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2006年06月05日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
さて、今日は「英国留学回想録」です。


「一筋の光明。」
(2000年11月上旬)

前回は、コースについていくために、
一生懸命朝から晩まで図書館に行って勉強すると、
他人との交流の時間がなくなり、
英会話力が向上しなくなるという
ジレンマに悩んだことを書いた。



「この1年の留学では英会話を捨てて、
学位を取るための勉強に集中する」

だった。

朝は6時に起床し、
シャワーを浴びて2時間くらい勉強。
8時になったら朝食を食べて、図書館へ。
12時に一旦寮に帰って軽く昼食を取ったら、
再び図書館へ。
午後5時になったらまた寮に帰って、
フラットメートがキッチンに来る前に
さっさと夕食を済ませてまた図書館へ。

寮に帰って寝る。

授業がない日は土日も含めて、
こんな毎日を過ごしていた。

フラットメートに会わないように
朝昼晩の食事と寝る以外は寮にいないようにしたのだ。


その当時、私はなんとか授業についていこうと
必死ではあったが、この生活そのものについては、

「なんて楽な生活なんだ」

と思っていた。
冗談で言っているのではない。

だって、私は会社時代、
横浜の寮から会社に8時半頃には着くために、
6時前には起床して、満員電車に2時間弱揺られていた。

仕事は深夜まで残業してタクシーで帰ることも多かった。
寝るのは午前1-2時くらいで、
睡眠時間は多くて4時間くらい。

それに比べたら、
午前0時まで図書館にいたところで、
寮まで歩いて10分で帰れる。

6時間弱は毎日寝れるわけで、
会社時代に比べたらなんと楽なことか。

精神的にはともかく、
肉体的には絶対に楽だと思えたことが、
この時期の私には
1つの救いになった。

図書館では、
50分勉強して、
10分休憩というサイクルを
繰り返す形で勉強した。

10分の休憩には、
図書館の外に出て、
タバコを1本吸う。
(ちなみに私は今は、
タバコを完全にやめている。)

これを午前0時の図書館閉館まで繰り返す。

その頃、何を勉強していたかと言えば、
毎週の授業で、読むようにと指示されている本を
必死に読んでいた。

読んだだけではさっぱりなので、
本の中でなんとなく大事だと思う部分に
付箋をつけて、ノートに書き写したりしていた。

しかし、未だ本に書かれていることを
理解するのがやっとで、
それに対して賛成とか反対とか
批判することなんて、
全然できなかった。

相変わらず授業では、
当てられたときに一言くらい発して、
先生に

「INTERESTING!(興味深い)」

とか形式的なことを言われて、
私の発言が取り上げられることはなく、
別のコースメートが次々発言して。。。
となんとも恥ずかしい状態が続いていた。

ハリー教授の授業では毎週プレゼンなので、
担当する本を必死に読んで要約して、

「こう書いてあります。」

とだけたどたどしく発表して、
ハリー教授からにこやかに

「それであなたはどう思うの?」

と聞かれると、なんとかかんとか一言発して、
あとは先生が議論を引き取って
私が沈黙する中、
他の学生が喧々諤々議論する。。。。

そして、この頃になると、
私は非常によくないクセが着いていた。

授業で先生に指名された時、
うまく答えられなくなると、

「あー、はう、きゃないせいー。。。。」
(Ah, How can I say….=どう言ったらいいんでしょう。)

と言って、下を向いて黙るクセだ。

つまりこれは、

「実は答えたいことはわかっているんだけど、
英語がわからないんだ」

ということをアピールするクセなのだ。
実は、英語ではなく、
何を答えたらいいのかが
わからなかったのにね。

これは最低最悪のクセだ。
英語がつたなかろうとなんだろうと、
ゆっくりでも答えを言おうと
努力するべきなのだ。

その努力しないで、
ごまかしに走っていたのだから。

まあでも、
あの当時の私を責めても仕方がない。
コースの中で毎日恥ずかしさ、
惨めさを感じる中での、
必死の自己主張だったのだろう。

あれがあったから、
今の自分はあるのだ。

とにかく、私は毎日ひたすら
図書館にいた。

そのうち、私は1つの事に気がついた。

朝1番に図書館に入って、
最後に図書館から出る。

寮の部屋に帰ってきて、
ちらりとキッチンを横目に見ると、
フラットメートたちは談笑している。

朝起きると、みんなまだ寝ている。

つまり、勉強しているレベルは別にして、
勉強している時間に関しては、
どうも自分よりやっている奴はいないらしい。

しかも、自分はこれでも
まだ会社時代に比べれば楽だと思っている。。。

これだ。
これだけは誰にも負けない。

長時間勉強して、
疲れないタフさだけは
昔鍛えているだけに
誰にも負けない。

人が1時間で読むところは
3時間かけて読めばいい。

人が1時間で理解するところは、
5時間かけて理解してもいい。


それなら自分にもできる。

自分が一番タフだと思い込むのは、
今思えば勘違いでしかなかったのだろうが、
それでも、そう思い込むことで、
1つ迷いが消えた。

「人よりも長時間勉強すること。」

自分にはこれしかない。
でも、これなら誰よりもできる。

そう思い込むことで、
私のもがき苦しむ毎日に、
一筋の光明が差してきたのである。






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最終更新日  2006年07月18日 08時03分34秒


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