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半世紀前のテレビドラマだが、今でも新鮮。The closing credit music composed by Ron Grainer
Apr 26, 2024
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素晴らしい。
Nov 25, 2023
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これまで長編で見切れずにいたが、ボクシング中継でdTVをみたら、この映画が今月末まで公開されていた。 新田次郎の孤高の人を読んだ時、凍てつく谷に命が消えてゆく描写に震撼とした記憶がある。 黒沢明監督のデルスウザーラを見た時、襲い掛かる冬の嵐に枯草を必死に刈り集めて体を覆い、体温が失われて凍死することを防いだシーンに身震いした記憶がある。 白痴は、それらより前の1951年公開の映画だが、極寒の描写には身震いした。震えたのは、寒さだけでなく、描かれる激しい情念、ほとばしる激情と、それらの熱を奪い去るかのような研ぎ澄まされた氷の世界との対比にだった。 火と躍動と閉ざされた凍る世界とが描かれ、この世と思えぬ空気に満ちていた。不気味な衣装をまとって登場する場面には、別世界に引きずりこまれた。日常と隣りあわせの非日常、華麗な世界と極貧の世界、光のない世界と閃光を放つ世界など、対称的なシーンが構成されている。 演技しかり、動と静の演技が見事で、原節子の熱の籠る演技に驚いた。東京物語のイメージしかなかったが、名女優たる理由がわかった。 演技、舞台、脚本、撮影、音響、全てが揃っている名画だった。監督 黒澤明 助監督 野村芳太郎、中平康、二本松嘉瑞 キャスト原節子(女優) 那須妙子森雅之(男優) 亀田欽司三船敏郎(男優) 赤間伝吉久我美子(女優) 大野綾子志村喬(男優) 大野東山千栄子(女優) 里子柳永二郎(男優) 東畑千秋実(男優) 香山睦郎千石規子(女優) 孝子高堂国典(男優) 順平左卜全(男優) 軽部三好栄子(女優) 香山の母爆弾小僧(男優) (クレジット「横山準」)岸恵子(女優) (ノンクレジット)原作 フョードル・ドストエフスキー「白痴」脚本 久板栄二郎、黒澤明 音楽 早坂文雄 撮影 生方敏夫 企画 本木荘二郎 配給 松竹 美術 松山崇 編集 杉原よ志 録音 妹尾芳三郎 (みんなのシネマレビュー)
Dec 16, 2022
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昭和7年(1932年)からの北海道が始めた拓殖実習場の映像がみれた。 渡部昇一によれば、1930年の世界大恐慌は、米国で、自国市場から外国製品を締め出して高関税をかける立法が議会に提出されたことで、市場の不安がたかまり、株式の大暴落が起こって始まった。それから二年後、まさに英米がブロック経済を決定し、世界の四分の一をしめる大英帝国が国際自由経済から離脱。日本も「自給自足経済圏をつくるしかない」と考えたのは当然の展開と説明されている。 こんな背景がある時代の北海道での拓殖要員の育成映像なのだが、健全で生産的で明るくできている。前を向いた自給拓殖活動に見える。 中国から始まった新型コロナウイルスによる被害からの教訓として、脱中国、調達網見直し、自国生産回帰などが急務となったが、この映像を観て、自給とは、健全で全うな事であって、失ってはいけない活動と思えた。
Jun 18, 2020
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原作は川端康成「有難う」。トーキーの本格化した年の映画だそうだ。伊豆の天城街道を実写ロケしたもので、画期的であったらしい。主演の上原謙は、デビューの翌年だそうだ。 自然体で捉えた作風が清水宏の特徴だそうで、当時の伊豆の様子、子供、人々の様子、仕草がありのままとらえられているのだろう。きれいな仕草に見とれるシーンが多くある。風景、トンネルにも今の面影を逆に探してしまった。 公開が1936年2月27日らしいが、その前日は、2.26事件にあたる。穏やかで礼儀正しい庶民の情愛が丹念に描かれている本作ではあるが、事件の背景にある不況、流浪、娘の身売り、貧富も哀しげに描いてあった。だが、このロードムービーの結末には救われた。当時の国民の気持ちであったのだろう。
Feb 18, 2020
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1967年は、「男はつらいよ」のテレビ放送の前年、映画の二年前となるらしい。寅さんとも重なるような人情もので、セリフの気風のいいこと。「お茶の水」の名調子も。佐渡の情景が心に沁みる。星由里子の可憐なこと。渥美清 (平井義太郎)淡路恵子 (竹子)石立鉄男 (西村茂)星由里子 (石川美代子)大辻伺郎 (鈴木)浜村純 (平井の父)監督 丸山誠治脚本 木下惠介製作 金子正且撮影 梁井潤美術 松山崇音楽 木下忠司録音 中川浩一照明 下村一夫編集 庵原周一助監督 佐野健スチル 池上恭介
Feb 16, 2020
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役者の表情が生き生きと。1953年は、羅生門の三年後、七人の侍の前年になる。凄い時代。監督 谷口千吉 三船敏郎(男優) 松村越路吹雪(女優) 淡路ひかる青山京子(女優) 家出少女岡田茉莉子(女優) 若い女小泉博(男優) 若い男小林桂樹(男優) 酔っ払い藤原釜足(男優) 酔っ払い小川虎之助(男優) 老人三好栄子(女優) 老妻三國連太郎(男優) 強盗山根寿子(女優) 妻山村聡(男優) 夫島秋子(女優) ガソリン屋の娘脚本 谷口千吉 黒澤明 音楽 芥川也寸志
Apr 29, 2019
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千秋実、東野英治郎もでていた。終戦後、四年の映画として見ると、なんと、活力に溢れているのかと驚き、敗戦を過ごした人々は、かくあったのかとも思う。役者が、皆、生きている人物になりきっているように思え、細かい仕草も生き生きとして見て取れる。緩急のある展開は、みていて心地よい。古い白黒画面でも、その場にいるかのような臨場感に包まれた気になれた。久しぶりに見返しても、また面白い。
Sep 24, 2018
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Apr 29, 2016
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クリント・イーストウッド監督、主演・総指揮モーガン・フリーマン ネルソン・マンデラによる南アフリカの再生、許しの映画。 弾圧、投獄、殺戮に耐え、飲み込んで許し、人種を超えて未来を造った人物伝です。歴史認識とは、怨念ではなく、謝罪を求める怒りでもなく、寛容と未来への意欲に結実するのが正しい認識。生きている者にとっての未来への理解が正しい歴史認識と言っていると思う。 佐高信が2010年に感涙したそうです。アメリカ映画でハリウッドの中心の人が作っています。健やかなコマーシャリズムと思われます。
Nov 17, 2014
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1987年の西ドイツ映画。 舞台は、アメリカの砂漠の中で、ハイウェイの脇の景気の悪い手入れの行き届かないモーテル・ガススタンド・カフェ併設店。黒人一家が経営していて、女店主は不機嫌で亭主や子供をしかりつけてばかりいる。そんな不毛な地に紛れ込んだ夫と不仲のドイツ中年女旅行者が、一家やモーテルや回りに住む人との間で次第に交流が芽生え、不毛の店に人々が集まり始め、カフェとして再生する話。 犯罪や暴力が登場しないなごむ映画ですが、現代の地方都市の衰退と再生のきっかけを訴えているようにも感じられ、27年も前の映画なのに今の時代を舞台にしているように感ずる映画です。 大昔のユル・プリンナー、ト二ー・カーチス出演の「隊長ブーリバ」に登場したあの愛くるしいヒロイン、クリスチーネ・カウフマンが、モーテルの住人で登場。あの美少女であったとは。気がつかず、後で解説読んで気が付いた次第。懐かしいやら、やせたけど衰えずと感心したりやら。
Nov 14, 2014
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2006年のアメリカ映画。モーガン・フリーマンの主演。 再起を賭ける往年の映画俳優と、今の仕事から這い上がろうとするスーパーのレジ係りの話。 郊外のだだっ広い乾燥した日差しの強い、道路が広くてりっぱだけれども緑の少ない街が舞台。景気の悪い地場スーパーのレジ係が、よい仕事に転職しようとイラつき気味にあくせくする姿と、役作りのためにゆったりとスーパーの様子を観察する年配男優のかけあいが中心のなんのことはない物語でしたが、なんとなく詰まされる気持ちがしてくる映画でした。 トレーラーハウスに別の女と住み始めた男とのいざこざや、不動産会社の面接でうまくいかないシーンなど、レジ係のイラつく気持ちを表すシーンが積み重ねられてまして、緩慢な時間の流れと、もがく底辺の人と、ゆっくり観察する往年の男優との何か達成するわけでもない映画で何をいいたい映画なのかよくわからなかったのですが、地場スーパーから巨大スーパーの見学になり、大型スーパーの衣料品売り場で品がよくて安いとことさらフリーマンが驚くシーンがありました。 ジョージ・パッカーの「綻びゆくアメリカ」という2013年の本をよんで、はたと気が付きました。この映画もウォルマートスタイルの大量安価販売の大型資本の台頭、地場商店の消滅、家庭・コミュニティーの瓦解、孤立する人々、低賃金ですごせる低価格品の溢れる抜け出すことのできないアメリカの消費生活を揶揄しているのではないかと。 「素敵な人生のはじめ方」との邦題は、「少量買物客用専用レジ」を意味する原題からすると、ちと違うような題に思えました。
Nov 12, 2014
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久しぶりにまた観ましたが、何度みてもいい映画でした。昨年亡くなった名優Pete Postlethwaite の最後のスピーチは、まさにクライマックスで、名演です。この物語の背景・心情に共感して現代に焼き移してみる人も大勢いるのではないかと思います。人としての基本が描かれていると感心します。
Jan 21, 2012
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同年の溝口健二監督「近松物語」の悲恋でしたが、この映画は、親子の情愛が屈折しながら躍動して次々に展開する構成で見ごたえありました。後半は不覚に陥りました。 浪花千栄子が導入部に出てまして、変わらぬ名演です。船から沼に落とされ、親子師従が離散していくシーンは、息を呑みます。水面に沈むシーンが、この離散シーンと、逃亡支援の献身シーンと二回ありましたが、人影みせぬ波立つ水面、波紋の映像が強烈です。 近作の映像には、あまりの動的迫力に圧倒され、心象のある所作などみあたらないのですが、モノクロ映画は、心象演技が満載でとても迫力があるように感じています。
Jan 23, 2011
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その他には、浦辺粂子、三益愛子、十朱久雄、藤木悠、北村和夫、浜美枝などでてましてどの人物像もいきいきと演じられてました。 大昔、みて、ラストにかなりショックで圧倒された覚えがありまして、今、どのように感ずるか思いだしたくてもう一回みましたら、やっぱり、高峰秀子のラストの表情に圧倒されました。 成長期目前の変節する時代の中に大事にしてきた家の絆のような価値感が呑み込まれていく心象風景が淡く描かれてると思います。「乱れる」との題名に変な感じもありましたが、乱れる世相とこらえる主人公の生き方を対比させたかったのではと思います。やっぱり、おもしろい名画と思います。 銀山温泉の永澤平八旅館がでてきまして、二階の綺麗な戸袋の脇の部屋がクライマックスとなります。ああ、昔からかわらずに残しているんだとうれしくなりました。
May 25, 2010
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兵隊やくざ、陸軍中野学校、大地の子守歌など面白くみたことがありまして、海外でも評価が高かったとのことで初めてみました。 野戦病院、手術、戦闘シーンの迫力はすごいもので、その暗黒の中に、暴力、残忍、欲望、狡猾、失意、憐憫などを塗りこめたようなじっとりとした映画でした。こうした映画をつくれる精神性の次元は、なかなかない次元だと思います。 若尾文子の後年の談話が収められてまして、主演したのにこの映画だけは完成後見られなくて、対談取材にあたり初めてみたとのことです。そうなるほどの残酷さのリアリティーが追求されたことがよくわかる映像でした。若尾文子の妖艶な憐憫をみせるしぐさが一層際立ってました。 この映画、家族とは鑑賞できませんが、釘付けになる名画でした。
Apr 28, 2010
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その他には、進藤英太郎、小沢栄、浪花千栄子などがでてまして、理不尽な封建社会に翻弄される純情が哀しげに描かれます。やるせない気分になるのですが、展開のテンポも丁度あんばいがよく、飽きません。 女優さんらもさることながら、長谷川一夫の仕草のきれいなことに驚きました。人の所作は、本来きれいなものが大事だったのでしょうねぇ。どの俳優さんの動きも自然なみせる所作になってます。今時の肩掛け鞄のカドをぶつけられたり、よける所作もみせずに肩をぶつけてくるお嬢さん方を思うと隔世です。
Apr 5, 2010
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日活太秦配給の大昔の名画とのことで初めて観られました。国立施設で管理されているフィルムからDVDにしたものとの解説で、映像ははっきりしてましたが、せりふが少々聞き取りにくかったですが、大河内傳次郎と喜代三のかけあい、沢村国太郎の意気地なさげな武芸者振りがなんともおもしろいです。片意地はらない人情話で、無理のない自然な心地よい映画と思います。 1935年にせりふと芝居を楽しませる楽しい映画ができていたのですね。飽きさせないテンポと感情移入をさせる間がなんともよかったです。活劇シーンはあまりなかったですが、殺陣や疾走がよけいにひきたってました。 名画は、皆、強弱、緩急の展開がうまいものです。
Mar 21, 2010
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久しぶりに見たのですが、また、おもしろかったです。城の石段の反乱シーンは、大きめの液晶で観るとやっぱり迫力あります。土ぼこりの立ちのぼりとおさまり、強く弱く流れる時間、人足達の鬱積と怒涛、圧倒的な迫力でした。 はだけた野武士姿、石組み、疾走する馬脚、湧き出る泉、立ち上る煙、轟々たる火柱、足が空転するガラ場、躍動する役者など、動きを切り出した絵画のようなシーンが続いて観終って感心しました。 画面構成もさることながら、黒澤映画のシナリオ、せりふの小気味よさ、爽快感は、やっぱりたまりません。以前、浪人の「あばよ」のシーンがたまらなかったのですが、今回は、剣豪が「裏切り御免」と馬に飛び乗り、離反するシーンに喝采してしまいます。
Feb 6, 2010
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他には、岸田今日子、江波杏子、浜村純、仲谷昇など達者な役者さんぞろいでした。 岸恵子のとびはねる活気が気持ちよく、自分のエネルギーをもてあます弟の軟弱さと好対照です。岸恵子のベランメーでおとうとにいきがるやりとりは、可憐さをひきたてます。 シナリオと音楽が意気込みすぎの感じが少ししますが、不発で飛び出せない青春の憂鬱さがよく描かれているかと。家族愛の期待と結果の離反作用がいらつき気味によく描かれています。いわゆる文芸ものとはこのような映画でしょうか。 江波杏子が看護士役ででてきますが、たいそうきれいでして、病室のシーンでは、脇役の看護士の方に気をとられることが多かったです。
Jan 31, 2010
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そのほかには、芥川比呂志、飯田蝶子、多々良純、小杉義男、中村伸郎、稲葉義男、左卜全、有島一郎など楽しい役者が大勢でてました。ベネチアで受賞作だったんですね。 表情だけでなく、全身での演技が楽しめました。やっぱり大役者ですねぇ。「わが町」もこちらもどちらも威勢のいい車夫ですが、「わが町」は頑固な車夫で、こちらは、一途な車夫で全く対照的でした。高峰秀子の嗚咽するシーン、確か「乱れる」でも最後に胸に迫る表情をみたような気もします。 最近、古い映画の活劇の迫力に関心してましたが、そもそも演者に迫力があったのだなぁと感じてきてます。
Jan 9, 2010
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大阪の庶民生活が年代記になってまして、車夫の頑固一徹と世代を紡ぐたよりなげな命がしぶとく残されていく様が飽きさせないテンポで繰り広げられます。 今村昌平が助監督でして、楢山節考、うなぎ等追い続けられているテーマがこのへんの時代からあるような気がしてきました。 それにしても、この辺のどの映画も子役がとてもいいです。
Jan 2, 2010
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今年も一年平和に過ぎますように。 正月休みは、ゆっくり懐古映画です。 山田洋次監督の監督二作目で、題名どおりの生活風景は賑やかに、青春ははにかみっぽく演じられて山田洋次監督を実感できました。 狭い下町の雑居風景が続きますが、河川や都会風景は広くてきれいな感じがして不思議です。看板や電線が少ないからでしょうか。
Jan 1, 2010
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浜田光夫、加藤武、菅井きん、北林谷栄、杉山とく子、東野英治郎、殿山泰司など名演で生き生きしていますが、なんといっても、子役の市川好郎、森坂秀樹の不良振る子供達がいきいきしていて、幼い片意地な狡さが同じ境遇への優しさに負けるシーンは泣けてきます。 吉永さゆりや浜田光夫演じる勤労層の資本への懐疑と社会主義への憧れめいた部分は当時の流行態度をあらわしているようでそういう時代であったことかと今更思いだすのですが、そういうはやりにすがりたがる人の弱さと、へこたれない活力でなんとか均衡を保つ人の生活の仕方を今村昌平はシナリオに込めたのではないかと。 吉永小百合と浜田光夫のコンビ映画かと思いこんでまして手が出なかったのですが、予想外に今村昌平の世界でして楽しめました。
Dec 28, 2009
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その他には、金子信雄、山岡久乃、西村晃、殿山泰司、菅井きん、二谷英明、小林旭などもでていまして、豪華な顔ぶれが若々しくて躍動的で動きがとぎれない映画でした。 くったくないしぶとい生活振りをとことん撮って、維新の志士の能書きを対比させて異次元にみせているのかなと思います。今村昌平の源を感じるような気がします。 古い映画ですが、役者同士の全身での演技のからみあいがとても新鮮でした。
Dec 24, 2009
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久しぶりにみたのですが、やっぱり、おもしろいです。派手な殺陣や胸のすくしぐさなど、どのシーンも印象に残るのですが、何艘かの船で男たちが沼からかけあがるところや、沼に呑み込まれるシーンなども迫力満点で、活劇の原典かと思います。 風、陽射し、雨でみごとに物語をする映画がありますが、この映画も沼のよどみと波だてる動作をとらえて物語の展開に迫力を加えているようで、うまく表現したもんだなぁと思います。
Dec 19, 2009
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評判通りでした。今から40年以上前のものですが、小林正樹監督、橋本忍脚本、武満徹音楽、三船敏郎、仲代達矢、加藤剛、司葉子、松村達雄、柳瀬三左兵衛、神山繁など、すべての役者がすばらしくて文字通りの日本映画かと。 「切腹」と似たテーマではありましたが、話の展開にあわせて人物像が分かってくるシナリオに時を忘れ、ひきこまれました。荒野での死闘シーンは、流れる雲や煙、揺れる笹っ原が役者の躍動を鬼気迫るものにしているようで強烈でした。 評判は見聞きしてましたが、やっぱりすごい日本映画があるんですねぇ。もうしばらく、評判の映画を楽しめそうです。
Dec 14, 2009
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「切腹」に感動しまして、長年なかなか手が出なかった「人間の条件」を次巻次巻と期待して見終わり、そのロケの迫力とテーマの重さに圧倒されてました。 その時、ついでに借りた「怪談」は、さぞかし鬼気迫るモノトーンの怖い映像かと思いつつ見ましたところ、とても綺麗なカラー映像でしてこの世と思われぬ美しさと不思議な雰囲気に驚きました。 大自然の神々しい美しさとは全く異なる、造形の美しさ、構図・色彩美、演技がとてもきれいでして、映画でこのような気分になったことはあまりありませんでした。 予想外に寓話的で怖さと美しさを感じられる、る評判どおりの映画でした。海外でも評価が高いとのことがよくわかりました。 楽しめる物がまだまだたくさんありそうです。
Oct 15, 2009
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ECM News August 14 , 2009“sounds and silence” premiered at Locarno Over a period of five years, Swiss filmmakers Norbert Wiedmer and Peter Guyer followed producer Manfred Eicher and the artists of ECM around the world. In footage from Estonia, Tunisia, Germany, France, Denmark, Greece, Argentina and elsewhere, their documentary movie “Sounds and Silence”, captures aspects of the music-making process at ECM, and gives glimpses of unique players and composers at work. Amongst them: Arvo P?rt, Eleni Karaindrou, Dino Saluzzi and Anja Lechner, Anouar Brahem, Gianluigi Trovesi, Marilyn Mazur, Nik B?rtsch, Kim Kashkashian, Jan Garbarek and many others. On August 8. “sounds and silence” had its premiere at Locarno’s wonderful Piazza Grande in front of on audience of 7000 spectators. Afterwards ECM met with artists, friends and distributors in a nearby bar. In his festival report for Sueddeutsche Zeitung, Fritz Goettler gave a lively account of the film: With his record label ECM Manfred Eicher has pionered modern music like few others. The film shows him at work, accompanies him through large parts of the world.. Although always outside the musical action he is its actual centre, listening with concentration, evaluating, evasive, at times even slightly demonic. He knows what he wants and he gets it. A Sisyphus task. Sometimes there is the twinkle of a boyish smile in his face, and in one situation he spontaneously dances with Arvo P?rt. We ought to imagine him as a happy person.”Sounds and Silence will be presented at the film festival in Hof, Germany, in late October and is due to be shown on cinema screens early next year.
Sep 25, 2009
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今村昌平監督の映画は楢山節考、うなぎ、にっぽん昆虫記などはみたのですが、「豚と軍艦」を初めてみられました。 追悼の特集かなにかで、マーチン・スコセッシが心酔しているとのインタビューをテレビでみたことがあり、ずっとみたかったのですが、期待通り、エネルギッシュでストレートで画面いっぱいに迫力あふれる映画でした。 ラストの負けない女が歩きだすシーンは、ニッポン昆虫記のラストと似ていると思いだしました。 昔のおもしろそうな映画がたくさんありそうで、最近、少し楽しみになってます。
Sep 8, 2009
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名作の誉れ高いものでしたが、じっくりみたことがなかったのですが、かりられました。評判どおりのすごい映画で、釘づけで見終わった後、ストーリー展開、演技迫力、表情、セリフ、音響など全てに圧倒されました。仲代達矢が武家の体裁を笑い飛ばす野太い笑い声の抑揚にひきこまれます。 当時も、カンヌで賞を得たようですが、いまでも、映画評点サイトで人気があるのがよくわかりました。凄みのあるとてもおもしろい映画です。
Sep 7, 2009
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ひさしぶりに映画館に行きました。「硫黄島からの手紙」以来の映画館となりましたが、また、不覚にも最後にジーンとうるんでしまいました。疲れる派手なシーンはなくて、せりふと仕草が楽しめる映画らしい映画でした。日常生活の中の老いた男気が描かれていて、イーストウッドは境地に近づいたんだなぁと思えます。
Apr 27, 2009
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ローハイド、荒野の用心棒、夕陽のガンマン、ダーティーハリー、マジソン郡の橋、許されざる者、ミリオンダラーベイビーなど、長年楽しんできましたので、楽しみに観てきました。見応えありました。イーストウッドは、暗い雰囲気のが多いのですが、観終わってしばらく座ったままでした。圧倒的に悲惨な話ですが、かすかな希望を託した賛歌かなとも思います。「坂の上の雲」に登場する勇敢で合理的で人を大切にする名将を思いだしました。
Dec 25, 2006
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