Lake Moraine ~Book Cafe~

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2011.06.20
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久々の炎の蜃気楼邂逅編
多少の出遅れはあったものの
5月の頭には読み終わっていたのに
本の感想を書くモードに
突入できなかったという体たらく

さらに
コバルトに掲載された短編3編と書き下ろし中編1編
とはいいつつ コバルト掲載時の感想を
書いてなかったとゆう 体たらく×2


各編の感想~

亡霊双六
 珍しくも色部のおじさま主役~
 戦国絵巻版 ジュマンジ
 双六をふるとでた目の世界が現実化して
 しまうというお話で
 いろいろな出来事の中に登場する人物達は
 自分の旧知の人間の投影というのがミソ
 つつましやか、おだやかに事のなりゆきを
 みつめている色部さんが
 夜叉衆の面々をどんな風に思っているかが

 うさんくさい仲買人の長秀登場には
 もう大爆笑でした。

紅衣観音
 愛する家族を戦で奪われた女達の悲しみが
 引き起こした事件ですが、、

 そんなことより かっかっ景虎様~
 外泊って外泊って外泊って~
 「直江! なに呑気なこと言ってんの~」と 
 物語そっちのけで 阿鼻叫喚大笑い



仕返換生 壱と弐
 この文庫のメインと言える 短・中編

 直江が主役 でも表紙は色っぽい長秀と色部さん

 ”換生” 人の魂を追い出し肉体を奪う行為
 怨霊退治という使命のため 
 その換生をし死の淵より蘇ってきた夜叉衆

 その夜叉衆達の前に現れたのは
 直江の今の体、"宿体"のもともとの持ち主である
 怨霊化した九郎左衛門

 ”生”を奪った者と奪われた者との対峙
 それは「生きること」の意味を問う
 せつなく苦しい己自身と向き合うことでもあった

 なぜ九郎左衛門が直江の宿体に選ばれたのか
 その謎も少しずつあきらかになっていくとともに
 その絶望感の大きさが深い意味も持ってきます。

 最後の九郎左衛門から直江への言葉は
 ぐっと胸にきましたが、直江の真摯さ優しさ
 もにじみでていた一遍でした、、、、、、、が

 ミラ萌の視点から読むと、、、

 ものたりん

 直江を喪えないとぶち切れる景虎様とか
 宿体の記憶を断つために「自分を刺しに来い」
 って叫ぶ直江とか 美味しい要素は多いけど、、、

 出来事がてんこもり過ぎて というか
 話の意味が大き過ぎて 
 ミラ本来の要素が薄かった気がしました。




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最終更新日  2011.06.22 02:02:36
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