5月19日 シエナへ - a Siena -




2007年5月  週末プチ旅行 in トスカーナ! 2日目



シエナのメス狼
シエナのメス狼とその乳を飲む人間の双子…ローマと同じだがどちらが本家本元?





   □ 5月19日  シエナ へ - a Siena -



 朝から風邪気味で頭がぼぉ…
そんなことは言ってられない!叔父と叔母の喜ぶ顔が見たくて、普段は朝がとにかく苦手な私が、起きてシャワーを浴びていた。
 急いで着替えて、顔を描いて、まだ寝ているまやに行って来ますのBacino。家を出て、 S.M.Novella 駅へ向かう…が、呆然としてる私の頭と、締りが悪くなった水道の蛇口のような鼻をどうにかしないと…と思い、目に入った Bar へ飛び込む…

カプチーノとコルネット …それから お水を一杯 ちょうだい!」

 合計で1.9ユーロ (高いよぉ…フィレンツェ!) のカプチーノとコルネットの後に薬を流し込んで、いざ出陣!
S.M.Novella 駅の正面に向かい、左手へ廻る。そこに目指す SITA社 バスステーション がある。

 本日のフィレンツェからの日帰り旅行先、 シエナ への交通手段をバスに選んだ理由は…
国鉄FS でも行くことができるが、シエナ駅まで約1時間45分、その後市内バスに乗って旧市街地に向かわなければならないことを考えると、 直行バス 直接旧市街地 脇にある Piazza A.Gramasci グラマシ広場に、 1時間15分 でつく方が楽だから。
(時刻表は こちら からどうぞ)


 建物の中にこのバスステーションがあるので、分かりにくいが、中をのぞけばバスが見える。そして奥の左側、売店の手前に切符売り場がある。
 2007年5月現在、お一人様片道 6.5ユーロ 也。往復3人分を購入して二人をホテルまで迎えに行った。




 定刻より15分遅れて、10時25分にバスは出発!最初は車窓からトスカーナの風景を眺めていたのだが、薬の効き目がよかった為に…熟睡っ(笑)

気がつけばそこはもう、 シエナ

シエナ 小路
Stadio Comunale 市営競技場の横にある Piazza A.Gramasci グラマシ広場にあるバス停で降り、一瞬迷いそうになったが、親切にも至る所にある標識を、 地図 を見ずに辿ってみることにする。
 こんな小路…道幅は狭く、高く頑丈な建物が迫っているので、空ばかりが青く輝き、薄暗く感じる小路を歩くと、所々に小さな広場とその前に教会を見ることが出来る。色々なお店も立ち並び、賑わっている。

 天気のよい日曜日ということもあり、観光客だけでなく、近郊のイタリア人も家族連れで、ショッピングや散歩、お茶を友達としたり…と人で溢れかえっていた。

 しばらくすると、前方がやたらと眩しくなってくる。アーチの間から夏の日差しを反射している地面が見えているのだ。そこをくぐりながら階段を下りていくと…

シエナ カンポ広場シエナ マンジャの塔
扇形で傾斜のついている貝殻のようなレンガ敷きのカンポ広場                    上からの眺めは絶品!マンジャの塔

 …目の前に広がる Piazza del Campo カンポ広場 !太陽光線のあまりの強さに一瞬視界を失うが、目が慣れてくると「うわぁ…!」と口まで開いて感動してしまう。
 7年前に来たときと同じことをしていた私…叔父と叔母をそっちのけで(ごめんなさいっ)体ごと360度回転させて、空間を体感する…うん、いい感じ。寝転んでみたいと思ったが、さすがに今回は止めておいた。

 午前中は完全に逆行になってしまい、目線をわざわざ上に向けないと気が付かなかった Torre del Mangia マンジャの塔 …この塔の上から見るカンポ広場、シエナの街全体、そして周囲に広がるトスカーナの丘陵は、絶品なのを覚えているが、70歳を越えた叔父と叔母は、高さ88m、約500段の階段に躊躇したので、残念だが諦めることにした。

カンポ広場 を後にして、階段を上り、緩やかな上りの小路を人の流れについて行く。建物の隙間から、前方に白い眩しいものが目に入る…近づいてみれば、白と深緑の大理石で覆われた、そして数々の彫刻で装飾されたファサードを持つ、 Duomo ドゥオーモ が堂々と聳え立つ。
 小路を抜けて、そこにある!という街づくり演出は、それをさらに大きく見せる効果がある。しかし、前回見たときには、もっと広い広場の所にあったような気がして、それをつい口にしたら、叔母が、「その頃より成長したのよ。」なんて言う。…今では小学校の教室が、ミニチュアに見えるかのように?

 この正面ファサードは、シエナ派の最高傑作とされている。下部は、13世紀後半のロマネスク様式、上部はその100年後の後期ゴシック様式の華麗な彫刻で飾られている。二つの様式の調和が見事なファサードだ。
シエナ ドゥオーモ
 ファサードの美しさは類を見ないシエナのドゥオーモ
シエナ ドゥオーモ 内部  では ドゥオーモ の内部へ入りましょう!となって入り口へと向かう。ここもそうか…今や“ 神の家 ”へ入るには、お金がいるのだ。おひとり様 3ユーロ 也。 (他の施設との共通入場券は10ユーロ)
 ゴシック時代の建物なので、開口部、窓が少なく、上へ上へと伸びている。この暗闇に目が慣れてくると、ダイナミックなつくりに気づく。床一面の大理石を使った装飾は見事である。
シエナ ドゥオーモ 内部クーポラ

 お昼は軽くBarで済ませた。…それは?素敵な夕食がフィレンツェで待っているから!
シエナ
の街を堪能して…歩き回って疲れたことあり、 フィレンツェ へ戻るバスの中も、心地よいゆれにも助けられ、爆睡。1時間ちょっとの休息でした(笑)




 さてさて… フィレンツェ に戻った我々の次なる楽しみは…お夕食っ!ですな。
 まやと Piazza della Repubblica 共和国広場で待ち合わせ。そこから Palazzo Strozzi ストロッツィ宮殿の横を抜け、 S.M.Novella 駅の方へ向かう。 Via delle Belle Donne ベッレ・ドンネ通りに入ってすぐ右側にシャレた、しかし堅苦しくないカジュアルなレストランがある。 -地図- 今日連れて行ってくれる予定だったお店が予約で満席…次の候補へ電話をして予約を入れてくれていた。

 このレストランの名前は osteria Belle Donne ベッレ・ドンネ 、道の名前でもあるが、“美しい女性たち”という名のレストランだ。
 内装は感じよくごちゃごちゃしていて、家にいるような感じ。働いている 男子たち も感じがとてもいい。さ、今日のメインイベントに入る前に…ワインは Chianti Classico キアンティ・クラッスィコ Gallo Nero ガッロ・ネーロ。前菜にハム、サラミとチーズの盛り合わせとリゾット。

そしてメインへ… フィレンツェ といえば…!!!
ビステッカ・フィオレンティーナ
ビステッカ・フィオレンティーナ (Tボーンステーキ)

 これを目の前にすると、必ず誰もが言う… 「こんなに食べられない!」
この写真が2人前。真ん中にTの字に骨があるが、やはりこの厚みといい大きさといい、とにかく躊躇させる…
 が、絶妙な Al Sangue アル・サングエ=レアな焼き方が…そう、ここのオーナーの焼き方を信じて!ここのオキャマなオーナーは、どんな焼き方を頼んでも、絶対に美味しい焼き具合があるのよ!と勝手に出してきます、レアで(笑)またこれがねぇ、ホントに美味い!
 最初は無理と言っていた叔母も、結局ペロリっ!でしょぉ~っ!一度お試しあれ!

 あぁぁ、明日からダイエット!と思わせるほど、食べたけれど…許すっ!美味しいものには勝てないのである(笑)ゆっくりと フィレンツェ の裏道を散歩しながら、叔父と叔母をホテルまで送る。久しぶりの再会が、ここまで楽しいプチ旅行になるとは…!!次の日の早朝、ヴェネツィアに向かって旅立つ二人と別れを惜しみながら、家路に着いた。


キアンティへ 前半 - in Chianti 1 -  つづく…



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