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2008年04月10日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
さて、「かみぽこ政治学」です。

与野党の攻防については
自分としては
もう書き尽くしていて、
特に、新たに書くことは
なんにもないです。

どうぞ、いかようにも
評価してくださいませ。(笑)


福田首相と舛添厚生労働相の一応の謝罪と
それに対する国民のしらけっぷりについても
もう一度「年金問題」ののエントリーを
読み直していただければ
どういうことか
明快にわかることと思います。

さて、この日銀人事についてだけど
やっぱし1つだけ言わせていただくとね。(苦笑)

渡辺さんがいいとか悪いとか
そういうことは
他所さんにお任せするとして(苦笑)

集中させていただくとね。

「なんで福田さんは
『渡辺総裁案』を提示して
民主党にガチンコのケンカを
挑まなかったのか」



もう、これは国会での採決を見れば
明らかなことだ。

『渡辺副総裁案』でさえ、
民主党から合計8人の造反者
(反対と棄権を合計)が出たわけだ。

元々、鳩山幹事長など

「財務官経験者ならいいのではないか」

という考え方を持っていたわけだし、
今回も『渡辺副総裁案』には
若手を中心に同意してもいいと
考える議員も多かったようだしね。

もし、『渡辺総裁案』が提示されていたら、
小沢代表は若手を押し切って
「不同意」を決定できただろうか。

純粋に財務官としての
国際金融の経験を買うと
いうだけでなく
11日から行われる
先進7カ国財務相・中央銀行総裁会議に
マジに日銀総裁が不在になるという
事態に対する重い責任に
民主党議員たちは
さすがに耐えられなくて
更に多くの造反者が出ただろう。

もしかしたら、参院で
『渡辺総裁案』が
通ったかもしれないし、
通らなかったとしても、
民主党内で、造反者たちと
「財務省NO原理主義者」の
激しいバトルが展開されて
大混乱になっただろう。

これは民主党にとって

「進むも地獄・引くも地獄」

だっただろうなと思うよ。

きちんと整理してみると
わかるのだけれども、民主党は

(1)『渡辺総裁案』に同意した場合
「財金分離」「天下り廃止」、つまり
「官僚支配廃止」の原理原則が崩れる。

(2)『渡辺総裁案』に不同意の場合
原理原則は崩れないけど、
G7財務相・中央銀行総裁会議に
日銀総裁不在という
深刻な事態を招いてしまう。

小沢一郎代表の求心力については、
造反者と原理主義者の板挟みで
どっちにしても落ちる。

これが、『渡辺副総裁案』だと、
不同意したところで、
「官僚支配廃止」の原理原則は
維持できるわけだし、
G8蔵相会議に日銀総裁は
参加できるわけだから、
対外的にも大した問題はない。

突き詰めると、小沢代表の
求心力がどうかだけの
問題となるわけでね。

その小沢代表の求心力なんだけど、
そもそも、そんなものは
「大連立騒動」の際に
既に落ちているわけだから。(苦笑)

言いかえれば、民主党は
小沢代表の求心力など関係なく
動いていると言えるわけでね。

つまりは、日銀人事の混乱を
マーケットが最初から
織り込み済みだったように、
民主党としては、
小沢代表の求心力の低下、
あるいは支持率についても
傷を負うということは
織り込み済みだろうと思う。

だからこそ、小沢代表は
党内の突き上げにかかわらず
原理原則を貫けたと思う。

それと、民主党に関して
もう1つ指摘できることは、

「国会の論戦が単一争点に
ならないようにしている」

ということだね。

例えば、「日銀人事」で
与野党がぶつかった時は
同時に「道路特定財源」を
国会でぶつける形にする。

次に、「道路特定財源」で
与野党がぶつかった時には
同時に「年金」を煽り立てる。

与野党がぶつかる時は、
民主党も傷つくのは
当たり前のこと。

以前から書いているけど、
(「ナベツネ救国グループ」の話でも
読んでください)
世の中の半分は

「自民党中心の世の中が
続いたらいい」

と思っているわけだから。
言いかえれば

「民主党は日本国の足を引っ張っているだけ」

と、考える人も
世の中の半分はいると
いうことだからねえ。

だけど、そんな政府・与党と戦った時に
民主党が受けてしまうダメージを
別の「政府・与党のスキャンダラスな問題」を
同時にぶつけることで
緩和しているように思う。

これは、ここのところの
民主党の戦略の変化だと思われる。

実際、もう国民の関心は
多少「日銀人事」で
民主党に問題があろうとも、
それより「ガソリン税」と「年金」を
なんとかしてくれってことに
移っちゃっているわけだから。

さて、一方の政府・与党のほうだけど、
『渡辺副総裁案』を出してきたことは
民主党内をかき回したという意味で
『完全に民間人案』を出すよりも
よかったと評価はしたい。

ただ、残念ながらそれは
上に書いたように

「後退しながらの猫パンチ」

くらいの効果しか
なかっただろうと思う。

繰り返すが、世論的には
双方痛み分けかもしれないが、
福田首相の自民党での
求心力維持は
極めて難しくなったような
感じがしますね。

勝負すべき時に勝負しなかった
その度胸がなかったことが
民主党との力勝負に
勝てなかった原因だ。
事が終わってから
党首討論で感情を露わにしても
なんの意味もない。

「希代の喧嘩師」小泉さんが
ほんとに懐かしく感じる
状況だと思いますよね。

さて、福田首相は次に誰を
日銀副総裁候補として
国会に提示すべきか。

「黒田東彦元財務官」

に決まってると思いますよ。(笑)

福田首相は、本気で腹を決めて
勝負しなきゃだめだ。

まあ、要するにだけど
何度でも言いますが
この「衆参ねじれ国会」では
与野党がぶつかった時は
折れた方が負けなんです。

最後に、この「日銀人事」をめぐる
ほんとにしょぼしょぼのゴタゴダだけど
1つだけ評価できると思うのは、

「民主党は権力の濫用だ(=自民党支配をじゃまするな)」
(福田首相)VS「自民党は官僚に支配されている」(小沢代表)

という、与野党の対立構図が
非常に明確に国民の前に
明らかになったことだ。

私はこの対立構図について
昨年の秋から散々説明してきたけど
なかなか理解してもらえなかったわけでね。(苦笑)

でも、今はもう与野党が
何を争っているのか
誰でもわかるんじゃないだろうか。

そういう意味では、
このしょぼしょぼのゴタゴタも
悪いことばかりでは
なかったんじゃないかと
思いますけどね。

それでは、またね。



「かみぽこ政治学」バックナンバーは こちら。






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最終更新日  2008年04月10日 13時34分08秒


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