5月20日 キアンティへ 2  -in Chianti 2-




2007年5月  週末プチ旅行 in トスカーナ! 3日目 後編


葡萄
これぞキアンティ育ちの葡萄。これらが秋にはワインに…





   □ 5月20日  キアンティ へ 後編 - in Chianti 2 -




公園墓地 を後にして、 SR222 Strada Regionale 222 州道222号線 に戻り、
改めてのんびりを楽しみながら走る。


 暫くすると、まやが右手に何やら看板を見たらしく、曲がってみることにした。SR222からの小路

 舗装のされていない、糸杉の立ち並ぶ小路を進んでいく。このような風景も トスカーナ の風物。何かの入り口であることは分かるのだけれど…

 糸杉の木立を抜けると、また視界が開ける。何やらヤギがいたり、野原が続いていたり…曲がりくねった坂道を、まやと私を乗せた AfricaTwin はどんどん進んでいく。
葡萄畑1














 そしてまた、見渡す限りの葡萄畑が目の前に現れた。もしや…!!!
 いい感じですなぁ~っ!においますよ、美味しいものには、鼻が利くんです!




X
 丘を登りきると、そこには石造りの壁と素敵な建物が見える。…が、静まり返った丘の上には、人っ子一人いない。あまり目立たないところに看板を見つけて読んでみた。
ワイナリー Castello di Verrazzano


CASTELLO DI VERRAZZANO
カステッロ・ディ・ヴェッラッツァーノ

Visite guidate    ガイド付き案内
ai giardini ed       庭園へと
alle cantine storiche  歴史あるワイン貯蔵庫へ
con degustazione vini     ワインの試飲付き…

なにっ!!!

 それなら!と、レセプションを探すが、人がいる気配が全くない。仕方ありませんな、勝手に見させていただきましょ。


CASTELLO DI VERRAZZANO カステッロ・ディ・ヴェッラッツァーノ


 多くのワイン好き憧れの、 Chianti Classico キアンティ・クラッスィコ のふるさと、 Chianti  キアンティ にあるワイナリー のひとつ。
ワイナリー テラス

 奥に進むと、こんなに素敵なテラスがある。
 もしも営業していれば、ぶどう棚のあるこのテラスでワインを飲みながら、美味しいおつまみ、おそらくこの辺りの特産でもあるオリーブの実なんかを食べながら、この自然と眼下に広がる葡萄畑の延々と続くパノラマを満喫できるのだろうか…本当に残念で仕方がない。

 もう一度入り口に戻って看板を落ち着いて読み直すと、 “月曜日から金曜日 午前11時から ご予約は055-854243へ” と書かれていた。また来られることを祈ろう。

 散策しながら VERRAZZANO  ヴェッラッツァーノ …と、何度か繰り返してみる。この名をどこかで聞いたことがあるような気がした。

 そうだ!ニューヨークのハドソン河に架かっている橋の名前、 ヴェッラッツァーノ橋 !大航海時代、北米大陸東海岸を、カナダからフロリダまで船で踏破した人、 Giovanni Da Verrazzano  ジョヴァンニ・ダ・ヴェッラッツァーノ の名がつけられた橋…!
 ということは、この地が彼の出身地!?海の見えないこの地方で、約500年前に大航海の冒険へと駆り立てられた男を産んだ村!? ここから眺める連なる丘陵が、海原に見えてくるような気がしてきた…




 さらに SR222 州道222号線 を南下する。今回の最終目的地へ着いたようだ。

 バイクを道沿いの小さな広場に停め、細い道を歩いていく。すぐに道は開けて、大きな広場に出る。ここでこの小さな街の名をまはや教えてくれた。

Greve in Chianti  グレーヴェ・イン・キアンティ

グレーヴェ 広場


 この小さな街の大きな広場は、 Portico  ポルティコと呼ばれるアーケードに囲まれている。そこにはお店やBar、エノテカ、レストランなどが立ち並び、観光客ばかりでなく、地元の人がおしゃべりをするのにBarで一杯、という感じで沢山の人で賑わっている。


グレーヴェ 生ハム屋グレーヴェ ガッロ・ネーロ店
  生ハム屋にて、スライスする為に骨を取るところを見せてくれる         ワイン関連とGallo Nero ガッロ・ネーログッズのお店

 秋には、Festa お祭りが開催される。今年2007年は9月上旬にワインのコンクールがあるようだ。収穫期の後、ワイン解禁、 San Martino の日などは、この街が、この広場が最も賑わうときではないだろうか。なにせこの街、 Greve in Chianti  グレーヴェ・イン・キアンティ は、“ Chianti  キアンティ地方 Cuore  クオーレ、心臓”と呼ばれているくらいなのだから。


ガッロ・ネーロ さて我々は…広場の一番奥の小路を入った先にある食料品店で買出し!ワインは勿論、 Chianti Classico キアンティ・クラッスィコ 。その中でも、立ち寄ったが開いていなかったワイナリーのものを…と見ていたら、正に Giovanni Da Verrazzano  ジョヴァンニ・ダ・ヴェッラッツァーノ の名のついたワイン を見つけたので、即決定!
 勿論一部ランドでもある、この左にある Gallo Nero  ガッロ・ネーロ のマークのついたラベルつき!これは私が残り半分を頂いて帰り、Romaでも 生ハムメロンと楽しんだワイン です。

 そして Finocchio  の種の入った柔らかい Salame  サラミと Formaggio  チーズは、新鮮で柔らかいヤギの乳から作ったものを。トスカーナ特有の塩気のない Pane  パンをいくらか切って貰い、水を頼む…合計23ユーロ(約3,600円)のお買い上げ。エノテカじゃ、倍くらいするかな?

 もう、お腹は空いてるし、こんなに美味しいものを目の前にして…!!!でもせっかく味わうなら、空気の美味しい、丘の上に行こう!と我慢をしてバイクに再び乗る。
 お天気もよく、なんて素敵なピクニック!自然の中で、その土地のワインで乾杯!堪能させていただきました!!!勢いあまって結構呑んでしまい、昼寝をしたい気分…でもローマへ帰る電車を逃すわけにもいかず、仕方なく帰り支度。

 ほろ酔い気分で、 フィレンツェ へ向かう途中、今回の楽しかったプチ旅行を思い返しては、まやの背中に何度も笑いかけてみたりした…トスカーナを好きになり始めてるかも。

                                    Fine おわり



+  Toscana  +  Firenze  +  Siena  +  Chianti 1  +  Chianti 2  +



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