「007 スペクター」21世紀のボンドにスペクター
100万ポイント山分け!1日5回検索で1ポイントもらえる
>>
人気記事ランキング
ブログを作成
楽天市場
1557636
ホーム
|
日記
|
プロフィール
【フォローする】
【ログイン】
真理を求めて
< 新しい記事
新着記事一覧(全2177件)
過去の記事 >
2006.03.31
事実と解釈の混同
カテゴリ:
カテゴリ未分類
「百条委、論点整理の全議事録」
これは、「公共下水道の佐久南部が3年に1度の入札時期を迎えることについては、どういった対応をすればいいのかという問題」で、「土木部からの問に対する回答は、近藤証人が作成したというものの、小林誠一氏や田中知事に確認をとったのかについては、誰の記憶にもなく」と言うことが「不可解な政策決定」という判断がされている。
これは、「不可解」などと言う不可解な言葉を使って表現することがまず間違いだろう。どうとでも解釈可能な表現で対象を表現すれば、これは事実として認定出来るはずがない。「不可解」だというのは、客観的に決められるのではなく、そのような印象を持ったと言うことを示しているだけだ。
毛利委員の「誰の記憶にもないということでありますから、それをそのとおりに受け止めればいいわけであって」というのは、まさにこのような意味で語ったのだろう。誰の記憶にもないというのは不思議ですね、というふうに受け止めればいいだけのことだ。誰かが覚えているはずなのに、誰も覚えていないと言うのは、人間の記憶というのは、実に都合良くできているんですね、という認識をすればいいのである。
そう理解すれば、実はこの「事実」(誰もが忘れているという「事実」)は、不可解でも何でもない。誰かにとって都合の悪い事実は、意識的にしろ、無意識的にしろ、だいたいが忘れられるのである。それが普通であって、都合の悪いことを鮮明に覚えている人がいたら、むしろその方が僕は「不可解」だと思う。しかし、「不可解」だと思っても、事実としてそのようなことがあれば仕方がない。それがあるということは「事実」として受け止めなければならないのだ。
それをわざわざ「不可解」という印象があったと言うことを「事実」として確認するというバカバカしさは、意地悪い見方をすれば、直接不当だという告発をすることが出来なかったからではないかと推測される。もし、「近藤証人が作成した」解答というものが、間違っているものであったり、不当であったりするものであれば、直接その間違いや不当性を問題にすればいいのである。それが出来ないので、苦し紛れに「不可解」などと言う形容詞を持ってきたのではないか。これは、イメージ的には、けっこう悪いイメージがあるので、イメージ戦略的には役に立つかも知れない。しかし、こんなもので惑わされるのは、かなり低レベルの論理的理解の段階にいるものだけではないかと思う。
一定の論理水準を持っていれば、林委員の
「不可解という個人的な感想、感触でこうしたものを認定するというのは、百条にはないと思います。具体的な事実に基づいてやるべきであって、これは憶測あるいは、柳田委員の個人的な見解であると思いますので、これについては反対いたします。」
と言う意見が真っ当なものであることが分かるだろう。しかし、このような真っ当な反対意見にもかかわらず、「賛成11反対3により、採択と決定」されている。賛成した議員は、いったい何を考えているんだろうか。何も考えずに、最初から賛成することしか考えていないのではないだろうか。ちゃんと論理的に問題を捉えているんだろうか。
この小林氏が、自分の会社の利益のために動いたと言うことが「事実」として確認されれば、それはかなりの不当性を持ったものになる。不正として告発するに値するだろう。果たして、この「事実」はどのように認定されるのか。単に解釈するだけではなく、ちゃんと「事実」として検討されたのだろうか。
毛利委員、林委員は、結果的に中止になったと言うことから、現実的に利益が生み出されるという状況が生まれなかったのだから、「利益を生み出す状況を導き出す方法」と解釈するのは難しいのではないかという疑問を提出している。それに対して、これを「事実」だ、つまり「真理」だと主張する人たちは、どのような論理展開をしているだろうか。
という期待をして次を眺めたら、いきなり
「他にございますか。以上で討論を終局いたします。それでは、採決をいたします。ただいまの事実の認定を願い出る項目に対し賛成の委員の挙手を求めます。」
と言う議長の言葉と共に、「賛成11反対3により、採択と決定いたします」と結論が書かれている。あれれ、何も討論されなかったんだろうか。入札の中止によって実際には利益が生まれなかったのに、それが実際に行われていたら、このような論理によって利益が生まれていたはずだという論理展開はなぜ行われないのだろうか。事実がなかったのだから、推測を語らなければならないのに、その推測が何もない。
また、推測だけであれば、それはあくまでも「仮説」に過ぎないのであって、「事実」ではないはずなのに、証明なしに、単なる「憶測」のようなものが「事実」にされてしまうのだろうか。数さえ多数を握っていれば、論理的な正当性など何もなくてもいいのだろうか。
賛成の多数派の議員は、このことを論理的に語れなかったので、誰も発言していないのだろうか。それとも、そんなことは自明だと思っていたので発言がなかったのか。僕には少しも自明には思えないのだが、もし仮にこのことが自明だと思っていたとしても、それの反対者や、疑問を提出する人がいるのなら、その人たちのために説明をする義務が議員にはあるのではないだろうか。自明だと思っていても、議員としての自覚には欠ける人たちだと思う。それにしても、このことが自明だと思ってしまうのは、その論理センスのひどさにはあきれる思いがする。
この次には、いよいよ田中知事の指示があったかなかったかという問題の議論に移っている。これも、「事実」を議論しているのか、「解釈」を議論しているのか。今までの議論の流れを読む限りでは、その予想もつくのだが、これは項を改めてじっくり考えてみようと思う。
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
いいね!
0
シェアする
最終更新日 2006.03.31 22:05:25
コメントを書く
< 新しい記事
新着記事一覧(全2177件)
過去の記事 >
ホーム
フォローする
過去の記事
新しい記事
新着記事
上に戻る
【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね!
--
/
--
次の日記を探す
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
広告を見てポイントを獲得する
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
エラーにより、アクションを達成できませんでした。下記より再度ログインの上、改めてミッションに参加してください。
ログインする
x
PR
キーワードサーチ
▼キーワード検索
楽天ブログ内
このブログ内
ウェブサイト
カレンダー
日記/記事の投稿
自民党憲法草案批判 5 憲法34条のロジック
自民党憲法草案批判 4 元首としての天皇(第一章)
自民党憲法草案批判 3 各条文の検討(前文)
自民党憲法草案批判 2 全体像のスケッチ
自民党憲法草案批判 1 文献の紹介
河野太郎さんが提言する特別会計の廃止は実現するか?
『日本が自滅する日』3 利権の巣窟-道路特別会計
『日本が自滅する日』2 利権財政の御三家-特別会計、財投、補助金
『日本が自滅する日』1 その根本原因と本質的な対処の提言
小沢裁判二審判決の論理的考察 5 判決文の合理性を考察する その4
コメント新着
真の伯父/じじい50
@
Re:自民党憲法草案批判 5 憲法34条のロジック(02/03)
現行憲法も自民草案も「抑留」に対する歯…
秀0430
@
Re[1]:自民党憲法草案批判 5 憲法34条のロジック(02/03)
穴沢ジョージさん お久しぶりです。コメ…
穴沢ジョージ
@
Re:自民党憲法草案批判 5 憲法34条のロジック(02/03)
ごぶさたです。 そもそも現行の憲法の下で…
秀0430
@
小沢裁判二審判決の論理的考察 5 判決文の合理性を考察する その4(11/23)続き
本件合意書の作成に当たり、所有権の…
秀0430
@
Re[1]:構造としての学校の問題(10/20)
ジョンリーフッカーさん 学校に警察権力…
フリーページ
© Rakuten Group, Inc.
X
共有
Facebook
Twitter
Google +
LinkedIn
Email
Design
a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧
|
PC版を閲覧
人気ブログランキングへ
無料自動相互リンク
にほんブログ村 女磨き
LOHAS風なアイテム・グッズ
みんなが注目のトレンド情報とは・・・?
So-netトレンドブログ
Livedoor Blog a
Livedoor Blog b
Livedoor Blog c
楽天ブログ
JUGEMブログ
Excitブログ
Seesaaブログ
Seesaaブログ
Googleブログ
なにこれオシャレ?トレンドアイテム情報
みんなの通販市場
無料のオファーでコツコツ稼ぐ方法
無料オファーのアフィリエイトで稼げるASP
ホーム
Hsc
人気ブログランキングへ
その他
Share by: