PR

キーワードサーチ

▼キーワード検索

カレンダー

プロフィール

kapon2

kapon2

バックナンバー

2024年11月
2024年10月
2024年09月
2024年08月
2024年07月

コメント新着

お気に入りブログ

世界トイレデー New! M-65さん

ノートルダム大聖堂… New! 第三権兵衛丸 漁労長さん

伊豆ツーリング あずま、さん

気になったことを調… ASDICさん
天は人の上に人を造… 鳩ポッポ9098さん
2008年11月18日
XML
カテゴリ: 戦争映画
1955 アメリカ 監督:ウイリアム・A・ウェルマン
出演者:ジョン・ウェイン、ローレン・バコールほか
115分 カラー BLOOD ALLEY


ジョン・ウェイン 中共脱出 特別版(期間限定)(DVD) ◆20%OFF!
DVD検索「中共脱出」を探す(楽天) 


 第二次世界大戦後の中国を舞台にした、反共志向の強いアドベンチャー系ドラマ。アカ狩り(レッドパージ)真っ盛りの頃の作品だけあって中国人蔑視、反共産主義が思い切り前面に出ている。ストーリーは架空なのだろうが、中共に捕らえられたアメリカ人船長が、中国共産党(北京統制政府)の弾圧から逃れたい中国人民間人らと香港に逃げていくという単純なもの。西部劇調というか、なんだか懐かしい感じの映画だ。
 主役を演じるのはジョン・ウエインで、それなりに格好良いヒーローを演じているが、もともとの主役はロバート・ミッチャムだったらしく首になり、その後グレゴリー・ペックやハンフリー・ボガードも断ったという。朝鮮戦争停戦間もない時期であり、アメリカ国内ではレッドパージが盛り上がる中、ハリウッドではレッドパージに抵抗する動きもあったようだから、この作品内容に出演するのにギクシャクするのも無理はないだろう。

 しかし、今から見ると作品内容はかなり過激。確かに、未だに中国軍は上履きのようなズックを履いているが(笑)、こ汚いズックを履いた中国人としきりに扱き下ろしたり、中国人や中国兵を虫けらのように描く様子にはかなりの人種差別を感じる。最近は中国も世界世論に力を付けてきており、今だったら中国が思い切り反発しそうな内容だ。
 大体において、第二次世界大戦時にはアメリカは中国を支援しておきながら、たったその後10年でこの仲違い状態は本当に滑稽に思える。中国という国にもあきれるが、アメリカのご都合主義を強く感じる作品でもある。

 ストーリーは極めて単純で、ジョン・ウエインが活躍し、ヒロインといちゃいちゃすれば良いと言うだけのもの。従って、ストーリーの展開や戦闘シーンなどはかなりいい加減。ポンポン船(川蒸気)で中国海軍軍艦(駆逐艦級)と互角に戦ってしまうし、中国軍の弾は当たらない(笑)。登場人物もどちらかというとコメディ調で、謎の船使いビッグ・ハンは何人だかわからないし、ヒロインのミス・キャシーも何人?。共産党員のフェンは太った金満男で、アメリカの共産党員の間違ったイメージという気がしないでもない。共産党員ならもっと痩せていて狡猾なイメージなんだがなあ。

 まあ、古い娯楽作品として見ればそこそこ楽しめるが、古い中国像ではちょっとリアリティに欠ける嫌いがあるかな。今の中国はもっと狡猾で、悪どいイメージがあるので、いつの時代の中国ですか?といった不思議な感じを抱くかも知れない。

興奮度★★
沈痛度★★
爽快度★★
感涙度★



(以下 あらすじ ネタバレ注意 反転でご覧下さい)

 アメリカ人のワイルダ船長は中国軍に捕らえられていた。だが、謎の中国人の手引きで脱獄に成功。川では無口のビッグ・ハンという男が待っていた。何を聞いても答えないハンに連れられて、ワイルダ船長はチク・シャン村に到着する。
 村ではコツォー村長、医者の娘ミス・キャシーらに出迎えられ、脱獄の糸を引いていたのが彼らだったことがわかる。この村人達は北京統制政府のやりかたに不満を持ち、中国からの脱出を企てていたのだ。その脱出に用いる川蒸気船の操船のためにワイルダ船長を連れてきたのだ。
 しかし、この地から香港までの480kmを川蒸気で行くのは無謀であり、いったんは断ったワイルダ船長だが、気の強いミス・キャシーの熱意にほだされて引き受けることにする。180名の村人の中には中国共産党員のフェン一族も含まれていたが、一人残さず脱出するため、武器の準備や海図の作成などにとりかかる。
 中国共産軍が村にやってくる。ワイルダは隠れるが、兵の一人にミス・キャシーが襲われそうになり、ワイルダは殺してしまう。さらに、川蒸気のエンジンが壊れてしまう。川蒸気船長のツォーの甥が脱出に参加することとなり、エンジンの修理を行う。
 いよいよ脱出の時が来る。川蒸気を火災で沈没したように見せかけて川蒸気を奪い、村人達を乗せる。だが、ミス・キャシーの父親が戻ってこない。実は、北京の要人の手術に失敗し処刑されていたのだ。乗船を渋るキャシーを説得して川蒸気が出発する。途中で遭遇した中国海軍の警備艇を破壊し、川蒸気は進んでいく。
 水や食料が乏しくなり、船内では規制をかける。さらに、食事に毒が盛られ、フェン一族の男が犯人だった。また、嵐の中でフェン一族の男の反乱があり、ワイルダは負傷する。治療にあたったキャシーは次第にワイルダに恋心を抱くようになる。
 ワイルダはホンハイ湾に沈んでいる難破船で水と薪を補給することとし、停船する。そこでフェン一族を降ろすことにするが、フェン以外の一族はフェンを見捨てて一緒に行くことを望む。その時、中国海軍の駆逐艦の砲撃が始まり、フェンは直撃弾で吹っ飛ぶ。すぐに出港するが、キャシーが父親を捜しに上陸してしまっていた。ようやくキャシーが戻ってきて、間一髪のところで乗船させることが出来る。迫り来る中国軍駆逐艦をまくために、ワイルダは浅瀬の中に逃げ込む。そして、なんとか中国軍をやり過ごし、ついに香港に到着するのだった。






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2008年11月18日 11時27分29秒
コメント(4) | コメントを書く
[戦争映画] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: