氣のワーク研究所

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2020.10.01
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氷雪の殺人 (祥伝社文庫) [ 内田康夫 ]
価格:869円

​​ 利尻山登山道で男性の凍死体が発見された。


警察が自殺として処理しようとする中、浅見光彦は同地出身の北海道沖縄開発庁長官・秋元より、兄・陽一郎を通じて真相究明の依頼を受ける。

被害者が遺した「プロメテウスの火矢は氷雪を溶かさない」という言葉と1枚のCD。

国防を巡る巨悪に、光彦と陽一郎はどう立ち向かうのか。日本人が喪った「覚悟」を真摯に問う社会派ミステリー。




ずっと続けて読んでいる、浅見光彦シリーズですが、

この本は、国家の防衛、警察組織、国防産業・・・今までと違う国家観で

書かれてあり、興味深い本でした。








以下のカスタマーレビューも参考になると思います。


利尻島で起きた事故の調査から始まるのだが、いつもの、その地をたまたま訪れた浅見が事件に興味を持つというパターンではなく、依頼があって最初から調査に入り込むというスタートは独特。

テーマは利尻島と国防問題と防衛庁の汚職。プロローグで被害者が犯人の名をつぶやくのだが、このミスリードが尾を引いたおかげで真犯人が最後までわからなかった。というか真犯人の登場シーンはなんか不自然な感じがした。

本作のヒロインはてっきり被害者の愛人かと思いきや、未亡人がヒロインになっているのもまた独特。個人的にはそれが一番面白かった。

テーマが「覚悟」と書かれているが、それはいまいちな伝わらなかったかも。防衛庁の話はもっと掘り下げて書いてあれば社会派としていい感じになったと思うが、これって旅情だけかな。利尻島について詳しくなれたのは収穫だった。




読み進めていくうちに非常に内容が重たくなっていく作品だ。

北海道北部の利尻島登山道で発見された男性の凍死体を追って、浅見光彦が実兄で刑事局長の陽一郎を通じて、その真相を究明する物語だ。
遺体は自殺か事故死かあるいは他殺か? 警察は他殺であるとはみていなかったが、浅見光彦は事件に関わる人物から謎のメッセージを手にし、単なる自殺や事故死とは考えなかった。

謎が益々深まっていく中、折しも北朝鮮からテポドンが発射された。非常にタイムリーなこの事件を作品の中に取り入れて、腐敗した自衛隊内部を抉った作品となっている。

自衛隊の内幕を鋭く捉えた著者の眼力と作品の重みを感じる一作だ。社会派ミステリーの代表作ともいえるだろう





しかし、以前週刊誌に連載されていた時、数回読んだので内容が気になって全部読んでみた。
今回は、旅先で偶然事件に巻き込まれるパターンではなく、刑事局長の兄を通じて元防衛長官から依頼を受け、利尻島でおきた男性の死の真相を追っていくうちに、防衛にかかわる黒い裏にたどり着く。

柔らかな物腰で人の心をつかんでしまう浅見光彦の魅力も健在。
テーマが硬かったせいか、いつも事件の鍵となるヒロインが殆ど出てこなかったのを物足りなく思う読者もいるかもしれないが、今回はかなり硬派なテーマでシリーズの中でも特殊な部類である。
防衛省のこと、軍事問題の暗部などもっと切り込んでほしかったが、このような娯楽ミステリーでは十分合格点と言えよう











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最終更新日  2020.10.01 05:36:33


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