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先週末は山へ行けなかった私。独りで山歩きできるチャンスとばかりGPSをしっかり握りしめて、夫は独りで初めての山へと出発。単独峰の山歩きと違って連峰は危険がいっぱい、熊に遭遇するかもしれないし・・・心配しながら帰宅を待っていたら、実にスッキリした顔で帰宅。箱の中にはクリタケがどっさり。先日採れたアカモミタケと一緒に「きのこご飯」でいただきました。近場のハタケシメジは、三週間前から観察していますが元気がありません。昨年の今頃はそろそろ終わりでしたが、気温が高かった今年は、今から出てくれるのではないかと期待して、今週末又覗きに行きます。山の紅葉・里山の紅葉どちらも今年は遅いようなのに、公園の多くの桜は葉っぱが紅葉することなくすっかり散っていました。今週末晴れたら、馴染みの場所を散策して先週末の不満を晴らしたいと思っています。晴れるかな~。
2016.10.17
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黄葉・青葉・・・周りに紅葉が混じるのはもう少し後。その頃この林の下草は枯れ、土色と白い木肌だけの冬景色に変わります。着生植物とムキタケ、よく見れば小さなきのこも・・・自然の妙とでもいいましょうか、苔を纏った立ち枯れ木には移ろいの美があります。苔に惹きたてられて、遠目からもそれと分かってしまう。背景に紛れるという方法をとらないハナイグチは、籠に納まりました。ヌメリスギタケとヌメリスギタケモドキの区別がいまだにつかない。これは、たぶんヌメリスギタケ。地味な色合いの森の中で、枯れ木に花が咲いたように連なっている様を数カ所でみました。真っ白なフサフサが綺麗なサンゴハリタケ。よく見かけましたので、雨が多い今年は数が多いのかな。ひと通り歩いてから、お礼参りにお世話になった場所へ。ひんやりとした森の中の様子は、一週間前とは違っています。きのこ達の姿は少なく、目にしたのはクロラッパタケとスポットライトを浴びているようなホンシメジ、地面に這うように出ている真っ黒いイボタケ科のきのこぐらい。そっと地面に触れて感謝を伝えてきました。カラマツの色付きはまだでしたが、ピリッとした冷たさを含む風には晩秋の気配があり、人が少ない樹林で佇んでいると、ふと、この場所でこのまま石になりたい・・と思ったりします。子供の頃見た映画に(タイトルは分かりません。ご存じの方、お教えください。)、愛し合った男女の願いが叶う時、抱き合ったまま彫像のように石になるというものがあり、あえてそれを選んだ二人の心の動きに、恋愛の何たるかも知らないのに強烈に心打たれた記憶があります。それ以来、何と言いましょうか、ある種の感慨深さを感じた時、石になりたいなんてことを考えてしまいます。ははは・・・話が逸れてしまいました。きのこ達と遊べる季節も残り少なくなるとセンチな気分に。あぶない・あぶない、感傷的なことが様になるのは若い時だけ、気をつけなくては。
2016.10.11
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雨が降っているだろうな・・・そう思っていても金曜日になると山へ行きたくなってそわそわ落ち着かなくなり、夜になるとお弁当を作り始めます。思った通りの霧と雨の中での散策開始。樹林は適度に雨を遮ってくれるので、案外快適に歩けます。晩秋の気配漂う中でナラタケを探していたら、夏きのこのヤマドリタケが二本。夏なのか秋なのか、きのこの発生状況は未知の世界です。ハナイグチを求めて歩いていたら、クリフウセンタケの群生を見つけました。採り頃を過ぎた群生も多く見られ、今年だけの現象なのかそれとも毎年出てくれるのか、来年の楽しみが増えていきます。名残のホンシメジもぽつぽつ発生していて、雨に負けなかったご褒美をもらったような気がしました。午後に所用があり9時30分上がりの短時間きのこ狩りでしたが、終わってみれば納得の収穫。仲間達とは逢えずじまいの土曜日となりましたが、その楽しみは天高く晴れ渡るきのこ日和にとっておきます。これから音楽会・・・昨日の収穫を盛り籠に飾り、興味のある方々に見ていただきます。
2016.10.02
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きらりと光りを放つ朝露は、早朝の光を受けるに従い煌めきが眩しい程になり、ほどなく蒸散されて森の一日が始まっていきます。刹那に美しい時間に同化するように身を置く幸福に心はどこまでも静まり、風の音や匂いが体にまとわりつき「森の人」になったような安堵感に浸ります。恵みの雨をたっぷり受けたホンシメジ。このくらいになると、胞子を飛ばした後でしょうか。苔の中のハナイグチは明るい色合い、ガレ場に出る幼菌は石ころに似た暗赤色。それぞれに適応していて、健気な姿を見せてくれます。それを・・・摘み採る私。胞子用に残すのは、せめてもの罪ほろぼしです。雨の後なので、見かけるナラタケは暗褐色で溶けかかっているものがほとんど。出始めは、たまに見かけるばかり。写真はオニナラタケで、採りたいキツブナラタケは気配さえありませんでした。アブラシメジは八月の後半から出続けており、他のきのこが少ない中でカサのぬめりが一際目立っています。雨を覚悟していましたが、早朝は濡れることなく爽やかな散策。標高を下げるに従い、霧雨から雨・・また霧雨と天候が変わります。仲間達とのランチパーティは霧の中。毎週のようにご馳走になる「松茸のお吸い物」の温かさが体に沁みこんで、山の季節は晩秋に進んでいるようです。今回は、寝不足の為に早めの撤収。そろそろ、他県の山の紅葉が恋しくなってきました。体が二つ欲しいこの頃です。
2016.09.25
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何年も続けて同じ山を歩いていると、お気に入りの場所や風景が定まってきて、吸い寄せられるようにそこに向かって歩いている自分に気づく時があります。根張りが盛り上がって、樹木・苔・きのこが観賞できるこの場所は、大きな森の縮図のようで、私の中で密かに神聖な場所、「きのこのお社」と名付けられています。森を歩いているのに海を想わせる美しいハナホウキタケ。今季は黄色タイプを見ていません。つい先日仲間からホンシメジを頂いた時「私のシロにはまだ出ていなかったですよ・・」と話したばかり。ほんの数日後には、何にもなかった場所に立派なホンシメジが。環境さえ整えばこんなに早く成長するものなのですね。今季一番の美しさを見せるタマゴタケ。触れることなく観賞してきました。オニナラタケが出始めています。温かい汁ものに、こっくりとした旨味を加えてくれるナラタケは人気のきのこ。好みのキツブナラタケが採れるのは、やや遅れてから。虫が入りやすいので採り頃はほんの二日間ほど、タイミングを計るのが難しいかな・・・。一通りきのこ散策を楽しんだら、仲間達とランチ。いつもの場所で、きのこ四方山話に花が咲きます。疲れていた体も、楽しい話題とお弁当、差し入れの松茸のお吸い物・デザート等で復活。今回は食後の散策もこなして満足度120パーセント。そろそろ紅葉も始まる頃、次回はどんな感動が待っているかと楽しみです。
2016.09.19
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踏み後をつけるのが惜しくなるような、コケモモの林床。秋も深まるとハナイグチが隠れていますが体感気温はまだ初秋。その姿はありませんでした。夏と秋が一緒に来たようなきのこの出かたをしているので、もしかしてこの場所にハナイグチを見ることはないのかも・・・初夏に見かけるシャクナゲの花も咲いていて、これは今後のきのこ発生にとっていい兆候なのかどうか・・・毎年思う事ですが先を読むことは難しいです。シャクナゲの下には、柄の紫色が艶やかなヌメリササタケ。ベニテングタケは例年年より形が小さめ。それでも存在感があり、絵になります。やっと薄日が当るような場所のクロラッパタケ。以前フィンランド(だったかな?)のお土産に乾燥クロラッパタケを頂いたことがあり、味の良さは知っていますが、数として少なかったので今回は写真だけ。前回に続いてきのこは少なめ。晩秋を思わせるチャナメツムタケは出始めているのに、その前に森を賑わせてくれるナラタケが見当らず、どうか秋がゆっくり進みますようにと願うのみです。今回は、kさんの好意で仲間達と松茸のお吸い物付きのランチタイム。初めてお会いする方々と、きのこを介して楽しく語らうこともできました。日曜日の夕飯は夫のお当番で(しぶしぶ作っています)、今夜はツガタケ入りのチキンカレー。部屋中にいい香りがしています。
2016.09.11
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朝露を含んだ柔らかそうなミヤマハナゴケのフサフサに触れてみると、思ったよりもしっかりした質感。絡み付くようにサルオガセと、その下には小さなきのこが・・心がほぐれていくような、素敵な景色です。ハナイグチは思ったよりも数が少なく、キノボリイグチ・アミハナイグチもチラホラ見かけるだけ。白い塊を破って出てくるタマゴタケは、可愛らしくもあり、見る人によれば奇怪でもあります。採り頃クロカワは、たったの一枚だけ。今年は、どんな発生状況を見せてくれるか楽しみ。きのこたちが賑やかな先週の森を見ていただけに、昨日も期待して出かけました。三日もするときのこの様相は変わる・・と分かってはいましたが、その姿の少ないこと。八月の雨の多さと気温の変化が影響したのか、それとも前回の台風による強風が、苔むす地面をたたいてしまったのでしょうか。渋いきのこ散策となりました。そんな中でもきのこ仲間達の笑顔は健在。「以前のように山へ行きたい」との友人の気持ちを汲み取って、同行される仲間の優しい気持ちに触れることもでき、駐車場にて少しの時間ですが、果物・お菓子つきで約一年ぶりの歓談ができました。ガタがきつつある膝を上手に使いながら、大雨でなかったら、今週末も出勤簿を埋めるがごとく出かけます。
2016.09.04
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八月は頑張りました。記録的な暑さの南九州にて、せっせと動いて・・・。ご褒美に早速山へ。コケモモの実が色づいて、秋色鮮やか。「雨後のたけのこの」ように、見渡す中に20数本の群生。早朝までの雨で、ぬらりてらりと光るツガタケ。「真ん中の一人はどこへ行った!」と体育の教師に注意されているかのように整列したオオウスムラサキフウセンタケ。長い名前だなぁ~右下には、次の競技を待つようにもっと多くのオオウスムラサキ・・・が並んでいて、さながら森の中の運動会のよう。八月半ばに夫が見たハナイグチ。私達が歩くポイントで、こんなに早く見かけることは今までなかった。もっとも毎日歩いているわけではないので、今まで気づかなかっただけかも。目には見えないような細かなミストが、肌を包み込む濃い空気の中で、久しぶりに気持ちを開放してきました。どのきのこの写真もピンボケで透明感がないのは、気分が高揚して落ち着きがなかったからかな。後の筋肉痛さえ「きのこ散策」したという実感に繋がる二か月が、これから始まります。今年はオオツガタケに出逢えるかな。
2016.08.28
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申年の梅干しは縁起がいいと・・・花水木さんの御言葉いつものように赤紫蘇を使わない白梅干しです。血圧管理が必要なため塩5%にしたら梅酢にカビが発生してきて、あわててホワイトリカーで洗ってから塩をまぶして漬け直し、結局塩分6%ぐらいかな。いままでにない皮と果肉の柔らかい梅干しが仕上がりました。前の梅干しに手がのびずに、今年のばかり食べてしまいそう。ピカピカの夏野菜も届いて、夏野菜パスタのランチが続いています。久しぶりに、明日はピーマンの肉詰めにしましょうか。春からの山野草~きのこ探索は、ちょっとお休み。郷の母が首を長~~くして待っておりますので、この暑さの中、日本列島を南下します。たまにはバカンスとして南の方へ行きたいな。来週早々の出発となり、次回山歩きできるのは9月かな。「9月」という声を聞くと、嬉しさと寂しさがない交ぜになって複雑な気持ちになります。それまでに、適度な雨が大地を潤しますように。
2016.08.03
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ホタルブクロと月見草が揺れる、真夏の花畑。地面を這うイチゴの、葉っぱと実りの色合いは季節外れのクリスマスを思い起こさせます。咲く花にひと頃の勢いは見られず、秋の気配を纏い始めたようです。今季初見のショウゲンジ。倒木を包み込むような苔の中からでていました。今が盛りのヒロハチチタケは茄子炒めに・・・。チチタケよりは幾分風味が薄いようです。梅雨も明けたことだし、きのこフォト女王のタマゴタケは愉しませてくれるだろうな・・・。そう思って歩きましたが、その数の少ないこと。ポツリ・ポツリと見つかるだけ。たった一か所で、二本組を見ました。広葉樹と針葉樹に発生するムラサキフウセンタケは別種と山渓の「日本のきのこ」には記載されていて、樅林で見たこれはさしずめ針葉樹型かな。初めて見つけた時はその鮮やかさに心うたれ、持ち帰って観察したものです。食菌となっていますが、なぜか食べたいという気持ちにならない観察用きのこです。仲間に刺激を受けてのヤマドリタケ目当て。ポイントは以前知人に聞いていたので、今回はそこへ初めて行ってみることに。ハァーハァー・フゥーフゥー言いながら「多分此処ね」とたどり着きましたが、見つけたのはたった一本だけ。なくてもあっても楽しいきのこ探し散策、思いがけず花水木さんご夫妻・Iさんにお会いすることもできて、七月を楽しく締めくくることができました。今日の筋肉痛は辛いものの、それは昨日の風景や感動をよび起してくれてそう悪いものではありません。
2016.07.30
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ムラサキヤマドリタケ・タマゴタケの写真を撮りたくて、近場の雑木林へ。きのこの発生が天候に左右されることは分かっていても、状況の寂しさに足取りが重たくなります。気持ちを切り替えて、花撮りGO・・・。以前はプールとして使われていたのですが、今は蓮池として開花時期だけ解放されている公園。やや時期を過ぎていて、シャワーヘッドのような種が林立していました。子供たちが遊ぶ遊具の近くには、こんな群生が数カ所。ニセクロハツかな。ヤブレベニタケそれともケショウハツ?カブトムシ臭がするケショウハツ、確認の為に匂いを嗅いでくればよかったなぁ。広葉樹林に出ていたのでチギレハツタケと同定。二カ所歩きましたが、残念ながらイグチ類は一本も見つかりませんでした。近隣でチチタケが多く出ているという話を聞きましたので、今はベニタケ科のハイシーズンです。
2016.07.24
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上昇気流に乗って舞い上がってみたくなるような高く青く澄み渡る空八月を迎えるとサラリと肌を撫でていく秋風を感じるようになるという事は今が夏の真っ盛り深緑色の森の中秋の恵みの萌芽は小さく小さく大地を震わせているのかしらこの場所は夏の日差しが強くて小さな液晶画面は真っ白、構図や色合いを確認することはできませんでしたが、何とか写っていました。今回の写真は、ニコンCOOLPIX S8100で撮ったもの。ポッケットやポシェットに忍ばせていつも私が持ち歩いているコンパクトデジカメです。形の大小・色のバリエーションが多いウスタケ。カサの縁が紅くて肉厚・・・どこか唇を思わせるようで、何だかセクシー。好奇心旺盛なおじ様たちの、きのこ撮りの図。ハナビラタケでアカヤマドリ・タマゴタケでと、その度に三人三様座り込んでカメラを構えるのです。夏萩が咲き始めています。木いちごやヒメジョオンも色を添えてくれる「夏の花畑」の一画。侘び寂びの何たるかは言葉でうまく表現できませんが、萩の花を観るとなんとな~く分かるような気がします。お花畑を追いやられたホタルブクロ。今は林道脇や近年に伐採された大地でひっそりと咲いています。この柔らかな美しさは、何と表現したらいいのでしょう・・・地方名の雨降り花(アメフリバナッコ)という呼び方から想像するに、人々に好まれてきたのでしょうね。オニノヤガラの小さな花を撮りたいと接写したものは、全部焦点が後方に合っていてボツ。かろうじてその形が分かるのはこの一枚だけ。今年はきのこの姿も少なめ、オニノヤガラも二カ所で確認しただけでした。自分が撮った写真を見てみると、今はきのこよりも草花の方に興味がいっているような・・・標高2000m辺りできのこが採れだすと、おいおいそちらに興味が移り、目的の物が採れはじめると目の中にメラメラとした炎が見えてきます。春から初夏は草花に癒しを求め、秋は狩猟本能に燃える私です。
2016.07.18
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土曜日、バンさんはkometsugaさんとキヌガサタケの観察へ。「出ていたよ~」と意気揚々と帰宅した彼が、この写真につけたタイトルは、「めぐり逢えたあなたは、素敵なウェディングドレス姿だった」・・・何だか郷ひろみさんの歌っぽくて、笑いました。おじさんキャラ丸出しで、せっかくのキヌガサタケの美しさが台無しです。本日は、私も参加してkometsugaさんと三人でのきのこ写真撮影会。切り口を変えて、今回はバンさんが撮った写真と私が撮ったものとを別々にアップします。(いつもは混ぜ混ぜ)彼の使用カメラは、ニコンD90。キラキラと光を纏った木イチゴは、ポイと口に入れたくなる。虫たちのご馳走になっているので、出した手を引っ込めました。半分ほど鹿に食べられたハナビラタケ・草むらに映える固体・写真のように一本の朽木に四カ所発生しているハナビラタケと、今回もその発生模様を観てきました。今年のタマゴタケは小ぶり。隊列を組んでいる姿はありませんでした。これから最盛期になるのかしら。蒸し暑さが厳しくなるとヒロハチチタケの出番。線量が多いだろうな~と思いましたが、食いしん坊なので茄子と炒めて今夜のおかずとなりました。コロンとした愛嬌のある姿のアカヤマドリタケ。三人でカメラを構えますが、kometsugaさんのカメラの高性能ぶりに見とれてしまいます。液晶画面で確認した時は色が出ていませんでしたが、まあまあ見た感じの色合いで撮れています。山野は花盛り。虫や蝶が飛び交って、梅雨も明けていないのに一足早い夏の盛り。下から覗いてみたくなるようなホタルブクロは、朝露のお化粧をしています。ランではあるけれど、はて、これがササバギンランの開花?それとも他の種類のランなのかと周りを見廻せば、10株ほど風に揺れています。「ありましたよ~」と一人が呼びかけると、三人が集まり入れ代わり立ち代わりシャッターを切る、そんな事が続いた今回の散策は、実り多いものとなりました。二人だけで歩いた時に出る私の我がまま・・・「疲れた~」・「足が痛い」という愚痴を聞かなくていいので(私はカッコシイなので、仲間の前では我慢ができる)バンさんはとても愉快そうに散策していました。さて次回は、コンパクトデジカメで私が撮った写真。いかがなりますことやら。
2016.07.17
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土曜日は、「キヌガサタケ観察会」。雨は降っていましたが気になるほどではなくて、仲間達とガサゴソ竹林の中へ。白いドレスを纏ったキヌガサタケは見あたらないので、タケノコを折り採ることに。もう7月なのに、収穫時期が長いのねぇ。大鍋いっぱいのタケノコは、メンマ風の味付けでいただきます。時間を見るとまだ帰宅するには早い・・・という事で近場の雑木林の山道を散歩。連日の猛暑がウソのように、木々を渡る風は爽やかでした。里山のタマゴタケも発生したようで、雨で流れてしまったものも多い。アカヤマドリタケの姿はなくて、見つかるのはコガネヤマドリタケやアワタケの仲間、そしてベニタケ科のきのこ。雨の日のきのこは、つややかに色が引き立ち美しさが際立ちます。半日だけの山遊びでしたが、暑さや散策に慣れていないので運動量としては丁度いいぐらい。今週末は三連休、どこで遠出しようかと思案中です。
2016.07.09
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今年のお花畑は、ヒヨドリ草と卯の花で飾られそうな気配。数年間成長してきた卯の花の蕾が、一週間後は一面に咲き誇りそうです。咲き始めたビロードモウズイカ。黄色い花だとは知っていましたが、その形をしっかり見たのは初めて。愛らしい花が連なっていて、今回も虫が遊んでいます。25倍の拡大鏡で葉っぱを観察してきました。サボテンの棘のようなものがびっしりと四方に広がっていて、どこか脳の神経細胞図のよう。雨をはじいてくれそうな葉、そんなところが虫の好むところなのでしょうか。林床を飾っていたベニバナイチヤクソウ、伐採が進んでその姿も少なくなってきました。ギンリョウソウも咲き始め、いよいよ夏きのこの始まり。逆さハート形のコガネヤマドリタケ。里の作物は早かったのに、山のきのこはやや遅れ気味なのか、期待していたタマゴタケは見かけませんでした。ビロードモウズイカの写真を撮ってからお花畑へと向かっていたら、カフェさんご夫妻にお会いしました。しばし歓談してから、再度合流してきのこ・草花・山菜の四方山話を・・・。早帰宅してから午後の部の遊びに参加。夕方に一時間ほどお昼寝してから夕飯・・・早起きするとまるで二日分を遊んだようでお得な気分になります。ただし、どこかで疲れが出てくる。最近の仲間の合言葉は「ご自愛」、私も体力に見合った行動を心がけます。
2016.07.03
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標高1.150mあたりの野ばらが咲き始め、これから本格的な山野草の花々の競演が始まります。日を追うごとに山裾を登って行く花畑、これからの約一か月間は、樹々が蒸散する爽やかな香りと、虫たちを吸い寄せるために花々が醸し出す甘い香りが交じり合う、自然が調香してくれるアロマの季節。いつまでも風上に佇んでいたくなります。三週間前は白い花が一面に咲いていた場所が、紅い実りに満ちています。昨年も同じ場所を観察・・・今年のイチゴは粒が小さいようです。写真ボケボケ・・差し替えようかな。薄桃色の花をつけているのもイチゴの木。イチゴって草~木までと種類が多くて、この近辺では、私が知る限り5種類もあります。ジャムにすると美味しいだろうな~と思うのですが、紅く熟す頃は、気持ちがきのこへと移っています。一際成長著しい「はて、なんだろう」は、baeさんからビロードモウズイカと教えていただきました。中心の花穂のようなところがニューと伸びてきて、今回もやはり虫が遊んでいます。どんな形の花を見せてくれるのでしょうか。ビロードのような葉っぱがあまりにも見事なので、次回は25倍の拡大鏡で観てみましょう。今季初めてのイグチ。カサ裏は淡い紅色、柄には赤茶色の筋模様があります。アシベニイグチ・アメリカイロガワリ・ヌメリコウジタケなどが同定できないので、この種類のイグチは観賞するだけ。この場所のイグチ類が出てきたという事は、里山のヤマドリタケモドキ・ムラサキヤマドリタケも出始めたかな。きのこの季節を待ちわびる今が、いちばんいい頃かもしれません。
2016.06.28
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咲き始めだったベニバナヤマシャクヤクが結実したかどうか確認へ向かうと、数メートル離れた所で散り始めの株を発見。散り落ちた一枚の花びらを探しましたが、風に飛ばされたのか見当たりません。このような状態で、しっかり結実するものなのだなぁ・・と観察すると、一匹の虫が休息中。桃色のドーム部屋でのひと時、とても素敵な隠れ家です。先週の株は強風によるものか折れていましたが、しっかり結実していました。数年間オダマキの花畑として楽しんだ場所は草丈があるものに入れ替わってしまい、その姿が少なくなりました。伐採されてから三年目の場所へと移動してオダマキ花畑観賞。奥ゆかしい淡い色合いが素敵です。花びら(正確にはガクなのかも)の中央の色が一筋濃くて、黄色のグラデーションが優しさを惹きたてています。淡い赤紫色のオダマキ・・・次回は青紫色の花を探します。雨を予想しておりましたが、降られることなく快適な草花観察日和。梅雨時特有の濃厚な空気を、全身の細胞から取り込んで遊んできました。前回見かけた自己主張感たっぷりのビロードモウズイカの現在は・・・後ほどにアップします。
2016.06.25
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一週間の時が過ぎて、開花準備が整ったベニバナヤマシャクヤク。陽射しを受けると、ゆるゆると花びらが開いてくるのでしょうか。先を急いでいたので開花まで待てず、今回は蕾を観賞。フタリシズカは今が盛り、ヤマオダマキには蕾が沢山。ベランダ栽培のオダマキは咲き終わりましたので、標高1.000メートルとの開花差は凡そ50日ほどでしょうか。山野草といえば矮小の可愛らしさを思い浮かべますが、「さて、これは何でしょう」と思うような立派な葉っぱを広げたた植物・・・私の腰部までの高さがあります。白い綿毛に覆われた葉っぱの中心部は、蟻や小さな虫たちの休憩所となっており、きっと外気温より暖かいものと思われます。コンフリーに似ているようで、ちょっと違うようでもあり・・・。ジキタリスだとしたら、どんなに見事な花を咲かせるのでしょうか。一週間前は元気がなかったハルセミの声も、陽が高くなるにつれ賑やかな合唱となり、草の中には熟れたイチゴの紅色、花々の紫、白、黄色が散らばり始め、早朝山散策は、今回も気持ちのいいものとなりました。
2016.06.18
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来たるべき季節に備えての足慣らしとして、短時間山散策。透き通るような朝日の中、匂い立つ緑を廻りに従えて凛と立つ一本のカキツバタ。ランという名前は付いているけど、白い蕾のような花が開いているのは見たことがないササバギンラン。まだ明けやらぬ頃の短い時間にでも、密やかに開花しているのかしら。そういえば、開花しないのに結実する植物もあるので、この姿が一番美しい時なのかも。里の作物、山野の草花の成長が早かったのでベニバナヤマシャクヤクの開花も早いかもしれないと、心当たりの場所を数カ所探索。硬く閉じた蕾がありました。開花までにどれ程の時間を要するのかしら。次回の逢瀬にタイミングが合いますように・・そして鹿のご馳走になりませんように。花を探しながらきのこはないかと、キョロキョロ。いい首の運動になります。一本抜いて観察しますが、結局名前が分からないきのこ。倒木の下側に隠れるように並んで出ていたのは、ウスヒラタケ。数カ所で見かけましたが、「きのこモード」で歩いていないので採りたいという気持ちが湧いてこない。集めたとしたら、小さな籠いっぱいになるくらい発生していました。ショック!苔に覆われたふかふかの地面緩やかな起伏の窪地で見かけるモリノカレバタケのフェアリーリング緑色の苔との対比が美しいタマゴタケの赤そしてコガネヤマドリタケの黄色運が良ければクリーム色のフリルを見せてくれるハナビラタケ・・薄紫のミヤマオダマキが揺れて、地面には紅色の小さなイチゴ苔むした石の上の絨毯に芽吹いた小さな樹、世代をつないでいく針先ほどの苔の花々、風を知らせてくれるシダのそよぎ風が通り抜け、遠くまで見渡せる美しい森。臆病者の私が、唯一怖くない森として親しんできた場所が、伐採指定区域だったとは。3、688本の樹木が伐採されたようです。ある三叉路を下って行くと、そこにも伐採重機が入っていました。こちらは間伐なので、「あ~よかった」・・でも風の流れが変わるのできのこにどう影響するかしら。きのこがよく採れる森から伐採されていきます。森の循環を考えると、倒木だけではなく元気な樹に寄生して枯らしてしまうきのこが多く発生するという事は、森としての盛りを過ぎたということ。自然災害の観点からみると、新たな植林の必要があるとみなされます。理屈ではわかっていますが、むき出しになった茶色い地面を見ていると悲しくて。あの美しかった森の風景は、昨日、私の脳内絵本の新しいページに加わりました。
2016.06.11
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ジャゴケの先から清水が滴り小さな流れとなり、シダの葉から蒸散された水分が森の空気を潤してゆく。つま先を浸したくなるような小川には、時々小さな魚がツーと走りぬける。白い絹糸を流しおろしたかのようなしなやかな滝は、その音も囁くようで、いつ見ても滑らかな優しい風情。近くの祠のお地蔵様も柔らかなお顔で、ペットボトルを切り抜いた賽銭箱も何だか面白可笑しくて、チャリンといれた十円玉の音が木々の間に吸い込まれていきます。水辺の倒木で休憩する蛾。閉じたり開いたりする羽の様子を眺めていると、独特の間が感じられ催眠術にかかるかのような錯覚を覚えます。昨日も野山を散策できる時間は、早朝の三時間だけ。家に居ると、目につく物すべてと言っていいほど家事に繋がるものばかり。そんな慌ただしさから抜け出すには、森の中に身を置くのが一番。ただし、その付けは後々の家事となって身に降りかかるわけですが、「気持ちよかった~楽しかったなぁ」という思いがあるので、黙々と家事は進んでいきます。って言うとかっこいいけど、土日はその家事の半分を相方が手伝ってくれますので、そこを見越した早朝の森林浴と言った方がいいでしょうか。抜け目のない私ですが、相方も森の中で生き生きしていたので、いいかな・・・。
2016.06.04
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あなたの贅沢はなにですかと聞かれたら、その一つの答えが好きな花を買うこと。ひと通りの買い物をした後に、花屋に寄り好きな花を抱えて帰宅する。こんな時に、ささやかな幸せを感じます。今回は数本の芍薬の花。幾重にも重なった花びらが作り出す色の陰影の美しさには、ほんわかとした心持ちと、その美を表現する手立てを持たない不安を伴うような、何と言いましょうか、嬉しい中にはがゆさが混じるような複雑さがあります。ほろり・・・と、ほどけるように散り始めた花びらは色も形も咲いている時のまま。捨てるのが忍びなくて、乾燥してポプリにしました。甘やかさの中にも一枚の若葉を思わせるような香りが部屋の中をたゆたいます。湿気が多いこれからの日々、この香りはどのくらい続いてくれるでしょうか。あとひと月もすると、深緑のうねりの中ポワッと灯るようにベニバナヤマシャクヤクが咲く頃となります。今年も、逢えますように。
2016.05.29
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新緑とその中に点在する花々の香りは、五月がくれる宝物。大木になった栃の並木の大きな若葉がゆらゆらとそよぎ、小さな広場にはシロツメグサの小花が咲き、水辺に菖蒲が彩りを添え、これからヤマユリが芳香を放ってくれます。梅雨時の林ではキイボタケ・シロオニタケ・イグチ類のきのこ達が目を楽しませてくれます。そんな宮沢湖は、最適な散歩コースでしたが、「ムーミンの里」とかいう施設が作られるために6月1日から立ち入り禁止となります。外周を巡る木立の中の散策路が、施設が出来上がった後は人工的なものに変わるかと思うと寂しくなります。「このままがいいのに」と思うのは、行政とはかけ離れた私だからでしょう。今回見つけたきのこは「マツオウジ」まるで誰かが切り株の上にちょこんと載せたように立っていました。小さな黒い虫さんの食事中であります。散策路には、ウツギ・野バラ・卯の花・忍冬と様々な花が咲いています。レースのような美しさを見せるのは、何の花でしょうか。私のデジカメでのアップはこれが精いっぱい。人の手では作りだせない繊細で緻密な様、こんな時に「創造の神様、ありがとうございます」と深く息を吸い込みます。秋には紅に染まるモミジ、初夏のこの時期にもこんな淡い紅色の種子を抱えていました。どうかこの環境が残されますように・・・。
2016.05.21
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初物や旬のものをいただくと健康で長生きするそうで、やれフキノトウが出た、ワラビや独活が出たと毎年ほぼ決まって口にしている私は、いったいどれだけ寿命とやらが延びたのかな。先日収穫のコシアブラは、天婦羅とコシアブラご飯になりました。独特の香りとほのかな苦みが、怠けきった体に活をいれてくれます。週末ごとに採れるワラビ、麺つゆ漬けやワラビたたき、お味噌汁と少々飽きてきましたので今回はわらび巻にしてみました。酢飯とワラビの取り合わせは素朴な味わいで、お酒の後に一口つまむにはもってこいです。色味のない写真ばかりなので、ベランダ花壇の花を一枚。両手で包むほどの大きい花を見せてくれる八重咲のゼラニュウムは、肥料が切れてくると一重の花になってしまいます。この花色が好きなので、挿し芽をして増やすつもりです。
2016.05.18
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季節の歩みが早い今年、ゼンマイを採るなら「あの深山」と目論んでいつもよりも遠い場所へ。新緑をかき分けてコシアブラ探し。採り頃を過ぎたものが多い中、やっと何カ所かで可愛い新芽を見つけました。夫はコシアブラ、私はゼンマイと役割分担。雪深い地方のゼンマイは軸も柔らかくて、プチッと折れる感触は快感そのもの。心地よい疲れを感じて、早めのお弁当タイムをと準備していたら、なにやら目の前に車が止まる。「うん?まさか!」・・・そこにはカフェさんご夫妻の姿が。一番最初に私の口から出た言葉は「なんで~」、しばらくの間嬉しさが止まりませんでした。度重なる偶然に、びっくりです。杉林で見た、カサの裏側も黄色い不明菌。数カ所で目ざとく見つけては、幸せに浸ります。根曲り竹は今月下旬と読んでいましたが、日当たりがいいクマザサ林には早くも出始めています。全く期待していませんでしたが、食べるには十分な量。茹でていないものは、皮ごと焼いてお味噌でいただきます。さて・・・収穫したもので何を拵えよう~五月とは思えないような暑さの中をうろついたので、暑気払いのつもりで「根曲り竹タイカレー」。仲間のKさんに頂いていたハラペェーニョも入れて、疲れも吹き飛びそうな、それはそれはホットな仕上がりとなりました。今回もよく遊びました。
2016.05.15
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長歩きに備えて週末に体を動かし、いざ澄み渡った青空の下ゼンマイ採りへ。やっと探し当てても、残っているのは胞子葉ばかりで、イタドリ採りへと方針変更。そんな時にカフェさんご夫妻と遭遇。「ゼンマイ出ていましたよ」とポイントへ誘ってくださいました。ワラビも出始まっていましたが、終わってみればワラビはほんの少しの収穫。先ずは、春の荒野の中で体を伸ばせたことが、心身の栄養となりました。ワタを取り除き、軸の硬いところを切り取り手間をかけて揉んだゼンマイ。出来上がり途中の写真ですが、完全に干しあがると両手で一杯ほどの量になります。かけた手間と時間を考えたら、ゼンマイは買うにかぎるかな。でも、きっと目の前に見つけると採ってしまい、夜なべ仕事するんだろうな。根っからの貧乏性です。
2016.05.03
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こんな清流を見ながらのコゴミ摘み。毎年残雪の中でエノキタケを採るのですが、今年は雪どけが早くて「雪中エノキタケ」の風情はありませんでした。久しぶりのきのこ採りに満足して、後はゆっくりと山野草観察。花びらの形がそれぞれ違うキクザキイチゲや毒草ながら可愛い花を見せるハシリドコロ、山道脇のすみれを見ながらゆったり散歩。帰省中の鹿児島で「熊本地震」にあって緊張していた体を、山の空気が癒してくれました。待っていた季節がいよいよ始まります。膝に痛みはあるけれど、自然は私のお医者様。ほどほどに楽しんでいきたいものです。
2016.04.24
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小さな小さな存在ながら、清麗な美しさを見せてくれるバイカオウレンの花。この花もスプリング・エフェメラルに入るのかな。丹精を込めて実生から発芽させた数種類の山野草をbaeさんから分けていただき、その数日後にはバイカオウレンが咲き始めました。ヤマオダマキや翁草にどんな色の花が咲くのか楽しみ。春霞の山里をドライブ。桜の花の朧な美しさは、すっきりと晴れた日よりも薄曇りが似合います。小川のクレソンも白い花が咲き始める頃。冬と春がせめぎ合い春の勢いが増していくこれからの一か月間は「日本列島麗し月間」。そんな時私は6日から帰省して鹿児島の花々を観賞してきます。山菜が楽しめる連休の前には自宅に戻れることを願っておりますが、こればかりは母の様子次第。美味しい物沢山拵えて、母を元気にしてきます。でも、やっぱり飛行機は苦手だな。機内で気持ちを和らげるために、毎回ちょっと高級なチョコレートを求めます。自分へのご褒美として・・・。隣りの席が女性だったら「よろしかったら、どぅぞ」と、おせっかいおばさんしております。
2016.04.03
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近くの愛宕神社。杉木立と桜に囲まれた境内は清々しい気配に満ちていて、佇んでいるだけで心が穏やかになるよう。こんな場所に可愛らしい「春の使者」がいるのです。境内には白い石が敷き詰められており、そこから頭を出しているアミガサタケ。毎年、「さあ、きのこの季節が始まりますよ」と教えてくれます。チャナメさんのトガリさんアップに刺激されて、近場を歩きました。見つけたのは、たった一本のアミガサタケ。それでも一日嬉しさが続くのですから、きのこ人ってある意味幸せ者です。
2016.03.29
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27日は「入間きのこ愛好会」のきのこのコマ打ち会雑菌が活動しない二月末頃までが理想的なのでやや遅め、発生してくれるか心配。うまく菌が活着してくれたらいいのですが。コナラに椎茸菌、桜になめこ菌のコマ種を打ち込みました。ベランダ栽培は難しいし場所を取るので諦めようと思っておりましたが、「やっぱり欲しい」という事で椎茸ホダ木を数本持ち帰り。贅沢は言わないので、一回でも収穫できたら満足です。お昼は、お決まりのバーベキュー。魚貝・肉・カレー・から揚げ・モツ煮込み等一通り頂いて、満足しました。午後は「お気に入り桜」がある里山へと向かいましたが、まだ蕾。彩りの少ない春野の里山を彩っていたのは、桃の花と菜の花でした。自分たちで移植したクレソン畑へ足を延ばし、それなりの収穫。サラダボールいっぱいのクレソンサラダをもりもり頂きました。体を動かすって、やっぱり気持ちがいいものですね。
2016.03.27
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東京の桜も開花して、それぞれの衣を競い合う頃となりました。心なしか気持ちもまったりとして、春眠の誘惑にまどろむ朝、うらうらと時間が流れていきます。昨年「大規模修繕」に8か月ほど費やした我が集合住宅。ベランダの植物達は、否応なく室内管理となり、お日様の恩恵を受けることのない日々が続き、さらに私の時々の帰省で管理が行き届かず、シンビジュウム・もみじ葉ゼラニュウム等多くの草花が枯れてしまいました。二月半ばにやっと修繕が終了。ベランダは、スッキリと片付いたものの緑の少なさに寂しさを感じておりました。そんな中、数年前遠い北の方から我が家に来てくれた春蘭が、沢山の花を見せてくれています。昨年は三個の花芽が、今年は八個も・・・。清々しく控え目な色合いと、奥ゆかしい花姿を観賞するために、ベランダで過ごす時間が多くなってきました。綺麗に張り替えられたベランダの床を汚すことがないよう「簡単菜園」を止めようかなと思っていましたが、ホームセンターにて野菜の苗ものを見るとつい手がのびてしまいました。こうして、きっと一年後は元の煩雑としたベランダ菜園へと戻っていると・・・。それもまた楽しいかな。
2016.03.21
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ストーブの上で焼き芋、ぜんざいを拵えながら、パソコンにてお喋りインコの映像を楽しみ、ネコの動画に癒され、中島みゆき、松任谷由美の曲を一緒に歌う・・・そして合間に家事をこなす何となく一日が過ぎていき、ふと外を見ると、陽射しのなかに水蒸気が揺らいだような・・。あ~かいはな緒のじょじょ履いて~♪じょじょは無いけど、おんもへ出る季節がやってきたようです。ある時、庭で採れたと友人から金柑が届きました。朝食にジャムとオリーブオイルは欠かせません。そこでジャムを作ることに。手前味噌ではありますが、そのねっとりと絡みつような美味しさにすっかり嵌まってしまったのです。それから何回金柑ジャムを作ったことか。求めやすい価格の金柑を探しながら、近場のスーパーを廻ります。5時間ほど水に浸したらプックリと瑞々しくて、この色合いには元気がもらえそうです。確か5回目のジャム作り、すっかり慣れてきました。晩柑類は今が盛り、一年分の金柑ジャムを作ろうか・・・どうしようかな?ただいま思案中です。
2016.03.01
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今日は「2月22日ニャンコの日」だそう、昨日公園で出会った野良ニャンにしっくりくるではありませんか。大きなおなかを温めるように日向ぼっこの最中。子猫が産まれたら、優しいお母さんになるんだろうなぁ。二時間歩いて、エノキタケは一か所だけ。裏側にも連なっていましたが、収穫にはやや遅し。甘い香りを椀に浮かべて楽しむだけ、摘み採る。足元にあるキクラゲは観賞するだけなので、これは写真だけ。林の中の立ち枯れにびっしりと発生しているいるのを発見、あまりに多くて採るのに飽いてしまうほど。中華炒め二回分ほど頂く。林道脇のヒラタケ。これで、今回のきのこリサーチ散歩は完ぺきな仕上がりとなる。丁寧に下処理した天然きのこがあるって、やっぱり嬉しいものです。手元に本をつん読、ミカンを置いておく、甘いものを寄せて置く、一月~二月にかけては恒例の光景。陽射しに肌を通り抜けるような白い光を、空気に柔らかい湿り気を感じて、そろりそろりと体が動き始めました。ただ・・・体が重い、いえ、重くなっている。
2016.02.21
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「澄み渡る空に映える紅葉」のつもりの峰歩きでしたが、まだ紅葉前線がきていないのか、はたまた気候によるものなのか錦の美しさには程遠い。林道を歩いてばかりではきのこに出遭う確率は低くなるばかり、でもクリタケは見つかりました。たったの4本だけど、手のひらを広げたほどの大きさ。今は、ゴボウ、人参と煮込まれており、今夜の混ぜ込みご飯になります。水辺が描かれた絵画を観賞するのが大好き、こんな景色の場所に出くわすと嬉しいのですが、足元からいきなり深くなっているような淵は怖くて近づくことができない。私はやや離れて水面を眺め、カメラは相方に預けました。落ち葉の中でムラサキシメジを探していたら、ハタケシメジが。周りにもチラホラ出ています。新ポイント見つけたと言いたいところですが、それだけを目的に出かけるには遠い場所。水辺とハタケシメジの写真は、新規開拓のつもりで出掛けた「武蔵丘陵森林公園」で撮ったもの。どんな公園なのか気になっておりました。徒歩で廻るには広すぎるので、自転車を借りてのサイクリング。風を切る爽快感はあっても、決められたサイクリングロードしか走れないので、気になる場所を丁寧に散策するには不都合。クヌギ林がキレイでした。(管理公園なので、きのこを採取していいかどうか確認が必要かもしれません。)早朝からの峰歩き、公園でのサイクリングと動き通しだったので帰宅途中で「うなぎ」で疲れを癒すことに。美味しかったけどあまりに出てくるまでが遅くて、疲れを取るどころか、待ち疲れも加わり何のためのうなぎだったのか・・・。夕飯は、山で食べる予定だった「ご当地インスタント麺」とサラダ、フルーツ。たまに食べるインスタント麺は、生麺風でニンニクが効いていて美味しかったけど、どこか食事バランスを欠いた一日でした。
2015.11.29
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先日の遠出の帰りに近場の公園へ寄り道。ツチスギタケが、いつも発生する場所とは違う所に出ていた。写真の右手の地面に一面広がっていました。林の中には、ムラサキシメジとハナビラニカワタケ。私の顔より大きなハナビラニカワタケ。そぅ~と持ち上げてみると、虫さん達が・・・見応えがありました。10月にハタケシメジが発生した後スッキリと草刈りされた所に、また草が萌え出ている。念のためにと草をかき分けてみると、ハタケシメジがポツリ・ポツリと出ていました。天候にもよると思いますが、ハタケシメジの発生期間は結構長いようです。山がお仕舞いなら、公園が公園もお仕舞いなら、スーパーのきのこ売場がそして時々、冷凍庫の松茸を取りだして眺める。きのこの何が私をこんなに魅了するのか、よく解らないけど楽しいなぁ。
2015.11.25
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昨日は、「紅葉狩りを兼ねて来季きのこ狩りのための開拓」として遠出。集落に近い森の紅葉は、水面に映えて名残の美しさ。川沿いの林道を登るにつれ冬を待つばかりの森となり、少しだけのきのこへの期待はしぼんでいくばかり。諦めきれず倒木があるたびに停車して、きのこチェック。数カ所でエノキタケが見つかり、丁寧に摘み集めて心を納めた次第です。地図上で或いは文章によって「原生林」とか「人の手が入っていない森」と聞くと、きのこがありそうなイメージを持っておりましたが、昨日の観察でそれは大きな間違いだと気づかされた。岩盤土地で根が張れず木が大きく育たない、急峻で人が近づけない等、ある種のきのこは採れるにしても、山遊びをするには適していない、里山と称される場所が恵みの森であると、遅ればせなが実感したわけで、気付きが遅い~。いつも遊んでいる樹林は里山ではないけど、例外としてとても素敵な場所であるというのも・・常々思ってはいましたが、再認識した一日でした。
2015.11.23
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「きのこに想う」という感じの雑記も、肝心のきのこ散策がなくなるこれからは単なる雑記となってしまう。箸が転がるのも可笑しかった頃、夫の顔を見るだけでも嬉しかった頃、文章を読むだけでその世界に自分を置き換えられた頃を過ぎてきた今は、心の中でメラメラと燃えるような炎が弱くなったのか、表現する能力が日々衰えるような気がする。これではいけないので、力むことなく日々を書けたらなと・・・。一か月に一度美容院へと出かけていた夫。昨日は雑用に追われてその時間が取れなかった。「私が切ってみようか」と声をかけたら「うん、いいよ」と。何の経験もない私をこんなにすんなり信用できるって、これは彼の長所なのね~新聞紙を広げた上に回る事務用椅子を置いて、全身を覆う布をかけスタンバイ。ハサミは人形制作に使っていたプロ仕様の物、娘に使っていたすきバサミ、櫛これらを整えて始める。えっと、どこから切っていっていいものか。前髪は何とか切りやすそうだから、難しそうな左側面から後頭部へと。右手の櫛で髪を縦にすくい、上から左手に持ちかえてハサミを下から入れる、確か美容師さんはこんな動きだった。ジョキ、ジョキ。右側はなぜか髪の量が多いので、すきバサミも使ってジョキジョキ。で、ルパンのように伸びたもみあげはどうすればいいのだろう。「こうハサミで下の方をぶつりと切って」と言われたので、そのように。前髪は軽くなるように縦にハサミを入れてと、う~ん、短い襟足は手で挟むほどの長さがないので難しい~~それでもジョキジョキ。出来た!と全体を眺めると、あれれ、顔はおじさんなのに頭は女の子のよう信用して座っている夫を想うと、笑うわけにはいかない。そうか、思い切りが足りないのね、ということで、再度左側から一連の動きて切っていく。ジョキジョキ。元の髪型に添うように短くしていったので、そんなにオカシクはない、と自分では思う。でも、後頭部の一部を切りすぎたのか、そこだけ寝グセがついたような感じになった。まあ前から見ると分からないからいいか。「軽くなったよ、ありがとう」という夫、信頼していてくれるんだなぁ。「うん、まぁ・・ちょっとごめんね」と答えておいた。人は報酬をもらってこそ物事が上達する、ということで行きつけのラーメン屋さんでラーメンを一杯ご馳走してくれるということになったが、これは私が夫にご馳走すべきではないのかと、仕上がった髪型を見て思った。夫は今朝「行ってきます」と言ってサッパリした頭で、会社へと出かけていった。誰かに髪型指摘されませんように。
2015.11.16
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光が柔らかいのは、紅緋・黄金色の葉色を透かして届くからでしょうか。ゆらゆらと心を溶かしてしまうような色彩の中に佇むと人に優しくなれるような気がしました。「なめこ採りに行きませんか」という嬉しいお誘いを受けて遠出。深山に人知れず発生していると予想しておりましたが、見つけた場所は民家も近い山。きのこ文化が伝承されてきたのも、身近できのこが採れたからでしょうか。馴染みの山では発生量が限られるムキタケですが、ここでは道々見かける枯れ木に多く見かけました。「あっ、ムキタケ、あそこにもムキタケ」その度に反応する私。その横で相棒も同じことを繰り返すという、まるで動物園で好きな動物を見つけた子供のようです。「発生条件が合っていれば、この辺りにヒラタケが出ているはずです」惜しみなくヒラタケポイントへと連れて行ってくださり、両手で持ちきれないほどの大きなヒラタケを見つけることができました。きのこシーズンもお仕舞いとなる頃に、冬きのこ採りに誘われるという大きなプレゼントを頂きました。山は錦の美しさで、「日本に生まれてよかった」と思う事しきり、発生環境の新しい発見もできて最良の一日となりました。雨が少なかったため状況が思わしくないとの事でしたが、終わってみれば充分すぎるほどの収穫量、シートの上で種類別に分けて、それぞれのきのこを均等分けしてくださいました。そうそう・・温泉、温泉卵付きという特典もあり「見て採って浸かって食べて」という贅沢なきのこ採りとなりました。惜しみなく案内してくださったお二人に深く感謝いたします。
2015.11.08
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山散策はお仕舞い・・・と言いつつ、前回の快感が忘れられない相方がもう一度行きたいと。きのこは望み薄だと思いましたが、体調維持にもなるということで出かけてきました。一週間前は、錦色に輝いていたブナ林がすっかり落葉していて、山は冬支度を整えております。この一週間雨が降らなかったのか、乾いた風倒木にきのこの姿はまばら。道ばたのフキノトウを少し頂いてきました。到着時の早朝気温は2度、真夜中は氷点下になると思われる山ですが、そんな寒さの中トンボはどの様に過ごすのでしょうか。陽射しの熱を蓄えるように、同じ場所に留まって日向ぼっこしていました。高く澄み渡る青空と、落ち葉が分解されていくときの、甘く発酵したような山の香りを含んだ風に吹かれて、今回は秋のハイキングとなりました。収穫も控え目、今夜はフキノトウの天婦羅で、一足早い春をいただきます。何となく予感はしておりました。カフェさんご夫妻に出遭えるのではないかと。そんな勘が当り、サービスエリアでカフェさん達に遇えた時、お二人に握手を求めるほど嬉しくて・・・。シーズン中もよく山中で遇いますし、数年前にも全く予期しない高速道路上で遭遇、何だかとても不思議な縁を感じる出来事でした。今日から11月、また山が恋しくなったら出かけるかもしれませんので、「お仕舞い」という言葉はしばらく封印しましょう。
2015.11.01
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山が錦の彩りで燃える頃、私の心は灯火が細るように寂しくなります。まだ10月。それなりにきのこに逢えるかもしれないし、心身を癒すには出かけるしかないとブナ林を歩いてきました。カラマツがサラサラと舞い落ちる先のムラサキシメジ。淡い紫色が、秋色の森をより惹きたてているようです。エノキタケはこれからという感じ、倒木に沢山の出始めがありました。一か月もすると雪に覆われるので、冬の間雪の中でゆっくり成長していくのでしょうか。笹やぶの中で見つけたチャナメツムタケ。いつもの山の物より、色が濃くて大型肉厚だったので、一瞬ナメコだと思ってしまいました。ナメコが採れる・・・という話は聞いておりました。「熊注意」の看板はあるし、クマザサと格闘して歩くという冒険はできないしとずっと諦めておりました。そんな私達に、山中で出会った「きのこ採りプロ」のおじ様達に見せてもらったナメコが運をくれたのでしょうか。初めてのナメコ群生を見つけることができて、笹ヤブのなかで静かに踊った私。今季一番のハプニングです。何とか収穫できそうなクリタケが一本の倒木にびっしり。クリタケの出かたや色合いは、秋の森の美しさを一際楽しいものにしてくれているようです。ムキタケ、ブナハリタケも採れて、これで今季の遠出はほんとにお仕舞いにしようと思っていますが、今回のナメコ発見に気をよくした相方は、次回も採れるかもしれないと未練がありそう・・・あの笹ヤブこぎが苦手な私は近場の公園散策がいいのですが、どうなりますやら。
2015.10.25
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雨上がりの公園を歩いてきました。クリタケには早いし特に目立つきのこは無いだろうと思っていましたが、公園の隅っこに両手を広げたほどのカラカサタケが・・・。大きさ、フワフワの感触、真っ白なヒダの美しさを観賞してきました。多孔菌かと思ったら、マツオウジの老菌。こんな時期にも発生するのですね。「きのこの魔法」に罹った私、もうお仕舞いでしょ・・と言われてもその姿を探さずにいられず、草むらの中の名も知らない小さなきのこを見るだけでも癒されます。木枯らしが吹く頃になったら諦めましょう。
2015.10.18
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夏から秋にかけての週末イベントは、朝夕の冷え込みとともにお仕舞いとなりました。約三か月間の「山歩きときのこ観察」で大地や樹木から一年間の元気をいだだき、その思い出は、これからストーブ当番の私を繰り返し癒してくれます。昨日夫は独りお散歩へ。ハタケシメジは無かったとのことで、花を撮ってきてくれました。この桜、10月末にかけてポツポツと花が増えていきます。その頃になると、周りの紅葉も鮮やかに映えわたり、それはやがて散りちらばり静寂の冬がやってきます。週末ごとの楽しみを何に変えていきましょうか。少し丈夫になった体を維持するために、お散歩マップでも作ろうかな・・・。
2015.10.12
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昨夜は草津の山からこぼれ落ちてきた紅葉を観賞しながら、ボサノバの心地いいリズムに酔いました。女性ボーカルの素直で可愛らしい声がとても魅力的で、昼間の疲れが癒されていくようでした。「ハタケシメジは見つけやすいきのこですよ」という仲間の言葉が頭の中に残り、今日は近場の目星をつけていた場所へと走りました。きっと見つかりそうな気がする、なんて言いながら散策するも目につくのは紅色の花をつけたミズヒキや可憐なツユクサの花々。そして日向ぼっこしているようなトンボ。地面には一面ドングリが落ちていて、その種類も様々。手のひらに拾い集めて、形や重さの違いを比較して遊びました。クヌギドングリについている、これはヘタとでも言うのでしょうか・・・まるでメーテルが被っていた帽子のようで、これが私のお気に入りとなりました。林道脇の気の早いムラサキシメジ。私の中では、食べるというよりカサ裏の色合いの美しさを愛でるきのこです。目的のハタケシメジ、今日は採れると思ったんだけど・・・。というぼやきが出始めた頃、それは私達の前に。すっかり胞子を飛ばして、役目を終えたハタケシメジです。あら~遅かったのかしらと周りを見渡せば、点々と連なるように採り頃のハタケシメジが続いています。これは、仲間たちが私に「ハタケシメジ運」を与えてくれたからに違いありません。蚊に刺されるのも忘れるほどに喜んで摘み採ったシメジは、結構な量になりました。発生期間がどれほどなのか見当もつきませんが、家から近い場所だけに来週も覗きにいきます。
2015.10.04
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今日はバンドの練習日。風光明媚な森とは雰囲気がかけ離れたスタジオで数時間過ごしました。20年ほど前から続けているので平均年齢も高~くなっており、私は心の中で「生涯学習バンド」と呼んでおります。ビリー・ジョエルの「プレッシャー」や「マイ・ライフ」なんてロック調の曲をやると、終わったとたんに皆ハァ~・フゥ~と息が切れてしまいます。きのこ図鑑のオオモミタケを眺めて「採ってみたいなぁ」とうっとりしていたのは25年ほど前でしょうか。その数年後に最初の一本を見つけた時は感動し、勢い込んで採ったものだから途中から折れてしまいました。大形のきのこなので、すぐに食べきるというのも飽いてしまいます。今回は保存できるように醤油漬けにしました。(数年前にも醤油漬けを書いたような気がします)茹であげたオオモミタケを消毒したビンに入れて醤油と料理酒を煮切ったものと適量の熱湯を加えるという簡単なものですが、冷蔵庫に保存しておくと一か月ほどは大丈夫。コリコリとした食感はアワビのようで、海鮮出汁を効かせた中華料理に入れても美味しいと思います。今回は山葵醤油で刺身風にしていただきました。
2015.09.27
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きのこ歳時記とまではいきませんが、季節に順じて「きのこ状況」を書きつけてきました。最近は、前述しましたように各方面への気配りも必要となってきました。読者限定しない公開ブログとして楽しんでいくためには、今後は少し視点を変えた話題へ移行しようと考えております。身の回りの事柄にきのこ話が混じるというような風に。内包している物が少ないので、どこまで書き付けていけますか微妙ではありますが、できる範囲で続けていけたらと・・・。「昔、おっかぁがこさえてくれた、アマンダレの味噌汁が、とろり、ぺろぺろとして本当に美味かったなぁ~。雨上がりの田圃のあぜ道にでていたきのこ、あれはなんというきのこだんべ」きのこ仲間の「宮さん」が以前に話してくれました。地方独特の名前が多いきのこ。アマンダレとはなんぞやと、その場で話は盛り上がり、ナラタケだろうなぁ~ということで落ち着きました。「宮さん」の出身は新潟県、調べてみるとナラタケの地方名の一つがアマンダレでした。種類が多いナラタケの中、草むらに一本ずつ生えるとなると、ホテイナラタケでしょうか。そこで、先日草っぱらの中から採ってきたホテイナラタケでお味噌汁を拵えてみました。「宮さんのお母さん風、ナラタケ汁」。具はナラタケ・お豆腐・薬味ネギだけというシンプルなものです。見た目は地味ながら、ナラタケの旨味ととろみで味わいは滋味にあふれていて、体の中にジュワーと広がって体が温まっていくようです。因みにお味噌は仲間に頂いた手作りで、そんなところも付加価値となって美味しさプラスになったのかもしれません。「宮さんに」食してもらうのが一番ですが、愛妻手作り夕飯が待っていますので、我が家の自己満足ということで今日の食卓にのりました。あ~~ごちそうさまでした。
2015.09.23
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静まりかえる森の中で、聴こえそうで聴こえない音を聴く。じっと耳を澄ませば、胸の中から想いいずる音と目前の景色がピタリと重なり、私も静寂な森の中の一員になれたようで、心が深静と大地に吸い込まれていきます。よく見かけるカンバタケですが、発生から分解されるまでどれほどの時間がかかるのでしょうか。この個体は、ふかふかと柔らかくてスポンジのようでした。カベンタケは、山の秋の深まりを知らせてくれるきのこ。その色鮮やかさとはうらはらに、残り時間の少なさを感じて寂しくなります。見つけました、名前の通りのオオキノボリイグチ。枯れ木ではありますが、てっぺんに佇む姿の美しさに、どこぞに森の精が隠れているのではと周りを見回してしまいました。木漏れ日の中で愛らしい姿を見せてくれるサクラシメジの群生。同行していた仲間が見つけてくれました。私のカメラでは捉えきれない(カメラではなくて・・腕かな)ほどの行列が広がっていて、収穫云々よりもこんな景色が心の栄養になっていきます。山の秋が進むにつれて、仲間達との時間が多くなるような気がします。無意識に、過ぎゆく季節の寂しさを楽しい語らいで埋めようとしているのでしょうか。セシウム問題による「きのこ狩り自粛」が呼びかけられている中、変わらず山散策を続けている私。きのこが森に在ることの美しさ、そんな自然の中で遊べる楽しさ、食文化として培われてきたもの様々と、拙くもブログアップしております。限定閲覧という方法もありますが「きのこが好き・森が好き」という観点と、私から「きのこ」を取ったら何も残らないということで、このまま迷惑が掛からないよう工夫して開放閲覧を続け、散策に於いても、そのように心がけていきたいと考えております。
2015.09.20
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今日彼岸花の蕾を見ました。燃えるように咲く花姿ではありますが、萎れはじめてからの風情にはどこかもの悲しさがあります。私にとっては、「いよいよきのこが盛りで楽しい時間もあと少しですよ」と教えてくれる花。野に咲いている様子を見るにつけ、しんみり寂しくなる花です。先日の山はまさに秋本番、ツバアブラシメジやヌメリササタケが雨上がりの森を飾ります。「いぶし銀な奴」という愛称で呼んでいるクロカワ。先週は駐車場待機組でしたので、今回は期待大で斜面を登ります。数は少ないものの、状態がいいものを見かけました。ハナホウキタケやキホウキタケを逆さにすると、どこか日本髪に飾る「花かんざし」に似ていて、森の中で髪に飾りたくなります。もし森の中でホウキタケを挿している人に出会ったら、何気なくスルーしてください。ナラタケ、通称ヌメリンボウ、ハナイグチ、アミハナイグチ等が目を楽しませてくれました。まだ膝が本調子ではなく短時間集中きのこ探索。10時には帰路につくという、何とも高速代金が勿体なくなるような遠出でした。次回あたりから樹々も色付き始めていると思われ、これからは例年のごとく「寂しさをつれた散策」となります。
2015.09.12
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秋をまとい始めた森。吹き抜ける風の中に、心をツンと刺すような寂しさが含まれていました。つややかな苔の中のツガタケ。特に雨を好むのでしょうか。時々見かける群生は姿形の美しいものが多くて、「きのこが点在する、深い森の中に佇む私」という自己満足を多いに刺激してくれました。たっぷりと潤ったタマゴタケのカサは、今にも緋色がトロリと溶け出してきそう。中にあんこが入っているのかな?と思わせるようなショウゲンジ。数はまばらでしたが、親しみやすく愛嬌のある形を見かけると、何年経っても「あ~ショウゲンジ」と声にしてしまいます。苔むした森の中は、後一歩冷え込みが進むとハナイグチが一面を彩るかも・・という気配に満ちていました。クロカワ三兄弟の図。数日間雨を受けたであろうと思われるカサの質感には、イマイチ食欲が湧いてきません。先に出たホウキタケを鹿さんが齧ったのか、周りに崩れたものが散らばっていました。膝痛を抱えての散策は今後に支障が出そうと、敬遠していた整形外科に行ったのは3日。(お仲間の皆さんの声に励まされ、力を貰えたのがキッカケです。)「それでは両膝にヒアルロン酸を打ちましょう」「・・・・はい」(顔も心も曇る私)「じゃぁ針を射しますよ」「・・・・うぅ」(両手で顔を隠す私)という感じで一回目のヒアルロン酸注射を受けました。口ほどにもない弱虫な大人であります。そして翌日の4日に山歩き。後半には痛みが強くなりましたが、それでも予定していた場所は歩くことができました。後二回の注射が必要、魅力的なきのこ達に逢いに行くために注射の痛みを克服していきます。(宣言したからには、必ず病院行かなくちゃ・・・)
2015.09.05
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待っていました、秋雨前線。9月が待ちきれずに、21日は(28日の間違いでした。)、ほぼ一か月ぶりのきのこ探索、気分はワクワク。コケモモの色付きが季節を教えてくれます。気温が低下してきたので大いに期待しましたが、きのこ達の姿の少ないこと。名残のヤマドリタケはこの一本を見ただけです。遠目に、オオツガタケの群生だと思ったら、クサハツモドキ。喜びが一瞬で萎んでいきます。ツガタケは三本、少々のアンズタケ、出始めのハナイグチを一本見ました。それでも、好きな森の中を歩いているだけで気持ちリフレッシュできます。ただ、膝の痛みが激しくて、ヨレヨレの歩き方でやっとバス停へ到着。ほんの数キロの道のりの遠かったこと。膝痛との付き合い方が今後の課題となった日でした。
2015.08.29
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緋色のマスタケに映えて、一際苔の美しさが引き立ちます。射し込む光は真夏の強さが感じられず、一気に山の季節は秋へと向かっていきます。お盆を挟んで帰省。帰宅したら這ってでも山へ行こう・・・と思っておりましたが、気持ちはあるものの体が付いて行かず、先日の遠出は夫の単独行動。10時間ほども歩き廻ったとか。私は「行ったつもり」で写真に慰められております。山は乾いており、ヒロハチチタケ・ぽつぽつ見かけるアンズタケ・少々のショウゲンジと、いま一つきのこ達は元気が無かったようです。雨が待ち遠しい、9月が待ち遠しい。ここ最近のストレスを歓喜へと転化できる日がきっと来るはずです。
2015.08.23
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「水をください!」と言いたげな林。こうして写真で見ると緑陰と木漏れ日の対比が涼しく見えますが、「里山の蒸し暑さには苦しくなるようだった」と相方が言っております。きのこ達の姿も少なくて、元の姿が分からないものばかりだったようです。私は快適な部屋で、ちょっとした手仕事。山のきのこ達も小休止、私の散策も一休みで、次回の樹林散策は月末となります。
2015.08.09
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