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今日はプライベートの生徒さんがキャンセルでひたすら 小路幸也著 東京バンドワゴンシリーズ三作目「スタンド・バイ・ミー」を読んじゃいました。東京の下町にある大家族が営む古書店「東京バンドワゴン」を舞台とした 古き懐かしきホームドラマの世界!! 人情あり、ミステリーあり、そしてLOVEあり手堅く安心して気分良く読めました~【送料無料】スタンド・バイ・ミー価格:600円(税込、送料別)【内容情報】(「BOOK」データベースより)東京、下町の老舗古本屋「東京バンドワゴン」。営む堀田家は今は珍しい三世代の大家族。今回もご近所さんともども、ナゾの事件に巻き込まれる。ある朝、高価本だけが並べ替えられていた。誰が何のために?首をかしげる堀田家の面々。さらに買い取った本の見返しに「ほったこんひとごろし」と何とも物騒なメッセージが発見され…。さて今回も「万事解決」となるか?ホームドラマ小説の決定版、東京バンドワゴンシリーズ第3弾。【目次】(「BOOK」データベースより)秋ーあなたのおなまえなんてぇの/冬ー冬の稲妻春遠からじ/春ー研人とメリーちゃんの羊が笑う/夏ースタンド・バイ・ミー
2012.06.05
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今日は さほどでもないながら小雪ちらつくという どんよりなスタート丸一日 急に空が暗くなって風が強くなったかと思うと次には青空が広がるといっためまぐるしい天気でした。そんな中 ちまちま読んでいた東京公園読了【送料無料】 東京公園 新潮文庫 / 小路幸也 シヨウジユキヤ 【文庫】内容(「BOOK」データベースより)写真家をめざす大学生の圭司は、公園で偶然に出会った男性から、奇妙な依頼を受ける―「妻の百合香を尾行して写真を撮ってほしい」。砧公園、世田谷公園、和田堀公園、井の頭公園…幼い娘を連れて、都内の公園をめぐる百合香を、カメラ越しに見つめる圭司は、いつしか彼女に惹かれていくが。憧れが恋へと成長する直前の、せつなくてもどかしい気持ちを、8つの公園を舞台に描いた、瑞々しい青春小説。
2012.03.15
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旭川出身、そして自分と同じ市内に居をかまえている 小路幸也氏のカレンダーボーイを読みました。48歳の男二人、同郷の幼なじみで数十年後の再会した時には同じ大学の同僚?(事務局長と大学教授)の親友同士ある日目が覚めたら心は48歳のまま 体と自分をとりまく世界は 小学校5年生の野原をかけまわった 懐かしい時へそれも男二人そろいもそろって同時に!「これは何かの符号だ」と48歳の頭脳をもったわんぱく坊主ふたりが 昭和43年に起こったあの”大事件”にからんだ当時の可愛いクラスメート一家の悲劇を防ぐべく奮闘するお話! 一種のタイムスリップものですが主人公二人は就寝することによって現在の世界と過去の世界を一日ごとに行き来するので 自分たちが過去の世界で本来起きていなかったことをするたびに 現在の自分たちの身辺が少しずつ変化していくのを目の当たりにし”歴史を変える”という自分たちがやろうとしていることに対する報いに おののき悩みながらも二人の同級生だった女の子一家を救い出す決意を固めていきます。 DSもパソコンもなく 子どもの遊びといったら外で跳ね回ること 今と比べるべくもなく みんな貧しいながら ただがむしゃらに日々を過ごし 今 がんばれば がんばった分の幸せを自分で掴めると心底 信じることのできた昭和時代 大人のファンタジーのなかに のびのぼとした古き良き子ども時代が キラキラと輝いていて せつなさあふれる作品でした。 【送料無料】カレンダーボーイ価格:714円(税込、送料別)内容(「BOOK」データベースより)ある朝目が覚めたら、小学五年生に逆戻り!?社会人としてそれなりの地位を築いてきた二人の男が、眠りについて目が覚めるごとに現在と過去を行き来するようになってしまう。二人は過去を変えることで、ある人を救うことができると気づく。あたたかな切なさに満ちた物語。著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)小路 幸也1961年北海道生まれ。『空を見上げる古い歌を口ずさむ』で第29回メフィスト賞を受賞し、デビュー
2012.01.11
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PCをサルベージというか ファイル整理してたらあっぷしていない感想が、、、四国、土佐の雄 長曽我部元親の物語冒頭 いきなり”美人”の話でもちきりで 姫若子と呼ばれた元親の幼少時からスタート?と思いきや当座の舞台は 岐阜城下明智光秀の家臣 斎藤利三の妹 奈々の逸話より始まるのがとっても意外でした。その美人の誉れ高い 奈々の所に鬼国ともよばれる遠き土佐より嫁入りの話が来ます。婚姻の申し出先は 四国を席巻しようと野望に燃える長曽我部元親で ゆくゆく四国一帯を飲み込み外海へとでてゆくためには 勢いのある織田家とよしみを結ぶために 婚姻先をさがしていたとのことこの当時では珍しくない政略結婚ではありますが土佐と尾張 とほうもなく遠く、想像しがたい土地への嫁入りを 奈々は 快諾します。理由は「面白そうだから!」脳天気と言えば脳天気 好奇心旺盛といえば好奇心旺盛でも 清水の舞台から飛び降りるより勇気が必要そうな当時の遠国への輿入れにうきうきと思いをはせる奈々は大変魅力的で 司馬作品が常に 男女の差なく魅力的な登場人物で彩られていることをしみじみかみしめていました。奈々達の 土佐への航路の話には 当時の旅の遠大さや 地形の変化のすさまじさが描写され タイムスリップした気分になりました。 【送料無料】夏草の賦(上)新装版価格:570円(税込、送料別)【内容情報】(「BOOK」データベースより)英雄豪傑が各地に輩出し、互いに覇をきそいあった戦国の世、四国土佐の片田舎に野望に燃えた若者がいた。その名は長曽我部元親。わずか一郡の領主でしかなかった彼が、武力調略ないまぜて土佐一国を制するや、近隣諸国へなだれ込んだ。四国を征服し、あわよくば京へ…。が、そこでは織田信長が隆盛の時を迎えんとしていた。【送料無料】夏草の賦(下)新装版価格:570円(税込、送料別)【内容情報】(「BOOK」データベースより)もし、おれが僻地の土佐ではなく東海の地に生れていたならば…長曽我部元親は嘆く。強盛を誇った信長が斃れても、素早く跡を襲った豊臣秀吉によって、営々と築きあげてきた四国に侵略の手が伸びてきた。そして再び土佐一国に、押し込められようとしている-土佐に興り、四国全土を席巻した風雲児の生涯。
2011.08.24
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アニメ化されたのは知ってましたが、こちらの地上波でも BS放送でも放映されていなかったので 予備知識一切なしに読了 読んだのは角川文庫で こちら【送料無料】GOSICK価格:580円(税込、送料別)【内容情報】(「BOOK」データベースより)前世紀初頭、ヨーロッパの小国ソヴュール。極東の島国から留学した久城一弥は、聖マルグリット学園の図書館塔で奇妙な美少女・ヴィクトリカと出会った。彼女の頭脳は学園の難事件を次々解決してゆくが、ある日ヴィクトリカと一弥は豪華客船に招待され、そこで本物の殺人事件に遭遇してしまう。やがて彼ら自身に危機が迫ったとき、ヴィクトリカは-!?直木賞作家が贈る、キュートでダークなミステリ・シリーズ。【著者情報】(「BOOK」データベースより)桜庭一樹(サクラバカズキ)2000年デビュー。04年『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』が、ジャンルを超えて高い評価を受け、07年『赤朽葉家の伝説』で日本推理作家協会賞を受賞。同書は直木賞にもノミネートされた。08年『私の男』で第138回直木賞受賞ライトノベル風ながら話の骨格がしっかりしていて世界観も起きた事件もさもありなんといった GOSICKのタイトルの響きにふさわしいと 満足してましたが、調べると これって本当に ライトノベルだったのですね~ それも かわいらしい挿絵にびっくりしました。こんなん ↓【送料無料】GOSICK価格:620円(税込、送料別) 軽めのミステリーといった雰囲気で読みやすかったのと 挿絵がない角川文庫版だったのが幸いして ヨーロッパの架空の小国や ビスクドールさながらの美貌ながら しわがれた声のヴィクトリカの姿が 自分なりのイメージを膨らませながら 話を堪能できてよかった気がしています。でも ドリル頭のグレヴィール警部の姿はアニメのHPで確認できて 大満足
2011.07.24
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去年の夏 サウスバンドの上・下巻をそろいで 買ったつもりが家に 帰って 確認すると サウスバンドの上巻と この作品が袋の中に、、、、、とぼけっぷりを発揮しましたがそんな ボケさくの 自分の失態を褒めてあげたくなるほど楽しい作品でした! ~あらすじ~ 東京、下町の古本屋「東京バンドワゴン」。この老舗を営む堀田家は今は珍しき8人の大家族。60歳にして金髪、伝説のロッカー我南人。画家で未婚の母、藍子。年中違う女性が家に押しかける美男子、青。さらにご近所の日本大好きイギリス人、何かワケありの小学生までひと癖もふた癖もある面々が一つ屋根の下、泣いて笑って朝から晩まで大騒ぎ。日本中が待っていた歴史的ホームドラマの決定版、ここに誕生。冒頭 いきなり 人物紹介ー堀田勘一 79歳 明治から続く古本屋(東京バンドワゴン)の 三代目当主 かくしゃくとしてまだまだ元気ー堀田サチ 勘一の妻 良妻賢母で堀田家を支えていたが、 二年前に 76歳で死去 今は堀田家を空の受けから見守っているー堀田我南人(がなと) 勘一の一人息子 60歳 伝説のロッカーで 今もロック魂は健在 いつも根なし草のようにフラフラしてるさらに 孫、ひ孫達と 8人家族(+見守る故人1名)のにぎやかな一家の紹介がつづき もう この時点で わくわくしてきました。 築70年 今にもくずれそうな日本家屋の古本屋<東京バンドワゴン>(横に喫茶店付き)を舞台に ご近所や家族をとりまく ささやかなミステリーと その解決に奔走する心優しき堀田家の面々(小学生のひ孫達含む)の大活躍をとつとつと語るのは 空の上からみんなを見守る 祖母 堀田サチおばあさん→ 幽霊! 人様の些末なことには 見て見ぬ振りをするのが むしろ 当然といった昨今どっこい 生きている 義理人情に熱い 下町魂! ここにあり!そしてそれが 暑苦しかったり ただのおせっかいにならないのは他の 堀田家の家訓なるものゆえであり それを堀田家の人々がしっかり護っていくだけの 心のゆとりを持っていることでしょう 伝説のロッカー 我南人のつぶやく 「Loveだね~」に癒されました! 余談ですが 作者の略歴を読むと北海道出身の文字が! 同郷と聞くと詳しく知りたくなるのが人情ということで Wikiで しらべると なんと私と同じ街に在住! ど田舎ってこともないのですが 驚きついでに 親近感も浮上! <本は収まるところに収まる> これも 堀田家家訓
2010.02.02
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緑子シリーズや無認可保育園の園長 兼 探偵のハナちゃんシリーズとはちょっと毛色の違う (だって猫ですもん♪)柴田よしきの ライトなミステリー 殺人事件はおきるけれど 緑子シリーズのような血なまぐささや人の心の深淵をのぞくような しんどいものはすっぱり切り離してというか 飼い主もしくは同居人の不幸や死以外はしったこっちゃない♪ と豪語する猫の正太郎氏の視点からの物語オレの同居人、作家の桜川ひとみは、山奥の「柚木野山荘」で開かれる結婚式に招待された。そして、無理矢理連れてこられたオレ(しかも一服盛られて!)。山荘で待っていたのは幼なじみのサスケと美猫トマシーナとの出会い、しかしそれだけではなかった。オレは次第に怪しげな雰囲気に飲み込まれていく。新郎・白石へ脅迫状が舞い込み、土砂崩れで山荘は孤立、そしてとうとう最初の犠牲者が…。毒死、転落死、相次ぐ死は事故か殺人か?猫探偵正太郎が活躍するシリーズ第一弾。本格ミステリー。 気楽に読めると 同時に 話には ぐいぐいと引込まれていきました。動物を主人公としたミステリーと言うと 呼んだ記憶があるのは宮部みゆき作の シェパード犬 マサの話と赤川次郎の 三毛猫ホームズですが記憶違いでなければ この二編のシリーズでは主人公達のモノローグばかりだったはずですが今作では 正太郎(猫)、一緒に育ったサスケ(大型犬)そして山荘でであったトマシーナ(ピッチピッチの美猫)猫様、犬様 しゃべるしゃべる!その会話がほのぼのしていたり せつなかったりと味わいがありました。しか~し ねこにゃんとわんこにゃんがパソ立ち上げて 飼い主の観察日誌を テキストにされてしまっては~ぶるぶるぶる
2009.12.12
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先月読み終わっていたのに 今頃感想!でも あまり印象にのこっていません実は四巻を読む前は 三巻で明智光秀視点で四巻は織田信長視点に映るんじゃないだろうかと思っていたのですが 終始 光秀視点天下統一に王手をかけた信長の下で 馬車馬のように使われる一方将軍足利義昭が画策する信長包囲網の 協力者と疑われているのではないかなど身体、神経共に疲弊していく光秀の姿が描かれ本能寺の変へと一気に加速していきます。以外に思ったのが破竹の勢いで 天下統一へと日本を席巻したかと思われた 信長が戦、戦と 実に忙しく闘いに明け暮れていたこと 楽市楽座の基盤や、身分、出自に関わらず人の才知を見抜き 適材適所に配置して功績をあげていく 根本が徹底した合理主義ゆえという設定というか考察が面白かったです!すさまじい進撃を続けた織田信長は上洛を遂げ、将軍に足利義昭を擁立して、天下布武の理想を実行に移し始めた。しかし信長とその重臣明智光秀との間には越えられぬ深い溝が生じていた。外向する激情と内向し鬱結する繊細な感受性―共に斉藤道三の愛顧を受け、互いの資質を重んじつつも相容れぬ二つの強烈な個性を現代的な感覚で描き、「本能寺の変」の真因をそこに捉えた完結編
2009.12.12
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Book OFFを うろついていて はたと 気がついたこと「国盗り物語 大々好きだったけど 斎藤道三編で燃え尽きて 織田信長編を読んでいなかった」と正直言うと 第二巻で 完結と 思い込んでたというのが正しいです。それぐらい 第一・二巻は めったやたらに 斎藤道三がかっこよく最初に読んだ学生時代から ウン十年たっていても どんだけ道三に惚れ込んだかは いまだに記憶に刻まれています。美濃を征服した斉藤道三は義理の子義竜の反乱に倒れたが、自らの天下統一の夢を女婿織田信長に託していた。今川義元を奇襲して鋭鋒を示した信長は、義父道三の仇を打つべく、賢臣木下藤吉郎、竹中半兵衛の智略を得て美濃を攻略した。上洛を志す信長はさらに畿内制覇の準備工作を進めてゆく…。信長の革命的戦術と人間操縦、その強烈な野性を、智将明智光秀を配して描く怒涛編。 さて この第三巻織田信長編なので 信長中心 さらに 後の秀吉こと木下藤吉郎との話が中心かとおもいきや前半は 信長の幼少時からの奇矯な性格の逸話から始まり美濃から 道三の娘 濃姫の輿入れ それにともなっての 義父道三との深まる交流が描かれ道三が 息子(実は前領主土岐頼芸の実子)に討たれてからは話の大半は 明智光秀の視点となります。濃姫の従兄弟とも言われる 明智光秀私は 勝手に 濃姫の輿入れの時か道三が 倒れた後に とっとと 信長の家臣になったんだろうと 思い込んでましたが全然違ったのにびっくり明智家は 美濃の名門ではあったものの道三を指示する姿勢をくずさず道三亡き後も 抵抗を続けた果てに 城もおとされ 一族離散長く 過酷な 浪人生活おくるはめとなり 足利将軍家を 再興することをおのが正義とし 自分の才能をいかんなく 発揮できる場所を得ようと西へ東へと奔走し また着実に 成果をあげながらも それがなかなか 自身の 地位の確保につながらないという 焦燥に駆られる姿が描かれます。 光秀のかなりの活躍が描かれるのですがどうも 地味というか そつが無さ過ぎとでもいうのか 盛り上がりに欠ける印象を持ちました。道三、信長、藤吉郎と いった個性的な面々の 間にあって明智光秀という 人物は 生まれ良し 才覚あり 努力を厭わない 野心も十分あるけれど 第一は 正義(足利義輝の上洛)を果たすことなどなど 優等生このうえない姿が 迫力にかけてしまうのかなと つらつら考えてました。とはいっても斎藤道三の二人の弟子(一人は光秀自身)の もう一人と 称される 織田信長への 侮蔑、興味、反発、様々にいりまじった感情が どのような変化を遂げ 本能寺の変 へと 繋がっていくのか第四巻が 楽しみです。しかし 凡庸ではけっしてないけれど どこか 印象薄い 明智光秀を 禍々しいほど怪しくて狂信的な こんな素敵な(おいっ) 人物 ↓ に してくれた 戦国BASARA って すごいや
2009.11.07
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柴田よしき作 ”聖なる黒夜”の二人の主人公のうちの一人麻生龍太郎の若かりし頃の物語やっと文庫になったので 早速ゲット麻生龍太郎は、二十五歳の新米刑事。下町を管轄する高橋署の刑事課強行犯係に配属され、ささいな傷害や器物損壊事件にも、犯人の心に深い闇が潜み、 傷つき泣く人がいることを知ってゆく。そして次々に起きる事件は、恵まれた警官人生を歩みながら、人には明かせぬ秘密を抱えて生きる麻生自身をも変えていった──。のちに辣腕刑事となる男の 「それ以前」を描いたミステリー連作短編集。 あらすじにあるように 実にささいなことが そのまま忘れ去られるか, もしくは遺恨、誤解などが生じ 犯罪を産み出していくか その曖昧な境目に ひたむきな目を向けて 事件の真相を見据えて行く麻生 良質な刑事ドラマのような小説 華々しくはないけれど 地道な捜査の積み重ねに現実味があり 真相があかされたとて起きてしまったことの とりかえしのきかないせつなさが胸にくる一方 それになんとか折り合いを付けて生きて行こうとする人の強さも伝わってきます。 正直 かかわるような自体に巻き込まれたくはないけれど 万一 刑事事件のような聞き込みとか届け出の対応を麻生のような人に受けてもらえるなら かなり 幸運なことはないだろうと思う反面 これだけ優秀なのに なんで練の事件の時は(聖なる黒夜)~ となってしまいますが、、、、、 真面目で真摯に仕事に取り組み やさしく親身であるのに 「自分は冷淡なのだ」と 独白する麻生には 思わずうなづいてします。 ひとつ疑問は 及川はでてくるけど、、、二人が関係持ったのって 「聖なる~」ではたしか 及川が負傷後の大きな大会を目の前にしていてものすごく 神経をとがらせているときに龍太郎からって 覚えてるんですが引退時??? う~ん と そこが大きく ? マークでした。 読んでいる最中は いたく満足してたんですが読後 なんともいえない物足りなさを感じてしまってなぜかな~と 思うと やっぱり錬が まだ 出てこないからだと 結論 私立探偵・麻生龍太郎 の文庫化待ち決定! その前の RIKOシリーズの三作目 読んだ方が いいんだろうが(積読中)
2009.08.29
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お世話になっているふゆゆんさんの所で 知った話題の本を 読んでいる最中です。これは感想というより 記述されたことをメモっとこう! ということで パート1 一番興味を惹かれたのは 著者が37歳の若さにして脳卒中の発作に襲われたのにもかかわらず その状態をこの上もない幸福感に包まれたと 感じたことでした。普通の人も当然ですが 博士号を取り 第一線で活躍していた人が 言語機能や身体機能を麻痺した状態でどんな幸福感に包まれたのだろうと とても気になったのを8年というリハビリを経て 回復した日々の姿を是非とも知りたいと思いました。著作は自分の生い立ち、家族環境から脳学者になった経緯 脳の研究の発展のために行った自身の活動内容ある朝突然襲われた脳卒中の発作の様子、 救援の自力手配、病院での処置などが語られています。内容情報】(「BOOK」データベースより)統合失調症の兄を持った「わたし」は、小さい頃から脳に興味を抱く。同じものを見て、どうしておにいちゃんとわたしは反応が違うの?努力の末に脳科学の専門家となり、ハーバードの第一線で活躍するわたしは、誰よりも脳について知っているはず、だった─。1996年のある日、37歳で脳卒中に襲われ、生活は一変する。左脳の機能が崩壊し、言葉や身体感覚だけでなく、世界の受け止め方までも変わったのだ。体力の補強、言語機能を脅かす手術、8年間に及んだリハビリ。そこでわたしが得たものとは、何だったのか。脳卒中になりうるすべての人に─。 【目次】(「BOOK」データベースより)脳卒中になる前の人生/脳卒中の朝/助けを求めて/静寂への回帰/骨まで晒して/神経科の集中治療室/二日目 あの朝の後で/GGが街にやってくる/治療と手術の準備/いよいよ手術へ/最も必要だったこと/回復への道しるべ/脳卒中になって、ひらめいたこと/わたしの右脳と左脳/自分で手綱を握る/細胞とさまざまな拡がりをもった回路/深い心の安らぎを見つける/心の庭をたがやす 第一章: 脳卒中になる前の人生 あらすじにありますが 精神疾患ゆえに人生の夢を抱くことも築いて行くこともできない兄と夢をいだき それに向かって行動できる自分との違いはいったい何だろうと 深く考えることから研究者となり また 同じ病気の患者を家族に持つ人々の集まりに参加して 苦しみ、希望、より良い治療を求める気持ちを理解しあえる仲間に出会い 喜びを感じるとともに より深い研究を進める為の脳の献体活動の必要性を説く 「歌う」流しの科学者として活躍していたそうです。第二、三章 脳卒中が起きた ”その日”の朝が克明に記されています。突然 普段やっている当たり前のことが 出来なくなっている自分脳卒中だと気がついても 何をしなければならないのか わからない自分決められたルーティンをする意味を失ったことに対して 束縛から解放されたと言う喜び一方で 科学者として 文字通り 実体験で 脳卒中を目の当たりにしている興奮この体験を 全部覚えていて 脳卒中に苦しむ人々の今後に役立てるのだという意欲第四~十章 危篤状態からの静観と入院、手術に至るまでの経過 脳にダメージを受けた患者側からの何が辛く、何が必要であったか言葉を失い身体も自由に動かせなくても 一人の人間として 扱ってほしいことどういった課程でアプローチしてもらえば意思が伝わり、自分の状態を正確に理解してもらえるか→ 自分もしかりですが家族、友人の誰かが同じ状態にならないとも言えないと考えるととても真摯に考えました。 今は 手術後のリハビリ課程について読んでいます♪邦訳も良いからでしょうが 著者のがんばりすぎない しかし自分にとって良いことをみつけていこう とゆうスタンスが 病気で苦しむ人々、家族に より良い状況を歩んで欲しいという思いが ビシビシ伝わってきます!
2009.06.23
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数十年振りの司馬遼太郎作品尻啖え[くわえ]孫市 なのに ずっと 尻吠え[ほえ]孫市だと思い込んでましたおまけに 孫市が 雑賀孫市のことだと つい最近気がついた、、、といっても 雑賀孫市の名前を知ったのは ミラのコミック版 「CLAWLESS HAWK」だったんですが、、、織田信長の岐阜城下に、真っ赤な袖無羽織に二尺の大鉄扇、「日本一」と書いた旗を従者に持たせた偉丈夫がふらりと姿を現した。その名は雑賀孫市。鉄砲三千挺の威力を誇る紀州雑賀衆の若き頭目だった。無類の女好きが、信長の妹を見初めてやってきたのだ。孫市を何とか織田方に引き入れようと、木下藤吉郎は策を巡らす。はたしてその姫君とは…。戦国を駆け抜けた破天荒な快男児を描く痛快長編!いや~ やっぱり 司馬作品は 主人公が かっこいいです!2~3ページ読むだけで 陽気でさばけた気性の孫市に惚れ込んでしまいました。部類の女好きながら 女性を馬鹿にしていない 肩に触れて挨拶しても セクハラ扱いされないタイプ対する女性陣も秀吉の正妻ねねしかり、 びしっと筋が通った人物描写で男女問わず登場人物の存在感のバランスの良さが 司馬作品の魅力のひとつだったな~と ほっこり「講釈師見てきたような嘘をつき♪」よろしく 戦に火縄銃を持ち込んだ戦略合戦の様子が迫力一杯に描写され雑賀衆はもちろん、根来、織田群の 火縄銃を含めた戦力図当時の一向宗の存在の意味、勢い等物語を楽しみながらしっかり日本史に対する興味も再燃させてくれました。
2009.06.09
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新宿二丁目の無認可保育園「にこにこ園」を切り盛りする園長で、私立探偵のハナちゃんこと、花咲慎一郎のもとには、いつも一筋縄ではゆかないさまざまな事件が舞い込む。呪いの藁人形をもった高校生、ビルとビルの隙間に捨てられた赤ん坊、逃げたインコを取り戻したいOL、納骨前に消えた骨壷など、謎めいていて、とうてい金になりそうにない厄介な案件が、あれこれと持ち込まれる度、ハナちゃんはひたむきに解決へ向け、走り回る。解きほぐされてくる真実の底に、哀しい人間の生きざまが透けてみえてくるごとに、心優しい探偵は、悩み苦しむ。ときに震え、ときに嗚咽し、ときにむかつくハナちゃんの信念とは…子供の幸せを願ってやまない園長探偵が奮闘する中編4本立て連作ミステリーの傑作。元刑事! 今は新宿二丁目の無認可保育園園長そして鬼より怖い債権者(練ちゃん)への返済金の確保のため日々危ない橋を渡りたくないのに渡らなきゃならない副業、すなわち探偵業にいそしむ心や優しき男ハナちゃんこと花咲慎一郎シリーズ 最新刊!最新作といっても去年の出版ですね?! 文庫化まで まだまだ待たなければならないのでとっとと図書館で借りてきました。前作、「シーセッド・ヒーセッド」と同じく短編集 最初の「ブルーライト・ヨコハマ」は、15年前の高校生と美容師とのつかの間の邂逅をめぐる話 いつも孤軍奮闘、返済金のあてはつかめども 身体的、心情的、経済的にもどう考えても 割を食っているとしかおもえない ハナちゃんが、、、 やっと結構むくわれてます。 背負った咎を忘れるものではないけれど、日々園児達のために奔走し依頼人達の今後に想いをはせる彼に「少しだけ 枷を おろしていいんだよ」と 語りかけているようです。 そして調査中の15年前に藁人形を持ち歩いていた高校生のその後も ハナちゃん同様はらはらしてみつめながら読後感は とても口当たりの良いものとなっています。続く「アカシアの雨」「プレイバックPART3」「骨まで愛して」はにこにこ園が入っているビルと他のビルの隙間に捨てられた赤ん坊の謎をベースにした連作で それとは別に依頼された捜査にからめて物語がすすみ 人がごくあたりまえに手に入るとおもっている道筋がぽっかりと途絶えてしまった 人間は一体どうやって生きていくのかといった問題がつきつけられます。そんな八方ふさがりの問題にも なんとか路をみつけることはできないかと 思いをめぐらし奔走するハナちゃん本作はハナちゃんシリーズ オールスター総出演といった雰囲気で、ファンにとってもそれぞれご贔屓の登場人物に会えるのがなにより嬉しいことですが、、、山内練について語られることの多いこと(嬉しいけど)ハナちゃんに仕事をくれる(押し付ける)城島が語る練の過去には、、、「そうかい! もいっかい”聖なる黒夜”を読め!ってことね」と強制というか洗脳されているといった気分に細身なのに怪力(ププ~)で見目麗しく頭の切れる練ちゃんの秘書環さんも語る語る 練のことを理由にハナちゃんに迫っているんでしょうか?環さん?あんまり皆が練のことを話すので今作は こんなふうに人が語ることで 山内練という人間の外堀をうめて本人は登場しないんじゃないかと 訝っていましたが、キタ~ッ いきなりハナちゃんの首根っこを押さえて登場 ええ文字通り やっぱり気に入っているんでしょうね世の中綺麗ごとだけじゃすまない お金も命も大事どころか それを手に入れるのに時に、他人の血を流して 自分が生きながらえなきゃならないその罪を認識ながら 自分の大事なものを絶対護ろうとするハナちゃんをそして「エピローグ」 ついに麻生登場!でも、、、、こんだけ~
2008.08.05
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こちらは先日感想を書いた"卵の緒”に同時収録されているもう一遍です。高校生の七子(ななこ)と小学生の七生(ななお) 名前からもうかがえるだけでなく容姿もそっくりな姉弟 ただ二人は異母兄弟で、七生はいわゆる父の愛人の子! 七子が七生の存在を知ったのは父が亡くなったとき、そして実際に合ったのはつい最近で、さらにひょうんなことから同居をはじめます。七生の母がトラブルを起こししばらくの間一人っきりになってしまった彼を七子の母が引き取ったからです。 一般的に考えると姉の七子が年上らしくあれやこれや七生をの世話をやいたり、もしくは猛反発するかと思いきや、小学4年生の七生は実にできぶつで世渡り上手でありながら屈折したところも感じられない人当たりの良い子。その態度に七子は多少の反発をおぼえぎくしゃくしているなか、母が突然入院し 二人っきりの同居生活を余儀なくされます。卵の緒とは一転 直球ストレートの言葉はありませんが、七子のボーイフレンドもまじえてのひとときがあったりと 少しずつ七子のわだかまり、七生のこれほどまでの処世術にいたった過程など、解きほぐされていき、かけがえのない血の繋がりを感じていきます。夜中にひからび腐りかけた誕生日ケーキをほおばったり、オレンジ色の嫌~な雲がでている夕方にアイスクリームを食べ、旅にでようとパジャマ姿で外にでておもうままに道をすすみ行動をともにする二人、エピソードを並べるとなんじゃそれは状態ですが、二人の信頼感、情愛をはぐくんでいく素敵な物語です。
2008.03.17
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僕は捨て子だ。その証拠に母さんは僕にへその緒を見せてくれない。代わりに卵の殻を見せて、僕を卵で産んだなんて言う。それでも、母さんは誰よりも僕を愛してくれる。「親子」の強く確かな絆を描く表題作。家庭の事情から、二人きりで暮らすことになった異母姉弟。初めて会う二人はぎくしゃくしていたが、やがて心を触れ合わせていく(「7’s blood」)。優しい気持ちになれる感動の作品集。「僕は捨て子だ。その証拠に」ではじまるあらすじと作品おすすめのポップカードがJRタワーの旭屋書店のエレベータ横にあってその見出しに一瞬でくぎづけになりました。 でも買ったのは近所のTSUTAYA ごめんなさ~い。のこってた本は汚れてたり 折れてたりしてたし、 文庫の棚の所いってもなかったので、、、 人に貸すのも古本屋で本買うのも図書館で借りるのも気にしないのですがこれから買おうって時や自分のドジで汚したりへんな箇所に折り目つけたりするとクラクラしてしまうたちなんです。 相方 「そんなんとかスーパーの袋きちんと折り畳むことよりテーブルの上散らかさないとか、プリント、教科書おきっぱなしにしないとか、とか、とか、他に気にするとこあるんじゃない?」]そんなのは置いておいて、(おいっ) 読み終わらないうちから楽しくて心あったまって、おかしてくてふきだして、うっかり涙がこぼれてきてしまう愛情にみちあふれた本です。 ポップ書いてくれた見ず知らずの店員さん 素敵な本の紹介ありがとう!自分は捨て子なんじゃないか? この疑問は誰もが一度はもつ疑問じゃないでしょうか?そしてその疑問をもった側にとっては非常に深刻なのだけど聞かれた側は「なに馬鹿なこと言っているの」だったり「ついにきたか」だったり様々で、 主人公の小学校4年生の育生(いくお)も この疑問をもって祖父母や母親に問いかけます、そして彼らの反応でこれはあやしいと思いこみます。しかしそんな心配も母親である君子さん(実に素敵なひと)の前では抱腹絶倒の一笑や二笑い、三笑い(こんな表現ありません)で吹き飛ばされてしまいます。 そしてタイトルにもかけられているへその「緒」の存在の有無余談ですが、私も小学生の頃「へその緒ないの?」と母に問いかけると返ってきた返答が「そんなんどこに行ったかわからない!」がが~ん「やっぱり私って、、、なんだ」とありがちなショックを受けたのを思い出しました。 その数日後かはたまた何日か何年もたってかみせられたのは 生後何日目と何十日目だったかな? ちっちゃい足形と手形それも赤墨の 母曰く「手はわかるけど足までぐにゃぐにゃ閉じたり開いたりして形とるのにものすっごい苦労したわ」と 育生も これにまけずおとらず いえいえすっごい親子の証をみせられます。 70数ページ短編の中に もうぎゅうぎゅう詰めに愛情と優しさとユーモアが満ちあふれる物語です。心がほこほこしてきてきます。家族の繋がり、絆、愛する人の見分け方! 直球ストレートどまんなかの言葉の嵐がやってきます。 相手の愛情満ちあふれる行動と言葉をありのまま素直にうけとり身をゆだねる心地よさに酔いしれます。
2008.03.13
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広域暴力団の大幹部が殺された。容疑者の一人は美しき男妾あがりの男・・・それが十年ぶりに麻生の前に現れた山内の姿だった。事件を追う麻生は次第に暗い闇へと堕ちていく。柴田ミステリの最高傑作、ついに文庫化!!54・55冊目 はっきりいってフライング寸前ですが 今必死に上下巻読みまくってます。除夜の鐘前に読み終わるのか~ひたすらがんばりますなので感想 バトン 年明けに、、、、 やっぱりぎりぎりであたふたする私~後記~絶対読み始めたら最後まで止まらない、い~や止めたくなくなると思って時間をゆっくりとれる時期をねらっていましたが結局大晦日から読み始めてやはり止めれなくて読み終わったのが元旦午前8時近く本編のみで上巻641P 下巻555P さすがに短編2編は一回寝てから読みました。柴田作品はこれまで花咲慎一郎シリーズ3巻まで、村上緑子シリーズ2巻までと”聖なる~”と関連ある作品しか読んでないのですが 花ちゃんの方はいいとして 緑子シリーズは読後が重いというか後味が悪すぎてひきずるので この作品も読後を心配してたのですが、、、 良かったです。さして解決してるわけじゃないのに、、、、話が実に綿密にねられているので とにかく物語として面白いです。そしてミステリー部分もギュウギュウと詰まっていて謎だらけでありながら糸口がそこここに見えるようで目が離せず、なおかつ”冤罪”という重いテーマがあり、性別を問わない愛憎劇も決してお飾りじゃなく作品の中核にある。人の弱さ、ずるさ、強さ、潔さ、なにかを違えたら自分にもふりかかるであろう悲劇。 正直読んでいる最中はひたすら面白いから読み続け 読み終わった時は 「う~ん ちまたで騒がれるほど”すごい”って気がしないな~」と思ってちょっとうしろめたかったんですが(未読の方々、この作品はそれぐらい熱狂的ファンが一杯です) 感想をまとめようとすると どどどっと感情の波がおしよせてきました。細かく書くととめどなく、そしてリンクしている上記作品をまた読み返したくなりました。KIYO☆様から バトン いただいたので こちら もよろしく上巻収録 Side Story 歩道 犯罪に巻き込まれる以前の練がもうどこにでもいる気弱な学生 読んでいて泣きそうになりました。
2007.12.31
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番付=ランキング、花魁=銀幕の大スター、口上=コマーシャル、貸本屋=レンタルビデオショップ、元禄=バブル、損料屋=レンタルショップ、奉公人=ビジネスマン、富くじ=宝くじ、薬売り=セールスマン、火消し=消防、…意外や意外、現代ニッポンのルーツは江戸時代にあった。 28冊目 NHKのバラエテイ番組の内容を本にとりまとめたものです。残念な事に番組は未視聴です。 監修:杉浦日尚子 構成:深笛義也 となってます。 瓦版 = [今で言うなら] 大衆雑誌 浮世絵 = テレビ 髪飾り・煙草入れ=アクセサリー等など といった見出しではじまり それぞれ説明がありますが とっても面白かったです。 時代劇も 番組数自体減って かつ見ることもなくなったので子供時代に見て思っていたことが随分と違っていたりそういう意味があるのかと興味をひかれました。 そもそも 最近時代物に興味をもちはじめたきっかけというのが 宮部みゆき作「ぼんくら」での長屋の仕組みや差配(さはい)の存在などでした。熱心にTV見てた訳じゃないですが 長屋でなんかあって引っ張ってこられるのはたいがい 大家さん と呼ばれていて差配(さはい) って言葉に記憶がなかったのです。 そんなんで へえ~ と思うことばかり 例えば「三行半(みくだりはん)」 男から女への離縁状だとおもいきや実際は妻が夫からもぎ取る 再婚許可証 だったとか「あなた(妻)に罪はないが当方(夫)の勝手な事情で離婚します。そちら(妻の再婚先)の縁組みには一切感知しません」という趣旨のものだったそうです。これがあれば妻はどこへでも嫁げるし、夫にとっては離婚時にかいてやらねばならない義務だそうです。 江戸は女性の数が少なく再婚先にことかかなかったとか。 また 江戸のリサイクル率は90%以上だとは知っていましたが、さらに興味を惹いたのが「損料屋」(今で言うレンタルショップ) 質屋かとおもいきや 手ぬぐい一本からペット、人までなんでも借りられる店が重宝されたそうです。江戸は火事が多くてどうせ燃えてしまうなら必要な時に借りて必要なくなったら返してしまおう。という考えだったそうです。 全体的に 庶民、町民の生活を中心とした内容で 人生50年とはいっても 楽しそうな様子が伝わってきました。 「長屋の生活って」 と思いをめぐらすと きっと音や話はつつぬけ 今の感覚から言うとプライバシーのへったくれもなかったでしょうが、 余計な話はきこえない でも手助けを必要とする話には耳を貸すし お互い様の精神でそこそこの世話をやく といった こころのプライバシー 発達していたんじゃないかな~と 思いました。
2007.06.21
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ちょっと江戸を散歩してみませんか。理屈や趣味やウンチクにとらわれるよりも、はとバスにでも乗った気分で出かけてみましょう。名ガイドが、明るく案内する浮世絵、歌舞伎、戯作、怪談、珍奇なものたち…遠い昔の江戸の街が、ホラ、こんなに身近で、愉快なワンダーランドだったなんて…。タイムマシンに乗って、別天地へようこそ。27冊目 杉浦作品は漫画で「百日紅(さるすべり)」を読んだくらいで、名前と江戸風俗に詳しいくらいしか知らず、2005年に亡くなった時 その訃報で「お江戸でござる」という番組で解説者として名を馳せていたのをやっと知ったほどです。 川風そよこさんの所で 漫画界は離れていたことも知りました。 そんな名は知ってても手をださない作家さんって一杯いるのですが 最近時代物の小説も手をひろげてきて江戸時代がちょっと気になったのと、書店で”ちくま文庫フェア”なるものをやっていて、このコーナーから一冊買おうと決心した時に(←決心するほどの事じゃない) 一番触手がうごいたのが彼女だったからです。 まあ 浮世絵師の北斎じゃなく その娘お栄を主人公とした「百日紅」の作画の印象が微妙なんだけれど視点が鮮烈だったのもあります。 内容と言うか構成は本人曰く"はとバス観光"のノリ よろしくあちらこちらの雑誌で連載されたものがばらばらに集められていてどこから読んでもいいのですが どこから読んでもまとまりというか話のボリュームが足りなくていまいちのれなかったのが本音です。後半のお江戸珍奇の章は同じ雑誌に掲載されたもので統一感があって集中できたのですが、、、 ようするに読んでいる私の素養もしくは江戸への興味の深さが全然たりないんじゃないかという思いが読んでいてわきあがるばかりでした。 内容はけっして大上段にかまえて講釈たれているのではなく たまに江戸弁をまじえての面白い話をテンポ良く披露してくれてるのですが 読み手が野暮なので 「すんませんもうちょっと 優しく詳しく長く説明してください」という思いがつのりました。 そんなんで 昨日 お江戸でござるを図書館から借りてきたので修行の旅にでます。
2007.06.13
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一児の母となった村上緑子は下町の所轄署に異動になり、穏やかに刑事生活を続けていた。その彼女の前に、男の体と女の心を持つ美人が現れる。彼女は失踪した親友の捜索を緑子に頼むのだった。そんな時、緑子は四年前に起きた未解決の乳児誘拐事件の話をきく。そして、所轄の廃工場からは主婦の惨殺死体が…。保母失踪、乳児誘拐、主婦惨殺。互いに関連が見えない事件たち、だが、そこには恐るべき一つの真実が隠されていた…。ジェンダーと母性の神話に鋭く切り込む新警察小説、第二弾。 23冊目 5月7日読了緑子シリーズ第二作目です。日曜日の午後から少しづつ読もうと手に取ったのが大間違い 面白くてやめられず、結局読み終わったのが月曜日の深夜3時 つらい週明けとなりました。ものすんごい遍歴を経て一児の母となっている緑子ですが、あいかわらずハードな刑事生活を続けていて地盤もしっかり固めています。 (あらすじだけ読むとエゴの固まりのように思えた)一作目より少しはまるくなったような,城本を除いて異動先の所轄でもなにげに人気者です。古巣の本庁や新宿署の人脈の広さをフルに活用して事件の核心にせまっていきます。 事件の発端は読んでいる途中で緑子同様 気がついてしまうのがご愛嬌ですが、他の事件との関連性などはぐいぐい読ませます。事件の真相もそこに巻き込まれていく人たちも、自分の感情に真摯であるがために悲劇を呼んでしまうのがとても辛いです。話題の麻生、山内もでてきます。花咲慎一郎シリーズでは巻を重ねるごとににいい人(?!)化している山内に、今作で初登場(多分)の麻生、女性陣にもてまくっていますが、刊行順に呼んでいない悲しさ、いや面白さ、緑子との恋人の話ににんまり。なんにも知らなければ事情聴取後の麻生の行動に驚愕したのでしょうが、ちと残念。ハナちゃん(このシリーズの方が好き)の方はシーセッドヒーセッドまで読んだので、ちゃちゃっとこちらの三作目も読んで"聖なる黒夜"に行きたいところですが、話が重くて辛いのでもう少し間をあけて読んでこうと思っています。
2007.05.20
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