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2007年01月22日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
さて、「かみぽこ政治学」です。

なんだけれどもね。。。(苦笑)

まず、この記事を取り上げたいんだよね。

『憲法改正、民主の大半賛成=塩崎官房長官

塩崎恭久官房長官は18日夜のTBSの報道番組で、
憲法改正の手続きを定めた国民投票法案について、

「野党の皆さんもやるべきだと思っている。
(同法成立後に)新しい憲法をつくることは、


と述べ、通常国会での民主党の協力に期待を示した。』
(時事)

うん。。。

なんか、中曽根(康弘)さんも
似たようなこと言ってるよね。

いまだ、政局には生臭い嗅覚を
持ち続けている中曽根さんと、(苦笑)
一見優等生風ながら、
安倍側近の中で
唯一けんかができる男、
塩崎官房長官が

民主党に秋波を
送ってるわけだから(苦笑)
せっかくだから
なにか書いてみようかと
思うわけだ。



「政局、政局、うひょひょ。。。」

の話にはしないつもりである。
「せっかくだから」
もうちょっとまじめに、
政治を勉強したい方に
役に立つ話にするつもりです。

いや、ほんとだって。
ぜったい、うひょひょな話に
しないから。。。(笑)

まあ、このエントリーは

「参院選:民主党が勝ったら憲法改正!?」

という、刺激的なタイトルを
つけてるわけだけど(苦笑)
これ、言いたいことは
いたってまじめに
日本政治の1つの法則を
論じてみたいと
いうことなんだけどね。

その法則というのは、

「自民党が弱く、
中道左派政党が強い時に
安全保障政策は前に進む」

ということなんだよね。

一見、逆みたいなんだけどね。(苦笑)

これは、どういうことかというと、
戦後の日本政治の歴史では
自民党が総選挙で敗れて議席を減らし
逆に中道左派政党が議席を増やして
与野党伯仲の状況になったり、
中道左派政党が政権を取ったり
連立に加わったりした時に
安全保障政策を前進させる
政策が決まっているということなのだ。

なぜにこんなことになるかというと、
与野党の議席数に大きな差があるときは
野党は政権の座を意識することがないから
安全保障問題については
ただひたすら、
自民党に反対してれば
いいということになる。

「自衛隊は違憲!
日米安保廃棄!!
非武装中立だ!!!」

と叫び続ければ
いいんだよね。(苦笑)

逆に自民党は、
野党の反対が大きい時に
安全保障政策を無理に前に進めると

「自民党の横暴」

と、野党から攻撃されて、
世論の支持率が落ちて
次の選挙で議席を減らすことを
恐れるので、
あまり無理をしないことになる。

その結果、安全保障政策は
前に進まない。

一方、与野党伯仲して
野党が政権奪取を
意識するようになると
安全保障問題について
ただ反対だけでなく、
現実的な対応を
模索するようになる。

「現実的に自衛隊も日米安保も
存在しているわけだから。。。」

と言い出し始めるわけで、
その結果、自民党と野党の間に
話し合いの余地が生まれて、
お互いに歩み寄るようになり
安全保障政策が前進することになる。

これ、ほんとのことなんです。

ここから先は、

「自民党が弱く、
中道左派政党が強い時に
安全保障政策は前に進む」

という、歴史的事実を
いくつかご紹介したいと思う。

まず、大平内閣(1978年12月―1980年6月)。
この内閣では

「総合安全保障構想」

というのが打ち出されて、
安全保障の概念が
単に軍事的脅威への備えだけではなく
国家の安定に必要な
経済・食糧・エネルギーなどの課題も
総合的に捉えるところまで
拡げられるという
非常に画期的な構想が
打ち出されたんだよね。

ところがこの大平内閣、
政権の基盤は非常に弱かったんだよね。

僕はこのブログで常々、

「消費税は政権を次々と倒してきた」

と言ってきたけれども
その第一号が大平内閣であってね。

大平内閣は「一般消費税導入」を打ち出して
1979年総選挙で惨敗。
与野党伯仲状態になっただけでなく、
自民党内でも福田赳夫・三木武夫らの
反主流派とのいわゆる

「40日抗争」

が勃発し、党内は分裂状態になった。
(この40日抗争の時に、
あのハマコーさんが
自民党本部に反主流派が築いた
バリケードを破壊し、

「いいか、よく聞け!

かわいい子供達の未来のために
自民党があるのだということを忘れるな!

お前達のために自民党が
あるんじゃないんだからな!」

の、迷演説(?)があったわけだね。。。)

この時、野党は政権奪取を
現実的なものとして
社会党・民社党・公明党の間で
連合政権構想を検討した。

その際、特に社会党はそれまで

「自衛隊は違憲。日米安保条約廃棄。」

一点張りだったのを変化させ

「自衛隊のシビリアンコントロール強化。
日米安保条約の拡大適用をやめる。」

という、
自衛隊と安保条約の存在を前提とする
当時としては極めて画期的な(苦笑)
現実的対応を打ち出したんだよね。

次に自民党・社会党・さきがけの連立であった
村山内閣(1994年6月―1996年1月)。

これは言うまでもなく
みなさんご存知でしょう。

村山首相が国会で

「自衛隊合憲、日米安保堅持」

と発言し、社会党の政策転換を
独断専行で強行したわけでね。(苦笑)

自民党が単独で政権を担う力をなくし、
社会党・さきがけと連立を組んで
その上、社会党の村山委員長に
総理の座を譲ってまでして
ようやく政権与党の座につけたというような
状況だったにもかかわらず
村山首相は自民党の安保政策の転換を
要求するどころか

「現実を直視して」

社会党の政策のほうを
転換させてしまったのである。(苦笑)

更に、小渕内閣(1998年7月―2000年4月)。

この内閣は、1998年7月の参院選挙で
自民党が大惨敗を喫して
橋本内閣が総辞職した後に
発足したもので、
参院で与野党逆転しており
政権基盤は極めて不安定だった。

ところが、小渕内閣は巧みな連立工作の末、
自由党・公明党と連立政権を組むと、

「周辺事態法(日米ガイドライン)」
「憲法調査会発足」「国旗・国家法」
「通信傍受法」「国民総背番号制」

と、重要法案を立て続けに成立させた。
これらの法案はどれも、

「内閣の1つや2つはつぶれる」

と言われたものだったのだが、
特に「平和の党」であるはずの(苦笑)
公明党が反対するどころか

「政権担当能力を示すために現実的に対応し」(苦笑)

ものすごい勢いで
法案はどんどん成立してしまった。。。

最後に、小泉内閣(2001年4月―2006年9月)。

えっ?と思うかもしれないが、
小泉内閣で

「テロ特措法」「有事関連三法」

などが成立したのは、
小泉さんが連立パートナー・公明党を
うまく利用したからなのだよ。(笑)

小泉さんがこれらの法案を
官邸主導でまとめようとした時、
自民党の防衛族は
意思決定から外されることに
猛反発したんだよね。

でも、小泉さんは
山崎幹事長を使って
公明党に根回しをして
公明党の法案への支持を取り付けた。

その結果、公明党の協力がないと
選挙に勝てない自民党の議員たちは
大人しくなって法案賛成に
回ったんだよね。

要するに、小泉内閣での
安全保障関連の法案も
「平和の党」であるはずの
公明党の現実的な対応によって
成立したということだ。

。。。どうですか?(笑)

「自民党が弱く、
中道左派政党が強い時に
安全保障政策は前に進む」

には、これだけの事例があるわけです。

そう考えてみると、
今年7月に予定されている
参院選は非常に興味深いように思える。

普通に考えれば、参院選で民主党が勝って、
参院で与野党逆転なんてことになると、
重要法案はなにも成立しなくなり、
安倍内閣は死に体となる。

当然、安倍内閣の最重要課題である
憲法改正も頓挫する、
と考えるのが自然だ。

だけどね。。。

もし、民主党が
政権交代だけを狙って
すべての法案を頓挫させる
動きに出た場合、
国民がこれを支持しない
可能性はあるよね。

年金問題など、
国民にとって待ったなしの
重要課題はたくさんあるんだから。

民主党が政局に浮かれていたら
国民の怒りが爆発するかもしれない。

その時、小沢民主党が
自民・公明との大連立を
考えないとはいえないよね。

そして、この大連立ができたら、
憲法改正は本当に現実的なものになる。

もちろん、現時点で小沢さんはじめ
民主党の誰からも
大連立という言葉は出てこない。

まあ、当たり前だわね。。。(苦笑)

だけど、半年先のこと、
ましてや選挙の後のことなんて
なにが起こるかなんて
わかりゃしないわけだ。

冒頭の塩崎官房長官の発言にあるように、
民主党内に憲法改正の必要性を認識する人は
たくさんいるわけだし。

なにより、民主党の代表は
小渕内閣の時、
当初野党側にいながら、
突然手のひらを返したように
自民党と連立を組んだ
自由党の党首だった
小沢一郎さんなんだから。

そして、自民党内にも、

「憲法改正を推進しながら、
安倍内閣と距離を置く人たち」

が、たくさんいることも
気になるよね。

額賀・久間・石破という
防衛族の大物を抱えながら
内政面では社民党より左寄り(?)で
改革継承路線の安倍内閣とは
本来的に距離がある津島派。

そして、古賀さん、山拓さん。。。

もちろん自民党の人たちは、
口が裂けても参院選に負けるとは
言えないわけだけれども、
このまま安倍内閣の支持率が
落ち続けるような状況になると
どう動くかわかんないかも
しれないね。

いずれにせよ、
もし参院選で自民党が勝つと、
民主・社民・共産はもう
憲法改正反対で大騒ぎするだろうし、
そうなると、自民党も
なかなか憲法改正の世論は
作りづらくなると思うのだ。

憲法改正だけを考えれば
むしろミンストウが勝っだほうが
動きが活発になるっつうごとも
あるかもすんねえなあ~、
(久々に「会津のケネデー」
渡部こーぞー節で=苦笑)

ということです、はい。

まあ、ちょっとした頭の体操です。(笑)

それでは、またね。



「かみぽこ政治学」バックナンバーは こちら。





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最終更新日  2007年01月22日 10時32分49秒


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