38話

「はい!え~夜の12時になりました。

それでは死んだお友達の名前を発表します。

まず・・男子20番米田 浩二君と女子19番森嶋 あずささん

・・は残念ながら首輪の爆発により死亡してしまいました。

非常に残念ですね。次は・・男子18番三浦 宏一君に・・

最後は男子9番外村 博君です。それでは次に禁止エリアの発表です。

少々ペースが落ち気味なので少し禁止エリアの数を増やします。

1時からA-2とB-6、3時からI-5とG-6で

5時からB-7とF-5を禁止エリアにしたいと思います。

それでは残り17名です。頑張って下さい。

また朝6時にお会いしましょう。」そこで放送は切れた。

「ねぇ・・・さっきのは・・銃声かな?」男子16番柊 淳が問う。

「さっきのは確実に銃声だね・・」女子5番小柴 希莉が答える。

「銃声の後にマシンガンの音がしたね・・

もし今回のプログラムでマシンガンが

1個しか支給されていないんだとしたら

さっきの銃声は小倉のモノって可能性があるね・・・」

それを聞き淳は改めてプログラムをやっていると言う実感に捉われた。

「愛理は?」

「あ・・ああ・・今は寝ているけど・・止血もとっくにしたし・・・

もう動いても大丈夫だとは思うけど・・・」そう淳が答えた。

「そう・・・なら起こしてきてくれる?そろそろ移動しようと思う・・」

「何処に?」「島村達のとこ・・・」

それに従うように淳は愛理を起こしに行こうとする。

「分かったよ・・・でも無理はさせないからね・・」

「それは分かってる・・・」

そう・・・・残りは既に17名なのだ自分達と

島村達を除けば11名が敵となる可能性があるのだ。

無論、津部は敵に間違いないだろう。

「・・・・・この辺が潮時かもね・・」

そう言うと希莉はショットガンを構え直した。


 「っで・・・移動することになった訳ね?」愛理がそう言う。

「うん・・・・外で小柴さんも待ってるよ」

「そうね・・・なら移動しましょうか」そして淳はこう考えた。

いくらなんでも移動となるとそれだけ危険が多くなるということだ・・。

しかも残りは17名しかいない・・・

ほとんどがゲームに乗ってしまっている人間なのかもしれない・・。

さすがに警戒せずにはいられないだろう。

ディバッグからCz75を取り出し。

説明書に書いてある通り点検をし片手で構えた。

そしてもう片方で愛理に手を差し伸べる。

愛理は一瞬ポカンとしたがハッとなり慌ててこう言った。

「な・・何よ?あ・・あ・・あなたなんかに

手を貸してもらわなくとも大丈夫よ」

顔を少しだけ赤らめている愛理の手をやさしく引っ張り立たせた。

「行こう!」そう言うと淳は玄関を目指した。

そして二人が診療所から出てくると・・・・。

そこには希莉の姿が無かった。
                                                     【残り17名】



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