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2006年10月03日

松山千春　「夢」

カテゴリ：カテゴリ未分類

松山千春氏の楽曲を全く音楽理論的根拠のない、

人生と恋愛を考える（？）このコーナー。

ということで、今日はこの曲。

「夢」

まずはいつものように曲の世界から。

夢からさめたら涙が流れた　そんなに悲しい夢でもないのに
正夢逆夢どうでもいいけど　オイラは涙を流しているんだ

何かがどこかで　くるいはじめてる

寝付きと寝起きの悪さは格別　けだるい気分でカーテンを引く
一体全体どうしたんだろう　真暗闇で何にも見えない

何だかおかしい　オイラの世界は
何だかおかしい　オイラの世界は

春夏の次は　秋が来て　そして冬
日が沈むと夜　やがて日が昇り朝

Hu Hoo Hoo　何故　Hu Hoo Hoo　何故

少しは落ち着きテレビを付けると　見知らぬ風景映し出している
ラジオはラジオで言葉も判らず　オイラは何にも出来ずにいるんだ

助けて欲しいと　初めて思った

心の中では生まれた頃から　今日までの事がフラッシュバックだ
あの人この人いろんな出来事　オイラは涙を流しているんだ

返しておくれよ　オイラの世界を
返しておくれよ　オイラの世界を

春夏の次は　秋が来て　そして冬

Hu Hoo Hoo　夢　Hu Hoo Hoo　夢
Hu Hoo Hoo　夢　

（JASRAC許諾第J070214365号）

うん。。。

この曲はね、実は紹介するのは
2回目になるのだけれども、
この曲は単なるアルバムの一曲であって
それも売れなくなってからのもんだから
ほとんど誰も知らないと思うんだけど（苦笑）
要は、陽水さんの

「氷の世界」

みたいな曲であってね、
あんまりフォースソングの
歴史とか知らんけど、
勝手に類型してしまうと、
たぶんフォーククルセイダーズの

「帰ってきたヨッパライ」

あたりを源流とする

「不条理フォーク」（？＝笑）

の流れに属するもんかなと思う。

それで、なんで今日は
この曲なのかというとね、
いや、博士論文の仕上げに
取り掛かったこの1ヶ月、
どうにもこの曲のような場面が
頭に浮かんできて
しょうがなかったんだよね。

それはどんな場面かというとね
私が最初にうちの学校に
来た頃のことだよね。

「留学回想録」に書いたけれども
私がうちの学校に来た頃は、
もう散々だったからね。

学校の寮に着いて、
パソコンを開いたら
画面が割れてたとか（苦笑）
学校の周りには
コンビニくらい
あるのかと思っていたら
何にもなくて
何も食べるものがなくて
最初の1ヶ月で
7キロやせたとかね。（苦笑）

なにより、今でこそ
学校の寮は全ての部屋で
インターネットが使えるように
なっているけれども、
6年前のあの当時は
大学院生用の部屋でしか
使えなかった。

私は最初、大学院への入学が
正式に決まってなくて、
プレセッショナルコース、
つまり大学の語学学校に
入っただけだったわけだから、
当然、インターネットも使えない
古い小さな部屋だった。

イングランドのド田舎の
周りは森ばかりの丘の上の
古ぼけた寮の一室で
完全に情報から遮断されたわけだ。

その上、8月頃でね、
日本より10度くらい
気温が低いんだけど、
冷房とか全くないから
それはそれで暑い。

夜とか窓を開けっ放しにしないと
部屋にいられない。

ところが、窓を開けっぱなしにすると
ミツバチとかどんどん部屋に入ってくるし
なんかよくわかんないんだけど
日本では見たことがない
足が異様に長い虫が
どんどん部屋に入ってきて
ゆらゆらと飛び回るんだよね。（苦笑）

それで、なんだか部屋にいても
落ち着かないし、よく寝れないのだ。

とほほ。。。と思いながら
寮の1階のロビーに行くと、
TVがあるわけだ。

TVを観ると、なにやら

「シンプソンズ」

とかいう、
全身黄色の人間（？）が登場する
技術的には日本の1970年代くらいの
アニメーションをやっているのだけど、
なんだか登場人物はみんな
早口で英語をしゃべっていて、
何を言っているのか
ぜんぜんわからない。

(俺はなんでこんなところにいるんだ？
日本に早く帰りたい。助けてくれえええ。。。）

英国に来てわずか3日で
マジでそう思った。。。（苦笑）

こうなると、なぜか
昔のことを思い出したんだよね。

商社マン時代のね
綺麗なOLのお姉さん方
華やかな夜の東京や大阪、
クラブのお姉ちゃんたちの
うひょひょ。。。

えっ？
仕事のことは
思い出さんのかって？？

なんか、文句あっか。。。（苦笑）

まあ、とにかく、
なんでこんなところに
自分はいるんだろうと思ったら、
逆に、もう忘れたかったはずの
昔のことがどんどんどんどん
思い出されてきたんだよね。

まさに、フラッシュバック。（笑）

まあ、でもね、
英国に来てわずか3日で
日本で帰りたくなったのに、
気がついたら6年もいた。

そして、気がついたら
博士論文を仕上げようとしている。

そんな時に、
次から次へと思い出される
英国へ来た最初の日々の
悪戦苦闘の数々。。。

あれは、「夢」だったんだろうかと、
ふと、思ったりしたね。

それでは、またね。

アルバム「LALALA」収録　　　　　　　　　　　２０００年５月１０日発売
アルバム「季節の旅人」収録　　　　　　　　　２００１年３月３１日発売

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松山千春／LA　LA　LA

『松山千春　季節の旅人』

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