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2003年07月18日

辻元清美が詐欺罪で逮捕されたらしい。

１つだけ思ったことを書きたい。

犯罪を肯定するつもりは全くないのだが、
もう政治家はこんなはした金のやりとりで逮捕されるようななさけないことをするな。

どうせやるんなら、もっとでかい額の金でやってほしい。
見てるこっちがそのあまりのスケールの小ささにむなしくなる。

昔、「巨悪」という言葉があった。
これはかつての大物政治家を指していう言葉だった。

「昭和の妖怪」こと岸信介・佐藤栄作兄弟から
いわゆる「三角大福中」三木武夫、田中角栄、大平正芳、福田赳夫、中曽根康弘らが
「巨悪」に値する政治家たちだろう。

この人たちは、まず見るからに人相が悪かった。
国会答弁もあーとかうーとか言って何を言っているのか意味不明なことが多かった。
当然のことながら、国民にも不人気。
しかしながら、裏でとてつもなくすごい力を持っていそうな雰囲気、迫力を持っていた。

実際なにか疑獄事件があるとそのたび必ずと言っていいほどこの人たちの名前が上がるが、
簡単に塀の中に落ちたりしない。

塀の中に落ちた田中角栄は５億円の収賄罪。今のつまらん小悪政治家とは額が一桁以上違う。それを告発されたのも、一説にはアメリカの石油産業を激怒させてしまったからだというではないか。スケールがでかい。

田原総一朗氏は著書の中で、「巨悪には艶というか、魅力があった」と書いている。

特に若手の政治家は格好良くて、頭が良くて、外国の大学くらい出ていて、語学ができて、よく政策を勉強していて、テレビ画面の前で理路整然としゃべる。

しかし、政治家の評価は実行力だ。

政策を実行するには、政敵に勝たなければならない。
いわゆる「腕力」がなければならない。
「けんか」が強くないといけないのだ。

それでは政治にならん。

私は辻元が大嫌いだ。消えてよかったと清々している。
しかしながら、彼女には期待していた部分があった。

それは辻元が若手議員には、特に野党の若手議員には珍しく「けんかが強い」ように思えたからだ。学生時代に自ら興した市民団体から国会議員にまで登りつめたしたたかさ、修羅場への強さ（と、私には思えた）は、ある種の魅力があると思っていた。（別に彼女の政策が実現してほしいとは露ほども思わなかったが。。。）

それがなんだ？
たかだか疑惑が１つ出てきたからといって、
わーわーぎゃーぎゃー、テレビに出てあわてて騒いだあげく、
周りの総スカンを食って、議員辞職。
果ては逮捕されるなど、なんたるなさけなさ。

そりゃ社民党政審会長くらいは辞めないといけなかったかもしれないが、
まずはノーコメントを通して周囲の状況を見通しながら、
少しずつ認めるところは認め、否定すべきところは否定しながら、
徐々に乗り切っていきゃあこんなことにはならんかったんじゃないのか？
辻元の対応が悪くなければ検察も立件するつもりはなかったらしいじゃないか。
他にいくらでも悪い奴がいるんだから。

なんたるけんかの弱さ。なんたる脇の甘さ。なんたる腰砕け。
こんな奴にちょっとでも期待していた自分があほだった。。。。

辻元逮捕を見て、「政治家は悪」というのは簡単だ。
しかしながら、私は誤解を恐れずあえて言いたい。

こんなはした金でつかまるような腰抜け政治家はいらん。とっとと消えろ。

アメリカでもロシアでも中国でもだまして泡を吹かせるような、スケールの大きな政治家よ、出てこい！

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