あんなこと、こんなもの

あんなこと、こんなもの

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2013.12.26
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 昭和30~40年代にクリスマスの主役を張った、子供たちの憧れ、バタークリームデコレーションケーキ

バタークリームクリスマスケーキ2011.jpg

こういうの・・・純白のバター(断じて本物のバターではない)クリームのレースのような飾り、ピンクに着色されたバラの花、真っ赤なチェリーに緑のアンジェリカ・・・サンタのろうそくにチョコの家・・・どれを貰おうか、人生最大の悩み・・・

意地汚い子供吉祥天の夢・・・大きくなったらあのケーキまるまるひとつ、一人で食べるんだ・・・

 大きくなった頃には日本も豊かになり、バタークリームは生クリームになり、さらに上京して00のケーキ**のパイと食べ歩く学生吉祥天でしたが

 この年齢になっても子供の頃のバタークリームケーキへの思いは消えず

 今もバタークリームのクリスマスケーキを作っている店を見つけて、小さなのを買い、胃にもたれる、だの、脂がきつすぎる、と誰も付き合ってくれないので、ひとりでぼそぼそと食べるのが恒例になっています・・・名付けて裏ケーキ・・・表はシャンパンたっぷりの生クリームのブッシュドノエル・・・ちゃんと食べてます

 この裏ケーキを売っている店では、12月25日の夕方になるとクリスマスケーキが半額になりますので、夕方に買いに出かけます・・・一度出遅れて売り切れになっていました、どうも同好の士がいるらしい・・・

 12月25日午後4時半、冬の夕暮れ近い店先に立った吉祥天

「クリスマスケーキ半額」の張り紙・・・よしよし、あるある

店内に入って「ごめんくださ~い」と声を掛けるも誰もいない、いつもはおばあちゃんが店番しているんだけど・・・

 2,3度声をかけても応答が無い・・・留守か、何とのんきな

 しかし「半額」の張り紙の横で何度も声をかけるのもなんだか気恥かしく

 今年はもうよそうかな・・・表ケーキも食べたし、そのうえに新しいのも買ったし、00さんから頂いたのもあるし・・・と帰りかけたら

 「あ、あるある、ここや、ここ」

 「これやこれ、ほら半額になってる」

と年配の女性と、自転車押した若い女性が入ってきました

 ・・・同好の士らしい・・・

 「あれ、どしたん、いつも店番のおばあちゃんが居るのに」とこちらを見たので

 「ええ、さっきから声かけてるんですけど・・・」

 「おらんはずないわ、こんな日に・・・聞こえんかったのと違う?」

 「おばあちゃ~ん、おばあちゃ~んおらんの~」と叫ぶ若い女性

 「ばあちゃ~んお客さんやで~」年配の女性も大音声

 「おかしいな・・・もういっぺん、ばあちゃ~ん」

  「あの、私また出直して・・・」諦めた吉祥天に

「なに言うてんの、居るはずや、ほら、奥ののれんが動いてる」

 「あれは風で動いてるんやわ」

 「あれま、それでも居るはずやわ・・・ばあちゃ~ん」

 「ばあちゃ~ん、ばあちゃ~ん」・・・これはヤケクソの吉祥天も参加して三人の大合唱

するとこんどは本当に暖簾が動いて

 「おりまへんか・・・おかしいな」と言いながら息子さん登場

 「おった~」と三人

 「このバタークリームのケーキ、私この3000円の・・・これが半額になるんやろ? 」と年配の女性

 「私はこっちの・・・自転車にうまいこと乗るかしらん」と若い女性

 一番小さいのを買った吉祥天・・・半額で1100円

「お先に・・・」と帰ってきました

 昨日から食べています、キショットは小さいひときれで「もういい」

 ・・・後2,3日かかりそうです・・・

 ・・・恒例の裏ケーキでした・・・






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Last updated  2013.12.27 09:09:06 コメント(7) | コメントを書く


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