自閉症・広汎性発達障害の診断


*自閉症は広汎性発達障害に含まれる
*自閉症=自閉性障害(2~5人/1万人)
*高機能自閉症≒アスペルガー障害(症候群)
 ・単純には知的な問題の少ない(IQ70以上)広汎性発達障害
 ・1人/150人より多いと考えられる
 (アスペルガー=言語に問題が少ない)
*自閉性障害の診断基準は、
 ①知人的相互作用の質的障害
 ②意思伝達の質的障害
 ③行動、興味及び活動が限定され、反復的で常同的な様式
  詳しくは、以下の《資料参照》の事
 ・3歳以下に始まるが、3~5才で、典型的な症状出現する


《資料・自閉性障害の診断基準》
A.(1)(2)(3)から、合計6つ、(または、それ以上)、うち少なくとも(1)から2つ、(2)と(3)から1つずつの項目を含む

  (1)対人的相互反応における質的な障害で少なくとも2つによって明らかになる

   (a)目と目で見つめ合う、顔の表情、体の姿勢、身振りなど対人的相互作用を
    調節する多彩な非言語性行動の使用の著明な障害
   (b)発達の水準に相応した仲間関係をつくることの失敗
   (c)楽しみ、興味、成し遂げたものを他人と共有する事
    (例:興味のあるものをみせる、もってくる、指さす)
    を、自発的に求める事の欠如
   (d)対人的または情緒性相互性の欠如

  (2)以下のうち少なくとも1つによって示される意思伝達の質的な障害

   (a)話し言葉も発達の遅れまたは完全な欠如
    (身振りや物まねのような代わりの意思伝達の仕方により
     補おうという努力を伴わない)
   (b)十分会話のあるものでは、他人と会話を開始し継続する能力の著明な障害
   (c)常同的で反復的な言語の使用または独特な言語
   (d)発達水準に相応した、変化にとんだ自発的なごっこ遊びや社会性を持った
     物まね遊びの欠如

  (3)行動、興味および活動が限定され、反復的で常同的な様式で、
    以下の少なくとも1つによって明らかになる

   (a)強度または対象において異常なほど、常同的で限定された方の1つまたは
    いくつかの興味だけに熱中する
   (b)特定の機能的でない習慣や儀式にかたくなにこだわるのが明らかである
   (c)常同的で反復的な衒(げん)奇的運動
    (例:手や指をぱたぱたさせたりねじ曲げる、または、複雑な全身の動き)
   (d)物体の一部に持続的に熱中する

B.3才以前に始まる、以下の領域の少なくとも1つにおける機能の遅れまたは異常

  (1)対人的相互作用 (2)対人的意思伝達に用いられる言語
   または(3)象徴的または想像的遊び

C.この障害はレット障害または小児期崩壊性障害では上手く説明できない


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