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2007年08月28日

安倍人事を考える（６）：そして、体にダイナマイトを巻きつけて親分たちを人質に。

カテゴリ：カテゴリ未分類

５．そして、体にダイナマイト巻きつけて親分たちを人質に。

麻生太郎幹事長
二階俊博総務会長
町村信孝外務大臣
額賀福志郎財務大臣
高村正彦防衛大臣
伊吹文明文部大臣
（＝留任、伊吹派会長、当選8回、労働大臣、
国家公安委員長、大蔵省官僚など）

（山崎派、当選8回、経済財政大臣、
労働大臣など）

うん。。。

これは派閥の親分、
またはそれに順ずる
派閥の次期リーダーを
次々に入閣させたことで、
大物政治家の能力と経験に
期待するものと
マスコミも論じているものだけどね。

僕は、「政治力学的」に考えて、

あるなあと感じてるんだけどね。（苦笑）

それは、安倍首相が
意図してそうしたのかどうか
人事に関していろいろ
動いていた人たちが

よくわからないけれども。。。（苦笑）

僕はこれまで人事に関しては

「大物を並べればいいというものじゃない」

と言ってきたのだけれども、
今、安倍内閣が
置かれた状況を考えると
こういう派閥リーダーの並べ方も
おもしろいもんだなあと思う。

このエントリーの最初に書いたけど、
僕は今、安倍首相に対して
妙な求心力が集まり始めてるように
感じていてね、
それは例えるならば
ダイナマイトを体に巻いて
官邸に立てこもったかのような
安倍首相の「狂気」に
みんな恐れをなしてしまったような
感じだと思うんだよね。

そして、安倍さんはなんと、
今回の人事で

「派閥のリーダーたちを
ことごとく人質に取ってしまった」

と思うのだ。

自民党の議員たちにとっては
これはたまらんよ。

「狂気」の首相で
自民党は本当に崩壊するかと
恐れているところに、
自分たちの親分が
ことごとく人質に
取られてしまったわけだ。

いや、ほんとの話。。。（苦笑）

これでは、子分たちは
安倍内閣に協力せざるを得ない。

安倍首相がダイナマイトで自爆したら、
自分の親分も爆死してしまって、
自分の政治生命も終わってしまうからだ。

みんな死ぬ気になって
安倍内閣を支えるしかない。
倒閣運動なんかやったら、
ほんとに自民党が自爆してしまうから。。。（涙）

しかし、１つ疑問なのは、
派閥のリーダーたちは
自らを安倍首相の人質にするような
入閣や留任の要請を受けたのか。

彼らはすでに経歴としては
あとは首相になるだけ、
みたいな立派な方々だ。

これ以上ポストを求める
必要がない方々なわけだ。

それなのに、なぜ
揃いも揃って入閣したかというと
これはもう繰り返しになるけど

「進むも地獄、引くも地獄」

ということであって、
外で静観しているには、
あまりにも安倍首相が
「危ない」ということだろう。

どうせ地獄なら、
中に入って支えるしかない、
という判断をせざるを得なかったのだ。

要するに、安倍首相が

「自分だけは悪くない。
自分だけは辞めない」

という「狂気」の判断を貫き通すことで、
期せずして挙党一致体制が
出来上がってしまったような感じだ。

最後に、ここで１つ気になるのが、
政権と距離を置いてしまったように
思える2人のことだね。1人は

中川昭一さん。
（伊吹派、当選8回、自民党政調会長、
農林水産大臣、経済産業大臣など）

「政界の核武装・酒乱・チョイ悪親父」（苦笑）

は、ここでガラッと化ける
可能性があると思うよ。

何度も書いてきたけど、
総理・総裁の座は
中川家の悲願。

昨年の今頃と違って、
平沼親分ももう派閥に
帰ってこないことが
はっきりした。

いよいよ、その悲願に向けて
動き出したのかもしれない。

今回の安倍人事で、
伊吹さんが留任して、
中川昭さんが閣外に残ったのは
伊吹派のしたたかな
両にらみ戦略だろうね。

伊吹さんがリスクを抱えながら
安倍内閣に派閥としての
忠誠を見せながら、
事実上の派閥の総裁候補
中川昭さんは温存ということ。

安倍政権が浮上してもしなくても、
伊吹派と中川昭一さんは
生き残ろうということだ。

そして、もう1人はもちろん、

古賀誠さん。
（古賀派会長、当選9回、自民党幹事長、
運輸大臣など）

ということになる。
彼はなにを考えているのか。。。

これは、このエントリーに書いたようにね。
（2007年5月31日
「大宏池会」も「中宏池会」もできっこないわけ。（前編）
「大宏池会」も「中宏池会」もできっこないわけ。（後編））

古賀さんは、
政権の中に麻生さん、
政権の外に谷垣さんという
２つの駒を同時に持つことになる。

安倍内閣が浮上してもしなくても、
どっちに転んでもいいという
最強のポジションを
確保したといえるだろうね。

ただ、繰り返すけど
それは自民党が下野するような事態に
陥らないというのが前提だけど
古賀さんはたたき上げだし、
小泉さんとも付いたり離れたり
死闘を繰り広げてきた人。

たとえ下野しても、
そこからまたやり直せばいいと
淡々と構えているのかもしれない。

誰もが浮き足立っているように見える中で
古賀さんの落ち着きに凄みを感じるのは
僕だけでしょうか。

ふう。。。

長かったですね。
疲れました。（苦笑）

とりあえず、今回の安倍人事、
果たして完全に
検証ができたかどうかと
いうところもあるので、
僕の気づかなかった
いろいろおもしろい視点があれば、
掲示板に書き込んでいただくと
うれしく思います。

最後に、遠藤武彦農林水産大臣の
顔が怖すぎることが
気になることを指摘して、
このエントリーを
終わりとしたいと思います。

うひょひょ。。。（苦笑）

それでは、またね。

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