ケンブリッジ
King's College Chapel
ケンブリッジ大学
校訓は Hinc lucem et pocula sacra (英語:"From here, light and sacred draughts")。
ケンブリッジ大学は、31のカレッジから成るカレッジ制を採る大学である。
カレッジは「学寮」とも訳され、全ての学生は学部生・大学院生を問わず、どこか必ず1つのカレッジに所属することになっている。歴史的に見れば、カレッジは教師と学生が寝食を共にし、そこで共に学ぶという修道院の形態に由来している。19世紀の半ばまで、教員は英国国教会徒であること、および生涯独身であることなどが義務付けられていたが、19世紀を通じての大学改革により、こうした義務は緩和されていった。現在では国教会に限らず、カトリックのカレッジも存在している。
かつてはそれぞれのカレッジに強い学問分野や特徴があり、現在ではその名残が一部に見られるものの、基本的にどのカレッジも様々な分野の勉強をする学生や研究者が集まっている。そのため分野を越えた人間関係を作り、学際的な研究や知的なフォーラムの生まれる可能性が高いこと、また学内のカレッジ間で学究やスポーツ・文化活動などについて、自発的な切磋琢磨を誘発しうることなどの点で強みを持ったシステムとなっている。その一方、現代の大学としてはカレッジ間の財政格差が著しいこと、大学事務が煩雑で非効率になっていることなど、種々の弊害も指摘されることがある。
ケンブリッジ大学にはもともと、他の大学とは異なったしきたりやルールが多数存在していた。例えば、かつては大学の自治警察に町内の警察権が与えられていたり、大学にワインや食料を独占的に販売する特権が与えられていたり、学生がカレッジの外に出る際にはガウンを着用する義務があったりした。それらは数百年にわたる大学改革によって、徐々に姿を消してきたが、例えば授業期間中は大学教会であるセント・メアリー教会から2マイル以内に居住しなければならないこと、カレッジごとに「フォーマル・ホール (formal hall)」と呼ばれる晩餐会が設けられていること、所属するカレッジのフォーマル・ホールにおいてはガウンを着用することなど、中世由来の慣習の一部は現在でも通用している。
学部生の入学者選抜はカレッジ毎に行われ、一部の学科を除いてAレベル試験の成績の他に、面接試験で判定される。学部生の教育は、伝統的にはカレッジで教員と学生の1対1で行われていた。こうしたカレッジの責任で行われる指導を「チュートリアル (tutorial)」と呼び、チュートリアルを施す教員を「チューター(tutor)」と呼ぶ。現在ではこのチューターは形骸化しており、単に生活面で学生の面倒を見る教員を指すに過ぎなくなっている(ほとんど全ての学部生が親元を離れてカレッジ内で生活するため)。但し、「シニア・チューター (senior tutor)」と呼ばれる、各カレッジにおけるチューターのリーダーは、現在でもそれぞれのカレッジにおける教育の最高責任者と見なされており、いわば「教頭」格の存在である。
オックスフォード大学とは強いライバル関係にあり、両大学合わせて、 "Oxbridge" (オックスブリッジ)と呼ぶことも多い。両校の間では、スポーツなど各種の親善試合が頻繁に行われる。中でもとりわけ有名なのは、毎年春にロンドンのテムズ川で行われるボートレース(レガッタ)である。両大学は、互いに「あちら(the other place, another universityなど)」と呼び合うだけでなく、パントと呼ばれる舟遊びでも逆方向から漕ぐ徹底振りである。市内中心部を諸カレッジの壁面が覆うことよりオックスフォード大学が「大学の中に町がある」と言われるのに対し、市内中心部が明るく伸びやかな雰囲気のあるケンブリッジ大学はよく「町の中に大学がある」と称される。
時に「ケンブリッジ大学という名前の大学はない」「ケンブリッジ大学とは複数のカレッジの集合体に過ぎない」と実しやかに言われることがあるが、これらの描写は適切ではない。例えば、大学院生の入学の権限や学部生・大学院生への学位授与の権限は、個々のカレッジではなく大学 (university) に属している。また、大学における研究活動の中心を担っているのは各学部学科・研究科であり、これはカレッジではなく大学の下位機関である。いまだカレッジ制を維持しているとは言え、現在のケンブリッジ大学はロンドン大学やパリ大学のようなカレッジの集合体ではない。

University of Cambridge
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elsa.さん
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alisa.さん
曲まめ子さん