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2004年09月04日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
さて、今日は久しぶりに「外交と国際問題」


最初にこの記事について軽く触れてみたい。

『中国で反日運動を展開している民間ウェブサイト「愛国者同盟網」が30日深夜、中国当局によって閉鎖されたことが明らかになった。中国の鉄道高速化プロジェクトで川崎重工業など日本企業連合が落札したことについて、反対する署名運動を展開したためとみられる。

鉄道高速化プロジェクトは北京―瀋陽間など五路線、合計約2000キロメートルの区間を現在の約2倍の時速200キロメートルに高速化 する事業。29日までに中国鉄道省は、入札した日本企業6社連合系と仏アルストム系、加ボンバルディア系の三グループすべての落札を決めた。日本企業連合 の落札に対し同ウェブサイトは50万人の反対署名を集める運動を展開していた。中国鉄道省は反日運動が拡大すれば日本からの技術導入が難しくなるとの懸念 を強めているもよう。』(日経新聞)

これは以前書いたことが当たったね。
これをもう一度読んでみてほしい。
靖国問題は小泉が仕掛けた罠!?

ね、言った通りでしょ。(笑)
靖国問題や中国国内の反日運動は


それどころか、
中国政府は日本からの技術導入のために
反日運動を沈静化させるために、
もう必死なのですな。

ということで、
「かみぽこ政治学」に続いて、
「外交と国際関係」も皆様の信頼を得たところで(苦笑)
今日は英経済紙「The Financial Times」に載っていた
この記事を要約して紹介したい。

『閣僚、北朝鮮訪問へ。

今月、閣僚の1人が北朝鮮へ訪問する。


ビル・ランメル(Bill Rammell)が
平壌で北朝鮮の外務省高官と会う。

ランメル氏はBBCの番組でこう語った。

「北朝鮮は昨年ロンドンに大使館を開いたが、
ワシントンにはいまだ代表者を送れないでいる。


今回の招待の理由だろう。」』(The Financial Times)

えー、記事の大部分を端折っているのだが、
まあこんなようなことが書いてあったと思う。(笑)

要するに英国の閣僚が北朝鮮に行くのです。
何のために?
地球の裏側で何の資源もないところなんか、
英国にとって何の興味もないだろうに。。。。

この記事から察するに、
これは北朝鮮からの強い要請による訪問らしい。
北朝鮮は英国に何を期待しているのか。

これは以前書いたこの文章に関係がある。
評価される小泉外交

これは、小泉政権がブッシュ政権に
徹底的に同調する外交政策を取ったことで
特に欧州や中東に対して、
強い外交交渉力を得ていることを書いた。

要は、話がしづらいブッシュ政権に対する仲介役として、
欧州や中東から日本が期待されているからだ。

今回、北朝鮮が英国に期待しているのも
似たようなことだろう。

日米、特に米国が北朝鮮に対して強硬にならないよう、
英国に取り計らってもらいたいのだ。

英国というのは、今や
米国に唯一しっかりと話ができる国だろうからだ。

そして、米国が強硬策に出なければ、
日本も強硬にならないだろうと考えてのことだ。

しかし、なぜに北朝鮮は
英国にSOSを出すほど
日米が強硬策に出るのを恐れるのか。

それは、これまで何度か論じてきたことではあるのだが、
ここで改めて、北朝鮮をめぐる各国の力関係の構図を
整理してみたいと思う。

まず中国と韓国。
この2カ国は基本的に北朝鮮に弱い立場にある。

なぜなら、もし北朝鮮が崩壊したら、
何千万人という難民が陸続きで国内に入ってくる。
しかもその難民はほとんど労働者としては使えない。
この2カ国は経済的に甚大な被害を受ける。

おそらく本音では、
中国と韓国は15-20年単位で北朝鮮の崩壊を
遅らせたいはずなのだ。

だから、北朝鮮が体制維持のために要求してくることを
基本的にこの2カ国は拒めない。
立場は非常に弱いのだ。

次に米国と日本。

米国は基本的に北朝鮮なんかどうでもいい。
まず地理的に遠いので、
間違ってもミサイルは米国本土に飛んでこない。
難民が来ることもない。
次に、北には全く資源がない。
米国にとって絡んでも何のうまみもない国なのだ。

だから、ほとんどその時の気分で好きなことを言える。
いつでも潰すぞみたいな態度も自由に取れる、
非常に強い立場にある。

日本なのだが、
北朝鮮に対して立場が弱いと考える人が多いようだが、
これは全く間違っていて、
実は非常に強い立場にある。

ミサイルが飛んでくるかもしれないというが、
日本は日米安保の傘の中にいる。
北が一発でも日本に向けて
ミサイルを撃とうものなら、
それは即、強大な米国を相手に
開戦することを意味する。

北朝鮮は日本にミサイルなんて撃てっこないのだ。

次に、日本は北朝鮮と陸続きではない。
難民がわざわざ船で日本にやってくるとは考えがたい。

よって、北朝鮮が崩壊しても、
基本的に日本は困ることがない。

逆に北朝鮮は、どうも日本の経済援助なしでは
もう体制を維持するのは極めて困難な状況にあると思われる。

その上、この両国間には拉致問題がある。
拉致問題は、被害者の方には誠にお気の毒だが、
これは日本の極めて強い交渉カードになっている。

なぜなら、拉致問題で日本の世論が硬化したら、
日本政府はそれを理由に北朝鮮への援助を
渋ることができるからだ。

そして、日本が援助を渋ることは、
即、北朝鮮の体制崩壊につながる。

したがって、日本は北朝鮮に対して
非常に強い立場にあると言える。

ちなみに付け加えると、
日米は中韓に対しても
強い交渉力を持っていると言える。

中韓は、日米が強硬にならないよう
なんとかなだめ続けないといけない立場だからだ。

要するにまとめると、
北朝鮮をめぐる各国の構図は
日本・米国VS北朝鮮・中国・韓国で
日米が極めて強い交渉力を持っているということになる。

この弱い立場をなんとか打開したいというのが、
北朝鮮が英国にアプローチした理由だろう。

しかし、話は北朝鮮の願い通りになるだろうか。。。

英国は甘くないと思うよ。

仮に米国と英国を兄弟に例えると、
米国というのは、やんちゃな次男坊なので、

「言うこときかんなら、やったろうやないか!」

って脅してくるだけなので、
それはそれで脅されないようにしてればいいが、

長男の英国は紳士だ。
民主主義とは、基本的人権とは、
と理詰めで攻めてくるだろう。

The Financial Timesの記事でも
英国は北朝鮮が、
人権が守られているかどうかでは
世界最悪であることに注目しているとしている。

これを改善させることを、
英国は北朝鮮問題への関与の
成果としたいと考えるだろう。

繰り返すが英国は北朝鮮と何の利害関係もないのだ。

現実的と言われる英国外交だが、
対北朝鮮については、
教条的に民主化や人権侵害の改善を求めていくことが
彼らにとっての現実だろう。

それが世界に英国のプレゼンスをアピールすることになるからだ。

これは北朝鮮にとって実はキツイかもしれない。
これまで北朝鮮側に立ってくれた中国・韓国は
基本的に民主主義とか人権とか
どうでもいいと言うか、いい加減な考えの国だ。

そこに英国が絡むことは、
果たして北朝鮮にとっていいことかどうか。。。。

今後に注目ですね。





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最終更新日  2004年09月04日 04時48分38秒


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