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2009年08月12日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
総選挙にあたって、

この解散総選挙に至る前に
麻生首相が、いわゆる

「公認権」「人事権」「解散権」

の3つの権限を
どのように行使してきたかと
いうことだ。

鳩山邦夫前総務相の

自民党内が大混乱は
麻生首相による
これらの権限行使の
失敗のためだと
考えるからだ。

まず、94年の選挙制度改革によるy
「小選挙区比例代表並立制」導入後に
首相の権限が強力になったことを
簡単におさらいしてみたいと思う。

「中選挙区制」時代、
自民党は1つの選挙区に


その中には森喜朗さん、渡部恒三さんなど
無所属として派閥の支援を受けて
初当選を果たすケースも多々あった。

また、首相は派閥が提出した
「推薦リスト」に基づいて


そのため、自民党議員は
当選や役職獲得のために、
首相よりも派閥を重視し、
「闇将軍」田中角栄など
派閥のリーダーが
首相よりも権力を持つ

「権力の二重構造」

が生じた。派閥はかつて
海部内閣など、
首相の「解散権」行使を阻止して
内閣総辞職に追い込んだことも
あったんだよね。

しかし、選挙制度改革で
1つの選挙区で
1人しか当選できなくなり、
無所属での立候補は
事実上困難となった。

その結果、首相の「公認権」は
相対的に強まることになった。

そして、このような
派閥の影響力低下によって
首相の「人事権」が
相対的に強まることにもなり、
派閥の推薦以外によらない
「抜擢人事」が増えた。

これは、別に小泉首相が
「変人」だからではなくて、
小渕内閣の堺屋太一経企庁長官、
宮澤喜一元首相の蔵相起用、
森内閣での橋本龍太郎元首相の
行革担当相起用など
「小泉以前」にも
抜擢人事が出てきたことから
首相のパーソナリティよりも
制度的な変化の影響が強いと
考えられる。

そして2005年の

「郵政解散総選挙」

によって、派閥が
首相の「解散権」行使も
阻止できないことが明らかになった。

更に、造反議員の公認剥奪と
「刺客」擁立で、
首相による「公認権」も
最大限に行使されたと
いうことだね。

それでは、麻生首相は
「人事権」「公認権」「解散権」を
実際にどのように使ったのか。

「人事権」は、
7月2日の内閣改造で行使されたが、
結局、兼務閣僚2名を
補充しただけの
小規模にとどまった。

麻生首相は総選挙に向けて
人気のある若手の党三役抜擢を検討したが、
細田博之幹事長の清和会が
猛反対して断念した。

清和会の猛反対というのは、
麻生首相が清和会への
事前の根回しなしに、
「人事権」行使を
匂わせたからじゃないだろうか。

「かみぽこ政治学」では
おなじみのことだけれども、
清和会には、98年に森喜朗さんが
小渕内閣の幹事長になってから
6つの内閣を、
森さんの信条である

「滅私奉公」

で支えてきた自負がある。

その間、小泉首相の
抵抗勢力との対決姿勢を
陰で必死に支え、
経験不足なれど
国民的人気が高まった
安倍晋三さんの首相就任を
止められず、
しかも、安倍・福田と
二代続けての
「政権投げ出し」があり、
麻生内閣では
中川秀直さんによる
派閥分裂に危機があった。

清和会は苦難に次ぐ、苦難に耐えながら
政権を支え続けてきたのだ。

この間、党・内閣の要職を
歴任してきた麻生首相が
そのことを知らないわけがない。

それなのに、なぜ「人事権」行使を
匂わせる前に、
ひとこと、清和会の了承を
得なかったのだろうか。

「かみぽこ政治学」では
何度も書いてきたことだけど、
森さんには首相在任中、

「加藤の乱」

などに苦しんだ経験がある。

だから「一国の宰相の意向」は
無条件で尊重し、支えようとする意識が強い。

森さんが小泉政権時に
郵政民営化を

「一国の宰相の意思」

として支え続けたのは、
自らの辛い経験が
ベースにあるのだ。

だから、麻生首相が
党人事の意向を匂わせる前に、
森さんに相談していれば、
森さんはきっと

「一国の宰相の意思を尊重すべし」

と、細田さんも、他の派閥幹部も
説得しただろうと思う。

つまり、「人事権」行使も、
麻生首相が丁寧な根回しを怠るという

「政治手法の稚拙さ」

によって失敗したのだ。

逆に、「人事権」や「公認権」が
妙に効いてしまったことが
裏目に出た例もある。

「公務員改革」

について党内の抵抗が
不思議なほど抑えられたことだ。

麻生首相は、就任直後から
「公務員改革」を

「官僚いじめ」

と決めつけた。

これに渡辺喜美元行革担当相、
中川秀直元幹事長、
塩崎恭久元官房長官ら
「公務員改革」を推進してきた
勢力が反発したが、
実際に離党したのは
渡辺さんだけだった。

「腰砕け」といえるけれども、
これは麻生首相による
「人事権」「公認権」行使を
若手・中堅が恐れたためだ。

しかし、いまから思えば、
この公務員改革への対応が、
麻生内閣最大の失敗だったと
いえるんじゃないだろうか。

なぜなら、その結果
「かみぽこ政治学」で
何度も指摘してきた自民党の

「野党の政策をいつのまにか自分のものにする」

というしたたかさが
失われてしまうことに
なったからだ。

例えば、歴史的に
1970年の「福祉元年」や
小泉内閣の「構造改革」など、
自民党は元々野党が訴えていた政策を
横取りしてきた。

その結果、存在意義を失った野党は衰退し、
自民党が長期政権を維持することができたのだ。

ところが公務員改革では、
民主党が自民党と明確な違いを
打ち出すことに
はじめて成功したんじゃ
ないだろうか。

麻生首相が「官僚いじめ」と
決めつけたのに対して、
民主党が一貫して

「官僚支配打破」

を主張し続けたからだ。

自民党は、民主党の主張を横取りして

「現実的に改革ができるのは自民党だけ」

と訴えるという、いつものしたたかさが
発揮できなかったのだ。

私は、昨年渡辺行革担当相によって
民主党の考えを丸呑みすることで
公務員改革を法案成立させた時が
実は、自民党にとって
最大のチャンスだったと思う。

しかし、その後渡辺さんを
内閣から排除してしまったことで
そのチャンスは雲散霧消した。

むしろ「官僚支配」を打破し、
政治を変えるという国民の期待が
民主党に向いてしまったのだ。

それが端的に示されたのが
実は、都議選の結果だったと思う。

都議選が示したものは、
明らかに国民が

「政治の変化」

を求めているということだが、
それに対して、自民党は変化を拒んでいて
むしろ民主党が変化を起こそうとしていると
みなされたということだ。

更に言えば、衆院解散の当日、
突然、反麻生の動きが沈静化したことも
「公認権」「人事権」が
微妙に効いてしまったと
いうことかもしれない。

この舞台裏は
知るべくもないけれども、
1つ言えることは、
自民党には07年の参院選で
大敗したために
「刺客」になれる浪人が
意外にゴロゴロいるということ。
(2008年12月22日
麻生批判から考える(後編):「リーダー」なき麻生批判はどこへいくのか

だから、執行部が反麻生を
抑えようと思ったら、
それはそんなに難しいことじゃ
ないということ。

まあ、私にはさっぱりわからないけど

「永田町の論理」

では、麻生首相のあの「謝罪」は

「とてもよかった!」

と、単純にそういう話だったのかも
しれないけれどもね(苦笑)。

いずれにせよ、
衆院解散の当日に
「反麻生」の動きが
ピタリと止まったわけだ。

ただ、後で書くけど
これは自民党を
あまり利することには
ならないだろうね。





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最終更新日  2009年08月12日 07時55分48秒


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