AIWA XG-BL24 CDミニコンポ(発売日:2000年頃)
」だ。3CDチェンジャーとダブルTAPEデッキを搭載する。ダブルカセットが動作しないとのことで、修理依頼をいただいた一台だ。
[AIWA XG-BL24(本体: CX-NBL24 )]
■主な故障と原因
■修理概要
インターネットを検索してもほとんど情報がないレアな機種。しかし、この時代のアイワらしい設計で、筐体は底板を除き、全てがプラスチック製。MD非搭載機種なので、国内よりも海外主体で販売されていた機種ではと推測する。
CDチェンジャーはルーレット方式で、立体駐車場方式よりもメカが複雑でない分、故障も少なくメンテナンスもし易い(あくまで比較しての話。CDチェンジャーが複雑なメカであることに変わりはない)。
さて、ダブルTAPEデッキは、前面パネルの内側下部に位置する。写真では、既にゴムベルトの掛かっていないプーリーが、いくつか見て取れる。
このデッキは、TAPE1が再生専用(オートリバース)、TAPE2が再生録音用(シングルウェイ)となっている。
因みに「TAPE1の扉が閉まらない」の原因は、左ピンチローラーアームの一部破損だった。
正常なものと比較すると、ピン状の部分が欠損しているのが分かる。このため、所定のピンチローラー位置を保持できなくなったのだ。
修理はこの部品を交換するだけなのだが、既にメーカーに在庫はない。当方のAIWAの在庫20台を探索し、ようやく1個だけ発見。希少パーツだった。
一方、ゴムベルトの方は、劣化して崩壊、溶けた。しかも溶けたベルトが糊状になり、プーリーに絡み付いていた。たまにあるのだが、この糊状ゴムを取り除くのは、非常に手間がかかる。
こちらのプーリー(フライホイール)にも、溶けた糊状ゴムのベルトとが貼り付いていた。
頑張ってプーリー等をクリーニング。ベルト経路を計測し、ゴムベルトを製作、交換。
ダブルTAPEデッキの場合、ゴムベルトは4本が多いのだが、この機種では5本(TAPE1は2本、TAPE2は3本)使われていた。
テープ速度やアジマスを調整。筐体を分解・洗浄し、その他各部もクリーニング。
エージングを実施し、作業完了。
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