Dog photography and Essay

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華清宮-楊貴妃1


「花の命は短くて--楊貴妃1」

「上海発!写真の更新!」では、
西安華清宮の写真を公開しています。


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中国人より古代四大美人と問われて、
思い浮かんだのが、西施と楊貴妃だった。
よく知っているねと言われたものの、あとの二人はと、
問われて答えることが出来なかった。

その答えられなかった二人の名前を聞いたところ、
王昭君と虞美人と教えてくれたが聞いても分からず、
漢字を書いてもらったが、見ても分からなかった。
ウエストバッグの電子手帳を取り出し検索してみた。


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西施は紀元前500年の春秋時代に生きた女性で、
西湖に行った時に聞いていたので西施を知っていた。
答えられなかった二人の名は、王昭君と虞美人だった。
虞美人は紀元前200年頃の秦末の時代に生きた人とあった。

虞美人草(ぐびじんそう)の名前をふと思い浮かべ、
花の名前をあまり知らない私は、思わず苦笑いした。
今回から玄宗と楊貴妃のラブロマンスの華清宮の写真を、
公開して行きたいと思っている。つづく


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「花の命は短くて--楊貴妃2」

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玄宗皇帝と楊貴妃の恋愛の場所だった華清宮。
玄宗皇帝と楊貴妃の物語は、唐の詩人である白居易が、
書いた長恨歌の中にあるが、長恨歌は13年ほど前に勉強した。
だがその頃の私の中国語力は今より遥かに劣っており、
長恨歌の一部分しか理解できずに終わってしまった。


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楊貴妃は719に蜀州の官吏だった楊玄炎の娘として生まれ、
16歳で宮殿に入り玄宗皇帝の息子の寿王の妃となった。
だが、父である玄宗皇帝が息子の妃を横取りした。
その恋愛の舞台となったのが写真の華清宮である。

最終、あれほど愛した楊貴妃を死罪にする事になる。
楊貴妃実に37歳で他界した。つづく


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「花の命は短くて--楊貴妃3」

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華清池は西安から東に30キロ離れた驪山の麓にあり
「驪山(りざん)」は中国、陝西省西安の東にある山の事。
その驪山の麓に温泉があり、その温泉の歴史は3千年に及び、
湧き出でる温泉の名を華清池と称していた。


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古く唐の第6代皇帝の玄宗が楊貴妃のために、
華清池へ離宮を建て、その離宮の名を華清宮とした。
華清池は現代になって発掘調査が繰り返され、
玄宗と楊貴妃のための専門の浴槽「蓮花湯」や、
「海棠湯」など唐代の浴槽も発掘また復元されている。
その写真も徐々に公開して行きたい。つづく


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「花の命は短くて--楊貴妃4」

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都を離れたわびしい田舎住まいを哀しみ、
望京の念に涙しながら悶々と生きるという源氏物語の一節を、
思い浮かべながら「望京門」から楊貴妃が現れるような、
錯覚を起こすような幻想にも似た思いでシャッターを切った。


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飛霜殿は玄宗と楊貴妃の寝殿であり、
またこの飛霜殿で宴会と歌や踊りにと月日を過ごした。

飛霜殿の南に温泉の湯が流れ注いでいた九竜池があり、
飛霜殿の前に立つ玄宗と楊貴妃が池を観賞しながら、
語り合う情景も思い描いていた。一人旅はつづく


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「花の命は短くて--楊貴妃5」

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中国四大美人の名前は「楊貴妃1」の中で触れた。
ここでもう少し触れておきたいと思い4人の名前を挙げてみたい。
中国の歴史上特に美人とされる4人の女性は、春秋時代の西施、
秦末時代の虞美人、漢代の王昭君、そして唐代の楊貴妃の4人。

紀元前5世紀、春秋時代末期の浙江省紹興生まれの西施(西子)、
彼女の美貌は、呉の国を滅ぼした妖怪と思い込み、西施を、
袋詰めにし揚子江へ投げたが、その後蛤(ハマグリ)が良く取れ、
人々はハマグリを西施の舌と呼ぶようになった。


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中国四大美人の話は次にするとして、
写真は神女亭の脇に作られた足マッサージの料金表。
泡脚が20元(270円)で、泡脚とはお湯の中に漢方薬を入れ、
かき混ぜた中に両足を10分ほど浸し、その後片足ずつ、
マッサージをするものであるが、普通30分程の時間。

街に行けば1時間の全身マッサージもあるが40元(550円)位。
私は中国人に混じって行くが、日本人観光客専門では、
300元(4200円)と料金が高くなるので注意が必要である。つづく


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「花の命は短くて--楊貴妃6」

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中国四大美人の話の続きをしよう。
前回は紀元前5世紀頃の西施の伝説のさわりを書いた。
今回は紀元前230年の秦末時代を生きた虞美人(ぐびじん) の話。

小説やテレビドラマでは項羽の妻として描かれているが、
項羽との馴れ初めについては、どこにも記述がなかった。


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項羽は戦いで追い詰められ四面楚歌状態で、
項羽の傍らには、いつも虞美人がいて項羽の支えとなった。

項羽は四面楚歌の中で「虞や虞や汝を如何せん」と、
虞姫の事を歌に詠んだが、虞姫は項羽の足手まといに、
ならぬために自殺し、項羽も後を追って命を落とした。
虞美人の伝説からヒナゲシが虞美人草と言われる由来となった。


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