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にほんブログ村 サルビアは種類が多い。私がサルビアと呼んでいるあの赤い花は、サルビア・スプレンデンスという名が正しいらしい。サルビアの思い出は、もちろん、あの甘い蜜だ。花から長く伸びた花びら、これは「唇花」というらしいが、この唇花の根本に付く蜜がとても甘い。サルビアを見つけると、唇花を取って根本の蜜をなめていた。子供達は我先にと、その蜜を取り合うので、小学校の花壇に咲くサルビアは、唇花がない花ばかりになっていた。あの甘い蜜は虫たちも引き寄せていたはずだ。だとしたら、ちょっと不衛生だったかもしれない。当時、あの蜜の甘さに惹かれ、衛生など気にしたことはなかった。今時の子供達には考えられないことかもしれない。でも、もしサルビアの、あの蜜の甘さを知らないとしたら、それはなんて不幸なことだろう。【 はちみつ 】 < ↓ ランキングクリックはこちらから > にほんブログ村
2024.09.10
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にほんブログ村 以前の写真を探して記事を書くつもりでした。しかし写真が見つかりませんので、急遽話題を変更します。ご紹介するのは、名古屋市北区の多奈波太神社。9月なのに「たなばた神社」。この多奈波太神社には、乳イチョウがあります。乳銀杏は、古い神社には時々あります。その大半は古木ですが、こちらの銀杏はまだ若木とのこと。この乳の正体は未だに謎です。気根という説もありますが、定かではありません。銀杏は古い植物の特徴を持つ、謎多き植物です。女性の信仰の対象にもなる乳銀杏。ご感想を、境内の狛犬様にうかがいましょう。狛犬さん、いかがでしたか?「そりゃぁ、びっくりしたな、もう」【 揚げ塩銀杏 】 < ↓ ランキングクリックはこちらから > にほんブログ村
2024.09.02
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にほんブログ村 まだサルスベリが咲いている。今年のサルスベリは、特に長く咲いているように思う。実際、サルスベリの開花期間は長い。7~10月の間に、約100日間咲き続けるという。紅い花が100日咲くから、サルスベリを「百日紅」と書く。ただ、今年はサルスベリの花を、特に長く見ているように思う。その紅い夏の花を見ると、猛暑の夏をさらに暑く感じるから。けっして、サルスベリが悪いのではない。この猛暑に耐えるのに、私はもう疲れているのだ。【 日傘 】 < ↓ ランキングクリックはこちらから > にほんブログ村
2024.08.21
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にほんブログ村 シランは、そのやんちゃな表情が良い。庭、公園、花壇など、赤紫の花が良く目立つ。シランは元気一杯、今まさに春を謳歌している。これほど身近なランも他にはないだろう。どこにでも咲いているように思えるシランだが、実は野生のシランは絶滅危惧種だという。私達が見るシランは園芸種か、そのこぼれ種らしい。やんちゃそうに見えて、実ははかない。やはりシランはラン、紫蘭なのだ。 シランの魅力が、またひとつ増えた。【 ブルーシラン / 白花シラン 】 < ↓ ランキングクリックはこちらから > にほんブログ村
2024.04.23
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にほんブログ村 あれは青く晴れた空に、春風に吹かれて桜の花びらが舞う、まさにあなたのための日だったかつて、まだ幼い僕の手を引いての散歩道、あなたは僕に花の名前を教えてくれた本当に、あなたは花が好きな人だったあの春の日、僕は一輪の桜の花を手に、静かに眠るあなたに別れを告げた思うより大きく、思うより白い木箱の中に眠るあなた僕はあなたに、ともに消える桜の花を手渡したきっと届かない声で、僕はつぶやく「最期に見る花は桜だったね」あれから何度目の春だろう桜の花が咲くたびに、僕はあの日のことを思い出す【 桜 】 < ↓ ランキングクリックはこちらから > にほんブログ村
2024.04.08
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にほんブログ村 近所の空き地に、白い花が咲いてひさしい。だれかの帰りを待つように、その白い花は長く咲き続けている。最近までこの場所には、家が建っていた。その家の高齢のご婦人は園芸が好きらしく、花が多い庭だった。ある夜、救急車のサイレンが響き、その家の前で止まった。赤灯の瞬きが周囲を照らし、やがて無慈悲な闇に包まれた。そして、その家は主(あるじ)を失った。家は空家になり、ほどなく建屋は壊され空き地になった。その後も空き地には花が咲いた。けなげに咲く花の姿には、花を愛した主の記憶があった。その花言葉は「誠実」だという。主のいない庭の片隅に、今年もノースポールの白い花が咲いた。【 月化粧 】 < ↓ ランキングクリックはこちらから > にほんブログ村
2024.03.14
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にほんブログ村 ヒメオドリコソウの葉はなぜ赤く染まるのだろう。その疑問は、ヒメオドリコソウがシソ科の植物と知って納得した。ただその姿には、踊り子が舞う様な軽快さはない。幾枚も重なった葉は、分厚い冬服を重ね着して、寒風に耐える彼女のようだ。「ちょっと厚着をしすぎじゃないか?」オドリコソウにそう問いかけたなら。「だって寒くて、ほっぺが真っ赤じゃない?」春風のような笑顔で、君はそう答えるのだろう。【 クッキー 】 < ↓ ランキングクリックはこちらから > にほんブログ村
2024.03.05
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にほんブログ村 早くも道端に青い小さな花が目立つようになってきた。早春に咲く花、オオイヌノフグリだ。オオイヌノフグリは、他の植物との争いを避けるように早春に咲く。逃げるように咲くけれど、オオイヌノフグリは強い。その茎や葉は繊毛で覆われ、霜や雪にも強い。寒さに耐える力があるからこそ、早春に群生できる。まだ少ない虫たちの助けが得られなくても、オオイヌノフグリは数百の種を作り増えてゆく。他の植物が茂る夏の間、オオイヌノフグリは種の姿で、暗い土の中、この早春を待っていた。春に向けて、その準備は進んでいた。また1年が過ぎ、間もなく春になる。オオイヌノフグリが生きる努力をしていた間、私はなにをしていたのだろう。【 春限定 さくら抹茶大福 】 < ↓ ランキングクリックはこちらから > にほんブログ村
2024.02.22
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にほんブログ村 椿の花が落ちていた花ごと落ちるその様を、忌むべき姿と人は言う美しい姿のままでの哀しい別れを、人は望んではいない痛い氷雨にさらされ、冷酷な寒風に引き裂かれ美しかった花色は褪せ、花びらを落としてなお生きることを花は強いられることもある傷ついても、辛くても、花はそれを語る術を持たないそれ故に哀しい椿は、美しい花のまま落ちることを選ぶだが、人には語る術も、頼れる友もいる耐え難いほどに傷ついたなら、支えを求める生き方もある人は椿ほどに孤独ではないひとり落ちることを選ばなくとも、生き抜く術は必ずあるある漫画家の訃報に想いを馳せながら美しいまま落花した、椿を空しく見つめていた【 湯呑 】 < ↓ ランキングクリックはこちらから > にほんブログ村
2024.02.06
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にほんブログ村 寒風が吹く中、スイセンが咲いていた。スイセンはうつむいて花を咲かせる。その姿からスイセンは、ギリシャ神話の美少年ナルキッソスに例えられる。ナルキッソスは水面をのぞき込み、そこに映る自身の顔を見た。その美しさに恋した彼は、自身に恋して水面に手を伸ばす。その結果、彼は水中へ落下して命を落としてしまう。このギリシャ神話に由来して、スイセンの花言葉は「うぬぼれ」。スイセンの花がうつむいているばかりに、ひどい花ことばだ。冬に咲く花は多くはない。淋しそうに咲くスイセンの姿は、うぬぼれからは程遠い。震災の報道を耳にするからだろうか。スイセンのうつむく姿は、私には孤独と寒さに耐え偲ぶ被災者の姿にしか見えない。【 ノリタケ 福袋 】 < ↓ ランキングクリックはこちらから > にほんブログ村
2024.01.22
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にほんブログ村 新年早々、ひっつき虫にくっつかれた。今度くっつかれたのは無数の針状のひっつき虫。私が最も嫌いなひっつき虫、センダングサの種だ。冬服の上着はもちろん、ジーパン、靴紐まで、気がつけば全身にくっつかれている。センダングサの茶色の種や細い茎は、落ち葉や地面の色と保護色になり、ステルス化して巧みにくっついてくる。センダングサの種は取りにくい。針状の種の先端のトゲで、衣服に突き刺さる様に付着する。さすがに合成皮革の靴にはくっつかないから、ヒトが服を着ず、裸であれば、センダングサもくっつけないだろう。センダングサの本来のターゲットは、くっつきやすい毛皮を持つ動物だ。そういえば散歩帰り、愛犬がよく全身ひっつき虫だらけになっていた。愛犬の顔までくっつかれて困っている様がユーモラスで、笑いながらひっつき虫を取ってあげたのを思い出す。愛犬との別れから、もう十年以上が過ぎている。小動物の命は儚くても、センダングサのあり様は今も変わらない。いつしか楽しかった日々と、悲しい別れを思い出していた。ひっつき虫が運ぶのは植物の命だけではなく、私たちの思い出でもあるのだと知った。【 2024年 ヘレンド イヤープレート 】 < ↓ ランキングクリックはこちらから > にほんブログ村
2024.01.14
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にほんブログ村 ビオラとパンジーは、今ではもう区別がつかなくなったという。以前は小さな花をビオラ、大きな花をパンジーと呼んでいた。しかし交雑種が増え、その区別は曖昧になった。交雑種は人によって作られたが、花にとって重要ではないだろう。種のこだわりよりも、花には生き延びることが先決なのだ。寒さに強い彼女たちは、冬の花壇の奇跡の彩り。それでも、ついきみに問いかけてしまう。きみはビオラ、それともパンジーなの?【 北海道チーズケーキ 雪丸 】 < ↓ ランキングクリックはこちらから > にほんブログ村
2023.12.23
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にほんブログ村 寒くなってきたが、ヒメツルソバは元気そうだ。道端で見かけるので野草だと思っていたが、実は園芸種だという。園芸種であっても野生化できるほど、ヒメツルソバはたくましい。だが、ヒメツルソバにも弱点があるという。それは寒さに弱いということだ。霜が降れば花は枯れ、土が凍結すれば根も枯れる。かろうじて残った種に、翌年の再生の望みが託される。12月になってもヒメツルソバが見られるのは、暖冬の恩恵らしい。明日にでも霜が降り、ヒメツルソバは枯れてしまうかもしれない。だれにとっても再会は、当然のことではない。明日かなう再会は、とても幸せなことと、もっと早く知るべきだった。【 紅玉りんごのシブスト 】 < ↓ ランキングクリックはこちらから > にほんブログ村
2023.12.06
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にほんブログ村 11月も末というのに、まだぺんぺん草を多く見かける。ぺんぺん草、つまりナズナは種類が多いので、この時期に咲くぺんぺん草もあるのだろうか。三味線のバチに似たぺんぺん草の種子は愛らしい。この種子の形がぺんぺん草の名の由来という説があるのも納得だ。ただ私にはあの種子は、ハートに見える。小さな花の周囲にたくさんのハートが飛ぶ。ぺんぺん草ほど愛に満たされた植物も珍しい。そんな愛に満たされたぺんぺん草が、どこでも見かける野草だということを、とても嬉しく思う。【 ケーキセット 】 < ↓ ランキングクリックはこちらから > にほんブログ村
2023.11.26
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にほんブログ村 桜は春に咲き、秋に咲くコスモスは「秋桜」。そして、寒桜など、冬に咲く桜は「冬桜」。(冬桜)冬桜は「四季桜」とも呼ぶ。では、「夏桜」とは何か?春、一斉に桜が散り、葉桜になる。葉が出ても、なお散らず残った桜の花。それを夏桜と呼ぶ。散り遅れた夏桜。そこには特攻などを免れ生き延びた者の呵責や悲哀がある。夏桜は哀しい。夏桜が「なお生きる喜び」に変わるのは、いつになるのだろう。【 永遠の零 】 < ↓ ランキングクリックはこちらから > にほんブログ村
2023.11.21
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にほんブログ村 コスモスは秋桜と書く。その読みは「アキザクラ」が正しい。「コスモス」の読みは、山口百恵さんの流行歌「秋桜(コスモス)」で使われた当て字だ。コスモスは桜の花に形が似ているため秋桜と呼ばれたという。しかし私には、コスモスと桜が似ているとは思えない。なにより、コスモスと桜は、その生き様が違う。生命があふれてくる春に、桜は散る。別れを告げる桜は、対照的な春により、その淋しさが際立つ。それに対してコスモスは、活力に満ちている。生き生きとしたコスモスの群生は、秋の淋しさを忘れさせる。それでもコスモスは、秋の夕暮れが良く似合う。沈みゆく秋の夕陽が似合うその姿に、やはりコスモスは秋桜なのだと静かに思う。【 秋桜 】 < ↓ ランキングクリックはこちらから > にほんブログ村
2023.11.19
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にほんブログ村 セイタカアワダチソウは他の植物の成長を止めるアレロパシー物質を根から出し、その生息域を拡大する。しかしその数が増えすぎると、自らの毒が自身にも作用し、その数を減らす。セイタカアワダチソウの生き方は、愚かでもあり、哀れでもある。他者に向けた刃は、自らをも傷つけることを知る。人も数が増えすぎたのだろうか。戦争という名の自己中毒が止まらない。【 ピースマーク 】 < ↓ ランキングクリックはこちらから > にほんブログ村
2023.11.13
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にほんブログ村 この秋初めて、ひっつき虫にひっつかれた。そのひっつき虫はヌスビトハギだ。その名前の由来は、実が盗人の足跡に似ているからだという。特に靴紐に付いたヌスビトハギは厄介だ。ひとつずつ丁寧にはがさないと取れてくれない。放置するといつまでも離れてくれない。種を運んで落とすためという、本来の目的を忘れてしまっているようだ。離れないヌスビトハギは、人恋しいのだろうか。しかし、それで良いのか、ヌスビトハギ。< ↓ ランキングクリックはこちらから > にほんブログ村
2023.10.21
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にほんブログ村 マルバルコウソウの覆われた街路樹。そのわずかな隙間に、細々とヘクソカズラが咲いている。その気の毒な名前は、花の外見に由来する。葉を指で揉むと異臭がするというが、私にはわからなかった。ヘクソカズラはつる植物だが、自立するように垂直にも伸びている。もう一部では、実を付け始めていた。人に何と呼ばれようとも、誰が如何に評しようとも、ヘクソカズラは生きている。だからこそ、ヘクソカズラはたくましい。【 宇治茶だいふく 】 < ↓ ランキングクリックはこちらから > にほんブログ村
2023.10.09
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にほんブログ村 この秋の季節、特に目立つようになる花がある。それは百日草だ。百日草の開花期間は長く、春から秋の半年間咲き続ける。しかも秋になると、百日草はより色鮮やかになる。他の花が姿を消した花壇。そこでただ美しく咲く百日草は、孤高の存在にも思えてくる。百日草は、もともと目立つ花だ。これほど長く咲かなくても、虫たちは集まってくれるだろう。彼女は誰を待っているのだろう。強く思える人ほど、本当は孤独なのかもしれない。百日草を見ていると、そう思う。【 抹茶焼き菓子 】 < ↓ ランキングクリックはこちらから > にほんブログ村
2023.10.04
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にほんブログ村 オシロイバナの開花時期は実に長い。この季節になっても、まだ元気に花を咲かせている。子供の頃、オシロイバナは落下傘遊びの対象だった。花の種子になる部分を途中まで引き抜くと、オシロイバナの花は落下傘の様な形になる。今思えば、花にとっては迷惑極まりないことだ。ただ、それによって植物に親しみを覚え、むしろ植物を守ることの価値を知った。現代の子供達は優等生だから、落下傘遊びもしないのだろう。オシロイバナも、さぞや安堵しているに違いない。しかし、それで良いのだろうかと、不安に思う。そういえば、落下傘という呼び方もしなくなった。【 日本酒 積善 オシロイバナ酵母 】 < ↓ ランキングクリックはこちらから > にほんブログ村
2023.09.27
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にほんブログ村 マルバルコウソウに覆われた街路樹が並ぶ道路脇。その中に、不思議なエリアが点在する。あるべき街路樹がなく、マルバルコウソウさえないエリア。そこを占有するものこそ、侵略的外来種ランタナだ。街路樹は枯れたのだろう。つる植物のマルバルコウソウも、共倒れしたのだろうか。ランタナの「世界の侵略的外来種ワースト100」の登録はダテではない。奇麗だからとランタナは、人に刈られもしないのだろう。美こそが、ランタナの真の武器だ。南国からの外来植物は得てして美しい。だが気を付けたい。ランタナの日本への進撃は、もう始まっている。南国のランタナに味方する、地球温暖化の風に乗って。【 驚きの 「ハロウィン蒔絵 なつめ」 】 < ↓ ランキングクリックはこちらから > にほんブログ村
2023.09.20
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にほんブログ村 街路樹に、小さな赤い花が咲いた。いや、正確には、小さな赤い花が”付いた”。街路樹に近づくと、その全面がハート形の葉で覆われているのがわかる。赤い花は、このつる植物の花だ。このつる植物は「マルバルコウソウ」という外来種。街路樹はマルバルコウソウに覆われて全く姿が見えない。街路樹は、たしかバベだったと思う。光合成もできず、街路樹はさぞや苦しいことだろう。つる植物はひとりでは生きられない。他に頼るのもひとつの生き方だ。だがしかし、マルバルコウソウ、あなたは少しは遠慮というものを知るべきだろう。【 秋めいて 】 < ↓ ランキングクリックはこちらから > にほんブログ村
2023.09.16
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にほんブログ村 今年、特に気になっている植物がある。それはランタナだ。ランタナの花は、とてもカラフルだ。初めは中央で黄色く花が咲き、徐々に外側の薄赤色に変わる。だからランタナは「七変化」とも呼ばれる。気になるのは、近所のいたるところでランタナを見るようになったこと。街路樹の下、歩道脇の空き地。意外な場所で、ランタナが花を咲かせている。なぜこんな場所でと見渡すと、近くの民家の花壇にもランタナが咲いている。おそらく、あの花壇から種が運ばれたのだろう。ランタナの種を運ぶのは鳥だ。ヒトには有毒なランタナの種も、鳥には無毒だという。ランタナは世界の侵略的外来種ワースト100に含まれる。その生息範囲を広げる力は強く、熱帯や亜熱帯では、「植えてはいけない植物」とも呼ばれるという。本来、ランタナは熱帯の植物だ。日本では越冬が難しい植物だった。そのランタナが野生化しつつあるのは、やはり温暖化の影響だろうか。ランタナの花はカラフルで美しい。街中に広がる美しい花に包まれて、来年は今年より、さらに暑い夏を迎えることになるのだろうか。【 待ち遠しい秋 栗まんじゅう 】 < ↓ ランキングクリックはこちらから > にほんブログ村
2023.09.09
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にほんブログ村 「かっぽん」を「イタドリ」と呼ぶようになった頃から、イタドリと私の戦いは本格化した。イタドリの成長は早い。瞬く間にイタドリは成長し、竹か木の様になる。大人の身長ほどになったイタドリは硬くて丈夫だ。鎌などを使っても、刈り取りは楽ではない。地下茎で増えるため、刈っても刈っても新芽が出てくる。恐ろしいほどの繁殖力だ。イタドリは「虎杖」と書く。新芽の外皮の模様が「虎」を連想させるらしい。「虎杖」で人気アニメ「呪術廻戦」を連想した方もいるだろう。「虎杖」は「呪術廻戦」の主人公の名前だ。アニメの虎杖も、驚異的な生命力を持っている。まさにイタドリそのものだ。イタドリを刈る体力も、加齢とともに衰える。いつかは私はイタドリとの戦いに敗北するだろう。新芽を食われ、刈られてきたイタドリの逆襲が始まった。もう私には勝ち目はない。なぜなら既にこの場は、イタドリの地下茎が”領域展開”されてしまっているのだから。【 夏 あんみつ 】 < ↓ ランキングクリックはこちらから > にほんブログ村
2023.08.30
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にほんブログ村 調理せず、一番よく食べていた道端の植物は「かっぽん」だった。美味しいかっぽんは、太い新芽だ。竹の様に中空の新芽は、手で簡単に折れる。「カポン」と奇麗に折れる新芽ほど美味しい気がした。調理は不要でも、若干の加工は必要だ。簡単に取れる外皮をむしり、奇麗な緑色の茎にかじりつく。かっぽんの茎が含む水分は、喉の渇きを癒してくれた。適度なすっぱさも心地良かった。自動販売機もコンビニも、今ほど身近ではなかった。もしあっても、子供にはジュース代は高額だった。かっぽんは子供にとって、ジュースの代わりだった。近所のオアシスが、そこにはあった。「かっぽん」の本当の名が「イタドリ」と知ったのは、ずっと後のことだった。【 夏限定 】 < ↓ ランキングクリックはこちらから > にほんブログ村
2023.08.28
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にほんブログ村 子供の頃、よく野草を食べた。知識もなく、道端の草木の実などを採って食べるのだから、今思えば、とても危ないことをしていたものだと思う。ヨウシュヤマゴボウ。何でも食べていたのに、不思議とこの実は食べなかった。何も知らなかったが、美味しそうには思えなかった。果汁で汚れると取れないので、触る気にもならなかった。ヨウシュヤマゴボウの実が有毒だと知ったのは、ずっと後のことだった。知識もなく、ヨウシュヤマゴボウを避けていたことになる。本能とは、驚くべきものだ。【 夏 スィーツ 】 < ↓ ランキングクリックはこちらから > にほんブログ村
2023.08.26
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にほんブログ村 公園の花壇を彩るポーチュラカ。夏の暑さにも負けず、赤、橙、桃、黄、紫、白と鮮やかな花を咲かせる。いつ見ても元気に咲くポーチュラカ。だが、ポーチュラカは、一日花。花は1日しか咲かない。ポーチュラカがいつも花壇を彩れるのは、次々と花を咲かせるからだ。元気に見えるポーチュラカの花の命は短い。今日もポーチュラカに挨拶しよう。ポーチュラカさん、こんにちは。そして、さようなら。【 夏を涼しく 】 < ↓ ランキングクリックはこちらから > にほんブログ村
2023.08.03
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にほんブログ村 探すとなかなかみつからないが、意外な場所でふいに出会う。ネジバナは、そんな花だ。ネジバナには、右巻きも左巻きもある。その右巻きと左巻きの割合は、同程度という。ネジバナが、ねじれて咲くのには理由がある。細い茎には花が重すぎて、片側に花が咲くと倒れてしまうからだ。バランスを取りながら、あっちにふらふら、こっちにふらふら。おっとと、おっとと。ネジバナは、おっとと。ふらつき、よろめき、ねじれて、迷って。でも、花も人もいつの時代も、生き方というのはそういうものだろう。【 夏を涼しく 】 < ↓ ランキングクリックはこちらから > にほんブログ村
2023.07.28
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にほんブログ村 ヒルザキツキミソウは美しい。園芸種が野に逃げ出した花だから、当然だろう。しかし、野生化の代償は大きかった。ヒルザキツキミソウは、日本では種子を作れないという。だから、ヒルザキツキミソウは地下茎で増える。群生して見えるのは、すべて地下茎でつながった同一株だ。ヒルザキツキミソウは、同一株の交配では種子ができない。逃げ出した孤独ゆえ、種子はできない。しかし、日本でも、種子を作るヒルザキツキミソウが見つかってきた。それは逃げ出したもの同士が、奇跡の出会いを得たということだ。もし種子を持つヒルザキツキミソウに出会えたら、おめでとうと言ってあげたい。【 イッタラ 】 < ↓ ランキングクリックはこちらから > にほんブログ村
2023.07.23
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にほんブログ村 幸福の四つ葉のクローバー。四つ葉ができる理由には諸説ある。そのひとつが環境説。人に踏まれるなどすることで、四つ葉ができるという。葉の成長点が傷つくことで、葉の数が増えるという。幸せの四つ葉のクローバーは、傷つくことで生まれる。穏やかな日常が壊された時、それまでいかに幸せだったかを知る。幸せとは探すものでも、得るものでもなく、今ある幸せに気づくこと。幸せとはそういうものだろう。【 四つ葉柄 】 < ↓ ランキングクリックはこちらから > にほんブログ村
2023.07.14
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にほんブログ村 タンポポが綿毛になった。セイヨウタンポポの綿毛の茎はとても長い。綿毛ができると、タンポポがぐいと茎を伸ばすからだ。茎を伸ばすのは、綿毛の種子をより高く、遠くへ運ぶため。遠くへ種子を運ぶのは、生息範囲を広げるためではある。しかし、それだけではない。セイヨウタンポポは、十分な日光がなければ育てない。種子が発芽後に育つには、日光が必要だ。子供のタンポポが育つ時、大きな脅威となるのは親タンポポ。親タンポポの近くに落ちた種子は、親タンポポの影に邪魔され育てない。だから綿毛は風に乗って、親タンポポから離れた地まで種子を運ぶ必要がある。もし、親タンポポに声があったなら、綿毛で飛ぶ子供たちにかける、最後の言葉はこうだろう。「お願い。 少しでも遠くに、私から逃げて。」【 タンポポコーヒー ティーバッグ 】 < ↓ ランキングクリックはこちらから > にほんブログ村
2023.07.02
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にほんブログ村 もう、エノコログサの群生をみかけるようになった。あの穂の部分は花穂だから、咲いていると言っても良いのだろう。エノコログサの名で呼ぶより、ねこじゃらしと呼ぶ方がしっくりくる。エノコログサの名前は「いぬっころ草」に由来するともいう。だから、エノコログサは「狗尾草」とも書く。「狗」は犬。つまり「狗尾草」は”犬のしっぽ草”。エノコログサは、猫の草でもあり、犬の草でもある。エノコログサの群生の向こうには、犬のしっぽにじゃれつく猫の姿が見えてくる。そんな、いやしの風景だ。【 14種あれば、どれかはお気に入り? 】 < ↓ ランキングクリックはこちらから > にほんブログ村
2023.06.27
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にほんブログ村 先日のヒメジョオンとハルシオンの記事、ブログ外からも含めて、多くのコメントを頂きました。ありがとうございました。色々調べました。〇私は「ヒメジョン」と呼んでいましたが、 正しくは「ヒメジョオン」です。〇「ハルシオン」は正解。「ハルジョオン」は誤り。〇ハルシオンもヒメジョオンも外来の帰化植物。〇茎を折って茎が中空なのがハルシオン。〇しかしハルシオンは別名「貧乏草」。 むやみに茎を折ると貧乏になるとも言われる。〇薬に「ハルシオン」という名の睡眠薬がある。興味深く思ったのは「ピンクのハルシオン」。〇空気が綺麗な場所では、ハルシオンの花は薄赤くなる。 そのため花の色は、空気の清浄度の指標にもなる。(画像出典: 「みんなの花図鑑」)残念ながら、私の住まいの近くに咲くハルシオンは真っ白です。【 ノリタケ 】 < ↓ ランキングクリックはこちらから > にほんブログ村
2023.06.19
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にほんブログ村 ヒメジョンとハルシオンは、よく似ている。(ヒメジョン)(ハルシオン)似ているのは姿ばかりではない。名前までも、ヒメジョン(姫女苑),ハルシオン(春紫苑)と間違えやすい。それでも区別の方法はある。花ではなく、茎を見よう。茎に繊毛があるのが、ハルシオンだ。「この花はなに?」ときみに問われたら、「ヒメジョンかハルシオン」と、あえてぼくは曖昧に答えるだろう。わかっていても教えない。その戸惑いと、答えを知りたいと思う気持ちが、花をより深く愛するきっかけなのだから。【 深川製磁 】 < ↓ ランキングクリックはこちらから > にほんブログ村
2023.06.16
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にほんブログ村 見かけると和む、マツバウンラン。コメントから、知名度が高くないと知り意外でした。YouTubeに動画がありました。風に揺れる、紫の雲の様です。こう見えて、マツバウンランは繁殖力が強いたくましい植物なのですが。ところで、楽天ブログへのYouTube動画の貼り方が突然、変更されていました。ご注意ください。【 香蘭社 】 < ↓ ランキングクリックはこちらから > にほんブログ村
2023.06.08
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にほんブログ村 マツバウンランの風に揺れる様が良い。紫の花が浮かぶように、風になびくのが良い。数多く、群れるほど美しなる、その姿が良い。風が吹けば、皆が同じようになびき、互いに傷つけあわない、やさしい距離が良い。マツバウンランは、北アメリカからの帰化植物。だけど、群れながらも傷つけあわないその姿は、日本文化の和を知る、在来の植物のよう。互いのあり様を尊び、やさしい距離感で、緩やかに風に揺れる。そんなマツバウンランの生き方が良い。【 香蘭社 】 < ↓ ランキングクリックはこちらから > にほんブログ村
2023.06.03
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にほんブログ村 最近、スミレを見かけなくなった。スミレの種はアリが運ぶという。その種にアリが好きなエライオソームが付いているからだ。アリは種を巣に運び、エライオソームだけを食べる。そして残った種は、巣の外に捨てられる。スミレはそこで発芽し、生息範囲を広げる。アリの巣の周りは、スミレの花畑になっているのだろうか。そういえば、都会ではアリも少ないように思う。スミレもアリも、土がなくては生きられない。最近、スミレを見かけなくなった。この下には、土があるのに。焼けたアスファルトを踏みしめながら、ヒトの罪深さを感じていた。【 波佐見焼 】 < ↓ ランキングクリックはこちらから > にほんブログ村
2023.05.28
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にほんブログ村 今週の土日は雨らしい。雨と聞き、近所で咲き始めたアジサイを思い出す。アジサイは、どれが花か?よく話題になることだ。それは、ガクアジサイを見ればわかりやすい。ガクアジサイの中央付近の小さな集合体。これが雌雄のしべを持ち、種を実らせる”花”。その周囲にあるのは、種を作れない”装飾花”。目立つ装飾花は、昆虫を引き寄せる飾りと言われます。では、よく見るアジサイはどうだろう。このアジサイには、しべを持つ本当の花が見当たらない。あるのは花に似た装飾花ばかりだ。不思議なのも無理はない。このセイヨウアジサイは園芸種。人によって作られたアジサイだ。装飾花しかないこのアジサイは、種を残せない。だから挿し木によって、人の助けで増えるしかない。人の力でしか増えれないアジサイ。アジサイは、本当にそれで良いのだろうか。アジサイの生き方には、何か淋しさを感じる。だからアジサイは、”雨の花”なのかもしれない。【 傘 】 < ↓ ランキングクリックはこちらから > にほんブログ村
2023.05.13
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にほんブログ村 連休で体内時計が狂った私。現在、リハビリ中です。みなさんは、体内時計が植物にもあるのをご存知でしょうか?ネムノキは日中は葉を開き、夜になると葉を閉じます。これを「就眠運動」と呼びます。就眠運動は、光に反応する運動ではありません。光を照らし続けても、ネムノキは葉を開閉します。まさに就眠運動は、体内時計で機能します。ネムノキは正確な体内時計を持っています。なぜネムノキの体内時計は正確なのか?それはネムノキにはゴールデンウィークがないから。そう私は勝手に思っています。【 スマートウォッチ 】 < ↓ ランキングクリックはこちらから > にほんブログ村
2023.05.10
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にほんブログ村 連休が近いので、化石の記事を書きましょう。そこで石について勉強中……。……のはずが、あちこち寄り道。珍しい石といえば、メキシコのナイカ鉱山のクリスタルの洞窟。この洞窟には、巨大な透明石膏(セレナイト)が無数にあります。(画像出典:Wikipedia)画像の人の大きさから、クリスタルがいかに巨大かわかるでしょう。最大のクリスタルは、長さ 11m、直径 4m、重さ55トン。一度見たい風景ですが、この洞窟は危険すぎます。洞窟内は58℃で、湿度はほぼ100%。冷却装置付きの耐熱服、防水マスクなしでは洞窟には入れません。その装備でも、20分が活動限界と言われます。美と危険は、共にあるものなのですね。【 黒猫 】 < ↓ ランキングクリックはこちらから > にほんブログ村
2023.04.21
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にほんブログ村 桜が散り始めた。散り始めた桜は、静かな場所で見ていたい。小さな公園でよい。でも暖かな陽射しがあたる場所なら、それがよい。散る桜は、終戦の日の想いへとつながる。争うことで失ったものㇸの悔いや悲しみ。争いの日々に許されなかったなみだが、その終わりとともに開放される。悲しみも、喜びも、抑えていたその気持ちが、素直に、自由に、表わせるように。今年の桜は、早く散る。遠く、いまなお争う人々が、早く解き放たれるように。桜が散る。花びらは春風を伝って流れ、地に落ちてなお白く輝く。暖かな春の陽射しに抱かれて、静かに想う。桜の花びらは、ひとのなみだに似ている。【 さくらの紅茶ティーパッグ 】 < ↓ ランキングクリックはこちらから > にほんブログ村
2023.04.03
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にほんブログ村 米食は日本に適した文化です。稲は極めて優れた農作物です。稲は1粒の種子から140個の種子、つまり米が採れます。これは小麦の1粒の種子から20個の収穫量と比較しても、驚異的な多さです。さらに稲には「連作障害」がありません。小麦には連作障害があり、毎年続けて同じ畑で小麦は作れません。稲は同じ田んぼで毎年収穫できる貴重な農作物です。収穫量が多く、連作もできる稲。小麦の様に広大な畑や休耕地を必要としない稲。平地の狭い日本に、稲ほど適した農作物はありません。稲にも欠点はあります。それは稲作には多量の水、水田が必要なこと。この水の課題も、湿潤な気候の日本では解決できました。稲作のメリットを理解した日本人は、米食を選び繫栄してきました。しかし今日、日本人は米食を捨てつつあります。日本に適しない西洋風の食生活を選んだ日本人。荒れ果てた休耕田は、私達の未来を暗示しています。【 農作業 】 < ↓ ランキングクリックはこちらから > にほんブログ村
2023.01.13
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にほんブログ村 トウモロコシは、世界で最も多く作られている農作物です。小麦や稲よりトウモロコシは多く作られています。なぜトウモロコシはそれほど多く作られているのでしょうか。それはトウモロコシが、家畜の飼料として多量に消費されているから。地球上で最も繁栄しているトウモロコシ。しかし、トウモロコシは謎多き農作物でもあります。まず、トウモロコシは、そのルーツが不明です。トウモロコシはその先祖となる野生の植物が見つかっていません。まるでトウモロコシは、地球上に忽然と出現したかのようです。また、その花や実も不思議な姿をしています。トウモロコシの実には、細い糸の様なものが多量に付いています。実は雌花があった箇所ですが、雌花はそこから絹糸を伸ばしています。実の先端の雄花まで絹糸を伸ばし、受精し実ができます。あのトウモロコシの実の細い糸は、雌花の絹糸が枯れたものです。さらに不思議なのは、トウモロコシの実が葉に包まれていること。実は葉をヒトが取らなければ露出せず、葉を取っても実は落ちません。トウモロコシの実、つまり種子はヒトが取って育てなければなりません。トウモロコシは、ヒトに助けられて子孫を残す植物です。ヒトのためになり、ヒトに育てられて繫栄したトウモロコシ。祖先も不明で、特異な姿をしたトウモロコシ。地球は謎の植物トウモロコシに、征服されているのかもしれません。【 2023年 手帳 】 < ↓ ランキングクリックはこちらから > にほんブログ村
2023.01.11
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にほんブログ村 名古屋市緑区の滝の水公園。この公園は、名古屋の夜景が見える有名な高台。しかし、かつてはこの場所は平地でした。「滝の水公園」(画像出典: https://jouhou.nagoya/takinomizu-kouen/)伊勢湾台風の時、空き地だったこの場所に、倒壊した家屋などのがれきが集められました。夜景スポットとして知られるこの公園は、伊勢湾台風で生まれた、膨大な量のがれきでできています。近年、伊勢湾台風を越える大型台風が、次々と発生しいています。いつ台風で大きな被害が🈓ても、不思議ではありません。今一度、防災対策を徹底したいものです。【 多機能防災ラジオ 】 < ↓ ランキングクリックはこちらから > にほんブログ村
2022.09.19
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にほんブログ村 この春は悲しい。今まさに、小さきものが大きな力に、踏み潰されようとしている。愚かな強者の行いに、神は背を向ける。そこに救いはない。同じ樹に、2色の花を咲かす、源平桃。源平桃は、愚かな私達に、その身をもって諭す。思想の違いは、わずかなこと。違いはあっても、桃は桃。違う桃でも、ひとつの樹に花を咲かせられる。理解しあい、共に花を咲かせよう。そうすれば、青く澄んだ空が広がる。もし、それができなければ、そこにあるのは、救いのない孤独と絶望が、只々広がる世界だろう。【 みんな お友達 】 < ↓ ランキングクリックはこちらから > にほんブログ村
2022.03.30
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にほんブログ村 大阪千日前 法善寺。この寺の水掛不動尊ほど、有名な石仏も少ないでしょう。何度も参拝した水掛不動尊ですが、手元に良い写真はありません。理由は参拝が、決まって夜だったからでしょう。次の写真は、法善寺のホームページから引用しました。私は水掛不動尊に水を掛ける時、これは”苔の水やり”と思っていました。不動明王も、矜羯羅童子(こんがらどうじ)も制吒迦童子(せいたかどうじ)も、皆、全身を苔で覆われています。その苔の種類は、大半はアオハイゴケです。その他に、ヤナギゴケ,ツクシナギゴケモドキ,ジョウレンホウオウゴケ,ゼニゴケが生えています。ゼニゴケ以外は、渓流に育つ苔。特にジョウレンホウオウゴケは、絶滅危惧種です。その苔が街中で、水掛不動尊を覆うのには理由があります。ひとつは、水掛不動尊に掛ける水が、井戸水だということ。水道水の塩素などを含まない、自然な水です。もうひとつは、水掛不動尊が24時間参拝可能なこと。絶えず参拝客が井戸水を掛け続け、渓流に似た環境ができていました。水掛不動尊に水を掛けるようになったのは、戦後間もない頃。焼け野原となった大阪に、寂しくたたずむ不動明王。復興の願いを込め、その不動明王に水を掛けたのが始まりとされます。今は顔も苔で覆われ,眼も見えない水掛不動尊。水掛不動尊が最後に見たのは、焼け野原の大阪なのでしょう。人が水を掛ける限り、水掛不動尊が大阪の街を見ることはありません。水掛不動尊が次に見るのは、人がいなくなった大阪の街。いつか、それほど遠くもないかもしれない、かつて日本と呼ばれた小さな国の、ひとつの街の未来の姿。【 亀 苔盆栽 】 < ↓ ランキングクリックはこちらから > にほんブログ村
2022.01.30
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にほんブログ村 野生のキノコは食べない。そういう御意見をたくさん頂きました。私もそのひとりで、野生のキノコは食べません。キノコは販売店で買うばかりです。私の様な者は、野生のキノコを知りません。だから、販売店のキノコの野生の姿も知りません。例えば、エノキタケ。販売店のエノキタケは、味に癖がない未成熟のエノキタケです。成熟した野生のエノキタケは、この様な姿です。販売店のナメコも、傘が開いていない未成熟のキノコ。未成熟で販売するのは、小さく食べやすくするためです。野生のナメコはこの通り。野生もぬめりはありますが、乾燥している場合もあるそうです。野生のエノキタケやナメコに出会ったら、はたしてあなたは食用キノコと気づけますか?(画像出典: Wikipediaと「きのこ図鑑」)【 明太子なめたけ 】 < ↓ ランキングクリックはこちらから > にほんブログ村
2021.10.19
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にほんブログ村 毒キノコ・ツキヨタケでの食中毒事故のニュースが、先日ありました。ツキヨタケは、食中毒の事故例で日本一になることも多い猛毒キノコ。ツキヨタケを食べると下痢や嘔吐の症状が続きます。回復には10日ほどかかり、死亡例もあります。「ツキヨタケ (出典: きのこ図鑑)」ツキヨタケはヒラタケなどに似て、一見食用になりそうなキノコ。しかし、見分ける特徴もあります。ツキヨタケを縦に裂くと、カサと柄の間に暗褐色のシミがあります。「ツキヨタケの特徴 (出典: きのこ図鑑)」しかしこのシミは不明瞭な場合もあります。怪しければ、食べるべきではありません。ツキヨタケは発光性で、闇夜で光るそうです。「ツキヨタケの発光 (出典: きのこ図鑑)」闇夜の怪しい光には、惑わされないのが良いでしょう。【 きのこ栽培キット 】 < ↓ ランキングクリックはこちらから > にほんブログ村
2021.10.16
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にほんブログ村 月見草なのに、昼に咲く。不似合いな名前を持つ、ヒルザキツキミソウ。野草なのに、奇麗な花が目に留まります。それもそのはず、ヒルザキツキミソウは元々は園芸種。園芸種が、野生化した花です。ヒルザキツキミソウは、大正時代に北米から持ち込まれました。つまり、ヒルザキツキミソウは外来種です。野生化できるほど、ヒルザキツキミソウはたくましい植物。丈夫で乾燥や病害虫にも強く、繁殖力も旺盛。だから、個人でも手軽に栽培できます。手軽なヒルザキツキミソウを、栽培されては如何でしょうか。奇麗な花を咲かせてくれるはず。ただ、繁殖力の強さをお忘れなく。気がつけば、ヒルザキツキミソウが庭で野生化しているかもしれません。ヒルザキツキミソウは綺麗ですが、”しつこい花”なのです。(画像出典:「花と緑の図鑑」H.P.)【 月見草茶のお味は? 】 < ↓ ランキングクリックはこちらから > にほんブログ村
2021.07.23
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