いよいよ手術室へ...


 手術着に着替えるよう言われる。
 金属製品は一切身につけないようにという指示でピアス・
 時計・指輪を外す...
 あれ?結婚指輪がどうしても外れない。
 ゆうべは外して手を洗ったのに、指がむくんじゃって...
 担当ナースが「外れなかったらカッターで切る」という。
 そんなこと言うんだったら手術やめて帰る...気分。
 オットが石鹸で滑らせようと奮闘したが結局指が腫上がり
 指輪は取れず。
 結局ナースが手術室に連絡し、この指輪は外さなくても
 良いということになる。
 金属を全部取るっていうのは、まさかの感電を避けるため? >>だいごさ~ん、教えて~

 移動用ベッドで手術室に向かう。エレベータを待つ間、移送
 してくれるナースが再度準備をチェック。
 □ぐらつく歯なし
 □金属製品は外したっと あ、指輪一個OKになったのね
 □耳はちゃんと聞こえる
 □コンタクト外した...?
 指輪騒動ですっかり忘れていた... オットが保存容器を
 取りに病室に戻り、エレベータ前でコンタクトを取る。  

15:20頃
 手術室の前でオットとバイバイ。
 彼は、手術室隣の「控え室」に案内された。
 見てないけれど、たぶん患者家族が手術終了まで過ごす
 待合室みたいなところなのかな。
 後になって考えると、私よりももっと大変な手術を受ける
 人の家族と同席したり、オットには辛い場所だったかも...
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 この後、迷路のようにあちこちと曲がり、いよいよ手術の
 最終準備をする場所へ。頭にはキャップをかぶり、手術着を
 脱いで、シーツ1枚を体にかける。
 暖かいベルトコンベアみたいなものの上に移動用ベッドから
 移ると、これが自動的に手術台の上に運んでくれる機械だった。
 病室担当のナースが笑顔で手を振ってくれる。
 ここから先は手術着を着た人々のエリアらしい。
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 「あれ?指輪。 あ、いいってことになったのよね、
  記念の指輪だもんね。うるさいこと言ってごめんね。」
 緊張をほぐそうとしてくれているのだろうか、手術着を
 着たナースは色々声をかけてくれる。
 「寒い?」という質問にうなずくと、温風でふくらむような
 不織布で首や肩を覆ってくれた。
 あれよ、あれよ、という間に周りには医師3名、看護師5名くらい?
 様々に声をかけてくれる... 気がつかなかったけれど
 いつの間にか、涙が出ていた。
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 ベッドだとばかり思っていた私の寝ているものは...
 びっくりすることに、医師が「じゃあ、動きますよ~」と
 声をかけると同時に、ウィーンと音がして、分娩台みたいな
 形に変わるものだった。
 いよいよ... ちょっと怖い... 静脈麻酔というもので
 点滴に麻酔薬が入っていたようだが、最後はチューブで
 鼻から吸い込むものだった。
 「眠くなったら眠ってくださいね...」
 「はい」と答える自分の声が少し遠くに聞こえて。
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 手術そのものは20分くらいだったようだ。
 意識が薄らぼんやりしてる。「血圧90-47」という声が
 最初に聞こえた。終わったみたい。
 あまり記憶がないんだけれど、お腹に入っていたものを
 見せてもらったような気がする。
 手術室ナースから病室ナースへの引継ぎの声がちょっと
 聞こえ。
 オットの顔が一瞬見えた。部屋に戻ったときは意識が
 ほとんどないまま、ベッドに寝かせてもらったみたい。
 3~4人で「せーのっ!」と下に敷いたバスタオルを使って
 私を持上げてくれた。(首ちょっと気をつけてね、って
 声をかけられたのだけ覚えてる。)
 重たくてごめんなさいね~ とも思ったよ(笑)
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 意識が戻ってくるのは、映画などの回想シーンみたいな
 感じだった。途切れ途切れに色んなシーンが浮かぶ。
 手術はうまく行ったんだなあ... 死なないでよかった...
 でもお腹空っぽになっちゃったなあ。
 気持ち悪い... 頭痛い... お腹痛い...
 気がつくと少しだけ涙が出ていた。
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17:00
 病室が暑い。ふと顔を上げるとPCで何かやっていたオットが
 「ちょっと何か飲んでくるね。30分くらいで戻る」と
 出て行った。またウトウトと眠る。
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17:30
 主治医回診
 体温:37.4℃。血圧97-55。頭痛いのは熱のせいかな。
 いや麻酔のツーンとするような感覚、まだ残ってる。
 これのせいかな。とにかく喉が渇いたと先生に訴える。
 旦那さんに何か買ってきてもらって飲んでね、
 でももうじき夕食だからお茶か水にしてね、と言われる。
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17:45
 オットが戻る。手にケーキを提げている(笑)。
 彼なりに優しさを表現してくれてるんだな。
 飲み物を頼むと温かいお茶と冷たいのと両方買ってきた。
 温かいのを一口。おいしい...
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18:00
 ようやくご飯が食べられる!メニューは、とろろ芋と
 チキンの味噌焼き、ほうれん草のおひたし、それにお麩の
 味噌汁。
 食欲はあるし、お腹は空いているし、病院食は見た目は
 イマイチだけれど味はいいのに。
 やっぱり体を起こすと頭がクラクラして気持ち悪い。
 半分くらい食べて、ギブアップ。
 でも起こしたベッドにもたれて食べられる、オット差入れの
 ケーキはパクッと行っちゃいました。←これは内緒。
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18:40
 やはり吐き気がおさまらず... きっと夜中にお腹が空くよ
 とオットが一口サイズの焼き菓子を外から調達してくれた。
 いつもは本当に不精なのに、まあ、病院の目の前にあるとは
 いえ、外のケーキ屋まで2回も足を運んでくれたのは
 嬉しかったな。
 面会時間は19:00までだけれど、マンションの打ち合わせと
 Kentucky+母が夕食を待っているため、オット帰宅。
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19:00
 薬を飲み、洗面を済ませ、もう寝る準備。
 1時間半ほどウトウトと眠る。
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21:00
 同室の年配の女性が「顔色がよくなってきたみたい。」と
 声をかけてくれた。
 しばらく話すうち、もう一人の同室者の若い女性も戻り。
 3人でしばらく話す。
 この話はまた別途。
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21:30
 一応消灯時間ということで、照明は消えないものの、
 3人ともカーテンを閉めて寝る体制。
 私は昼間眠り過ぎた上、明るくて眠れないのでPCをちょっと
 触る。
 手術室に入るまでを日記にして、アップして横になった。  寝る前に掲示板に寄せてくださったたくさんのメッセージを
 読んで、とても暖かい気持ちで横になれました。
 ありがとう。

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