音が良くなるので試聴してみるべし。アンプも、6.7万円で、急に音が良くなる傾向がある。但し、最近流行の、小型スピーカーの場合、アンプとセットでコーディネイトしないと、いい音が出ない場合がある。BOSEが、小型スピーカーとイコライザーをセットにして、聞きやすい音のオーディオセットを売り出してから、この傾向が出てきた。私の持っているYAMAHA NS-10xは、それからすると、世代的に古い小型スピーカーだ。これは、10-20年前に、レコーディングスタジオで、モニタースピーカーとして使われていた、テンモニと呼ばれるYAMAHA NS-10にAV用に、防磁加工したものである。普通のスピーカーは、どこかに穴が開いていて、その穴によって、低音が出やすくなる構造になっているのだが、このYAMAHA NS-10xは、その穴が無い「密閉方式」と呼ばれる構造になっている。これは、音が出る構造が単純なために、どの場所から聞こえるかという、音像の位置とか、定位が明確になるという特徴がある。映画などを見ていると、その音が、リアルに再現されるために、隣の部屋で作業をしていると、映像の中の音が、隣の部屋で行われているように聞こえる事がある。ガサガサって音がしたので、何事かと思って、覗きに行った事も何度もある。これらのオーディオ機器は、ヘッドホンステレオやラジカセ用に作られたJ-POPでは、あまり効果がないが、洋楽、クラシック、ジャズなどでは、格段に音が良くなる。なにげなく聞く音かだらこそ、繊細で、豊かな音の出るオーディオがいい。テレビやラジオと違った、豊かな音質で聞くことで、情報としての音楽ではない、部屋を映画館にするわけでもなく、音楽を音のインテリアとして楽しむ事ができるのだ。インテリアとしての、ハイファイオーディオを、いまいちど、見直してみてはいかがでしょう。
2003.12.01
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最近、POSTCARDSという、アートイベントの検索サイトを始めたが、その元ネタは、ずいぶんと古い。1995年、慶応大学SFCの奥出研究室によるインターネットの商用実験プロジェクト「コマースアレー」に、得意先が参加した事を機に、アーティストの検索エンジンを作る事となった。その時に、アートワークと、アーティストを集める中心人物として、デザイナーの秋山稔氏に、お願いした。この、秋山氏とは、1990年に、大阪市の環境イベントを行う際に、環境をイメージするオブジェを作ってもらった事をきっかけに知り合った。江戸堀一丁目の近くの古いビルの最上階に、アトリエがあった。そこは、無数のオブジェが所狭しと置かれ、ほわわわ~んというような、つかみ所の無い、妙な環境音楽が小さく流れている。しかも、夏だというのに、窓を全開にして、外の空気を入れている。それでも、妙に清々しい雰囲気がする。それが、普段忙しく働いている身には、とても快感で、うまく理由をつけては、そのアトリエに通った。そういう事もあり、アーティストの検索エンジンという事を聞いた時点で、秋山氏にお願いする事を、決めていたのである。その、秋山氏が、真っ先に紹介してくれたアーティストが、ミュージシャンの岡野弘幹氏だった。秋山氏は岡野氏のCDのジャケットのデザインを担当していた事から繋がった。岡野氏のCDのうち、何枚かは、秋山氏のデザインしたCDがあるが、一番のお気に入りが、これだ。MUSIC OF WINDhttp://www.tenkoo.com/cd/windbell.html 「屋久島に原生する樹齢数百年の杉の木の間に1000個の鈴をつるし、風に演奏させた壮大なインスタレーション。独自にデザインされた南部鉄の風鈴は、微妙に音程が異なり、多数の風鈴を広範囲にインスタレーションすることにより風が奏でる響きとその場の美しい自然音が倍音交響曲を生み出します。」秋山氏は、岡野氏のこのCDのジャケットのほか、中の小冊子も手がけており。だいたいこの時間帯からこの鳥の声が聞こえることなどが、図として表されている。実は、このCDは、一曲しか曲が入っていない。一曲というより、ずっと、水の音、鳥の声そして、さらに風を感じさせる、風鈴の音が、少しずつ、音のバランスが変わりながら、約一時間、延々と入っているのだ。このCDを流し、ゆったりと座って、目を閉じ、じっとしていると。なんとなく、自分が、屋久島の原生林の中にいるような気持ちになってくる。本当に不思議だ。また、このCDは、もっと、いろんな楽しみ方があるのだ。CDプレーヤが2台以上あるのであれば、一台は、このCDを、もう一台は、別の音楽を掛ける。たとえば、八重山民謡、弦楽四重奏、静かなピアノ演奏、シンプルな編成のボサノヴァ、チルアウト系のテクノミュージックなどを重ねて聞くと、じつに気持ちがいい。なんとなく、屋久島の原生林を部屋に借りてて、そこで、小さなコンサートを開いているようだ。ところで、秋山氏だが、一昨年、意味深な事の書かれた、イベントの案内ハガキをもらってから、連絡が取れなくなった。秋山氏は、アーティストの検索エンジンの仕事の後、自らのアトリエの一部を、サロンとして使えるようにして、そこで、ちょっとしたアートイベントを催していた。そこで、イベントがある度に、私に、イベントの案内ハガキを送ってくれた。もちろん、秋山氏がデザインしたハガキだ。繊細で、そして、どこか、日本というか、東洋の雰囲気を持つ。いつも、そのハガキが来るのが楽しみでした。もちろん、ハガキが来ると、極力見に行きました。私の両親は、美術教師なので、その友人から、よく展覧会の案内ハガキが家に届き、案内ハガキは、身近な存在だったのだが、私にとっては、秋山氏が、その案内ハガキの魅力を教えてくれたように思っている。何通も、何通も、案内ハガキをもらった。しかし、最後の案内ハガキが来た時に限って、そのサロンに行けなかったのだ。そして、しばらくして、秋山氏の事務所に電話をすると通じず。それで、心配になって、関西に戻ったときに、そのサロンのあった場所に行ったが、看板は残っていたが、中は暗く、扉は硬く閉ざされていた。また、手紙を送っても、転居先不明で帰ってくる。秋山氏は、今、どうしているのだろうか。POSTCARDS という企画は、アーティストの活動支援がメインであるが。いつか、私の家のポストに、秋山氏のデザインした、アートイベントの案内ハガキが届くようにという微かな願いもある。屋久島の原生林の音を部屋に流しながら・・・・
2003.11.22
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11/15.16の両日、東京ビッグサイトで開催されている「東京デザインフェスタ」に行って来た。このイベントは、アートのフリーマーケットのようなイベントで、東京ビッグサイト西館には、所狭しとブースが立ち並び、いろんなアーティストが持ち寄った作品が展示、販売されている。私は、アートイベントの検索サイト「POST CARDS 」に掲載してくれるアーティストや、イベント主宰者を探しに出かけた。多くの出展者は、このイベントでの作品発表と販売がメインのようで、なかなか展覧会やライブなどをやってくれる様な人に出会わない。会場をうろうろしていると、サックスとフルートが置いてあるのに目が止まった。このブースは、"native"という名古屋のJAZZバンドのブースだ。CDを試聴すると、オリジナル作品の心地よいジャズが聞こえてきた。部屋を薄暗くして、シングルモルトを、ロックでいただきたいという感じ。実に気持ちよく酔えそうなアンサンブルだ。是非、部屋に飾りたい音楽だと思い、CDを買うことにした。今度は、出入り口付近で地べたに置いてあるCDが目に付いた。そこは、Airplane Labelというレーベルのブースだ。ここで、CDを3枚程入手した。ニンゲンマンというアーティストの、ウオータリィトウキョウライスというアルバムの3曲目と4曲目を聞いての衝動買いだ。全体的には、マッシブアタックのようなダークなサウンドの中に、アディエマスのようなエスニックというかルネッサンス風な旋律の女性ボーカルが乗っかっている。これが実に気持ちがいい。終了の30分程前に、一人の繊細そうな青年の売っている1枚のCDに気が付いた。清々しいジャケットのデザインが、じつに気持ちがいい。このジャケットだけでも、部屋に飾りたい感じがした。彼は、昼間はコンピュータ会社に勤めるサラリーマンで、一人でギターとシンセサイザーを駆使し、インストゥルメントの曲を作り続けているという。半年をかけて、やっと4曲を仕上げ、CDにしたそうだ。4曲目のTwilightという曲は、日の出前の薄明かりの風景を音楽で描きたかったと言う。そう、この音楽は「絵画」なのである。エリックサティが、環境音楽を提唱したと同じように、彼は、音楽で一枚の壁にかけた絵を描いていたのだ。そういう、壁に飾りたい音楽は、なかなか近所のCDショップでは買えない。CDショップとは別の流通が必要な音楽のカテゴリーだと思う。部屋で、一人になり、音楽という絵画を眺め、そっと心を癒す。そんな音楽を部屋に飾りたいと思い、またもやCDを買ってしまった。その時の気分で部屋を飾れる音楽はいくらあってもいいものだ。と、CDを衝動買いをした、自分を正当化したのであった。で、ハガキは集まったんかいな。そうそう、最後に・・・変える寸前に「ノイズのCD無料」というのに気が付いた。どんな音楽かと聞くと、店員は、ノイズとしか言わない。ノイバウテンとか非常階段のような音楽かなと思って聞いたら、妙に気持ちよかったので、2種類もらって帰ってきた。こいつは、同時に何枚かのCDと同時に聞くと気持ち良いというタイプだ。今度、高円寺あたりでライブをやるそうだが、連絡先が載ってないぞ。どうやって、見に行けばええねん!!
2003.11.15
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ジャズドラマー・ジョージ川口さんが、11月1日午後10時40分、脳出血のため東京都渋谷区の病院で亡くなった。享年76歳だった。私が、ジョージ川口さんと直接会ったのは、たった一回だけだ。しかし、間接的ではあるが、私にとって一つのチャンスをくれた方でもある。私が、フリーランスになってしばらくした頃、神戸のジャズボーカル教室「神戸ジャズ倶楽部」 の発表会のビデオ撮影の仕事をした時、当時、講師をしていたジャズボーカリスト・故アンリ菅野 さんから、ホームページを作りたいとの話を頂いた。アンリ菅野さんは、ガンの闘病から復帰し、新しい人生を楽しもうとしていた時で、新しいことをやりたい時期だったようだ。そんなときに、ジョージ川口さんが、自らのホームページを開設したら、ライブのチケットが売れたりしたということを、アンリ菅野さんが、聞きつけ、誰かホームページを作る相談に乗ってくれる人がいないかと思っていたときに、私と出会った。そして、私が公式ホームページの管理人となった。アンリ菅野さんは、感性のままの行動する、アナログ人間なので、電子メールは少しつらかったこともあり、FAXで原稿をもらい、ホームページに掲載し、問い合わせのメールが届くと、自動的に、アンリ菅野さんの事務所にFAXでその内容が届くという、システムを取り入れた。これなら、いつも使っている、電話とFAXだけで、インターネットの恩恵を受けられる。ホームページを開設し、順調に更新を続けて、しばらくしたある日、アンリ菅野さんが、また入院したというニュースが飛び込んだ。スケジュールが、めまぐるしく変更になったり、お詫びの文章を掲載するなど、対応に追われた。このとき、アンリ菅野さんの行う予定のディナーショーのピンチヒッターに立ってくれたのが、お友達の飲み仲間でもある阿川泰子さんだった。あとで、繋がるとは、その時は全く、思わなかった。それから、しばらく、病床に伏しているアンリさんからのFAXを受け取り、ホームページを更新した。そして、2000年6月30日アンリ菅野さんが、51年間の人生を超特急で駆け抜け、この世を去った。7/4.5に築地本願寺では、音楽葬が行われ、その葬儀委員長が、故ジョージ川口さんでした。私が、ジョージ川口さんにお会いしたのは、これが最初で最後でした。あわただしい中で瞬間だけお会いしたのですが、やはり日本のジャズドラマーの重鎮としてのオーラを感じました。余談ですが、10/29の日記に書いた「MIDIアコーディオン」 を演奏していたジャズキーボーディストの高橋さんは、何回も故アンリ菅野さんのハンドでピアノを担当していたそうです。また、このブラジル音楽のバンドのパーカッションの方は、12月にジョージ川口さんと、ディナーショーの仕事をする予定だったらしい。話は戻って、ジョージ川口さんと言えば、中村八大さん、松本英彦さんらと組んだ「ビッグ・フォー」。ここにも、また接点があった。先程とは別のお友達は、かつてテナーサックスを習っていたのですが、それが、どうも、故松本英彦さん(2000年2月29日永眠。享年73歳)だったそうです。そして、彼女の持っている管は、松本英彦さんが吹いて選んだ管なのです。今度、吹かせてもらうつもり。ほんと、世の中狭い。人間の繋がりとは実に不思議なものだ。ジョージ川口さんの一言から、アンリ菅野さんがホームページを作ろうと思い、公式ホームページを作るチャンスをもらい。その実績が、仕事に繋がった。直接関係のない私ですが、一人のジャズメンは多くの人に影響を与えたのだなと実感している。ジャズが日本に根ざして、かなりの年月が経ち、多くのジャズメンたちも、私たちの直接聞けない、新しいステージに次々と旅発っていった。私たちの記憶の中で、何時までもその演奏とお人柄を大切にしてゆきたいと思う。
2003.11.05
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西麻布にてブラズル音楽を聞きに行った。友人の彼氏がリーダーをやっている、ボサノヴァのバンドの演奏で、不良中年が、毎月、一回演奏している。なぜか、なにかといいながら、ほぼ、毎月に近い感じで見に行っている。今回は、少し志向を変えてみようということで、いつものボサノヴァの定番中心のナンバーだけでなく、いろんな試みをしていた。新しいレパートリーの曲も増えただけでなく、新しい楽器が投入された。それが、MIDIアコーディオンだ。アコーディオンの中に、ピックアップを備え、それに、鍵盤に連動して、内臓のMIDI音源が鳴るというものだ。ヨーロッパでは一般的な、左手で操作するボタンが日本人にはなじみにくいことと、高価なこともあり、月に1台ぐらいしか売れないそうな。そんな貴重な楽器を見てしまった。力強い音で、バンド演奏に向いているという感じだ。そういや、MIDI対応の大正琴もあるという事も聞いているが、アコースティック楽器と電子楽器の融合というのは、これからもいろいろ出てくるんでしょうね。しかし、MIDI対応の笙なんか出てきたらいやだなぁ。
2003.10.29
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