面白そうな感じですね。
もしかしたら、見た人によってはチンプンカン系?
の映画なのかも・・という臭いも~(笑)

どうですか?一般ウケはしない感じでしょうか?
(2007.09.11 01:00:47)

ラッコの映画生活

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2007.08.18
XML
カテゴリ: フランス映画
LE COUPLE TEMOIN
William Klein
105min

*00.jpg*000.jpg

ウイリアム・クラインって言うとボクにとっては写真家ウイリアム・クライン。60年代70年代に流行った「ブレ・荒れ・ボケ」写真の元祖的存在。ブレはカメラのブレた写真、荒れは粒子の荒い写真、ボケはピンボケの写真で、森山大道とか中平卓馬など日本の写真家にも影響与えています。ニューヨーク生まれの彼はずっとヨーロッパにいて、故国に戻って肌で感じた馴染むことのできなかったニューヨークの非人間性と言うか、そういうのを表現するために使ったんですね。

**photo.jpg

もともと絵画を勉強していた彼は写真も始め、生活のためにVOGUE誌のファッション写真とかも撮ってますが、ドキュメンタリーや劇映画も撮るようになる。写真集『ニューヨーク』もそうですが、ベトナム戦争に反対して良心的兵役拒否をして世界ヘビー級チャンピオンもボクサー資格も剥奪されたモハメド・アリ(カシアス・クレイ)を追ったドキュメンタリー等黒人映画も数本撮っているし、彼の目はこの世界の非人間性、不平等、不正義に向かっていると言えるのではないでしょうか。この映画もそうですね。

D1.JPG

D2.JPG

フランスが舞台の1976年の映画ですが、2000年の生活を想定して政府未来省が新しい都市を建設している。この都市のモデル・ルームにフランス人の典型的夫婦をモニター&実験台として住まわせる計画が実施される。選ばれたのはジャン=ミッシェルとクロディーヌの若いカップル。未来的なモダーンな家具に囲まれて生活し、キッチンやバスルームの設計や機具も超最先端。寝食から夜の生活まですべて社会心理学者に監視され、全国にもテレビ中継され、識者による座談会も放送される。最初は有頂天だった二人も、実験、実験、実験の日々が段々に嫌になってくる。それはすべてを数値や選択肢に還元されることであり、また与えられたスタンダードを押し付けられることなどだ。企業にとっては新開発製品の売り込みの場であり、政府にとっては詰まるところいかに国民を懐柔するかの資料集めでしかない。そして実はこれは我々が政治や社会や企業の営利活動や、そういう社会体制の中で人間性が無視されて、結局は幸せではないという姿を、実験台という仮定の下に極端に描いているにすぎない。つまりは現代社会への痛烈な諷刺・批判の映画なのだ。

D3.JPG

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(以下ややネタバレ)
新都市建設反対派の若者テロリスト(?)の立て籠り事件とかもあって、結局計画は途中で中止され、二人がお払い箱になるまでの物語。全体はコメディータッチと言って良いのだろうが、何かここでの二人の数週間がこの社会での人生そのものを象徴しているようにも感じられ、最後にはある種の儚さのような情緒を残し、良いラストだった。ここでは詳しくは書かないが、社会諷刺の映画だから、ちゃかして描かれた科学者や政治家の姿、テレビで語る識者たちの様子、そんな細部の一つ一つが見ていて面白かった。写真家クラインのこんな映画がレンタルで見られるとは期待していなかったので、見られて嬉しかった。写真好きでクラインの写真に興味のある方にはお勧めだ。ちなみにまったく個人的趣味の余談だが、映画の中で使われるカメラとしてクラインはモータードライブ付のNikon F2を選んでいた。

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Last updated  2007.09.11 00:33:02
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入り込めれば~  

RE:見た人によってはチンプンカン系?  
racquo  さん
まず見るだけならば、
誰でもさほど退屈することはなさそう。
それで見終わってみると、
人によっては「だから何なのさ?」ってなるかも。

そんな感じでしょうか。

(2007.09.11 01:25:21)

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