きららん’ｓ　キッチン・テーブル

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2006年02月17日

節子クロソフスカドローラ・著「グラン・シャレ　夢の刻」

(5)

テーマ：着物が好きな方、興味がある方(4606)

カテゴリ：つれづれの記

高価ながらどうしても欲しくなり文庫化を待たずに購入しました。

スイス最古の木造建築「グラン・シャレ」の女主人である
節子氏の暮らしぶりの魅力が沢山の写真に詰まっている本なのです。

和服を日常着として身にまとい、
インドのサリーや、インドの紬のソファ生地（！）、
インドネシアのバティック生地で着物や帯を仕立てさせ、
庭に咲く薔薇を摘み、自家製の薔薇茶を蓄える暮らしぶり。　

着物雑誌のグラビアのような、寸分の隙もない着こなしではありません。
「ありのまま」をモットーとする方らしく、しんなり馴染んだ襟元。
散り際を惜しんで庭から摘んできた薔薇の
花びらはちりめん地のように柔らかです。

ワタシ自身、決して和服は嫌いではないのですが、
近頃和服とのお付き合いは御宮参りや七五三などの機会に
慌ただしく着付けてもらい、神社から帰宅するやいなや、
そそくさと脱いでたたむ程度。

もっと気軽に、ウールや紬などの普段仕様の着物に
親しんでみたいと感じさせられました。
和服の洗い張り屋などそうそう見かけない現代ですから、

ハイテク繊維の着物もドンドン取り入れてしまおう！とも考えています。

和服に興味のあるかた、庭づくり、手づくりに興味のある方、
書店でみかけたらぜひ手にとってぱらぱらと写真頁を眺めてみてくださいな。