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2004年10月10日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
さて今日は、Lois Luccaさんに掲示板で約束した

「郵政民営化」

について書きます。
しかし、最初に申し上げておきたいのだが、
私は閣議決定された
郵政民営化基本方針の内容について、
詳細に論じることはできない。

これは私の専門の範囲を超えるからだ。

いや、この基本方針がいいとか悪いとか言うだけなら、

でもね、

「ロジックなき左翼系。。。」

の時に掲示板に書いたように、

「僕はこう思う。なぜなら。。。」

の「なぜなら」の部分をきちんと論じられないなら、
何を書いてもあんまり意味がないからだ。

私は、ブログや掲示板の世界の
そのほとんどがそうである、
「僕はこう思う」
で終わってしまう次元で
物を書くつもりはない。


私などではなく経済学者の方々だと思っている。

したがって、今日の目的は、
今後国会でメインの政治課題となる、
「郵政民営化」についての論点整理を
私なりにしてみる、ということでご理解いただきたい。


こういう時に登場いただくのは、

黄昏ぶらざ~ずV3・O田!

わー、ぱちぱちぱちぱちぱちぱちぱちぱち!

ということで、
芸術会館のカフェにて大いに語りましょう!!

かみぽこ(以下K)「いやあ、昨日は酔った勢いで大勝利宣言をしてしまって、
すまんかった。。。(苦笑)」

O田(以下O)「いやあ、やっぱりこう、新聞社も戸惑いが隠せないって感じですね。」

K「まったくだな。」

O「新聞社も政府批判のネタに中国の反日感情を使ってましたから、
当の中国政府にあんなふうに言われると、どう書いていいものやらって
感じでしたね。」

K「笑っちゃうな。」

O「ところでね、かみぽこさん。」

K「何?」

O「郵政民営化なんですけどね。あれ、なんかへんな方向に行ってるような
気がするんですよね。」

K「うん。つまりあれだろ?小泉さんってのは
ご存知の通り、10年以上も前から『郵政民営化』一本やりで
騒いでたわけだけど。。。」

O「その内容が、変わっちゃったように思うんですよね。

元々、小泉さんがずーっと言ってたのは、

『郵便貯金が大蔵省理財局に預託されて、
それが財政投融資として特殊法人に融資される。

これが、特殊法人の非効率な経営を助長する。
また特殊法人は官僚の天下り先になるので、
官僚もその業務をどんどん肥大させていく。

郵貯を民営化して、大蔵省への預託を辞めて、
特殊法人への資金の流れを絶つ。

これは特殊法人への資金の元栓を絶つことになり、
結果行政改革が自然に進んでいくことになる。

だから、郵政民営化は行政改革の本丸なのだと。』」

K「えーと、なになに?難しいな。(笑)

要するに、郵貯のお金は、大蔵省に預けられて、
特殊法人に流れてたんだな。

それも、天下りの役人の退職金になるから、
どんどんどんどん流れていたと。。。

で、ゼネコンとか、それにたかっていた国民も
いっぱいいたということだな。

要は日本社会の悪い問題の根本はここにあると。(笑)
だから変えるんだと。」

O「ちょっとそれは言い方が荒っぽすぎますけど。。。(苦笑)

まあ、小泉さんは、郵政相や厚生相の頃、
そう言っていたはずなのです。
彼にとっては、郵政民営化とは『郵貯民営化』だったはず。」

K「それが、小泉政権が誕生したら、
いつの間にか『郵便局の民営化』の話が
目立つようになっちゃった。。。」

O「そうなんですよね。」

K「これは政治的なパフォーマンスの色彩が強いかもな。」

O「ヤマト運輸のローソン告訴の件とかね。
自民党の郵政族も、突き詰めると一番問題にしているのは、
『全国一律ユニバーサルサービス』を守ることですしね。」

K「俺のつたない知識の範囲だけど、
基本的に郵便事業は民営化じゃないと思ってるんだよな。」

O「そうだと思います。
民営化とユニバーサルサービスは完全に矛盾するものです。
郵便事業会社がユニバーサルサービスを保つから、
政府から補助金をもらうと。

それで新規商品とかバンバン開発したら、
そりゃ他の会社と公平な競争にはならんですよ。

ヤマトが怒るのはもっともです。」

K「細かい話はわからんけど、
郵便事業は税金投入しての『超国営化』
だと思うんだよな。

ユニバーサルサービスについては国民のコンセンサスはある。
税金投入しても問題ないところだよな。

小泉さんには今こそ 『やらないという指導力』
を発揮してほしいところだな。」

O「基本的には賛成ですよ。」

K「ところでO田よ。じゃあ郵貯と簡保はどうなんだ?」

O「うん。元々小泉さんが主張していた郵政民営化論に戻るんですけど、

『郵政民営化の目的が特殊法人への資金の流れを絶つ』

ということなら既に橋本内閣の時にできちゃってるのですよね。」

K「なるほど。

1. 郵貯の大蔵省理財局への預託廃止。
2. 郵貯は自主運用。
3. 特殊法人は財投債(国債)を発行して資金調達する。

これで既に目的は達成してると。

でもなあO田、ちょっとよくわかんないんだけど。。。。」

O「はい。」

K「財政投融資が財投債に変わっても、
結局それは郵貯が買ってるよな。
それに郵貯って今でも資金の80%以上を
国債で運用してるだろ?

あんまり特殊法人への資金の流れは変わってないんじゃないか?」

O「いや、この財政投融資が国債に変わったところは重要なんですよ。」

K「どういうこと?」

O「結局ね、運用先が財政投融資だった時代には、
ばか高い金利で特殊法人に貸してたわけです。
たとえ特殊法人がそれで大赤字出しても、
政府が保証してくれますから。」

K「なるほど。」

O「それで郵貯は儲けに儲けて、
それであの信じられないような
ノーリスク・ハイリターン商品

『定額貯金』

を売りまくってたわけです。」

K「あの、高金利がついて、
定期のくせに半年預ければ後は引き出し可能という、
郵貯の主力商品ね。
郵貯の残高(約250兆円)の8割を占めるという。」

O「そうです。それがね、
郵貯の運用先が国債に変わったわけです。
そうすると。。。」

K「運用先がものすごい低金利に変わったわけだ。」

O「その通り。だから郵貯はこのまま定額貯金を売り続けると、
ものすごい赤字になるのです。」

K「首が絞まっていくということか。」

O「そう。このままでは首が絞まっていくので、
郵貯は徐々に規模を縮小せざるを得なくなるのです。

そして、規模を縮小していくと、
国債を購入し続けるのが困難になると。
そうすると、政府もだんだん国債を
簡単に発行できなくなってきますから、
徐々に財政規律が効いてきて、
財政赤字が減ってくるようになると。」

K「なるほど。行革だ!と叫んでみたところで、
実際にものすごい数の特殊法人があって、
国民も食べていくためにそれにぶらさがっている。
政府も多額の国債を発行して
借金がとんでもないことになっていると。

それを急に激変させると大変なことになるけど、
徐々に財政規律が効いてくるようにと考えたわけだ。」

O「そう思います。そういう意味では
橋本政権の時のこの改革は悪くないと思ってます。

それで小泉政権での郵貯の民営化なんですが、
基本的にはこの線に沿っていて、
評価できるものだと思うのですよね。」

K「そうか?」

O「はい。例えばよく郵貯が民営化後も
国債を購入し続けることが批判されてるようですが、
実はそれでいいのです。

郵貯を国債で縛ることで、
郵貯は首がますます絞まり、
規模を縮小せざるを得なくなるのです。」

K「なるほど。」

O「郵貯を国債で縛るからこそ、
激変なしに中長期的には政府の国債発行額を減らし、
財政赤字を減らすことになるのだと思います。

いきなり民営化だ!って言って、
完全自主運用で国債は買わんとなると、
国債市場がどうなるか。。。

それにあの巨大な郵貯が好きなように運用して、
好きなように商品を開発すると、
それこそ民業圧迫ですよ。

今回の方針は現実的ないい線なんだと思います。」

K「あと、あれだよな。
今回の基本方針には入らなかったけど、

『定額貯金の預入1000万円の上限撤廃』

を小泉首相が言ってるよな。
民営化なんだから上限なんてないだろうって。」

O「そうです。それが民営化案に入ってくると、
郵貯にとって決定打になりますね。

1000万円の上限がなくなると、
瞬間的には定額貯金に資金が殺到するかもしれません。
しかし、殺到すればするほど郵貯は大赤字です。

今のようなノーリスク・ハイリターンの商品は
続けられないでしょう。

やっぱり郵貯は縮小せざるを得なくなる。」

K「なるほどよくわかった。
今日の話をまとめると、

郵便事業の民営化は何でやってるのかどうにもようわからん。
パフォーマンスかなあと。

郵貯・簡保の改革については、
まず橋本政権での改革があって、
その延長線上に小泉政権での改革がある。

結果として、郵貯が縮小し、
中長期的に財政規律が利いてくる仕掛けがしてある。

激変を避けるという意味でも、
これはまあいい線なんじゃないかということだな。」

O「そうですね。」

K「まあしかし、郵貯改革の方は
技術的で地味な話だからな。

だから、小泉さんも郵便のほうで
族議員とやり合ったりして派手にやりたいのかもね。

俺は小泉さんはよくやってると評価してるけど、
郵便の改革はパフォーマンスなのかな。

まあ、ほどほどにねって感じかね。

それで最後に1つ言うと、
郵政民営化は枝葉末節のこととかいう
政治家とかいるけど、
とんでもないごまかしだよな。

郵政民営化こそまさに行革の本丸中の本丸。

ただし、それは
郵便改革ではなく、
郵貯・簡保の改革。

これまで日本社会でどれだけの人間が
この巨額の資金の甘い汁を吸ってきたかということだな。」

O「そういうことですね。」

えー、こんなところで
今日は黄昏ぶらざ~ずV3・O田の講義を受けてみました。
どんなもんでしょうか?(苦笑)

まあ、最初に書いたように
郵政民営化の論点を整理するくらいしかできないんですけどね。
どなたか、今日書きましたものについて、
もっと深く問題点をご指摘いただけるようでしたら、
ありがたいです。





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最終更新日  2004年10月10日 06時52分03秒


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