電子オルガンの修理屋も、ローランドというブランドで、国産シンセサイザーを作ることとなる。 mini Moogのヒットは、世界中に多くのシンセサイザーメーカーを作ることに繋がったが。乱立と開発競争、販売競争の中で、Moogの存在は薄くなり。 テクノポップ最盛期のYMOのあたりでは、最初はMOOGの存在感を示していたものの、みるみるうちに、多くのシンセサイザーの中の1台としてでしか、使われなくなっていた。(松武秀樹の使うMOOG III-Cとオルガンをベースに和音の演奏出来シンセサイザーるPOLYMOOGなど) それから、しばらく、和音の出るデジタルシンセサイザーの天下となるが、1990年代になったあたりから、テクノがクラブミュージックという形で復活し、再び、mini Moogが脚光を浴びだした。 しかし、アナログ音源の気むずかしい部分や、作曲に使われるコンピュータとの親和性が弱いために、一般のミュージシャンの手には届かなかったが、21世紀になり、モデリング技術が発達し、コンピュータの中で、mini Moogを再現するようになっている。 mini Moogは、確かに不便な要素もあるのだが、独特のサウンドもさることながら、いろんな人に使われ。いろんな奏法を編みだし、新しい試みがなされた事が、伝説となっている事が、コンピュータの中でmini Moogが生き残る結果となったのであろう。 mini Moogとともに、モーグ博士の記憶は今後も生き続けるであろう。