キッズの理想の放課後を作ろう!! パパの起業奮闘日記
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今日のNHKスペシャル「シリア 絶望の空の下で 閉ざされた街 最後の病院」の映像に衝撃を受けた。アラブの春の影響もあり国民がアサド政権に生活の改善や民主化を平和的に求めた運動だったのに、いつの間にか武器をもつ若者が集まり武装闘争に変化してしまった。平和に運動していた人が嘆いていたが、戦争はいつも何の罪もない一番弱い人、子どもたちが犠牲になる。命がけで最後までけが人を救う医師たちのドキュメンタリー。「この子どもたちがシリアの未来だ」という強い信念で爆撃で亡くなるまで命を救い続けた小児科医。この医師の遺志を継ごうと若い医師がアレッポに残り続けた。ロシアはアサド政権を、米国などが反政府勢力を支援し、大量の武器を供給し激しい内戦になってしまう。途中からISが参戦して宗教戦争の要素も入り複数の勢力が複雑に争い、さらにロシアがIS攻撃を口実に反政府勢力に空爆を始めてからどんどん悲惨になっていった。ソーシャルメディアで訴え続けても欧米諸国はアレッポに救援物資を届けることはできなかった。オバマ政権以降中東から距離をおこうとする米国の無責任さ。国民の半分が難民となっているシリアの現実を知ってほしいと、政府軍に制圧されたアレッポにいた市民が撮影した映像が公開された。シリア難民の問題は受け入れたヨーロッパの国民の間でも軋轢を生み内向きな政党が勢力を増し、各国ののEU離脱の可能性にも影響を及ぼしている。シリア問題の経緯と難民問題を訴えるわかりやすい動画があります。日本は国としては何もしていない。我々が関心を持たないからか、メディアでも最近報道が少なく、国会でも話題にならない。国連難民高等弁務官として緒方貞子さんが国連の難民保護の体制の基礎を築いた組織UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)が募金を行っています。あまりにも大きすぎる問題だが少しづつ子どもたちにも伝えて行ければと思う。
2017.03.20
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