8月1日(土)
歌集「瀧のこゑ」(38)
発行所:ながらみ書房
著書:村松秀代
発行:平成十一年一月十七日
作者とは、長いこと静岡県歌人協会の常任委員をともにいたしました。隣町(河津町)の出身といいますか、もともとわたしも河津で生まれましたので…。一つ違いの姉さんということでお世話になりました。県や東部の歌会の行きや帰りの電車でよくお互いに歌評をし合ったこともなつかしい思い出です。
Ⅱ宗旦木槿(10)
風の街(2)
冷静に告知受けしとぞ正面より癌に挑まむ気丈さ見せて
右肺の半分切削病巣はたちまちにして深くひろがれり
抗癌剤にひどくやつれて伏す叔父にかけやる言葉見失ひゐる
病室の四角の空に流れゆく白雲小鳥ひかりはつ夏
楽しみは後へ後へと残しおきし叔父よ病に負けてはならぬ
(つづく)
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