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2008年03月13日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
さて、「かみぽこ政治学」です。


「日銀総裁人事」。

いつも言ってる通りですが
いわゆる、日銀の金融政策については
それがいいとか悪いとかは
よくわかりません。(苦笑)

しかし、金融政策の過程については、
博士論文まで書いた自分の専門だし、特に、


「日銀法改正」

は、メインのケーススタディとして、
一生懸命資料を収集し、
関係者へのインタビューも
散々やったわけだからね。

だから、この問題が
最終的にどう結着するのか
わかんないですけど、
ちょっと自分の思うところを
書いてみたいと思う。

さて、この「日銀総裁人事」について、

3月19日に任期満了を迎える
福井俊彦日銀総裁の後任人事について
3月7日の衆参両院合同代表者会議に

「武藤敏郎副総裁の昇格」

を提案した。


武藤氏が大蔵省出身であることから

「財政金融の分離」

の原則から難があることと、
衆院で政府与党が予算案などを
強行採決してしまったことで

「与野党間の信頼関係は失われた。
話し合いをする状況にない」

と、態度を硬化させたことから、

「武藤氏の日銀総裁就任に不同意」

の方針を固めた。

そして3月12日、
野党が過半数を占める参院で
武藤総裁案は否決された。

さて、この「日銀人事」、
武藤氏の資質や経歴はどうだとか、
財金分離の観点からどうだとか、
金融政策はどうなるのかとか、
国際的な信認はどうだとか、
いろんな論点があると思うけど、
「かみぽこ政治学」的には
シンプルにこうまとめられる。(苦笑)

「結局、日銀人事を『政争の具』にしているのは
政府・与党か野党か?」

ということにね。(苦笑)

これはつまり、突き詰めると
いつも「かみぽこ政治学」で
指摘しているような、

「与党の横暴VS野党の怠慢」

が、争点だということだ。

いや、ちょっと違うかな?

「与党の怠慢VS野党の横暴」

なのかもしれないね。
今回に限って言えば。。。(苦笑)

いずれにせよ、
日銀総裁に最もふさわしい人物を
ポジティブに選ぼうという
感じではない。

「財金分離」というけど、
ただ財務省の事務次官だったから
ダメとかいうだけではなく、
武藤氏の考え方はどうなのか
日銀副総裁としての仕事がどうだったのか、
ぜんぜん突っ込んだ検証がされてない。
(武藤氏という人については、
私の博論での研究に基にして
このエントリーで思うところを書きます。)

政府・与党のコメントも

「野党の不同意は信じられない」「不可解」

だけでは、なぜ武藤氏なのか
よくわからない。

要するに、政府・与党も野党も
なんか自らの主張を説明するというより
相手がいかに「不可解」でいい加減かを
アピールしているように思える。(苦笑)

結局、ここでも

「横暴か怠慢か」

を争う、いつもの日本政治が
展開されているというわけです。(苦笑)

ただ、そんな「日銀人事」の過程だけど、
なにも意義がないというわけではない。

「日銀人事が初めて国民に注目された」
「これまで日銀総裁に
財務(大蔵)出身者が
何度も起用されていたことに
国民が初めて注目した」

というようなことがあると思う。
要は、これまで何度か書いてきた

「衆参ねじれ国会下における政治力学」

つまり、参院を野党が抑えたことで
政府・与党がこれまで長年
適当にごまかして通していたことが
ぜんぶ参院で

「野党の関所」

で引っかかるようになった。

防衛省でも厚労省でも
法案が参院で引っかかって
モタモタしているうちに、
これまで自民党・官僚・業界によって
長年行われてきた政治の恥部ともいえる
スキャンダルがボロボロ出てきた。

ご存じのとおり、
私は国会の機能不全については
もはや機能不全の自民党政権のウミを
1回完全に出し切った方がいいと
泰然と構えているわけですが。。。(苦笑)

まあ、この「日銀人事」については、
ウミを出すというような
ぐじゃぐじゃな話ではないとは
思いますよ。

ただ、今回の人事をきっかけに
一度「日銀総裁」の役割について
しっかり考えてみることは
悪くないことだと思う。

えっ?

「そんな悠長なことを言っていて
日銀総裁不在という事態になったら
日本が国際的な信用を失って
どうするんだ?」

うん。。。

では、そもそも論なんだけど、
日銀総裁って
国際市場に対して
プレゼンスって
ありましたっけ?

グリーンスパンのように、
一言で市場を動かすような
メッセージ性って
ありましたっけ?

ほとんどゼロの金利を
コンマ数%上げるとか上げないとか
そんなことをやってるだけで
国際市場になんの影響力が
あるんですかね?

そんなの、なんもないよ。。。

でも、これは私が思っていたというより
気のせいかもしれないけど、今回、

「日銀総裁不在で国際的信用が失われる」

なんてことを言っている人たちが
以前はこういうことを
言っていたように思うんです。

だから、「日本の国際的信用が。。。」
なんて、難しい顔をして
言っている人たちほど、
日銀人事が「政争の具」となることを
ここぞとばかりにおもしろがっている
やじ馬なんじゃないですかね?
ホントの話。。。

。。。失礼しました。(苦笑)

さて、次に「かみぽこ政治学」的に
見てみたいことは
「日銀人事」の攻防における
政府・与党と野党の
それぞれの戦略ということになる。

それでは、中編へ。





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最終更新日  2008年03月13日 20時06分09秒


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